ウチの会社はちょっと郊外にあって、ほとんどの社員は車で通勤している。






昨日はこの地方にも大雪が降って、遅刻してくる人が多かった。



俺も朝から近所のディーラーに駆け込んで、スタッドレスに履き替えていた。



作業が終わろうとしている頃、見たことがある車が店に入ってきた。



総務のTさんだ。



Tさんは31歳の既婚者で、2年ほど前に中途採用で入ってきた。



俺のいる部署と仕事上密接なつながりがあるわけじゃないが、経費の精算やら何やらで、月に何回かは話しをする。






そのとき俺はディーラーの担当営業と話していたんだが、カウンターではTさんが何やら揉めている。



予約無しで来たから、遠回しに断られているようだ。



担当営業に彼女が同僚であることを話すと、何とかしましょうということになった。



俺自身すでに遅刻していたし、恩を売るつもりも無かったので、Tさんには声を掛けずに店を出た。



幸い、30分ほどの遅刻で済んだ。






ここでスペックを。



俺  :35歳、既婚者子供1有り。身長175体重60。



Tさん:32歳、既婚者子供無し。身長160ぐらいでスレンダー。奥菜恵を地味にしたような感じの人です。






で、昼休みになった。



いつもは誰かが近所のコンビニや弁当屋に買出しに行くのだが、昨日は昼ぐらいまで雪の影響で混乱していたから、昼食を食べない人が多かった。



仕方ないので、ちょっと離れた定食屋に行こうと思って駐車場に行くと、後ろから声を掛けられた。






T「◯◯さん、今日は有難うございました」



俺「あぁ、いえいえ。困ってたみたいなんで営業に一声掛けただけですから」



T「午後から課長が使う資料をまとめる必要があったんで、絶対遅刻できなかったんです」



俺「あぁ・・・でもあの会議、結局延期になったみたいだね」



T「そうなんですよ~。何かもうガッカリしちゃった」






駐車場でしばらく話していたが、Tさんも今日はお弁当を持ってきてなかったので、一緒に定食屋に行くことになった。



いつもは業務に必要なことしか話さないので、Tさんと長く話すのは初めてのこと。



結構おしゃべりな人なんだなぁ、と思った。



お互い結婚してるので、話題は結婚生活についてが主だった。



Tさんの旦那はかなり束縛がきついらしく、ケンカばっかりしてるらしい。



ケンカするとTさんは実家に帰るらしいが、週の半分は実家にいるような状態だとかw






T「実は今日も実家から来たんですよ」



俺「いつもはどうやって仲直りするの?」



T「週末に旦那が迎えに来るんです。寂しがりやなんで」



俺「平日は会社があるから寂しくないってこと?」



T「そうなんでしょうねぇ。私も家事しなくて済むから楽だし」



子供ができたら変わるんでしょうけどね、とTさんが言ったあたりで会社に戻った。






で、俺はとある工業製品のデザインをやっているんだが、昨日は新製品のラフデザインアップの日だった。



Tさんが言っていた「会議」で社内プレゼンを行う予定だったのだが、明日に延期された。



1日余裕ができたので、俺はもう1案作ろうと思い立ち、夕方過ぎまで資料をかき集めた。



Tさんがまとめた資料を見れば手っ取り早いかも、と思い総務部に顔を出した。






俺「帰り際にすいません。Tさんが作った資料、見せてもらえません?」



T「いいですよ。1部持って行ってください。残業ですか?」



俺「作業は明日するつもりですけど。ノリ次第で残業かなw」



T「道が凍るかもしれないから、早く帰った方がいいですよ」






それもそうだよなぁと思いつつ、作業に没頭していたら22時を過ぎていた。



周りには誰もいない。だからこそ作業に没頭できたわけだが。



帰り支度をしていると、駐車場の方向から鈍い衝突音が聞こえた。



何だろうと思い駐車場に行ってみると、見憶えのある車がフェンスにぶつかっていた。






Tさんの車?なんで?



