お目当ての映画はいつも封切り直後に観に行くことにしている。



最近はネットで座席まで予約出来るからとても便利だ。






今回、端っこの二人掛けの席を予約した。



本当ならカップルで座る座席なのだが、敢えて二人掛けの片方を予約したのだ。



わざわざ隣を予約する人などいない、気楽に映画を楽しむことができると思い、そうしたのだった。






当日になり、俺は上映の10分前に席に着いた。



劇場内を見回すと、全体の半分も入っていない。



それほど人気がないようだった。






上映開始5分前ほどになった頃、一人の女性がこちらに近づいてきた。



半券を見ながら席番号を探しているらしい。



そして俺の横で立ち止まると、「すみません・・・」と声を掛けてきた。






(まさか???)






そのまさかだった。



なんと彼女は俺の隣の席だったのだ。



俺は通路側、彼女は壁側だった。



俺は前に投げ出していた脚を曲げ、彼女を通した。








(なんで???)






俺は頭の中で自問自答した。



なんでわざわざ二人掛けの席を購入したのか?



全く謎だった。






それから間もなく、スクリーンにCMが流れ始めた。



どうして金を払っていながらテレビと同じCMを見せられなければならないのか!?・・・と、いつもは考えるところだったが、今回は違った。






(どうしてこの女はわざわざ二人掛けの席を予約したのか?)と、頭を悩ませた。






しかし、そんなことを聞いてみる訳にもいかず、CMが終わり場内の照明は落ちた。



そして、予告が始まった。






俺は顔をスクリーンに向けたまま、目だけを彼女の方へ動かし、服装などをチェックした。



膝丈の白いスカート。



淡いピンクのノースリーブのシャツを着ている。



先ほど声を掛けられた時、咄嗟に目が合ったが、その時の顔を思い浮かべてみる。



どこにでもいそうな普通の感じだったと思う。



清楚な服装だが、トータルではどちらかというと地味なタイプだ。



一人で映画に来るくらいだから、よっぽどの映画好きか、寂しい女に違いない。



俺は勝手に彼女のことを想像した。






視線を落すと、真っ白な膝がスカートの裾から覗いていて、明らかに生脚だとわかる。



その左右の膝はピッタリと合わせられている。



まるで隙がない。



周りから見ると、俺達は明らかにカップルに見えるだろうか?






ほどなくして映画が始まった。



映画の良し悪しの判断は、最初の5分で決まる。



それは俺の持論であり、経験から感じることなのだが、今回の映画は前評判の割りに導入がイマイチに感じられた。



一旦、頭の中でその考えが過ぎってしまうと集中力に欠ける。



そしてなにしろ、数十センチ隣にいる彼女の存在が気になり、ますます映画に集中出来なくなってしまうのだ。






彼女は身動きひとつせず、スクリーンに集中しているようだった。



開始から15分ほど経過し、俺は既にもう“この映画はダメだ・・・”と判断していた。



それよりも・・・。



斜めに下に視線を落したまま、彼女の膝を盗み見て、徐々に触りたい衝動が湧き上がってきた。






(もし、手を伸ばしたら・・・、彼女はどのように反応するだろう?)






俺の見立てでは、騒ぐようなタイプではない。



じっと堪えるだろうか?



