翌週の土曜日の夕方に作戦は決行された。



作戦通り、怜奈が新しく出来た彼氏であるアキラの紹介を兼ねて俺達のマンションに遊びに来たという設定だ。






4人でリビングの小さなテーブルを囲んで飲み会が始まった。



俺とアキラが向かい合って座り、俺の右に奈緒、左に怜奈が座った。



これは怜奈から、アキラを奈緒の隣に座らすようにとの指示があった為だ。



リビングの隣にある和室には、怜奈とアキラが泊まれるように布団も準備していた。



俺は今日の飲み会の真の目的を知っているだけに、2組の布団がなんだかいやらしく見えた。






初めて会うアキラは、写メで見たイメージよりデカかった。



ずっとラグビーをしていたという体育会系の彼は一番年下ということもあり、皆に気を使いまくっていた。



最初の方こそ、(怜奈がどんな行動に出るのだろう?)と緊張して飲んでいた俺だったが、あまりにも普通の飲み会だった為、正直拍子抜けしていた。



アキラは怜奈からの命令があったのか、積極的に奈緒に話しかけていたが、大きな体からくる迫力と体育会系特有の大きな声に、奈緒は見事なくらい引いていた。



隣に座ったのも逆効果になっているようだ。






さらに時間が経ってくると、追い討ちをかけるように、酔ってきたアキラが奈緒の苦手な下ネタを言い出し始めた。



明らかに奈緒は引いているが、アキラはそれに気付かないのか1人で大笑いしながら、身振り手振りで下ネタを連発していた。



怜奈の方に視線を移すと、アキラに対してイラついているのが手に取るようにわかった。



怜奈は俺の視線に気づくと、少し悔しそうな顔をしながらも諦めたようなため息をついた。



そのうち下唇を突き出しながらダミ声で、「だめだこりゃ」と言い出すに違いない。






飲み始めて5時間ほど経った。



俺がこの飲み会の目的をすっかり忘れて、酒と話に夢中になったていた頃、アキラが急に、「皆さん結構飲んでるようなので、これを飲んでおいてください」と手のひらの上に小さな紙の包みを4つ置いて、奈緒から順番に1個ずつ取らせた。



包みの中身は茶色っぽい粉末で、アキラが言うには二日酔いが軽くなる薬とのことだった。



俺はちょっと不安に思ったが、さっきの渡し方だと中身は全部同じ物のようだし、アキラが最初に飲んだので変な物ではないだろうと判断し、俺はその粉を口に含み酒で流し込んだ。



それを見て奈緒と怜奈も飲んでいたが、しばらくして、またアキラが急に、「皆さん、体が火照ってきてませんか?じつはさっきのアレ、強力な媚薬なんスよ、あははは」と言い出した。



俺は驚きのあまり、飲みかけた酒を口から吹くというベタなリアクションをとってしまった。



その酒がアキラにかかったので、奈緒がタオルを取りに席を立った隙に、俺と怜奈は小声でアキラに詰め寄った。






「アキラ!薬物はマズイよ!薬物はっ!」






「そうよ!私も飲んじゃったじゃないの!」






「あっ、スイマセン。媚薬ってのは嘘っス。あれはどこにでも売ってる体を温める効果のある漢方薬っス。でも、媚薬って言うと暗示にかかってしまう子とか結構いて、コンパとかでもお持ち帰りの成功率高かったんで、つい・・・スイマセン」






そこまで聞いたところで奈緒が戻ってきたんで俺と怜奈は元の席に戻ったのだが、奈緒がアキラの顔を拭いてあげている間に怜奈を盗み見ると、なにか悪いことを思いついたような表情で笑っていた。



