7年前、俺がバイトしていた会社の社員さんで、27歳の肉感的な女性がいた。



その人は明るい性格で、うるさいくらいのおしゃべり好きだった。



当時童貞だった俺は、初体験の相手は大人しいお嬢様タイプと決めていたので、その人のことは眼中になかった。



ところが俺はなぜかその人に好かれていたようで、よくちょっかいを出されていた。



何かにつけて俺の腕や手を触ってくるのでウザいと思いつつ、ゾクッと感じたりもしていた。






ある日、早番で仕事が終わり、その人と駅まで歩いていた。






「今日、一緒に飲まない?」






本当は嫌なはずなのに、そんな誘いにOKした俺。



近所のどこにでもある居酒屋で下らない話をして、ひとしきり盛り上がった。



俺も酒が入っていたせいか、いつもの過剰なボティータッチも気にならなかった。



店を出てすぐ、女性のアパートで飲み直そうとの誘惑が・・・。






(ひょっとしてこの人が俺の初めての人になったりする?)






不安や期待が入り混じったままアパートの部屋に入った。



近所のコンビニで買いこんだ酒を飲みながら2人でテレビを観ていた。



初めて女性の部屋に入った俺は居心地の悪さを感じ、落ち着かなかった。



そんな俺を察してか、一息つけるつもりなのか、彼女はシャワーを浴びに行った。



1人になれた俺は、落ち着くどころかますます固くなってしまった。



どれだけの時間が経ったか覚えていないが、パジャマに着替えた彼女が出てきた。



シャンプーの匂いが心地よく、上気した肌が色気を感じさせた。



しばらく黙っていた俺に彼女はシャワーを勧めた。






「今日は忙しくて汗かいちゃったでしょ?シャワーでも浴びてきたら?」






童貞の俺は素直に応じた。



黙々と身体を洗っていると背後の戸が開く音がした。



一瞬何が起きたかわからずにおどおどするばかり。






「背中流してあげる」






そこにはバスタオルを巻いただけの彼女が立っていた。



俺は動揺しつつ無愛想に断わった。



いや、童貞の俺にはこれが精一杯だった・・・。



彼女に言われるがままに背中を流してもらう俺は、下腹部の煮えたぎる魂を鎮めることに集中したが、もはや不可能だった。



彼女が何かを話しかけてきていたが上の空。






背中を流し終えた彼女は出ていくどころか、石鹸が身体にかかったと言い、バスタオルをとって湯船に入ってしまった。



俺は熱くなった下腹部を悟られないように前屈みになりながら残った部分を洗っていた。



全て洗い終えた俺は逃げるように出ようとしたが、強引に腕を掴まれて湯船に引き込まれてしまった。






「もう、身体を洗ったあとはお風呂に入らなきゃダメでしょ!」






小さな子供が母親に叱られるようだった。



嫌でも視界に入ってくる彼女の裸体は、制服に隠された妄想そのものだった。



男性にはない美しい曲線を描いた肢体は、唯一見たことのある母親のそれとは別次元のフルーツのような瑞々しさを思わせた。



胸の高鳴りを抑えきれない俺は目の前にある裸身を凝視してしまった。



その様子に彼女は怒り始めた。






「私がここまでしてるのに何もしないなんて馬鹿にしてるの?」






彼女は真剣に怒っている。



慌てて取り繕ったが全く収まる気配がない。



意を決した俺は言った。






「初めてなんです。女の人の裸を見るの・・・」






20歳を過ぎて童貞だった俺は恥ずかしいやら情けないやらで、なぜか止め処なく涙が溢れてきてしまった。






「したことないの?女の人と・・・?」






意外そうに俺を見つめる彼女は、いつもの明るい表情に戻っていた。






「よしっ!」






彼女は気合いを入れるかのように一言呟いて浴室を出ていってしまった。



俺ものぼせそうだったので浴室から出た。



貸してもらったタオルで身体を拭いていると、ベッドに腰かけてバスタオルを巻いただけの彼女が、「横に来なさい」と導いてくる。






「私でいい?」






「えっ・・・何が?」






「私と思い出を作ってみる?」






俺には首を縦に振ることしか許されなかった。






「これから全て私の言うことを聞きなさいね!」






はにかみながら命令する彼女は、俺が夢見た優しいお姉さんそのものであった。



立つように指示されて言う通りにすると、シャツから順に下まで脱がされてしまった。



俺の隆起した部分を凝視したあと、先端に優しくキスをしてくれた。






「まずは女の人の身体の勉強から始めようね」






中途半端に愛された突起は爆発寸前だったが、俺は言う通りにした。



彼女は高級なフルーツを包んでいる包装紙のようなバスタオルを丁寧に外した。



包まれていたのは、さっき浴室で見た裸身以上に熟したと思うような上気したものだった。






