もう時効だろうから話すけど、俺の初体験は祖母、つまりは“ばーちゃん”なんだわ。






つっても「ばーちゃん」って呼ぶと、ものスゲー機嫌悪くなるけど。



だからいつも、「ゆみさん」とか、「ゆみちゃん」とか呼んでた。



俺が5才くらいの時からだ。



ただ、ばーちゃんって、物凄い若かった。






祖母が母を生んだのは19歳、その母が俺を産んだのは同じく19歳。



二人ともシングルマザーで、ばーちゃんがやってたスナックを親子で切り盛りして俺を育ててくれてたから、ばーちゃんって認識はなくって、かぁちゃんが二人居るような雰囲気の中で俺は育ったんだ。






夜遅くまで続く店の裏の和室で、俺を世話しながら店で客の相手をする。



そんな二人の背中を見ながら育った俺は二人にすごく感謝してるし、“水商売”と言う世界が特別恥ずかしいとか思ったことはない。






ただ、小さい安っぽい店だったから、どうしても店の客の話す大人の会話には幼い頃から好奇心が刺激された。



加えて、かあちゃんも、ばーちゃんも店ではかなり露出の高い服を着ていたから、俺が成長するたびにドキドキする時もあった。






かあちゃんは痩せててそんなにおっぱいはデカくなかったけど、ばーちゃんは違った。



ばーちゃんはぽっちゃり体型のFカップ。



ウエストはよく絞まってたから色っぽさは並みじゃなかった。






俺が生まれたのはばーちゃんがまだ若い時だったから、ばーちゃん狙いの客とか、ばーちゃんの恋人なんてのも珍しくはないし、そういうのをばーちゃんは店の経営とどちらを取るかをいつも悩んでたように思う。






結局、俺を育てる方を優先したのか、再婚や引退は一度もしなかったんだ。






そんな毎日の中で俺も成長する。



幼稚園から小学校、そして中学になり、中学二年の夏の時の事だった。



男なら誰でも小学生から中学生の辺りで、突然夜中に寝小便をしてこっぱずかしい思いをしたことがあるだろう。



俺は中学二年の夏にそれをやった。






かあちゃんには散々バカにされ泣きそうになったし、身近に男として色々教えてくれる年上の男性が居なかったからどうして良いのかわからなくなって、しばらくの間は家に寄りつかなかった。



