<1.42歳の妻>






結婚して15年。



妻は二人の子供を産んで、今でも看護師の仕事をしている。






妻は28歳まで処女でした。



俺が初めての男です。



真面目過ぎる思考の為、交際してもセックスまでいかずに別れてしまう、そんな女です。



仕事や勉強に夢中です。



そんな妻を無理やり抱いたのがきっかけで結婚しました。



フェラなんて絶対しません。



感じるしイクので不感症ではないのだけど、基本はマグロです。



変わった事はしません。






二人目の子供ができてからだんだんと回数が減り、年に3回くらいになりました。



会社の同僚とそんな話をしていて、同僚曰く「落とせない女はいない!そんな真面目な女ほど簡単に落ちるものさ」と自信あり。



俺は、そんな言葉すら鼻で笑ってしまうほどに妻の堅さを知っている。






「うちのは、真面目のお手本だから旦那以外なんて絶対ないな。浮気なんかするわけないしね」






そんな俺の言葉に同僚は「じゃあさ今度、誘惑してもいいか?」と。






俺は笑ってしまった。



誘惑なんか乗るわけない。






「そんなに自信あるなら安心だろ?俺のテクが通用するかどうか試してみたいんだけどなぁ」






はっきり言って、やるだけ無駄、そう確信していた。






「それとも落とされたらって考えたら心配でダメか?」






同僚は挑発する様に言う。






「お茶とか食事に誘う程度のナンパでいいからさぁ」






ナンパなんか相手にするわけないので、そのくらいならいいかと思った。



そして計画を立てた。



まぁベタな内容だけど、俺と待ち合わせをして、急な仕事で行けなくなった所をナンパする。



そんなやつだった。



もちろん俺は遠くから見ている。



そんな事、するだけ無駄なのに・・・。






<2.決行>






手筈どおりに決行。



駅前で待ち合わせして、急用だと連絡した。



そして同僚の登場。



妻に声をかける。



同僚会話の内容はわからないけど、妻は迷惑そうな顔をしていた。



やっぱり無駄なんだよ、と思っていた。






10分後、妻は同僚と歩き出しファミレスに入って行った・・・。



目を疑った。



そんなバカな・・・どんな手を使ったんだ?



まったく予想できない展開だった。



同僚にメールした。



返信されたメールには『このまま口説いてもいいか?自信あるなら大丈夫だろ?』とあった。



まぁ食事程度が限界だと確信しているから、『口説けるもんなら口説いてみなよ』と返信した。






2時間後、ファミレスから出てきて駅で別れた。



俺は同僚の元へ行った。






「口説けなかっただろ!最初から無理だって言ったじゃないか」






笑いながらそう言うと、「今度ドライブに行こうと誘ったんだけど、いきなりじゃ不安だろうからメールのやりとりしようかって言ったら、それならとアド交換したぜ!」と誇らしげに言う。






「妻がそんな軽いわけない」と信じないでいると、妻のメアドを見せてきた。






俺はビックリした。



そして聞いた、「どうやってそこまで出来たんだ?」と。



同僚は、「だから真面目すぎるから簡単なんだってば」とだけ返した。



内容は秘密だと言う。






「もしドライブに来てくれたら、最後までしてもいいか?」






俺は妻が本当はどんな女なのか知りたいと思った。



俺の知ってる妻であるに決まっている。



だけど、妻も女だったってことがあるかもしれない。






「俺は信じてるから大丈夫!もし落とせるなら最後までやってもしょうがない・・・俺の負けだという事だから」






「じゃ公認の不倫という事で決定だな!落ちたら俺の女扱いだぞ?」






なんとも簡単に許可してしまった。






「その代わりに淫乱女に変えてやるから、お前も楽しめるぞ!」






淫乱な妻を俺は想像できない・・・。






<3.同僚の焦り>






メールのやりとりだけで、なんとしても口説こうとする同僚。



しかし妻はかなり警戒してるのか、「なかなか乗って来ない」と聞いた。



俺はそんなの当たり前だと言った。






「ドライブに誘えれば貰った様なものだ」と言う同僚。






だけどキッパリと否定されてしまうらしい。



さすが妻だと思った。



そんな簡単に落とされてたまるかと。






2週間くらいのメールのやりとりで、なかなか進展しない状況に焦りだした同僚は、二人だけの空間にならない様に歩きとか電車とかで夜じゃなくて昼食ならどうか?とメールしたところ、一度食事もしてるので、それならOKだと約束したと言ってきた。



俺からしてみれば、例え昼間の食事だろうと内緒で男と食事なんて浮気と変わらないと思う。



妻から何か言ってくるのか?



