今思い出しても、顔から火が出るような、同時にチンポがむずむずする記憶・・・。






俺は小学校の卒業と同時に家の都合で少し田舎の隣町に引っ越したのだが、そこの中学は性に対してオープンと言うか、あっけらかんと言うか、荒んでいると言うか・・・。



とにかく女子が男子の前で普通に「今日2日目だからキツい」とか、「私28日周期」「私は31日」とか、「昨日、うちの犬が盛った」とか平気で言うし、男子も男子で「工藤静香で何回抜ける」「ゆうゆだったら時間がかかる」とか、女子に向かってタンポン派ナプキン派アンケートやってみたり・・・。



とにかく以前住んでた地域ではタブーだったような会話が日常で行われている事に戸惑った。



全員が、という訳ではなかったが、とにかく下ネタには皆慣れっこだった。



但し実際にセックスをしたというのはさすがに中1の段階では極々稀で話題になるのは「◯◯先輩が」とか「××さんが」とか、3年かOBばかりだった。






俺は陸上部に所属していたが、部室の中にはアイドルの水着ポスターやペントハウスの切り抜きなんかが貼ってあり、いつも汗に混じって青臭い匂いが充満していた。



他の部室も似たようなものだった。






確か今頃の季節だったと思うが、雨で廊下での基礎練になったので、部室に隠れとこうと思ってドアを開けると、同級生のAとB、それに野球部のCが一列に座ってチンポをしごいてるところだった。



