私は55歳、整体師。



マンションの1室を借り、完全予約制で営業している。



脱サラで始めた整体業だが、口コミでの患者たちにすこぶる評判がいい。



完全密室での施術なので、「女性患者は警戒するんじゃないか?」と聞かれるが、決してそんなことはない。



むしろ施術中の世間話や、きめ細かい対応が好評を得ている。



もっとも施術のミスや悪しき風評は致命傷の商売なので、女性の身体に触れても、妙な感情は抱かないのがプロだ。






ところが、時として抑えることのできない、激情に駆られることもある。



先日の患者、明美さん(41歳)もそんな1人だ。






彼女が友人の紹介で初めてここに訪れた時、私は不覚にも一目惚れしてしまった。



おっとりした日本風美人で、片頬にできるえくぼがやけに印象的だ。



ヒップはやや大きめだが全体のプロポーションは抜群にいい。



彼女持参のジャージのパンツとTシャツに着替えてもらう。



Tシャツの前を持ち上げているバストの形もいい。



こんなにドキドキとそそられるのは久しぶりの事だ。






症状の問診にかかる。



左尻から太ももの裏側にかけての痛みが辛いと訴える。



スネにもヒキツレ感がひどい。



典型的な坐骨神経痛症状だ。



施術的にはごく簡単、10分もあれば解決できる。



症状の説明を終える。






私「ベッドにうつ伏せに寝てください」






若干不安げな表情の彼女に、「大丈夫ですよ、そんなに痛くはないですから」と声を掛ける。






うつ伏せに寝た瞬間Tシャツが捲れ上がる。



白い素肌と、股上の狭いパンツの上部から薄地のブルーのショーツが覗いた。



慌ててシャツの裾を引き下げる彼女の仕草が可愛い。



突然、私に良からぬイタズラ心が湧き上った。



彼女は今日最後の予約患者。



そして時間はたっぷりある。



2人だけの密室。






まずは背中を緩める。



シャンプーの匂いか、ボディーコロンか、上品な香りが鼻をくすぐる。



警戒心を抱かせない、軽いタッチの押圧を続ける。






私「大丈夫?痛くないですね?」






明美「ハイ、気持ちいいです」






リラックスを確認して、本格的に症状の緩和にかかる。



尻、太もも、内腿の筋肉、私は指先に力を加える。



色々な箇所で微妙に身体が反応する。






ところでいつも思うのだが、もしこんなタッチを他のシチュエーションで、例えば電車の中で見も知らぬ女性にしたなら、たちまち逮捕、犯罪だ。



なぜ整体師の手、指というだけで、こんなに患者たちは無防備に許容するのか。



おまけに施術が終われば、礼を言われて代金まで払ってくれる。



気持ち悪いまでの役得だ。






10分経過、よし終了だ。



これで症状は消滅しているはず。



試しに最初の症状箇所を指で確認。



反応なし。






(完治。万全だ!)






心の中でガッツポーズ。






私「さあ、今から身体の芯にある、今回の症状の原因、悪いヤツ、やっつけますよ」






明美「お願いします」






先月、風俗で女の子に喜びの涙を流させた超テクニックの出番だ。



最初はわき腹で骨盤のすぐ上にあるポイント。



ジワーと親指を押し込む。



強すぎたり、ずれると極めて痛い。



ピクリと反応した。






(よし、ここでOK)