「ドキドキする?」






百も承知のことを呟きながら俺を挑発してくる。






「ここを触ってみたり舐めてみたりして・・・」






タガが外れた俺は目の前にあるものを夢中で口に含んだ。






「ンッ・・・」






痛いのか気持ちいいのか、判断に困るような気持ちだった。






「やっ・・・」






初めて耳にする女が悶える声。



それも数時間前では、ただの職場の女性社員さんだ。



そんな人が俺の愛撫によって鳴いている。



彼女は俺の顔を乳房から引き離すと、焦点の定まらない瞳で見つめながら床に座るように指示した。






「ここを見るのも初めてだよね」






彼女は恥ずかしがりながら、そこを指で開いて見せてくれた。



正直言ってとてもグロテスクで、漫画で見たものとはかけ離れた印象に、どうしていいか分からず、また凝視してしまった。






「中指だけ出してみて・・・」






言われる通りにすると、彼女は俺の手を取り誘導してくれた。



そこはヌルヌルしていて、「これが濡れるということなの?」と馬鹿な質問をすると、彼女は黙って俺の指を自分の好きなように動かした。






「ここは特に敏感だから、優しくしないと女の子に嫌われちゃうぞ!じゃあ自分で動かしてみて・・・」






許可が出たので、教えられたように彼女の芯を弄った。



精一杯に丁寧に。



湿潤した部分は俺の指を飲み込んでしまった。



まずいと思い、すぐに指を出してしまったが、再び入れるように言われ、今度はその指を前後に動かすように指示された。






「やっ!気持ちいい・・・ンッ・・・ンッ・・・」






俺の指1本で、こんなに喜んでくれるのか?



童貞だった俺を励ますつもりで、わざとそんな声を出しているのか?






ビデオで観たやり方で激しく指を動かしてみた。



加藤鷹のイメージで、俺も自然に唸るような声が出た。



彼女の腰はあらゆる方向に不規則に動く。



まるで火にかけられたアワビのように・・・。



そして声にならない声・・・。



彼女は今、俺の中指1本で従順になっている。



自然と自信が湧いてくるようだった。






「ンッ・・・もう・・・やっ・・・はっ・・・イヤッ・・・ン・・・!ダメ・・・」






俺の指を制止する彼女。



彼女は荒い息を吐きながらしばらくうずくまっていた。






「もう、イカせてなんて一言も言ってないよぉ!」






わざとムッとしたように言う彼女。



もはや、そこにいたのは職場のお姉さんではなくメスだった。






「クンニって知ってるよね?好きなように舐めてみて・・・」






雑誌で見たヌードグラビアより濃い目の陰毛を掻き分け、そこに辿り着いた。



先程の愛撫により、小便を漏らしたかと思うほど濡れている部分を荒っぽく舌で掻き回した。



初めて見るはずなのに、クリトリスの位置はすぐに探し当てれた。



そこを愛撫すると彼女の反応がさらに鋭くなった。



童貞の稚拙な愛撫に応えてくれる彼女に愛おしさを感じながら、一生懸命に舌で円を描くように躍動させた。






急に彼女は俺に仰向けになるように言った。






(これが69なのか・・・)






目の前に迫る彼女の熱い芯。



引き続き愛撫していると、俺の先端が熱くなった。



食べられているような感触・・・。



口で優しく包んでくれる・・・。



ただでさえ沸騰しそうな俺の下腹部は臨界点に達しそうになったが、歯を食いしばって耐えた。



俺が優しく愛撫すると、同じように応えてくれる。



1人でするのとは違う、こみ上げてくるような津波のような・・・。






「あっ!」






俺は果ててしまった。



彼女の口の中で。






「すっごい濃いのが出たね。喉の奥まで熱かったよ。でも口に出されるのが嫌な女の子もいるから気を付けてね」






彼女は果てたばかりの先端に口をつけ、残った精液を吸い取ってくれた。






「あふぅっ!」






「可愛い」






全て拭き取ってもらい、彼女のベッドで一休みとなった。



2人とも汗をかいてしまったので、また入浴しようということになった。



最初のような緊張感はなく、恋人同士のように仲良く洗い合った。



彼女の身体に触れているうちに再び熱いものを感じてきた。



彼女もそれに気付いて、互いにはにかみながら浴室を出た。






「まだ勉強は終わってないぞ」






彼女は俺の乳首にキスをしてきた。



俺は負けじと彼女を押し倒し、2度目に突入した。



慣れたせいか、俺は自分なりに彼女を愛した。



舌を尖らせ、乳房から脇腹、そしてまた乳房を・・・乳房と下腹部を同時に愛することも覚えた。






(セックスって、こんなに嬉しくて気持ちいいものだったんだ・・・)