雪でぬかるんだ駐車場を、Tさんの車に向かって急いだ。Tさんが車から降りて、俺に向かって頭を下げている。






俺「どうしたの!?」



T「ちょっとハンドル取られちゃって」



俺「ガラガラなんだから、わざわざ端っこに停めなくてもいいのに」



T「何となく、いつもの所に停めようとしちゃったw」



俺「っていうか、こんな時間に何しに?忘れ物でもした?」



T「◯◯さん残業って言ってたし、今日のお昼は割り勘だったから、結局お礼してないなぁと思って」






差し入れの弁当を作ってきてくれたらしい。






T「いなかったら、明日のお弁当にすればいいしw」



俺「そうなんだぁ。気を遣わせて悪かったね」



などと会話しつつ、Tさんの車の状態を見た。






左前輪が溝にはまっている。



軽なので何人かいれば持ち上げられそうだが、二人では無理っぽい。



JAFを呼ぶことにしたので、とりあえず二人で会社に戻った。



俺が送って行けばいいだけの話なんだけど、Tさんの車が置きっ放しになるのはマズい。



俺が残業で最後まで残っていたことを知ってる人はいるだろうし、あらぬ噂を立てられたくないから。



俺がさっきまで作業していた会議室に二人で戻った。






JAFに電話してみると、雪のせいで混んでいるらしく時間がかかるとの事。



ここが郊外であることも災いした。



Tさんは実家に帰るだけだし、俺も遅くなるのは連絡済み。



差し入れを食べながら、ゆっくりと待つことにした。



会話は自然と昼に定食屋で話していた内容の続きになる。






T「ウチの旦那、浮気してるみたいなんですよねw」



俺「え、何で?証拠でも掴んだの?」



T「証拠は無いけど、う~ん、この年で子供もいないのにセックスレスなんて変じゃないですか?」



俺「ケンカばっかりしてるからじゃないの?w」



T「でも週末は大体一緒なんですよ?普通の恋人同士と同じなのに」






Tさんの口からセックスレスって単語が出てきたんで、ドキドキした。






T「ただねぇ、あんまり人の事言えなかったりするんですよ」



俺「ん?・・・まさかTさんも浮気してるとか?w」



T「まぁ過去形なんですけどw」






詳しく話を聞くと、半年ほど前まで不倫してたとか・・・。



しかも相手は社内のA課長。



俺の上司だった人だ。



A課長は40歳をちょっと過ぎたバツイチさんで、3ヶ月前に新規プロジェクトのリーダーとして別支社の方に異動していた。






T「入社した頃から目を付けられてたみたいでw」






Tさんが入社して半年ほどした頃に深い仲になったらしい。






T「私が既婚者だって事、初めは知らなかったらしいんです。知ってるもんだとばかり思ってたんで、悪い人だなぁとか思ってましたw」






なるほど、Tさんは結婚指輪もしてないし、A課長は社内の噂話には疎い人だった。






T「まぁ、深い仲になったのは既婚者だって分かった後だから、普通に不倫だけどw」



俺「う~ん、全然気が付かなかったよ。俺って鈍いのかな?」



T「うまく隠せてたみたいで安心しちゃった。◯◯さんは不倫の経験無いの?モテそうだけど」



俺「う~ん・・・実はねぇ、Sちゃんと・・・w」



T「え~っ!この前やめたSちゃん?え~っ!私の同級生だよ!全然知らなかった!」



というわけで、実は俺も浮気していたわけで。






Sちゃんは、俺と同じ部署にいた女の子でTさんと同じ32歳。



Tさんと違って独身でした。



俺の部署の雑務を手伝ってくれてたんですが、残業の多い部署なんで遅くまで一緒に仕事することが多かった。



必然的に夜遅くに一緒に帰ることも多かったので・・・。



Sちゃんの話は、まぁ関係ないので割愛します。






T「やめるとき失恋したって言ってたけど、◯◯さんの事だったの?」



俺「いや、それは俺じゃないよ。同級生の彼氏がいるって言ってたから、その人だよ」






・・・すいません、人間関係グダグダですねw






T「はぁ~・・・でも良かった」



俺「何が?w」



T「こんな話して嫌われたらどうしよう、とか思いながら話してたから」



俺「同じ穴のムジナで安心した?」



T「安心っていうか・・・う~ん、気が楽になったw」



俺「同じ意味だよw」



T「そうかw・・・ねぇ、それじゃ今◯◯さんフリーなんだよね?」



俺「いや、お互いフリーじゃないからw。不倫してたくせに何だけど、俺んトコはうまくいってるし」



T「じゃあ、何でSちゃんに手を出したの?」



俺「う~ん・・・気の迷い?w」



T「・・・そうなんだ・・・ねぇ、私じゃ気が迷ったりしない?」






俯いた状態で言うと、Tさんは表情を確かめるように上目遣いで俺を見た。



暖房のせいか、ちょっと赤らんだ頬。心なしか潤んだ瞳。



その頬に触れてみたくて、そっと右手を出した。