今になればそれが精通って言う当たり前の生理現象だってことは知ってたが、当時は知る由もなかった。






家にも帰らずふらふらする俺。



たまに帰っては店の小銭をちょろまかしてゲーセンでたむろする・・・。



そんなのが半月くらい続いた日だった。






どこで俺のことを探したのか、ゲーセンに俺を探しに来たのはばーちゃん・・・。



いや、ゆみさんだった。



にっこり笑ってても、意思の強い目は俺に逃げることを許さなかった。






ただ一言・・・。






「ゆたか!めし、食いに行こうか!」






俺は少し強張った顔で頷くと、ゆみさんの後をついていく。






ふたりとも何も話さない。



ただ、ばーちゃんの後をついて歩いていけば、行った先は古いホテル街で、派手なラブホテルではなく昔ながらの連れ込み宿みたいな和風の旅館・・・。



ばーちゃんは俺の手を掴むと、有無を言わさずにその中の一室に連れ込んだ。






ばーちゃんはそのとき薄紫の袖無しワンピース・・・。



Fカップの胸がスゲー眩しかった。






驚いて突っ立ってる俺にばーちゃんは、






「ほら、なにやってんの!あんたも脱ぎな!」






笑って俺に言いながらワンピースを脱ぎ、下着姿になっていた。






黒いブラとショーツを脱ぎ、歳のわりに張りのいい素肌の裸になると、驚く俺の服を脱がしながらばーちゃんは言った。






「かあちゃんに寝小便したの笑われたからって、そんなに拗ねるもんじゃないよ!あんたは大人になったんだよ、今から教えてやるから」






そうはっきり言い切ると、敷いてあった布団に俺を座らせ、M字に脚を開いておまんこを見せてくる。






俺が13歳、ばーちゃんが59歳の時だ。



もっとも、ばーちゃんの体は40過ぎくらいにしか見えないけどな。






「ほら、これが女の体だよ。本物見たこと無いだろ?」



「あ、うん・・・」






俺は思わず顔を近づけてじっくり観察してしまう。



ばーちゃんはそんな俺に色々説明してくれた。






「ほら、これがクリトリス、これがおしっこの穴、ここがおまんこの穴だよ。ここにチンコを突っ込むんだ、簡単だろ?」



「う、うん・・・」






ばーちゃんは俺のチンコがしっかり勃起してるのを確かめると、俺の目を見てこう言ったんだ。






「ゆたか、ばーちゃんはもう子供は産めないから平気だから、あんたのやりたいようにしな。ほら!」






ばーちゃんは俺を挑発するように仰向けに横になると、脚をぱっくりと開いて俺を待っていた。



後はもう何が何だか覚えていない。






夢中でFカップのおっぱいにしゃぶりつき、おまんこを弄り、チンコをばーちゃんのおまんこに入れて腰を振ってたのは確かだ。






その日、結局、三回ばーちゃんとセックスして、夕方、店が始まる頃に家に帰った。



二回目はばーちゃんが上に、三回目はバックから。






ばーちゃんいわく、俺のスジが思ったより良かったんでつい夢中になったとか。






まぁ、俺も無茶苦茶気持ちよかったが。



家ではかあちゃんが俺に一言・・・。






「ごめんね・・・」とだけ声を掛けてきたのを覚えている。






寝小便のあの後、ばーちゃんはかあちゃんをかなり怒ったらしい。



男親がいない俺が性の事で悩みを抱えるだろうとは前から思ってたらしく、予想通りの事件に自分自ら肌を脱いで、思いきったショック療法に出ることにしたのだとか。



それから俺はかあちゃんの目を盗んではばーちゃんと時々中出しでセックスを繰り返した。






ばーちゃんは子宮筋腫で子宮摘出してたから妊娠とかは心配は無かった。



ばーちゃんが俺にセックスを教えて、男として自信をつけさせるのが目的で、俺を性欲解消が目的じゃなかったのは、当時、未だにばーちゃんに正式な彼氏(ただし20才年下)が居たことからも解ってたことだ。






だが、そんな毎日は1年くらいで終わりを告げた。






俺にセックス込みの彼女が出来たこともあったが、ばーちゃん自身に事件が起きたのだ。



ばーちゃんの体に異変が起きてきたのだ。



詳しい話は書けないが、病院通いが増え、入院もするようになった。






俺は店を手伝いながらばーちゃんの看病を続けたが、ばーちゃんは見る見る間に衰えていった。






去年の事だ。



長い入院ですっかり弱ったばーちゃんが一時退院して自宅に帰ってきた。



布団に横になってたばーちゃんは俺にある一言を告げてきた。






「ゆたか・・・、あたしを一回でいいから抱いてくれない?」






“抱いて”・・・この言葉の意味はすぐにわかった。



痩せ衰えて若い彼氏は逃げてしまい、店に立つほどの気力も無い。






自分の女としての賞味期限が切れたことをばーちゃんは自覚したのだろう。






俺はスゴく迷ったが、「一回だけだよ」と、ばーちゃんに告げる。






昔の見る影もない痩せこけた体のばーちゃんとセックスするのは、正直、無茶苦茶心が痛かったが、チンコが萎えなかったのは初体験の思い出があったからだ。



そして、セックスが終わってから、ばーちゃんはとても満足した顔で一言・・・。






「ありがとうね・・・」とだけ答えたんだ。






それからばーちゃんは自宅と病院の行ったり来たりだが、医者も驚くほどの回復を見せたんだ。



ばーちゃんはまだ元気だ。






もしかすると、あと一回くらいせがまれるかもしれない。