多少下ネタに免疫が出来ていた俺もさすがにビビッた。






呆然と立ち尽くす俺に向かって「ドア閉めろや!」とCが怒鳴った。



俺が慌ててドアを閉めた瞬間、Bが発射した。






B「おっしゃ~、一番」






A「○○(俺)、お前急に入ってくるから気が散った、クソ!」








C「・・・、うっ!」






まだ状況が飲み込めない俺に対して皆が説明するところによると、要するに誰が一番早くイクかの勝負だそうだ。



その時によって、帰りのジュース代を賭けたり、お気に入りのエロ本を賭けたり、罰ゲームだったりとのこと。



結構頻繁に男子の間では行われているそうで、昔からの伝統(!?)だそうだ。



とんでもない中学だ。






A「お前もセンズリくらいしてるだろが、参加するか?」






俺はクラスで一番背が高くて、毛も十分生えてたし、皮もほぼ剥けていたが、逆にそれが恥ずかしいと思っていた。



質問には答えず・・・。






俺「ところで今日は何賭けた?」






A「ラストの奴がD子のスカート捲ること」






呆れたが、D子のムチムチの太腿を想像してちょっと羨ましくも思った。






俺が、引っ越してきた家のお向かいには、高2の陸上部のOB(男)が居た。



引っ越しの時からその家の人達に何かとお世話になり、家族ぐるみのお付き合いだった。



OBも気さくで人柄がよく、俺が背が高いのでバスケ部からお誘いがあったときに、『陸上の跳躍競技に向いてる』とアドバイスくれたので陸上部に入ったという具合だった。






その人に部室での出来事を話すと、プッと噴出しながら・・・。






OB「相変わらずやってるなぁ~、懐かしい」






俺「△△さんのときも、しょっちゅうあったんですか?」






OB「そうそう、それよりもっと面白い事あったって聞いたよ」






俺「何ですか?」






OB「俺らよりもっと先輩のときの話。各クラブで代表決めてね、それで女子の選抜も決めて」






俺「女子ですか・・・それで?」






OB「二人一組で女子にしてもらって、そん時は一番我慢できた奴が勝ちだったらしい」






俺「勝ったら、どうなるんですか?」






OB「その子とエッチできる」






俺「ほ、ほんとですか??」






OB「どうだろ?実際見たことは無いしね、まぁ伝説かな・・・」






次の日、A、B、C、を呼んで、教室の隅で昨日の話で盛り上がった。






B「俺も知ってる、でも20年くらい前の話だろ?」






A「そうか?俺が聞いたのはバレー部だけで女子バレーの部室でやってて、そのあと乱交になって先生にばれたって聞いた」






こういう話にありがちな、内容もまちまちで信憑性に欠けることだと思った。






C「何でもいいから俺もしたい!」






Cは話だけで興奮して鼻息を荒くしている。



でも俺は、昨日少しは信じたのにどうも眉唾だと判ってガッカリした。



そこにスカートを捲られて文句を言いに来たD子が、俺たちの話を耳にしたのか話に割り込んできた。






D子「私も聞いたことあるよ、一番長い人は1時間くらい我慢したんだって」






面白い事にそれを聞いた俺たち4人は、何の打ち合わせもなく声を揃えて思わず言った。






「嘘言うな!!」






その言葉にD子がビックリした。






D子「・・でもそう聞いたよ」






B「そんなにもつわきゃねーだろ!」






D子「自分が早いだけだって」






B「・・・」






Bはクチをつぐんでしまった。






俺「でも実際1時間はきついわ、そんなにしたらチンチン腫れるし」






俺は初めて直接、女子と下ネタを話した。






E美「そうなん?」






いつの間にか聞いていたE美も仲間に入ってきた。



そこからは、なぜか男の耐久時間についての話になった。






D子「でも実際どうなの?みんなどれくらいもつ?」






ストレートな質問にさすがにみんな一瞬間があって・・・。






A「俺15分くらいなら、もった事ある」






B「オカズにもよるし・・・」






C「俺も体調にもよるけど、調子いいときは3回くらいOKかな・・・」






D子「○○(俺)は?」






俺はここで怯んではバカにされると思いながらも照れながら答えた。






俺「普通で10分は持つ」






E美「普通でないときって、どんなとき?」






突っ込まれてしまった。






C「溜まってるときだろ!な?」






代わりにCが答えて俺に同意を求めた。






E美「早いときは?」






益々突っ込んでくる。



でもこの質問はやはり男のプライドがあるのが、皆はっきりとは答えなかった。



そこで昼休みは終了した。






放課後クラブに出ようと下足室で靴を履いているとE美がやって来た。






E美「さっきの話だけど・・・」






俺「え?うん」






何を言い出すのか?






E美「いま、D子がB君と相談してるけど、私にしてね」






俺「何を?」






E美「いいから、私にしてね?わかった?」






そう言ってるところにD子が来た。



俺とE美を見つけて・・・。






D子「話、聞いたの?」






俺「何の?」






D子「B君に聞いて。とにかく土曜日まで我慢すること、わかった?」






俺は何のことがわからず、Bを捕まえて話を聞こうと探し回った。



探してると先にAが居た。






A「おう、探してたんよ、C見た?」






俺「いや、Bどこ?何があるん??」






A「いやまだハッキリせん。とにかくお前とCと探してんの」






Aに連れられてBの所に行くと既にCも待っていた。






俺「さっきD子が訳分からんこと言ってたけど、何の事なん?」






B「あのなぁ、D子の方から言ってきたんよ」






A「早く言え!」






B「・・・させて欲しいんだと」






俺「何の話??」






Bはシコシコする手つきをしながら・・・。






B「時間勝負!」






A・C・俺「え゛~~~~!!!!」






Bによると、あの後D子とE美が話して『男の生理現象をどうしても見てみたい』という事になったそうだ。



それでBにその事を伝えたが、Bもさすがにちょっとそれは勘弁してくれとなった。



すると『それじゃ私たちが手伝ったら?』という提案が出てきたので、俺たちに一応相談するという事になったらしい。






B「お前ら、どうするよ?」






Cは間髪入れずに肯いたが、俺とAは顔を見合わせた。






A「具体的にどうするん?どこで?」






B「一応、土曜日の夕方にD子の爺ちゃんとこの納屋。それから後二人連れて来るって」






俺「一人ずつ?」






B「そう、どうする?OKでいいよな?」






俺たちは確認するようにお互いを見つめながら肯いた。






B「あ、それから、それまでセンズリ禁止だから、D子の条件だから・・・」






土曜日まで2日間、こんなに時間を長く感じた事はない。



期待感と欲望、罪悪感と羞恥の感情の波が交互に訪れて押し潰されそうな気持ちだった。



学校でBたちやD子たちに会っても、みんな変に意識してその話題には触れられず、言葉を交わせないでいた。



ただ一度だけCが「後二人って、誰かな?」と聞いたが、俺にわかる筈がなかった。






土曜日も雨だった。



俺は親に見つからないように洗面でチンポを念入りに洗い(思わず逝きそうになった)、『Bの家で宿題をする』と言って家を出た。



誰も誘わず、一人で指定された納屋に行った。



カビ臭い空気が立ち込める中、既にA、B、C、D子、E美、そして隣のクラスのF代が居た。






俺「これで全員?」






D子「もう一人来る」






しばらくして2年のG先輩が来た。



コレで揃った。






沈黙・・・。



誰もがこれから起こることをハッキリと認識しながらも、口火を切ることを躊躇っている様だった。






ここで女子のスペックを。






D子:身長は155くらい、少しぽっちゃり、中1なので特に胸が大きいとは言えないが、全体的にムチムチでエッチっぽい感じ、仕切るタイプ。顔は今で言うヒッキーかな?






E美:多少痩せ型、背は157、体型的にはなかなかバランスが良い、バストBカップ、性格はもしかして不思議ちゃんかなと思える節あり。顔は坂下千里子を素朴にした感じ。






F代:163、全体的に大柄、お尻も太腿も立派だが胸はなし、陽気なタイプ、バレー部の期待の新人。イメージ的には眞鍋かをり。






G先輩:一番小柄、150弱、でも小さいながらもメリハリのあるボディーで、一つ一つは特別大きくはないが一番抱き心地よさそうなカラダ、性格ちょいヤンキー?顔はいきなり古い例えだが松阪慶子を下品でスケベにしたような美人!






・・・しばらくの沈黙の後、Bが口を開いた。






B「・・どうする?」






D子「もう組み分け決めてあるから」






C「え~、俺は・・」






希望の子を言いかけるのをG先輩が遮った。






G先輩「文句言うな!贅沢いう奴は自分でしぃ」






AもBも何も言えなかった。



俺はたぶんE美だと思った。



本当はG先輩が好みだが・・・。






結局、A-G先輩、B-D子、C-F代、そして俺-E美のカップルが強制的に決まった。






B「で?早さ?長持ち?」






D子「我慢大会!」






俺たちはこれから予想される過酷なレースに(笑)、背筋に冷たいものを感じた。






<続く>