AV男優がするような技も試してみたりした。



溢れ出る愛液を音を立ててすすると、羞恥心からか、彼女は太股で俺の顔を挟んできたりした。






「挿れてみたい・・・」






覆い被さって正常位挿入を試みる俺。



彼女はベッドから離れ、スカイブルーのトートバッグから小さな四角形の包装パックを取り出した。






「エチケットよ。本来は男の人が持ってなきゃね。でも今日は私が付けてあげる」






銀色の包装を破ると、中からコンドームを取り出した。



俺が呆気に取られていると、彼女はニヤニヤしながらそれを俺の先端に宛てがい、ゴムの先端を摘みながら、もう片方の手でスルスルと装着してくれた。



昔、自分で買って装着の練習をしたことがあったので違和感はなかった。



ただ違うのは、初めて本来の目的で使用したということだ。






臨戦体勢に入った俺は仰向けになるように指示された。



彼女は何やら呟きながら俺に騎乗した。



今でも忘れないあの笑みを浮かべながら・・・。



次の瞬間、口で愛された以上の温かさで包まれた。



彼女の鼻息が俺にかかる。



目の前に垂れ下がっている二つの乳房がいやらしく揺れている。






「どう・・・?女の人の中は凄いでしょ・・・?」






全身が性器になったような彼女の躍動・・・。



鼻孔を拡げながら騎乗する彼女の表情は、ときに不細工でときに美しかった。






(これがセックスか・・・これがセックスか・・・)






俺は心の中で呟いた。






「大っきいよぉ・・・」






彼女はさらに激しく躍動する。



パクパクと膣が茎を締め付けているのがわかる。






「アハァッンッ!」






騎乗していた彼女は突如、スイッチを切ったかのように覆い被さってきた。



しばらく動かない・・・。



きっと次は俺の番なのだろう。



優しく彼女を騎乗から解いてあげた。



そして正常位で一気に突き刺した。






「やぁんっ!」






教えられたわけでもないのに俺の腰は前後に動き始めた。



熱い魂を打ち込むたびに彼女の熱い吐息が漏れる。






「はあぅっ・・・んっ・・・んっ・・・んっ・・・んっ・・・」






俺はうなされたようにひたすら打ち込んだ。



リズミカルな吐息・・・。



先程、彼女の口内に漏らしたので長持ちしそうだ。



肉と肉がぶつかり合う音と2人の熱い息だけが聞こえる。



一度俺の魂を引き抜いて、彼女を犬のようなスタイルにさせた。



その際、アヌスが見えた。



花の蕾のようだったがヒクヒクと痙攣している。



思わず指で突いてしまった。






「イヤッ!そこはだ~め。変態さんが弄る所だよ!」






動物の交尾のような姿勢で挿入した。



正常位とは違う感触。



もっと動物的だ。



彼女の汗ばんだ背中が輝いている。



浮き上がった背骨がいやらしい。



肉がぶつかるたびにお尻の肉がプリンのように波立つ。






パンッ・・・パンッ・・・パンッ・・・。






彼女は最初のうちは自らの両腕で身体を支えていたが、力が尽きてきたようで顔をシーツに沈めてしまった。






「ウゥッ!ウゥッ!ウゥッ!・・・」






いよいよクライマックスが迫ってきた。






「俺、イキそうだよ!」






彼女はシーツに顔を沈めたまま許可してくれた。



最後のラッシュだ。



獣のような声を出しながら彼女は昇天した。



そして俺は魂の全てを吐き出した・・・。



あまりの衝撃と疲労から、俺はコンドームを付けたまま眠ってしまった。






どれくらい睡眠したのだろうか、目が覚めたら外は朝・・・どころか昼過ぎだった。



俺は休みだったが彼女は出勤日だった。



上司に叱られてしまった・・・。






「私が寝坊した理由は2人の秘密ね!」






本当に素敵な思い出になった。