指先がじっとりと汗ばむのを感じて、次は尻のエクボへ。



ここは手のひらの肉厚の部分で円を描くようにまわしこむ。



ふくらはぎが蠢く。



感じている証拠だ。



その他のいくつかのポイントは指先を羽のように皮膚を刺激する。



彼女の深呼吸が小刻みに震えてきた。



間違いなく感じ始めている。






私「どうですか?」






明美「ハイ・・・」






それ以上の返事はない。



うつ伏せ施術の仕上げにかかる。



骨盤の一部、仙骨脇にあるポイント。



生理痛や生理不順の治療に使用する秘穴だ。



子宮を刺激するこのポイントは、使いようによっては高価な媚薬も真っ青な催淫効果がある。



ここを攻める。



人差し指の爪先で軽く引っかくように刺激。






明美「ああぅ」






軽い悲鳴に似た呟きが漏れる。



内腿を擦りあうような両脚の動き。



たぶんこの時点で、彼女は十分に潤っているはずだ。



間違いなく。






私「さあ、仰向けになってもらいます」






緩慢な動きで身体の向きを変える彼女の顔は、赤く上気している。



心なし両方の瞳も潤んでいる。






私「気分はいかがです?」






明美「ええ、はあ、あのー」






答えになってはいない。






私「さて、次はお腹を緩めます。腰痛は意外にもお腹の張りが関連してるんですよ」






間違いではないが、今日の彼女には必要ない。



まず骨盤の出っ張りの内側に指を差し入れる。



これは実に効く。



“イタ気持ちいい”という言葉があるが、まさにそれだ。



痛みが瞬間で快感に替わり、子宮にズ―ンと響く感じだ。



私には子宮はないので実感ではないが、そういうものらしい。






明美「うっ、ううーん」






一瞬あごを軽く仰け反らせて、また落ち着く。



しばらく刺激を与えた後、最後の仕上げだ。



下腹部、“丹田”と呼ばれる部分に両手を宛てがい軽く押す。



これは強すぎると快感が一気に覚醒するので、慎重に行う。



私の手のひらに彼女の温もりが伝わってくる。



もう少しだ。






明美「あのー、先生?」






少し震える声で尋ねる。






明美「私、変なんです。お腹が、お腹の中が熱いんです。それに心臓もドキドキしちゃって」






閉じられたまぶたの両端に薄っすらと涙が滲んでいる。






私「おっと、初めての施術にしては刺激が強すぎたかな」






明美「いえ、いいんです。でもー」






私「わかりました、少し緩めましょう。大きく深呼吸して」






おでことまぶたに左手を置いて目隠しをして、右手を軽く丹田に乗せた。






私「ちょっと失礼、この方がもっと楽かな」






パンツの上の部分からスーっと右手を差し入れて、ショーツの上から直に手を置いた。



このタイミングと動きは実に難しい。



さりげなく事を運ばないと、たちまち大きな声を出される。



でも今回は大丈夫だ。



彼女は深呼吸を繰り返す。



手の平には下腹部の温もりと、はっきりわかる湿り気、そしてアンダーヘアーの生え際の感触が。






耳元で諭すように呟く。






私「人間の身体ってね、まったくの左右対称じゃないんですよ。あなたも身体の重心が微妙にずれたから、今回の症状になったんです。あなたの身体はもうほとんど正常ですよ。でもこの際、せっかくだから微調整ってしておきます?」






