親父の7回忌で夏に実家帰った時のこと。



親戚が集まって法要して飲み食いした後、俺と姉貴は実家の2階に布団敷いて寝ることになった。



母さんは明日パートが早いので、1階で11時に就寝。



それから俺と姉貴は2階にビールやらチューハイを運んで飲みの続きすることになった。






俺24歳、大学5年。



姉貴27歳、会計事務所の事務。






弟の俺が言うのもなんだが、姉貴は美人だ。



ただ、むちゃくちゃ気が強くて酒はガバガバ飲むし、言葉もちょっと男言葉だしで、清楚そうな見た目とのギャップで男を逃がしているタイプだな。






姉貴と会うのは久しぶりで、酒も入って話は弾んだ。



元々姉弟仲は良かったんだよね。



姉は、実家に置いてあったパジャマ(通称だぼだぼ)を着てたんだが、酔っ払っているせいもあってかなりガードが緩く、黒いパンティは透けて見えるし、おっぱいは半分顔覗かせているし、ちょっと刺激が強い。



弟だからって油断しているんだろうけど、実は俺、中学時代から姉貴をオカズにしていたアホ弟なんだよね。






「お前さー、たぶん、一生あたしの後塵を拝すね」






姉貴は少し赤い頬で、呂律も怪しく、俺に絡んできた。



人を挑発するのは普段からだが、今日はしこたま飲んでいるので、ちょっと物言いがキツい。








「そうかなー。そんなことないと思うけどなー」






「いーや無理。絶対絶対絶対6億%無理!結婚もできないね」






そんなこと言うもんだから俺もちょっとムッとして、テレビの下でホコリ被ってたファミコンを取り出した。






「懐かしいじゃん。コレ」






「これで勝負しようぜ」






ソフトはファミスタ94。



姉貴は腹を抱えて笑い出した。






「プッ。笑わせないでよー。あんた私に勝ったことないじゃん」






姉貴とは小さい頃からよく勝負した。



だが、女にしては珍しく姉貴はゲーム適性が高く、俺は一度も勝てた試しがなかった。






「どうかなー。昔は昔、今は今。分からないよ」



「楽勝楽勝ー。1回10点差コールドだよー。絶対絶対」






「なら賭ける?」



「いいよー。なんでもー」






「じゃ、1点取られる度に脱ぐってのはどう?」






酔ったふりして俺は思い切って持ちかけた。






「はぁ???」






姉貴は信じられないという顔をしたが、思考回路は鈍っている。



千載一遇の機会、逃がすものか。






「怖い?それとも恥ずかしい?」



「ば、ばっかじゃないのー。なんで怖いのさー」






「じゃ、やろうよ」



「よーし。拙者もサムライだー。受けて立つぞー」






姉は缶チューハイをガーッと煽ると、ポキポキ指を鳴らした。






チームは姉貴が前田ファンという理由でCチーム。



俺がNチームを選択。






“デケデ、デッデデ”という、今となってはしょぼい音とともにゲームスタート。






姉貴は余裕で2コンのマイクで「ハ◯ソンハ◯ソン」とか言ってるが、今、この時こそ!と俺はむちゃくちゃ集中した。



なにせ1点取れば、その度に・・・!






1回表。



向こうの先発は『き◯へふ』。



正気かつ全盛期の姉貴なら変化球主体でこっちは翻弄されるところだが、12、3年ぶりで酔っ払った姉貴は無謀にも直球。



おいおい、こっちは『ぴ◯』だぜ。



俺は当然バント。



1塁セーフ。



驚いたのは姉貴が矢のような送球をしてきたこと。



ぴ◯は楽々1塁を駆け抜けたが、「チッ」という舌打ちが聞こえてきた。



俺は2番『こず◯』できっちり送り、続いて3盗。



そこからライト狙いで『ぷら◯む』が犠飛で、まずは1点!






「あー、こんなせこいヤツに先制されたー」






姉貴は本気で悔しがる。






「1点は1点。さ、約束だよ」



「本気かよー。ありえねー」






「サムライなんでしょ?武士に二言なし」



「くそー」






姉はぶつぶつ言いながら立ち上がると、いきなりパジャマのズボンを脱いだ。



レースの縁取りがエロい黒いパンティがどどーんと俺の目の前に晒される。



俺はちょっと焦った。






「い、いきなり下からかよ?」






「しょうがないだろー。この下、ノーブラなんだからー」






黒いパンティ、ノーブラ。



ヤバい、集中集中。



だがどうにも隣が気になって仕方がない。



頼みの『ぱ◯く』『わ◯ゃん』は凡退してしまった。



こうなるとNチームは厳しい。



しかも勘を取り戻してきた姉貴は『きた◯ふ』の変化球を多用し始め、『ら◯きい』はあえなく三振。






「よしよし」と姉貴がほくそ笑む。






1回裏。



先発の『すず◯』は、いきなり『の◯ら』にセンター前に打たれたが、送らずに打ってきた『しょ◯だ』を打ち取り、姉貴一押しの『ま◯だ』はさっきのお返しとばかりに気合いの三振。



だが油断したところで、『えと◯』が外角甘めをレフトにホームラン!