うーん、実に分かりやすい・・・。






「もうアキラったら、変な薬飲まさないでよね!みんなゴメンねぇ!ねぇ奈緒、カラダなんともない?なんだか火照ってきた気がしない?」






「そ、そう?私はなんともないけど・・・」






怜奈は瞳を輝かせ、身を乗り出すように奈緒と話しながらテーブルの下で気付かれないように俺を叩いた。






「お、俺もなんだか興奮してきた気がするよ」






俺も怜奈の合わせてフォローしたつもりだったが、怜奈がまた俺を叩いた。



言葉じゃなくて行動しろってことのようだ。



俺は仕方なく右手を奈緒に伸ばすと、奈緒の左頬に手のひらを添えた。






「ほら、奈緒もちょっと熱くなってるじゃん」






「本当?やっぱ奈緒でもカラダが火照るってことあるんだね?」






「こ、これは違うの!そ、そのお酒に酔っちゃって・・・」






奈緒は左肩を上げ、顔を逃がすように俺の手から少し離れると、真っ赤な顔でしどろもどろなりながらに弁解している。



漢方薬で体が火照っているのは、みんな同じのはずだが、それを必★で隠そうとするってことは、やはり奈緒は媚薬っていう暗示にかかっているのかも知れないと思った。






俺は一旦トイレに行くフリをして席を立つと帰ってきても元の席には戻らず、こそっと奈緒の後ろに座った。



そして奈緒のほっそりとしたうなじから肩へのラインを軽く指で撫でてみた。






「ひゃぁん!ちょっとぉ、ヨシ君!何してるの?」






奈緒は俺の指にビクッと敏感に反応しながらも、その指から逃れるように前屈みになった。






「いやぁん。ヨシ君ってばぁ、2人が呆れて見てるよ?」






「うん。見せつけよっか?」






俺は奈緒のうなじに軽く口付けしながらギュッと抱き締めた。






「きゃぁー、怜奈助けてぇ、ヨシ君に犯されるぅ」






奈緒は両手でうなじを押さえ、恥ずかしそうに暴れていた。



俺は少し興奮しながら、お腹に回していた右手をシャツの裾から中に差し込んだ。






「いやぁん、ヨシ君酔っ払ってるのぉ?」






奈緒はそう言いながら、慌てて服の上から胸の下を押さえ俺の右手の侵入を防いだ。



俺は何も言わず、今度は左手で奈緒の左の太ももから撫でながら素早くスカートの中に侵入させた。



指先が下着に到達するかと思った瞬間、奈緒は体をクルッと回しながら立ち上がり、見事に俺の両手から逃げ出すと、俺の頭に1発チョップをお見舞いし、「このスケベ親父!さっさと自分の席に座りなさいっ!」と腰に両手を当てて、真っ赤になった頬を膨らませた。






「ちぇっ、ケチ!少しぐらいいいだろ」






「ケチじゃない!恥ずかしいでしょっ!」






奈緒は俺が渋々席に戻るのを確認すると、そのままトイレに向かった。



奈緒がいない間にまた緊急ミーティングが開かれた。






「怜奈ちゃん、あれ以上は無理だよ」






「うーん、そうですね」






「あの、俺にいい考えがあるんスけど・・・」






「いいよ、アキラ。言ってみて?」






怜奈が促すようにアキラを見つめる。






「あの、ヨシ君と怜奈さんが、奈緒さんの目の前でイチャついたらどうですか?」






「えぇー!私ぃ?」






「はい。奈緒さん、さっきの媚薬のこと、結構意識してると思うんスよ。そこで、怜奈さんが媚薬のせいってことで、かなりキワどいことしたら余計に暗示にかかると思うんスよね」






「キワどいことするの?私とヨシ君が?」






「ええ、別に俺とでもいいんスけど、それだとヨシ君と奈緒さんが盛り上がるだけで、俺が奈緒さんに行くタイミングが難しいっんスよね」






「キワどいって、どれくらいのことするんだ?」






「もう、出来るだけっス。理想としてはそのままエッチしてくれれば、奈緒さんは目の前で他の人のエッチなんて見たことないはずですし、しかも相手がヨシ君なら嫉妬もするだろうし、上手くいけば対抗意識なんか燃やしちゃったりして、かなり興奮すると思うんスよね」






