俺がまだ高校生だった頃の話。



今度、同窓会で“ある子”に会うかもしれないから、ちょっとそのときのことを書き起こしてみる。






卒業式の日に友達の家で酒飲んだんだよ。



ちょうど、その友達の親が居なくてさ。



みんなカラオケ行ったあとで盛り上がってたな。



卒業最後のいい思い出になったよ。



クラスのほとんどの人も来てたしな。



でも、それとは別に、俺にしてみれば、忘れることのできないことがあったんだけどね。






その友達の家で飲み会やったときにさ、酔ってるんだかどうかわかんないけど、やたら俺に寄りかかってきた奴がいたんだ。



名前はM。






その子はさ、卒業最後の席替えで隣同士になった子。



結構可愛かったよ。



背は160あるかないかくらいかな。



明るい子で、体格も普通だね。



せみロングの子でやや茶色。



胸はちょっと小ぶりかな。



当時の流行だったガングロとかもやらなくて、色白だったな。



スカートは短かったけど。





でも、髪の毛とかのにおいとかで、なんか近くに居ると、自然と落ち着く子だった。



でも、意識してたまに緊張とかしちゃうときもあった。



勉強とかあんまり手につかなかったな。






仲は普通に話するくらい。



まぁ、どっちかというと、俺は女の子とあんまり話すタイプでもなかったから、あっちから話し掛けてくるみたいな感じかな。



だからちょっと、その子に舐められてる節もあったかもしれない。



よくからかわれてたものだよ。






でさ、その飲み会のとき、みんなで色んなこと話したな、隣にはM。



話した内容とかはよく覚えてないんだ。



ごめんな。



でも、楽しかったことは覚えてるよ。



このとき、俺によしかかってくるMは最高に可愛かった。



俺も女の子に触れる、とかあんまりなかったからね。



たまに俺のほほに触れる髪の毛が柔らかくて、ずっとこのままがよかった。



卒業なんかしないでさ。






で、帰るときは1時過ぎくらいだったかな。



俺がMの家まで送ってくことになったんだ。



まぁ、タクシーでたまたま方向が一緒だったんだけど。



バスないし。



それで、Mの家の前で降りたんだ。



金もったいなかったからな。



歩けば20分くらいで俺の家に着いたからね。



酔いさましにもちょうどよかった。



まぁ、Mと一緒のタクシーで緊張して酔いなんて覚めてたけどな。






俺はそのまま帰るはずだったんだけど、Mがさ、






「わざわざ、送ってくれてごめんね。みんな、さよならなんだね」






そう言って、ちょっと泣いちゃったんだ。






それでさ・・・、飲みのときみたく軽く抱いてやった。






「ありがとう、Tってやさしいよね」






そう言われ、俺はドキッとした。



そのままMを抱き続けてたんだけど、その言葉で、俺のいちもつがふくらんじゃって。






「え?」って言われちゃったよ。






そりゃあ、気づかれるわな。



俺はどうしたらいいかわかんなくて「ごめん」って言おうとした。






でも言葉は急なキスに遮られ、彼女の手は俺の股間にあった。






ちょっと照れたみたいな笑顔で「おっきくなってるね」なんて言われた。



俺はパニックって「あ、その、これは、その・・・」なんて、よくわからないことを口走ってて。






彼女は「いいから、さ」って言われて、ベルト取られて。






そのまま彼女のすべすべした手は、ズボンの中に入り込んだ。



冬だったからね、彼女の手は冷たかった。



俺はなぜか抱きしめることしかできなかった。



いや、彼女につかまっていた、っていう表現のほうが正しいかもしれない。



ただ、キスされながら。






チャックも簡単に下ろされて、寒空の下、俺の完全にふくらんでいるいちもつが姿を現した。



それを、なれた手つきで、しごいてくるんだ。



最初はゆっくり、そして、だんだんと早く。



きっと、俺はすぐいったんだと思う。



でも、なぜかとても長い時間に感じられた。






「ごめんね、バイバイ」っと、彼女は言って、家に帰っていった。






帰りの道、Mは卒業前、俺の友達と付き合ってたことを考えていた。



そのMの元彼は、進路決定後、卒業式に出ずに東京の学校に行った。



親の関係とか色々とあったみたいだな。



飲みのときもその話でもちきりだった。






そこでのMは涙目だった。






明るい彼女は、みんなの前では泣いたりなんかしないけど、ずっと隣にいた俺にはわかっていたよ。



処女じゃないこともこの件でわかった。



でも、なぜか、もう少し違う出会い方をしてたら、俺が幸せにできたかもな。



そう思ってた。



わずか、卒業の最後の3ヶ月ほどの出来事。






彼女も就職しに北海道へ行って、今はもう、連絡先とかもわからない。



携帯電話とかも普及したばっかで、俺は持ってなかったし。



そんな彼女が同窓会に来るかもしれない、そう思ってカキコしたくなった。