去年のことだけど、某エロ系サイトで気になる体験談を見つけた。
投稿主は転職が決まった20代会社員で、独身のチャラ男という設定。
どうせ辞めるからと、職場の女どもに「エッチさせて」とこっそり頼みまくり、新人の女の子から中年の女上司まで、色んな女とヤっちゃう話だ。
ちょうどその頃、俺も転職が決まったばかりだったんで、そんな上手くいくかよと思いながら自分を投稿主に重ねて読んだ。
もちろん、その手の体験談が話を盛ってることくらい知ってる。
ただ感想欄にあった読者コメントに妙なリアリティーを感じてしまった。
『嫌いじゃない男から秘密厳守で1回きりと頼まれたら、応じる女は結構いるかも?』
俺も20代独身。
ルックスは並みの上で、女と仲良くなるのは割と得意だ。
ただ性格的に“いつでも、どこでも、誰とでも”なヤリチンじゃないし、その時点で1年くらい彼女なし。
学歴も経済力も仕事ぶりも“凡人”だと思う。
そんな男でも、“後腐れなく1回だけ”ならヤリチン気分を味わえるのか?
当時の職場は故郷とも大学とも関係ない地方だったし、転職先も全然別の土地。
とりあえず、後腐れないという条件は満たしてる。
(試してみる価値はあるかも・・・)なんて妄想したのが始まりだ。
問題は頼む相手だった。
業種のせいか、当時の職場は女の絶対数が少ない。
しかも新卒女子の配属先は限られてて、俺がいた部署の女はパート主婦ばかり。
それも美味しそうな若奥さんじゃなく、子育ての終わったオバちゃん中心だ。
体験談の投稿主は、ブスだろうがババアだろうが構わず声をかけまくってたが、俺はさすがに“57歳、落合信子似”の熟女相手に勃起させる自信はない。
そんなヘタレな理由で、マジメな選考に入る前に次々と候補が姿を消した。
俺の脳内で一番に選考を通過したのが『麻木さん(仮名)』だ。
40手前で中学の子供がいるが、職場のパートさんの中じゃ若い方。
細身で色が白く、麻木久仁子に似てなくもない。
一般人にすれば美人だろう。
職場で接する限り感じのいい人。
シフトで俺と一緒になると話が結構弾んで、別のオバさんも「麻木さんて、A君(俺)のことお気に入りよね」と言ってた。
俺に年増趣味はないし、麻木さんにも好感以上の気持ちはなかったが、少なくとも嫌われてるわけじゃなさそう。
(よし、ダメ元で頼んでみるか)
そう決めてしまったら、大して気にしてなかった彼女の胸元や腰のライン、ちょっとした表情や仕草まで妙にエロく見えてくるから不思議だ。
ところが、いざ実行しようとしたら、周りに聞かれず話を切り出す機会は思いのほか少ないことが分かった。
これは想定外。
まず正社員と違ってパートさんは残業がないし、出退勤のタイミングが合わない。
それに職場は大部屋で、2人で話そうにもたいてい別のオバさんが近くにいる。
なんで女って、若くてもトシ食っててもつるむのが好きなんかな。
ようやく麻木さんと2人で昼飯に出る機会をゲットできたのは、決断から3日目。
食事を終えて職場に戻る途中、俺の転職話になったんで思い切って言ってみた。
「あのー、ひとつだけ、みんなに内緒でお願いがあるんですが」
「どーしたの?改まって」
「ええと、退職前に1回だけエッチさせてもらえませんか?」
体験談じゃ「あまりシリアスにならず、軽い感じで」とアドバイスしてたが、いざ言うとなると緊張する。
ここら辺をサラッと言えるのがヤリチンなのか?
麻木さんは最初「へっ?」という感じだったが、すぐ笑顔に戻って・・・。
「なに言ってんの!」
冗談で片付けられたら後を続ける自信がない。
ここは押しの一手だ、と腹を決める。
「前から憧れてて、一度お願いしたいと思ってたんです。ダメですか?」
もちろんでまかせだ。
それでも俺が本気だと知って麻木さんは、「そんな、いきなり言われたって・・・」と困った様子。
それほど怒った感じじゃないが、いいですよってわけでもない。
当たり前だよな。
口説き落とす前に職場に着いたんで、「時間とか調整しますんで、考えてください」とだけお願いしておいた。
うーん、何というか中途半端な展開だ。
覚悟してたが、午後の仕事中は何となく麻木さんから避けられてる感じがした。
翌日も何かぎくしゃくしてたが、あまり間を置かない方がいいような気もする。
向こうからは切り出しづらいと考え、パートさんたちの終業を待って、先に引き上げる麻木さんに社員通用口近くで声を掛けた。
「あの、昨日のお話、考えていただけました?」
周りで誰が聞いてるか分からないんで、直接的な表現は避けた。
上目遣いで申し訳なさそうに俺を見る麻木さん。
あー、やっぱりダメか・・・。
凡人がヤリチン気分を味わおうなんて、しょせん無理だったんだよなー。
明日から居づらくなるなー。
ま、辞めるしいいか、と色んな思いが頭を巡る。
「・・・A君さ、本気なの?」
「こういうこと、冗談じゃ言いませんよ」
「あたしで・・・いいの?」
この瞬間、俺が心の中でガッツポーズを決めたのは言うまでもない。