幸い、前も後ろも客はいなく、通路を挟んで反対側の列も中央に男性客一人なので、彼女が騒ぎさえしなければ痴漢行為は容易に感じられた。






俺の右手が無意識に宙をさ迷った。



そして、とうとう彼女へ手を伸ばしてしまったのだった。



太腿に手を置いた。






「!?」






彼女は無言でビクッと反応した。



そして俺の手を掴むと払いのけようとする。



俺は彼女の太腿を強く握る。



彼女の手にも力が入るが、俺の手を押し退けるほどの力はない。



ピッタリと合わせられた太腿の間に指をねじ込み、四指を曲げ伸ばしして内腿を刺激した。



彼女の両手が俺の右手の手首を掴んだが、やはり力はない。



やがて手を股間へ近づけていった。



スカートの裾が上へずれ、膝から10センチほどまで腿が露出した。



胸が高鳴りだす。



裾を指先で引っ掛けると同時にスカートの中へスルリと手を入れた。



彼女は必★に両脚を閉じようと力を入れたが、俺は強引に股間へ向かって手をねじ込んでいった。






「ん・・・」






微かに彼女がそう声を漏らしたようだ。



すべすべでムッチリした太腿の感触を指の腹で味わう。



やがて指先が柔らかな部分に触れる。



そこは両脚の根元の中心部。



彼女の下腹部だ。






指先の感触からパンティの生地は無地に感じられた。



太腿に締め付けられて窮屈だったので、辛うじて中指の第一間接を動かすの精一杯だった。



しかし、ずっとこうして下腹部を撫でていれば、いずれ彼女も降参するだろう・・・。



指の腹と爪の先で柔らかな膨らみを撫で続ける。



既に映画を観る気は全くなかった。






さすがに両脚に力を入れ続けるのが困難になってきたのか、時々力が緩む瞬間がある。



それを見逃さず、さらに手を奥へ入れた。



今度は完全に陰部を擦れるほどの位置に手が入った。



俺は中指を上下に動かした。



グイグイ指で中心を押し続けると、パンティが食い込み、筋が出来た。



そこを上下に擦り続ける。



右手を掴む彼女の手の力が緩くなる。



彼女を見ると、瞼を強く閉じて俯いていた。



指先の神経を研ぎ澄ませクリトリスを探った。



一箇所だけコリコリした部分を見つけたので、そこを集中的に責める。



声を押し★してはいるが、息が荒くなっていくのが聞こえる。






「はぁ・・はぁ・・ふぅ・・あっ・・・」






パンティの上からクリトリスだけを執拗に撫で続けた。



やがて彼女は脚を閉じるのを諦め、力が抜けて膝を離した。



そして、何度も座り直すように腰をモゾモゾ動かした。



生地を通して愛液が滲み出て、指先がヌルヌルしてくる。



完全に抵抗するのを諦めたらしい。



パンティの横から指を入れると、中は既に洪水になっていた。



指を激しく動かすと、クチュクチュといやらしい音を立てた。



彼女の手が俺の手首を強く締め付けてくる。






「もっと脚開いて・・・」






耳元でそう囁くと、彼女は言われた通りにした。



大きく開脚し、さらに触りやすくなる。



一旦指を引き抜き、パンティを脱がそうとすると、彼女は腰を浮かせた。



左右を交互にずらしながらパンティを膝まで下ろした。



そして両足から抜き取ると、俺は丸まって小さくなったパンティを自分のポケットに仕舞う。






彼女は観念したらしく、大きく脚を開き、シートに浅く座り直った。



スカートを腰まで巻くり上げ、下半身を裸にしてやる。



陰毛は濃いめで綺麗な逆三角形をしていた。



股間に手を被せるようにして、指を突き立て、そのまま挿入してやる。






ズブブ・・・。






十分潤った蜜壺は、簡単に中指と薬指を飲み込んだ。



ゆっくり出し入れしながら、ブラウスのボタンを外してやる。



パンティとお揃いの真っ白なブラが露わになった。



ホックは外さず、肩紐をずらしてブラを捲り、乳房を中央に寄せるよう引っ張り出した。



乳首は左右とも勃起していて、ツンッと前に突き出している。



俺はそれを摘んで引っ張った。






「あふっ・・・」






咄嗟に声が出そうになり、彼女は片手を口に当てた。



俺は乳首を転がしながら、下は手を動かして、指でピストンを施してやった。






「はぁ・・・だめ・・・」






微かにかすれた声で彼女が俺に訴えてきた。






「イキそう?」






そう囁くと、彼女は無言で激しく首を縦に振った。






「いいよ、イッても・・・」






「ダメ~~・・・イクっ・・・」






俺にしか聞こえないほどか細い声で彼女が言った。



すると彼女の全身が痙攣し始め、次の瞬間ビクッ!と跳ねた。



ガクガクガク・・・そして、どうやら絶頂に達してしまった。






指を引き抜くと手の平まで彼女の愛液で濡れていた。



彼女は頭を壁側にもたげたまま、肩を上下させて深呼吸している。



脚はだらしなく開かれたままで、下半身は相変わらず裸のままだった。






ふとスクリーンに目をやると、映画は既に中盤を過ぎ、これからクライマックスという場面だった。



俺はぼんやりとスクリーンを見ていた。



全くどんなストーリーか判らなかったが、映画はどうやらハッピーエンドのようだった。



エンドテロップが流れ始めた頃、俺は逃げるように席を立ち、劇場を後にした。



彼女はそそくさとスカートを戻し、座り直しているのが視界の端に入ってきた。






そう言えば・・・彼女から取り上げたパンティは俺のジーンズのポケットに入ったままだった。



記念にもらっておこう(笑)