「え、エッチは無理っ!絶対無理っ!」






「じゃあエッチはしなくても、そのギリギリでいいっスから。もう他に方法無いと思うんスけど・・・」






「えへへ、怜奈ちゃん、奈緒とアキラに目の前でエッチさせるなんて恥ずかしいことを計画しておいて、自分は無傷で済まそうって思ってたんだろ?そりゃ甘いんじゃない?」






「な、何よぉ!大体これはヨシ君への罰なんですから、私が恥ずかしい思いをする必要なんて無いじゃないですか!」






「奈緒だって、俺への罰で恥ずかしい思いをする必要は無いだろ?まっ、怜奈ちゃんがイヤなら別にやめてもいいけどさ」






怜奈はキッと俺を睨んだが、少し考えて、「わかったわ、アキラ。それでいきましょ」と承諾した。






「お願いします。あ、それと怜奈さんの方からヨシ君に迫って下さいね」






「えぇ!私からぁ?なんでぇ?」






「だってヨシ君から迫ったら、たぶんヨシ君が奈緒さんに怒られて止められるだけで、ギリギリなんて絶対無理っスよ。でも怜奈さんから迫ったなら、奈緒さん、文句は言うと思いますが、彼氏の俺が怒らないと、なかなか止めにくいと思うんスよね」






「そ、そんなぁ・・・」






怜奈はまた考え込むようにしていたが、洗面所で手を洗う音がしたのでそこでミーティングは終了になった。






奈緒が戻り、また4人で他愛もない話に興じていたが、俺やアキラはチラチラと怜奈を見ていた。



怜奈もその視線を感じているのだろうが、決して俺達と視線を合わせないようにしていた。



俺は奈緒のアキラに対する態度を見て、早い段階からこの計画が失敗に終わると確信していた。



だから先程の奈緒へのイタズラも、本当にその気にさせようとは思ってはいなかった。



当然今度の作戦も奈緒のことは全く心配しておらず、単純に怜奈にいやらしいことが出来ることに喜んでいた。



だって考えてみて欲しい、怜奈は色っぽい雰囲気のかなりの美人だ。



スタイルも少し痩せ過ぎな気はするが、それでも今日のように下着のような薄い生地の服を着ると、結構存在感のある胸をしていて、ヒラヒラの黒いミニから伸びる脚は長くて綺麗だ。



性格は少し気が強く、下ネタも笑い飛ばす余裕を見せるものの、自分のエッチな話題には顔を赤らめるような恥じらいも覗かせる。



そんな彼女が俺に迫ってくるって言うんだから男として楽しみにするのは当然だろう。






(そうだ!今なら諦めていたあの夢も叶うかも・・・)






やがて怜奈が気持ちを決めたのか、グラス中のワインを一気に飲み干すと、俺の首にぶら下がるように抱きついてきた。



俺の腹あたりに柔らかい感触が押し付けられる。






「うぅん。なんか媚薬が効いてるみたぁい」






「ちょ、ちょっと怜奈、何してるの?」






奈緒が慌てて怜奈の服を横から引っ張っている。






「怜奈ちゃんゴメン。俺は奈緒以外の女とそういう事はちょっと無理なんだ。ほら、席に戻って楽しく飲もうよ」






困ったように言いながら怜奈を引き離そうと、怜奈の脇あたりを手で押し返した。



俺は感動で泣きそうだった。



いい女が俺にすがり付いてきて、それを興味無いように断るってシチュエーション。



誰でも一度は想像したことがあるはずだ!



モテない俺には絶対無理だと思って諦めていたが、まさか実際に体験出来る日が来るとは・・・。



今なら山川さんにも素直に「ありがとう」が言える気がする。






ふと見ると、俺の正面でアキラが笑いを堪えていた。



逆に怜奈は相当カチンときていたようだ。



俺の首の後ろに回した手でギュッと抓られたが、それでも怜奈は、「いやぁん、ちょっとだけヨシ君貸してよぉ。奈緒にはアキラを貸してあげるから・・・ねっ?」と言いながら、あぐらをかいてる俺に跨がってきた。



さすがに恥ずかしいのか、怜奈はずっと顔を俺に押し付けたままだった。






「ちょっと怜奈ぁ、そんなこと言ってるとアキラ君に嫌われちゃうよぉ。ほらぁ、アキラ君が変な薬飲ませるから、怜奈が変になっちっゃたじゃないっ!」






「スイマセン・・・まさかヨシ君に行くとは思ってなかったんスよ」






アキラは寂しそうに小さい声でつぶやきながら奈緒に頭を下げた。



その瞬間、奈緒はハッとしたようにアキラを振り返る。



体と声が大きく、下ネタを連発する下品なアキラが、別人のような小さくなって奈緒に頭を下げていた。



しかも、下を向きながら小刻みに肩が震えていた。



おそらく、さっきの俺の態度を笑っているのだろうが、奈緒からはそれが泣いているように見えているのではないだろうか?