しかしなんの話もなく・・・。



同僚から、「昨日、奥さんと食事したぞ!」と・・・。



結局、食事だけだったみたいだけど、ファミレスに3時間もいたらしい。



で、気になる同僚の口説きは・・・。






「いやーほんとに堅いね・・・だけどさぁ来週なんだけど、映画に行く約束したんだよ!」






俺はビックリした。



まさかそんな・・・。






<4.映画>






映画の話も妻からは聞くことなく、当日になった。



俺は仕事で、同僚は休んだ。



映画のためだからだ。






その日、俺が帰宅したのは夜の8時くらいだった。



妻は食事の用意をしていた。



俺は安心したが、妻にさりげなく聞いた。






「今日は、何してたの?」






「えっ、どうしたの急に?」






少し焦っている様子。






「いや、ちょっと用があって家に電話したら出なかったからさぁ」






「買い物に出たけど・・・携帯に電話してくれればよかったのに」






明らかに動揺してる感じ。






「外だったら意味なかったからさぁ・・・まぁ済んだ用事だから」






次の日、同僚に話を聞いた。



午前9時に待ち合わせして、映画を見てから食事をして、散歩して別れたらしい。



妻の服装はスカートではなくてジーパンだったと。



妻はほとんどスカートを穿かない。



映画を観ながら手を握ったら、しばらくそのまま動かなかったけど、うまくかわされてしまったと。






食事した後、海の見える公園を散歩しながら話をして夕方6時に別れた。



で、口説きはどうだったかと言うと、だんだんとなんでも話してくれる様になって、次はカラオケに行く約束ができたと・・・。



カラオケって個室じゃないか!?



同僚は、「カラオケでは何もしないよ!次のドライブがかかってるからねぇー」と言った。






なるほど個室でも何もしないのがアピールってわけか・・・。






<5.カラオケ>






カラオケも昼間を選んで行った。



同僚は紳士的に振舞ったと言う。



そして、「最近は、メールをやりとりした後に声が聞きたいと言うと、『電話で話そうか』って奥さんから言ってくるんだよ」と。



妻がそんな事を言うなんてとても信じられなかった。






カラオケでは密室で人目がないからなのか、妻も楽しそうに話をするし沢山笑ってくれたと。



で、ドライブに誘ったら、「箱根に行きたいなぁ」と妻が言ったと・・・。



なんだか不安になってきた。



でも同僚は言った。






「今回のドライブは早く帰れる様に近場の海岸線とかにするし、何もしないよ」






理由はやはり安心させる為だと。



もし妻が浮気心があるなら、それが物足りないって感じるから、それも狙ってると。






<6.ドライブ>






ドライブは夜に約束をしたみたいだ。



妻が俺に嘘の勤務の報告をした。



看護師をしているから夜勤とかは普通にある。



それを利用して、急な勤務の交代で準夜勤になったと言うが、実際は日勤で終わってからドライブに行く計画。



これで夕方から深夜2時くらいまでの時間の自由ができたことになる。



まさか妻は・・・。



そんな事を考えてしまう。






妻が帰宅したのはいつもの準夜勤の時間くらいの夜中の1時30分くらい。



俺は同僚に聞くのが怖かった。



同僚は夕方6時に迎えに行って妻が出てきたのは8時頃。



急な入院が入ってしまったかららしい。



それからレストランで食事をして、夜の海岸線をドライブ2時間程。



色々話しながら走って、葉山の海岸を散歩手を繋いだら嫌がらずに照れていたらしい。



歩きながら同僚は仕上げの口説きをしたんだと言う。






「次の箱根ドライブは朝から夜まで時間が欲しい。で、その日は特別な日にしたいから、もしOKならスカートで来てくれ。意味、わかるかな?」






妻は俯きながらこう答えたと言う。






「一応子供じゃないし人妻だから・・・なんとなくわかります」






「スカートじゃなかったら、いつも通りに普通に楽しく遊ぼうよ!気にしないからさぁ。一緒にいれるだけでいいから。顔見て話して食事して・・・こうして手を繋げたらそれでいいから」






俺はそれを聞いた時に思った。



妻は同僚のことが好きになってる。



きっと妻は落ちる・・・って。






<続く>