話が決まれば女の気が変わらないうちにガンガン行くべし、とは思ったものの、現実問題、職場や家族にバレないように既婚女を誘うのは難しい。
2人でラブホへ行くにしても、誰かに入るところを見られたら洒落じゃ済まないし。
結局、俺が有給の日に麻木さんが午前で仕事を切り上げ、うちへ来ることにした。
家族にどう説明したのか知らないが、決行日まで1週間くらいあったんで、途中で彼女が「やっぱりやめとく」と言い出さないか気が気じゃなかった。
まあ、その間に俺も部屋の大掃除を済ませたけど。
そして当日、近くのコンビニで待ち合わせて俺のアパートへ。
仕事帰りだからか、麻木さんはそれほど着飾ってはいないが化粧はバッチリだ。
途中、何度も「ほんとにいいの?」「ガッカリするよ?」と念を押してくる。
アパートはオートロックじゃないんで、部屋の番号を教えて別々に入る。
この辺はさすが既婚者、と言うのも変だが、用心深いなと感心した。
部屋でも、初めて彼女を部屋に呼んだ中坊カップルみたいな妙な緊張感。
俺は、「あの、よろしくお願いします」と意味不明の挨拶なんかするし、麻木さんは相変わらず、「ほんとに後悔しないよね?」と念押しするし。
意を決して近づき、おっかなびっくりキス。
この期に及んでビビる俺も俺だが、麻木さんも身を固くして、とてもアラフォーママとは思えない緊張ぶりだった。
そのまま押し倒したくなる衝動に駆られたが、まず落ち着こうと順番にシャワー。
彼女の希望でカーテンを閉め照明も落としたんだが、むしろ緊張が高まった。
脱衣所に置いてあった下着を見ると、気合いを入れたのかかなり高級そうだ。
シャワーを済ませ、バスタオルを巻いて出てきた麻木さんをベッドに迎え、待ちに待ったご開帳タイム。
「若い子と違うし恥ずかしい」
謙遜する割に体はきれいだった。
アラフォーにしては、だけど。
細くて色が白いのは前から知ってたが、実際ウエストにも余分な肉があまりない。
胸は想像したより大きくてCくらい。
きれいなお椀型で乳首の色も案外薄かった。
巨乳好きじゃない俺には、手にしっくり来る大きさといい触り心地といい高得点だ。
下腹が少しポッコリしてるし、肌の張りも若い子とは違うが、それもアクセントか。
「ずっと前からこうしたかったんです」
心にも無いことを言いながらキスすると、目を潤ませて抱きついてきた麻木さん。
経産婦とのエッチは初めてだったが、乳首を弄るとすぐ硬くなってくる。
こんなに感度が良いと授乳のとき感じて困らないか?と意味不明の感想を抱いた。
陰毛は手入れしたのか、きれいな逆三角形。
俺、それほど経験人数は多くないが、脇毛にしろそれ以外のムダ毛にしろ、ここまで整えてる女も珍しい。
麻木さんはキスと乳首攻めで興奮してたらしく、股間に指を這わせたらもうドロドロだった。
「あっ・・・いい・・・すごい・・・」
自宅アパートだから気を遣ったのか、最初のうち声は控えめだったけど、乳首を強めに吸いながらクリを指先でこねたら案外早く昇天。
一度イッてしまうと吹っ切れたらしく、「すごい」を連発するようになった。
始める前は麻木さん、自分の体をやたら卑下してたけど、こっちは裸を見た瞬間、正確にはベッドで待ってた時からフル勃起してた。
もちろん歴代彼女には中高生とか、もっとピチピチのナイスバディーもいた。
麻木さんとは“不倫”というシチュエーションに興奮してた面もあったと思う。
ただ、それを差し引いても十分エロくて魅力的な体だった。
これは断言できる。
手首を取ってギンギンの勃起を握らせたら、「うわっ、硬い」と驚いた様子。
握るのと同時に濡れ方が激しくなったんで、前日に買っておいたゴムを装着する。
「入れますね」
「硬いの、ちょうだい・・・」
普段は無言で挿入するんだが、この日は敢えて台詞付き。
これが結構恥ずかしい。
挿入は正常位。
亀頭がニュルリと滑り込む瞬間、全身が震えるくらい興奮した。
「あああぁーーっ!」
隣近所に聞こえやしないか、今度はこっちが気を遣うくらいの声が漏れる。
非エロの世界で聞き慣れた声でヨガられるって、やっぱり堪らんよな。
もともとキレイな人だが、快感で歪んだ表情がとてつもなくエロい。
ビンビンに肥大した乳首を指先で刺激しながら、ゆっくり腰を動かす。
子供産んでる割に締まりは良いんじゃないかな。
それほどキツくはないけど、柔らかく力強くチンコを包み込む感じで、ムチャクチャ気持ち良かった。
カリの部分が膣口近くと擦れるたび、脳内で快楽物質がドバッと出る感じ。
麻木さんも入り口近くが特に感じるみたいだが、奥まで突いても反応が良い。
だったら両方攻めてやれと長いストロークでガンガン腰を振ったら、顔を左右に振りながら、「いやああぁぁーー!」と叫んで全身を痙攣させた。
俺も興奮しすぎて堪えが効かず、細い体を抱き締めたままゴムの中に発射。
麻木さんは両手両脚で俺にしがみつきながら、何度もエクスタシーに達した。
ここまで興奮したセックスは、中2で筆下ししたとき以来だった。
<続く>
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