俺も、直前にアキラが笑いを堪えている顔を見ていなければ、そう思ったに違いない。



見かけによらず演技派のようだ。



そんなのを見れば、人一倍優しい奈緒のことだ、放っておけるはずがない。






「いやぁん、アキラ君、泣かないでぇ。ね?」






奈緒は両手でアキラの左手を取り、胸元で握り締めると怜奈と俺の方を向いて、ちょっと強めに言った。






「怜奈!ちょっといい加減にしなさい!」






「いえ、奈緒さんいいっス。止めないで下さい。俺、全然平気っスから」






「で、でも・・・」






「媚薬飲ませたの俺だし、酒にも酔っているはずだし・・・。そんな状態の怜奈さんがヨシ君を求めてるのって、好きとか愛してるとか、そんな気持ちとは別のものだと思うんスよ。俺、メチャクチャ怜奈さんのこと好きなんで、心が裏切ってなければ怜奈さんが何をしても平気なんです」






「へぇー、アキラ君凄いなぁ。私ちょっと感動しちゃった。心が裏切ってなければ、か。本当に怜奈のことが好きなんだね。私なんてしょっちゅうヤキモチ焼いちゃうのに」






「いえ、こんなバカな俺でもいいって怜奈さんが言ってくれたんで、俺もとことん怜奈さんを信じたいなって思っただけっス・・・それに」






「それに?」






「それに、奈緒さんにもちょっと優しくされて嬉しいっス!なんか今日ずっと奈緒さんに嫌われたんじゃないかって思ってて、でも俺バカだから、どうしていいか分かんなくて、それで・・・。媚薬を皆に飲ませて、それでヨシ君と奈緒さんが仲良くなったら少しは見直してくれるかなって思って・・・」






「それで、媚薬を飲ませたんだぁ」






「はい・・・本当にスイマセン」






「ううん、もう謝らないで。私の方こそゴメンね。なんかアキラ君に気を使わせちゃったみたいで・・・。別に私、アキラ君を嫌っているワケじゃないよ。ただ、ちょっと初対面の男の人が苦手なだけで・・・」






「本当っスか!俺嬉しいっス!」






アキラは左手を握っていた奈緒の両手を引き寄せると、倒れ込んできた奈緒の背中に右手を回し、軽く抱き締めた。






『アキラ、グッジョブ!』






俺は心の中で叫んでいた。



俺はこの時も、奈緒がアキラに・・・なんて全く考えていなかったので、これで奈緒が俺と怜奈を止めづらくなったと喜んでいた。






俺は後ろのあるソファーを背もたれにしながら、怜奈から漂うセクシーな香水の匂いを堪能していたが、怜奈がしがみついたままジッとしているので、奈緒に聞こえないくらいの小さい声で、「怜奈ちゃん、早く迫ってきてよ」と言って、指で脇を突っついてみた。






「あん・・・うぅ、わかってますよ!」






怜奈も小声でそう言うと、やっと体を離し、上気している顔を上げた。



俺は怜奈の後ろで、奈緒がアキラの方を向いているのを確認しながら、指で怜奈の胸元まで軽く撫でると、そのままブラウスの上に移動し、乳首があるであろう位置を爪先で引っ掻くようにした。