「ひゃっほー。逆転逆転♪ぬーげ!ぬーげ!ぬーげ!」






狂喜乱舞する姉貴。



俺は悔しくもパジャマの上着とTシャツを脱いだ。






「ぬふふふふー」






「な、なんだよ。何見てんだよ」






「なかなか鍛えてあるじゃん」






俺の上半身に姉貴が投げキッス。



ちょっと恥ずかしい。



続く『ぶ◯うん』は速攻退治して、『1-2』で1回終了。






2回表、凡退した『こあく◯ん』に続く『か◯』がクリーンヒット。



ここで俺は姉貴が苦手とする守備で揺さぶりを掛けることにした。



なにせ負けてるのだ。



手段は選んでいられない。



打席に『す◯か』が入ったところで、『か◯』が二盗。



姉貴は「させるかー」と『きた◯ふ』に二塁に投げさせたが、『か◯』はさっと1塁方向へ。






「刺したる~」






姉貴は釣られて1塁に投げようとしたが、ボールはミスってホームへ。



さらに『か◯』は2塁を蹴った。






「あ、こら、てめッ」






姉貴は3塁へ投げようとしたが、ミスはさらに続き、ボールは1塁。



『か◯』は、なんなく3塁に到達した。






「せこい!せこすぎるぞー」






姉貴は抗議したが、俺は知らん顔。



だいたいこの手で小学生の俺を徹底的に痛めつけたのは姉貴の方だ。



『す◯か』はスクイズでちょんと1点。



ふぅ、なんとか『2-2』に持ち込んだぜ。






「さーて。次はどれ脱ぐの?」






俺が促すと、姉貴は仁王立ちになって、バッとパジャマを脱ぎ捨てた。






「おぉぉ!」






長年夢見てきた姉貴のおっぱいが目の前でぶるんと揺れている!!



大きいなー。



柔らかそうだなー。



超感激だ。






「ふん。エロ弟。ちんちん立たすなよ」






実は黒パンティ一丁の姉貴を前にかなり硬くなってたんで、ちょっと苦笑い。






「ふふん。あと1枚だねー」






しかも打席は『ぴ◯』。



もらったも同然だ。



姉貴は『お◯の』に投手を交代してきたが、今さら遅い。



俺の『ぴ◯』大先生は、フォークのすっぽ抜けをバントヒット。



さらに二盗、三盗を決めて、『こ◯も』のゴロで生還!!!!!






「やった!!!逆転した!!!」






両手を叩いて喜ぶ俺の横で、姉貴は甲子園決勝で敗れた高校球児のようにがっくり。



あの男勝りな姉貴がしょげてる姿は、それだけで十分に見る価値があった。






「1回だけ、パスしちゃだめ?」






「だめ。パスなし。約束だからね。それ脱いでよ」






俺がパンティを指さすと、姉貴は悔しそうにギュッと唇を噛んだ。






「・・・むこう、向いてなよ」






姉貴があごで俺に命じる。






「ったく」と毒突く声が聞こえ、ポンと俺の前にくしゃくしゃになった黒いパンティが投げ出された。






「脱いだよ」






振り向くと、そこにはすっぽんぽんの姉貴が恥ずかしそうに両手で胸と股間を隠し、俯いて立っていた。






「だめだよ。隠しちゃ」






「・・・ちっ・・・くそガキが・・・」






頭の中で何十回、何百回と描いてきた姉貴のフルヌードは強烈にエロかった。



大きな胸、くびれた腰、長く細い脚、白い肌も羞恥と酔いに桜色になってて綺麗だ。






「・・・もう、いいだろ」






「いいや。さ、ゲーム続けようよ」






悪魔に魂を売った俺がいた。






「だってもう脱ぐもんないじゃんー」






猛烈に抗議する姉貴に俺は舌を出して言った。






「あるよ。まだまだ。恥とかプライドとか、タブーとか、ね」






楽しい夜になりそうな予感がした。