間髪いれず答えが。






明美「できたらお願いします」






私「ウーン、でもね、かなり際どい施術だからなー」






明美「いえ、構いません。ぜひお願いします」






私「わかりました。それじゃね、そのまま深呼吸を続けてください」






右手をショーツ越しにヘアーの感触を感じながらスーッと下方に滑らせる。



はっと一瞬表情をこわばらせ、内腿に力が加えられたがすぐに緩み、おまんこを包み込むように右手が納まった。



もうこの時点でソコははっきりと濡れていることが確認された。



ここはさりげない態度が重要だ。



二呼吸置く。






私「痛かったら遠慮なく言ってください」






右手を若干上に滑らせ中指を、探り当てたクリトリスの上に置いた。



ジワーッと押しこむ。



腰が2度ばかり浮いた。



これで彼女は落ちた。



内腿の力がはっきりと、そしてしっかりと抜けた。



右手は自由に動く。



クリトリスの上に置かれた中指は、微妙なタッチの刺激を送り込み続ける。



ひとつ大きな吐息が漏れた。






私「大丈夫?」






私の口調が、以前から慣れ親しんだような、男のそれに変わっている。



1時間前まではまったくの他人同士なのに。






額を覆っていた左手をそっと外すと、両のまぶたを薄っすらと開き、また物憂げに閉じる。



左手の指がそっと鼻筋から唇へとなぞる。



彼女は唇をすぼめて触れた指先に口付けしてきた。



その唇に私の唇をゆっくりと押し当てた。



すんなりと受け入れ、肩で呼吸をしている。



数分?いや、数秒間の口付け。






ショーツ越しにクリトリスに当てていた右手を、腹部の上方、ショーツと地肌の境までずらして止める。



唇を離すと、彼女が薄目を開けて小さく頷く。



進入を許可された右手がショーツのゴムをくぐる。



さっきは衣越しだったヘアーが直の感触となる。



柔らかいヘアーだ。






一瞬感触を楽しんだ後、さらに進める。



割れ目から蜜ツボに指が滑り込んだ。



彼女の興奮と期待が、オマンコの中に粘りと熱を帯びた愛液を溢れさせている。



差し入れた中指を鍵の手に曲げる。



親指はクリトリスの上だ。



ちょうど両指で挟みこむように圧力を加える。



Gスポット、キツく刺激しては痛いらしい。



女性の苦痛の様子を、感じていると勘違いする男性が多いが、軽いタッチで充分な刺激になるそうだ。






「うっ」と仰け反らせた喉がやたらと白く、卑猥さを際立たせる。






私「どう?」






明美「アア、ダメ。ああ、イイー」






ため息とも喘ぎともつかない声。



私の腕を掴む両手には拒否の力は込められていない。



溢れた愛液は私の指を容赦なく、音を立てて濡らす。



潤んだ眼差しが私を見つめて訴える。






私「さあ、今日の仕上げだよ」






彼女は何も答えず、2度強く頷くとそっと眼を閉じた。






私「もう一度うつ伏せになって、施術続けるよ」






この時点でも彼女には若干の葛藤があるに違いない。



ほんの数刻前まで見ず知らずの男に、身を委ねる罪悪感と、官能の海にとことん沈み込みたい女の性。



そんな相反する意識の狭間で、残された良心を無理なく心の外に追いやるには、『今はまだ整体の途中、これは腰の痛みを解消するための行為』と自分自身を得心させることが一番だ。