「あふぅ!・・・もうっ!後で奈緒を取られて泣いたって知りませんから」






怜奈は囁くように言うと、俺の耳に顔を寄せて、耳から首筋を舌で刺激してきた。



奈緒はこういう事はしてくれないので、俺がその感触に感動していると、怜奈は俺のTシャツの裾をスルスルっと捲ると、俺に手を上げさせてTシャツを脱がしてしまった。



剥き出しになった俺の胸に頬を寄せた怜奈は、そのまま乳首を吸いながら、右手でハーフパンツの上から俺の股間を触りだした。






「上手いね、怜奈ちゃん。いつも彼氏にこんな事してあげてるの?」






「う、うるさいっ!」






怜奈は俺の顔を睨んだが、さっきと違って瞳に欲情の色が見える。






「怜奈ちゃん、オッパイ見せてよ」






「なっ!出来るわけないでしょ!こんなに明るいのにっ!」






「えー、怜奈ちゃんのオッパイ見たいなぁ。きっと奈緒たちも興奮すると思うんだけどなぁ・・・」






「うぅ・・・」






「ほらぁ早く、自分で服を捲って見せて」






「私が自分で、ですか?」






「うん。だって怜奈ちゃん、俺に迫ってるんでしょ?」






「ちょ、調子に乗りやがってぇ・・・」






怜奈はゆっくり上着とブラを一緒に胸の上まで捲った。



ちょっと小さめだが形の良い胸がプルプル震えている。






「可愛いオッパイだね、怜奈ちゃん」






「うるさいっ!・・・変態オヤジ」






俺は至近距離で怜奈の乳首を見つめ指でピンと弾いた。






「あっ、ちょっとぉ何してるんですか?」






「いや、綺麗なオッパイだけど感度はどうかな?って思って・・・」






「別にそんなチェックいりません!も、もういいですか?★ぬほど恥ずかしいんですからぁ・・・」






怜奈はそのままの格好で、顔を少し背けるようにして恥ずかしさに堪えていた。



俺はそんな怜奈の姿に興奮してしまい、怜奈の胸にむしゃぶりついた。






「ああん・・・んっ、ふぅん・・・はぁん」






怜奈は声を出しながら、俺のお腹にクイックイッと腰を押し付けてくる。



俺は、俺と怜奈の間から下へ右手を伸ばし、怜奈のスカートの中に入れた。



パンツの上から股間を撫で怜奈の反応を窺うが、拒否するような素振りは見せなかったのでパンツの端から指を入れて直接触った。



そこはもうすでに熱く柔らかくなっていて、びっくりするくらい濡れていた。



俺の指が中心を探り当てると、いやらしく指に吸い付いてくる。



俺は誘われるように指を侵入させた。






「あふぅ・・・あっあっあっ・・・あああん」






「うわぁ、怜奈ちゃん、凄いよ」






怜奈はもう俺の声など聞こえないかのように、腰を動かしながら俺にしがみついてくる。






「も、もう・・・ダメ・・・ああ・・・我慢出来なくなっちゃう」






「いいよ。我慢しないで」






「だめぇ・・・ああ・・・もう・・・抜いてくだ・・・あ・・・あん」






そう言うと怜奈は腰を上げて俺の指を抜いてしまった。






「っはぁん・・・はぁ・・・もうこれ以上はだめですぅ」






「怜奈ちゃん、もう少しだけ・・・」






俺はそう言うと怜奈の顔を引き寄せキスをした。



すると怜奈が舌を俺の口に入れ激しく絡ませてくる。






「んっ・・・んはぁ・・・本当にだめぇ・・・我慢出来なくなっちゃいます」






「我慢出来なくなると、どうなるの?」






「それは・・・ウフフ、ヨシ君、何を言わせたいんですか?」






「チッ、バレたか」






「やっぱりヨシ君、全然懲りてないんですね。こうなったら意地でも奈緒とアキラを興奮させてエッチさせちゃいますから」






怜奈はそう言うと俺のハーフパンツのチャックを開け、中から硬くなったモノを取り出した。



そして奈緒に聞こえるように少し大きな声で・・・。






「いやぁん、ヨシ君。すっごく硬くなってますよ・・・ヨシ君も媚薬で堪らなくなってるんじゃないですか?先っぽヌルヌルさせていやらしいですぅ・・・ハァ、なんか欲しくなっちゃう」






