その娘は入部してきたときから、なんかあけすけで積極的だった。



背はあまり高くなく、目がクリッとしてて可愛い系の感じだった。



笑ってなくても目だけ笑ってる感じというのかな。






1年上のオレはその娘から、「T先輩」と名前で呼ばれてた。






「Tせんぱ~い。いつエッチしてくれるんですか~?」






なんて、脈絡もなく突然、みんなの前で平気で言う娘だった。



そのときの悪戯っ子のような目が今でも思い浮かぶ。



どぎまぎしながら、「ばかやろう!大人をからかうんじゃねー」とか言いながらも、こいつ本気だな~と感じさせるものがあった。






そのときは1年先輩のある人を好きだったのと、その娘が他の高校のヤツと付き合ってるといる噂もあったしで、やろうとは思わなかった。



でも学校での夏の合宿のとき、その日がやって来ることになる。






体育館の舞台がオレたちの稽古場だった。



ネットが舞台のところに張られ、通常のフロアーではバレー部や体操部が練習をしてる。



ネットぎりぎりに立ってるとよくボールが跳んできて直撃を受けたりする。






「はい!30分の休憩に入りま~す!」








舞台袖のピアノのところで座ろうと思ってると、その娘が声を掛けてきた。






「Tせんぱ~い。飲み物の買い出し、手伝ってもらいませんか~」






「ほいな」






てな感じで、体育館から校舎の裏手にある自販機へオレたちは行った。



別によくあることなのでみんなも気にも留めなかったと思う。



ジュースとかをひとしきり買ってカゴをぶら下げ帰ってくるとき、裏手の入り口の階段前でその娘が立ち止まった。






(うん?なんで止まったの?)という感じで振り返ると、その娘が言った。






「せんぱい、エッチしたくないですか?」






2人きりで言われたのは初めてなので、妙な期待感があった。






「したいよ」






「なら、しよ」






そのときの切なそう目は、きっと生涯忘れない。






「またな」






とか言いつつ、下半身は反応してた。






「今日、1時にここで待ってるから」






「おい、本気か~?お前カレシがいるじゃん」






「別れたんだもん。あっ、別にせんぱいと付き合うとかじゃないから心配ないよ」






「なんだよ心配って」






「絶対だからね」






「わかったわかった」(←完全にその気になってるオレ)






オレは稽古が終わって飯を食い終わると、夜陰に紛れて近くの薬局の自販機まで、そうっとコンドームを買いに行った。



1時ジャストに昼間の場所に行くと、もうその娘が待ってた。



ジャージにTシャツというお約束の格好だった。






「せんぱい、怖かったよ~。夜って暗くて怖いね」






なんて可愛いこと言ってた。






「じゃ、いこ」






オレたちは校舎に入ると、一番最初の教室に忍び込んだ。



その娘は準備よろしくプロンプ用のペンライトを持ってた。






「せんぱい、手伝って」






オレたちは机を移動させ、教卓を教壇から下ろし、場所を確保した。



準備がいいと言えば、その娘は大きなバスタオルも持って来てた。



それを敷いてベッドが出来上がり。



もうこのへんからオレの下半身は準備完了。



ちなみにペンライトは黒板のチョークを置くところに置いて、かすかな灯りがタオルに当たるようにオレがセットした。



結構ムード派のオレ。






「せんぱい、キスして」






オレはキスした。



キスってこんなに感じるものかと驚いた。



色んなことして、いよいよという格好に2人ともなった。



普通の格好のヤツです。



最初は場所が判らなかったです。



で、その娘に手を添えられて入れました。



びっくりしました。



気持ちよすぎて。



コンドームを買ってきたのに気づいて一度抜くと。






「どうしたんですか?」






「ゴムつける」






「いいです、外に出せば」






「そうか」






オレは自信がなかったけど、もう一度入れ直した。



で、お約束の動作をしてたら一気に絶頂に。



抜こうとして間に合わず、中出し!






「ゴメン、中に出たかも」(←出たかもどころの騒ぎじゃない)






「もー、まいっか、今日は大丈夫な日だから」






とか言われたけど、1月は心配だった。






「もう1回いい?」






「今度は後ろからして」






で、あの格好。



今回は最初から完全装備。



やはり場所がわからず、ガイドされました。



すでに大量発射してるオレは余裕あり。



その娘はハアハア状態。






「前からのにして」






で、また普通のヤツ。



今度は誘導なしでも自力挿入(←心でカッツポーズ)



その娘、さっきよりエロい声を出してた。



その声に負けてあえなく発射!



と同時に、その娘がオレにしがみついて、こう言いました。






「せんぱい、好きです」






結局、その娘はオレの彼女になりました。






おわり。