解き放たれた期待感は行動を迅速にさせる。



意外と素早くうつ伏せになる。



念押しだ。



もう一度、先ほどの仙骨脇を強めに刺激。



身体がピクンと跳ね上がる。






私は静かに術着のパンツを脱ぎ、下半身を裸にする。



ベッドもろともに彼女の太ももを跨ぐ。



ここからは言葉は不要だ。



彼女のパンツに両手の指をかけ、ショーツもろともにゆっくりと膝の上まで引き下げる。



私の行動に協力して、浮かした白桃のような尻が露わになり、太腿の間から陰毛が覗く。



肌に残されたショーツとクロッチの圧迫痕の薄っすらなラインが欲情を激しくそそる。






今、彼女は、私の下半身が裸であることに気づいて、何も言わず小刻みに震え始めた。



先ほどの愛撫で、彼女のオマンコがいわゆる下付きであることを確認してある。



私はいきり立つペニスを割れ目に宛てがった。






明美「フー」






彼女からため息がひとつ漏れる。



ゆっくりと下方に押し込まれた亀頭が、入り口に半分没入した。



オマンコは十分に潤っている。



少し焦らすように間を置く。



腰を振りイヤイヤの意思表示。



方向を定め、ペニスを前、下の方向に進める。



体勢上、完全に奥まで到達はしていないものの、彼女のオマンコに俺のペニスが納まった。



尻の膨らみを両方に分け割ると、薄ピンクのアナルの下に、きっちりとペニスを咥え込んだオマンコのヒダが蠢いている。



前後にゆっくりとスライドさせる小さな動きに合わせて、「あっ、あっ、あっ」と喘ぎ声。



一番奥に到達した状態でより深くスライド。






明美「アーーッ」






長い悲鳴。



先ほどの骨盤の上の両脇のポイント両手で挟みこむ。






明美「ヤメテ、それ、それだめです。おかしくなっちゃう。だめー」






Tシャツをずりあげるとブラのホックを外した。



上体を前のめりに両手を差し入れて、バストを掴む。



ここへは初めての攻撃だ。



人差し指と、中指で乳首を挟み、柔らかく絞り上げる。



私のペニスにピクンと振動が伝わる。



ここにもかなりの弱点が隠されているようだ。



彼女の両脚を挟み込み、下腹を尻に密着させて激しく動く。



小さな悲鳴とともに両足を突っ張らせ、そして脱力。



彼女が1回目の頂点に達した。






整体の施術ベッドは非常に狭い。



ちなみに幅は60cm、長さ190cm。



このベッドの上でのセックスでは、体位のバリエーションも、動きも限られる。



しかし女の満足度はシチュエーションやムードで左右されるものらしい。



1度頂点を極めた身体は弛緩したものの、絶え間なくペニスにいやらしいひくつきを送ってくる。



声は掛けない。



顔の見えない状態で、声を掛けられるのは、夢から現実に戻されて、セックスの余韻を楽しむゆとりを奪う。



体重をかけないように、両下肢を挟んだ、跨った状態に戻る。



もちろん2人は繋がったままだ。






ふとイタズラ心が過る。



先ほどのように両尻を割る。



繋がった部分には白い泡のような愛液がまとわりついている。



指先にその愛液を掬い取ると、さっとアナルに塗りつけた。



ぴくっと反応するが咎めはない。



ここも感度は良好そうだ。



次がもしあるのならアナルを攻めるのはその時に回そう。






ペニスを抜くと、湯気の出そうなオマンコがゆっくりと閉じた。



ベッドを下りて、彼女の膝上にまとわり付いたパンツとショーツを、一緒に両足から引き抜く。



自然に協力する下半身を抱えて、むこう向きに横臥させた。



小首を傾げて私の顔を覗き込む彼女の顔。



軽く頷きをくれると、一瞬で瞳を輝かせた。



横たわった上側の足の股関節と、膝を直角に折り曲げる。



よじれた下半身に陰毛とオマンコが歪む。



私は立ったままの体勢で片膝をベッドに乗せ、オマンコに宛てがい静かに挿し入れた。



あごを仰け反らせて迎え入れる。



これは整体用ベッドならではの体位だ。



お互いの動きが激しくなくても、十分に興奮を与えることができる。






ペニスを奥まで挿し入れた状態で、彼女の骨盤を押して、そして引き寄せる。



私はほとんど動かなくても、特に奥に当たる感じが強烈らしい。



確かに、引き寄せるたびに、「あっ、あっ」と切なそうな喘ぎが続く。



時折、奥で止めた状態で、ペニスをヒクつかせると腰を浮かせて快感を表現する。



2回目の頂上が来る。



一旦身体を離し、息も絶え絶えな彼女を仰向きに寝かせる。



両膝を揃えて片方に倒し、首は反対側に倒れている。



どこかで見た有名画家の裸婦像のようだ。



白い裸身全体が上気して、ほんのり桜色に染まる。



両手で彼女の両太腿を抱え上げ、尻の真下に体を滑り込ませる。



開かれた両腿の奥に、愛液が陰毛まで濡らせてオマンコが広がる。



亀頭を宛てがうと、やや上方向に押し込む。






明美「ああーっ」






仰け反った白い喉が生唾を飲み込む。



この体位も動きは制限され、したがってピストン運動もままならない。



この体勢から座位に持ち込めればいいのだが、このベッドの狭さはいかんともしがたい。



両腕で両下肢を支える。



ペニスを咥え込んで、いやらしいヒクツキを繰り返すオマンコをしばらく眺める。



2人の眼が合う。



媚びた仕草で何かをねだるように腰を揺する。



私は初めて口を訊く。






私「腰の痛みは取れたかい?」






口の端で微笑む。






明美「イ・ジ・ワ・ル」






ゆっくりと両足首が私の肩先まで上がるように持ち上げると、私もベッドにうつ伏せで両足指に力を込める。



そのまま屈曲位、一気に奥まで到達した。



強弱をつけた抽送。



今日一番の大きな悲鳴が上がり、まるでイヤイヤをするように首を左右に打ち振る。






明美「また、またイッちゃう。もうだめです。イッて!私と一緒にイッてください、お願いーー」






私「どこへ出せばいいの?」






明美「中でいいです、中へイッて、奥でイッて、いっぱい、いっぱいイッて!」






感極まった女は、なんて饒舌なのだろうか。



中へ出すことの不安はあったが、流れだ。



目一杯に精を解き放つ。



その瞬間、ベッドから弾き飛ばされそうな力で、両下肢を痙攣させた。






肩で息をしながら呼吸を整える彼女を見下ろし、ティッシュと備え付けのオシボリで後片付けをする。



私は1人、別室に移動した。



女は男の前では、衣類や下着を脱ぐ時より、身に着ける所作のほうが数倍恥ずかしいものだと聞いている。






頃合いを見計らい部屋に戻る。



来た時の元の服装に戻って、ベッドに腰を下ろした彼女。



数分前まで、裸で乱れまくり、悲鳴を上げ、ペニスを咥え込んでいたオマンコの持ち主。



とても同一人物とは思えない、落ち着いた佇まいで俯いていた。



若干、肩での呼吸と、潤んだ瞳を除いては。






気になることを尋ねる。






私「本当に中でよかったの?」






明美「はい、私お薬飲んでますから」






名残惜しいがこれ以上引き止める理由はない。






明美「あの、お支払いは、今回からでもこれでお願いできますか?」






彼女が指差したのは、壁にかけられた施術回数券の案内だった。






明美「今日はお世話になりました、本当にありがとうございました」






まるで他人行儀な丁寧な挨拶と、お辞儀。



ドアのノブに手を触れて、振り向く。






明美「あのう、私、今日初めて先生にお目にかかったのに、最初からこうなる直感がありましてよ・・・」






肩をすくめて舌を小さく出すと、にっこりと微笑んだ。



この後、回数券が順調に減ったある日、彼女からとんでもない依頼をされるのだが、その話はいずれまたの機会に。