そう言うと手を上下に動かし刺激してきた。



俺は正直、怜奈がここまでやるとは思っていなかった。



恥ずかしくなって途中で止めるだろうと考えていたのだ。



その為、怜奈のこの行為にかなりビックリしながらも奈緒のことが気になった。



しかしそれは、(奈緒がこれを見て興奮してアキラとエッチするのでは?)という心配の為ではなく、(さすがに奈緒も怒るんじゃないか?)と考えた為だ。



奈緒は、ベランダに通じる大きな窓を背に両膝を立てて座ってるアキラの足の間で、アキラに背中を預ける格好で座ってこっちを見ていた。






「アキラ君、本当に辛くないの?私が嫉妬深いのかな?」






「いや、そんな事ないっス・・・俺も辛いっスよ。でもヨシ君も怜奈さんも、きっと今まともじゃないんで」






「わかってる。それはわかってるんだけど・・・やっぱり私」






「許せないっスか?」






「許せないってワケじゃないんだけど、やっぱり見ているのって辛くて・・・」






奈緒がそっと指で涙を拭いた。






「じゃあ、向こうを気にするんじゃなくて、理解してみませんか?」






そう言うとアキラは奈緒を抱き寄せ、肩に軽いキスをした。






「えっ?理解って・・・どういうこと?」






「あの2人のように欲望に身を任せてみたら、少しはヨシ君の気持ちが理解出来るんじゃないですか?」






「えっ!それって・・・無理よぉ、私には絶対出来ない」






「でも、奈緒さんは本当になんともないんですか?身体の芯が火照るというか頭の中が痺れるっていうか・・・俺、あの2人を見てたらさっきから・・・」






アキラの左手が素早く奈緒の胸へ移動し、そのまま服の上から揉み始めた。



奈緒は不意をつかれたのか反応が遅れてしまい、アキラの手の上に手を添えることしか出来なかった。






「あん・・・アキラ君だめだよ・・・んっ・・・」






「少しだけ・・・我慢して下さい。俺なんか変になりそうで」






アキラは奈緒の首筋に舌を這わした。



奈緒はそれから逃れようと肩をすくめ、顎を上げる。



その隙きに今度はアキラの右手が奈緒のスカートに潜り込んだ。






「アキラ君だめよぉ・・・だめぇ・・・ああ・・・これ以上は・・・」






奈緒は太ももを閉じてアキラの手を締め付けるようにして奥への侵入を防いでいる。






「奈緒さん、太ももが凄く熱くなって汗ばんでますよ。やっぱり興奮してるんじゃないですか?」






「そ、それは、だって・・・あんな薬飲ませるから・・・」






「そうですよね。スイマセン。ヨシ君や怜奈さんがあんな風になっちゃってるのも、奈緒さんが興奮してるのも全部、あの媚薬のせいなんです」






アキラの右手は何度も奥への侵入を試みているらしく、スカートの中でモソモソ動いていた。



奈緒は太ももを閉じ、スカートの上から右手でアキラの手を押さえ侵入を拒んでいる。



しかしそれに集中している為か、アキラの左手は、その上に重ねられた奈緒の左手に行動を制限されることなく自由に胸を揉んでいた。






「ほら、今度は媚薬で敏感になっている奈緒さんの乳首を触ってみますね」






アキラは、あえてそう言うことで媚薬の暗示を与えつつ、奈緒の意識を乳首に集中させてから、胸の中心を指で刺激した。






「はあぁん・・・あん・・・も、もう止めて、アキラ君」






「どうです?奈緒さん、感じるでしょ?でも奈緒さん、普段は好きでもない人にこんな事されてもこんなに感じないんじゃないですか?」






「も、もちろん・・・それは・・・あっ・・・あん」






「そうですよね?今、奈緒さんは心とは別に媚薬の効果で身体だけが感じさせられてるんです。でも、だからって俺のことを好きになったりはしないですよね?」






「それは・・・あん・・・だって、アキラ君は・・・怜奈の・・・」






「そうです。ってことは、これは身体の快楽だけで、そこに愛などの心は全く入っていないんです。それは奈緒さんだけではなくて、ヨシ君も怜奈さんもそうなんです。それなら裏切りじゃないんじゃないですか?」






「そうかも知れないけど・・・身体を許すのは・・・ああん・・・」






俺はそんなやり取りを聞いて不安になった。



アキラは外見に反して、かなり頭脳的だった。



よく考えたら漢方薬を媚薬だと言ったのもアキラだし、コンパでもよく使っている手法のようなので、それを使って口説くのは慣れているのかも知れない。






<続く>