24歳の頃、公民館の友人に頼まれて、青年学級に参加したことがあります。



そこに同い年くらいの清楚系の女性がいました。



派手さはないのですが、とても綺麗な美人でした。



物腰は柔らかく清潔感があり、言動に思いやりがあって、まるで聖女でした。



聖女は名前以外、年齢も職業もシークレットで、それがなおさら謎めいていて魅力的でした。






青年学級中に距離を縮めて、かなり仲良くなれたので、最終日に飲みに誘いました。



居酒屋で交際を申し込むと、私のことは好ましいとは思うけれど、今は交際中の彼氏がいるからと断られてしまいました。



ならば、せめて思い出に一晩だけと口説きに口説いて、泣きのラブホに成功しました。






部屋に入るなり抱き締めると、意外と肉感的で、いい匂いにクラクラしました。



キスをしようとしたら、「キスは・・・ごめんなさい・・・」と。



セックスはさせてくれるのにキスはダメという価値観に疑問を持ちつつ、こんなことで全てを台無しにするわけにはいかないので従いました。



シャワーを浴びないとダメと言われ、1人ずつバスルームへ入り、バスタオルを巻いた状態でベッドに。






バスタオルを剥ぐと美しい乳房が現れました。



スレンダーに思えていた聖女はややムッチリ系でした。



乳房を揉みながら首筋に唇を這わせ、乳首、そしてクンニに至った時は、憧れの聖女の桃色の秘貝に鼻血が出そうなほど興奮しました。



聖女の秘所を舐めたり吸ったり、まるで天国でした。



クンニの快感に耐えきれず漏らす吐息交じりの喘ぎ声は、聖女に相応しく上品でした。








そしてお返しのフェラ。



私にとっては聖女の唇でしたので、亀頭を舌で舐められただけで溶けそうでした。



その後、裏筋からタマまで舐められました。



聖女らしからぬ淫らな表情にやや幻滅。



さらに頼んでもいないのにアナルまで舐められたときは、(聖女が・・・彼氏にそこまで仕込まれたのか・・・)と落ち込みました。






コンドームをして挿入しました。



聖女は目を閉じて私を感じてくれました。



とにかく1秒でも長く繋がっていたくて、激しいピストンを避けながら聖女の感じる場所を探りました。



すると、探らずとも聖女が私の腰に手を当てて引き付けるようにして、『私の感じる場所はここよ』とばかりに腰を使いはじめました。



そこをめがけてカリを往復させると、聖女はシーツを握り締め、嗚咽するような切ない泣き声で喘ぎはじめました。



聖女が放つ大人の色気・・・艶やかな表情・・・まろやかな女体・・・たまりませんでした。



仰け反る聖女の痴態に耐えきれず、私はコンドームの中に射精しました。



あまりの気持ちよさに、しばらく根元まで挿入したまま聖女の体温を感じていました。



あんなに長く感じた射精は初めてで、亀頭から脳天まで電気が走ったような快感でした。






萎えてくる感覚に慌てて聖女から離れると、激しい交合の末の聖女の秘所が、やたらと淫らに思え、(彼氏はこれを何度も見ているんだろうな・・・)と思うと、悔しくて悲しくて切なくなりました。






コンドームを始末して聖女を抱き寄せました。



亀頭についた精液をさりげなく聖女の下腹部に塗りつけながら抱き締めました。



憧れの聖女の温かさ、仄かに香る聖女の体臭、そして聖女の秘所の感触の余韻にしばし天国を漂いました。






「今日は無理を聞いてくれて本当にありがとう」






「いえ、もし彼氏がいなければ、お付き合いしていたと思いますから・・・」






駅前で聖女とお別れしました。



去って行く聖女の後ろ姿を見送りながら、もう二度と会うことはない彼女との別れに、思わず涙ぐんでしまいました。






それから12年が経ちました。



妻が風邪気味だったので、小学校へ入学した上の娘のPTAに私が初めて行ったとき、思いもかけず聖女に再会したのです。



聖女は娘の担任でした。



教鞭を執る聖女の左手の薬指には指輪が光り、結婚していることを知りました。



入学式の時は娘のピカピカの制服姿に夢中で、担任の先生のことは全く気にしていませんでしたし、私が知る聖女の名前は旧姓なので気付くこともありませんでした。






12年前に私が抱いた聖女は、小学校の先生だったのです。



まさに聖女でした。



あの素晴らしい一夜の記憶が鮮やかに蘇りました。



妻には申し訳ないけれど、一生の思い出となる一夜でした。



でも、今は私も妻帯者、聖女も他人妻ですから、素敵な思い出は墓場まで持って行くことにします。