Tさんの頬の上で、二人の手が重なった。






T「汗ばんでるよw」



俺「すげぇ緊張してるもん」






右手を首の後ろに伸ばし、Tさんを引き寄せた。



座っていたのはソファじゃないので、抱きしめるには立ち上がる必要がある。



どちらともなく立ち上がり、抱きしめあった。






T「ホントだ。ドキドキしてる」






俺の胸に顔をうずめたTさんが、そう呟いた。



ちょっと力を抜いてTさんの表情を見る。



はにかんだように笑うと、Tさんは目を閉じた。



薄いメイク。リップでつややかな唇。



軽いキスを数回。それはやがて、むさぼるようなキスに変わった。






郊外の会社内。



エアコン以外の音は何もしない。



そんな中、深いキスのイヤらしい音だけが響く。






時折「あぁ」とか「うぅ」というTさんの声が漏れ聞こえ、それがまた欲情をそそる。



上唇を舐める。歯をなぞるように舐める。深いところで舌を絡ませる。



Tさんの腕は、時に強く、時に弱く、俺の体を締め付けた。






T「ちょっと、立ってるのがツラくなってきた・・・」



俺はTさんの腰に手を回し、会議室のテーブルに彼女を乗せた。






ここはちょっと明るすぎるかな、と躊躇したのもつかの間、Tさんは俺を引き寄せて自らテーブル上に倒れこんだ。



深いキスを続ける。



時々軽くついばむように唇を合わせたりする。



それを続けながら、耳から首に、肩から鎖骨に、脇から腰に指を這わせる。



Tさんの口から漏れる声が、断続的に会議室に響いた。



Tさんの両腕は俺の背中をまさぐっている。



1、2分のことなのか、10分以上続けていたのか。






T「すごい・・・。キスだけでこんなに感じたの、初めてだよ」



唇を離すと、Tさんは吐息交じりの呼吸の合間につぶやいた。






俺「俺も。興奮し過ぎて、頭ん中真っ白」



そう言いながら、俺の右手はTさんの胸に向かって這い上がっていた。






左胸の裾野に俺の右手が到達すると、Tさんは再び目を閉じた。



再びキスを、と顔を寄せたとき、俺の携帯が鳴った。



こんな遅い時間にかけて来るのは・・・嫁だろうな・・・。



無視するかどうか考えていると、「出ていいよ」とTさんが言った。



Tさんはテーブルの上に横たわったまま、反対の方向を向いている。



携帯を見ると、見知らぬ番号が表示されていた。



出てみると、JAFでした。






来るまでで2時間かかるって言ってたのに、何で1時間で来るんだよ・・・。



JAFが来た事を伝えると、Tさんは立ち上がって無言で身なりを整えた。



俺は先に外に出て、JAFの隊員に対応した。



Tさんの車は、ウィンチで引っ張っただけで溝から抜け出した。



所要時間は15分程度。



しかし、その15分は熱くなった二人を醒ますには十分すぎる時間だった。






JAFが帰った後、二人は会議室に戻った。



Tさんはテーブルに寄りかかり、俯き加減で黙っている。






俺「何か、ちょっと醒めちゃったかな」



沈黙に耐え切れず、俺はダイレクトに聞いた。






T「ちょっと照れくさくなってきた」



俯いたままで、Tさんが答えた。






しょうがない。今日はここまでだな・・・。






そう思って、「帰ろうか」と声を掛けるつもりで、一歩Tさんに近づいた。



Tさんはぶつかるように、俺の抱きついてきた。






T「このまま帰るなんて、ちょっとひどいと思いません?」



上目遣いで俺を見るTさん。






俺「醒めてなくてよかった。けど、ここじゃ、ね?」



ちょっと話し合って、お互いが住んでる街とは反対方向にあるホテルに行くことにした。






ホテルには、それぞれの車で別々に行くことにした。



家と会社、ホテルとの位置関係からも、その方が効率がいい。



万が一泊まることになっても、会社の駐車場に車が残らないという理由もある。



問題は、移動中に後悔の気持ちが湧き上がるんじゃないかってことだけど・・・。



まぁ、それはそれで仕方の無いことだと割り切ることにした。



俺は片付けと戸締りをするので、Tさんに先に行って貰った。






俺「後から俺が行って、Tさんの車が無かったら泣きながら帰るよ」



冗談めかしてTさんを会議室から送り出した。



嫁に、仕事が長引くんで徹夜になるかもしれないことを連絡し、俺も会社を後にした。






Tさんの車は、ホテルの駐車場に止まっていた。



平日だというのに、わりと車は多い。



ざっと見たところ、同じ会社の人の車は無いようだ。



空いてるスペースに車を止めると、Tさんが近づいてきた。



車から出ると、Tさんは俺の右腕に両手で掴まった。






T「あんなこと言うから、来ないかと思った」



俺「あんなこと言っちゃったから、いないかもと思った」






二人で3階の部屋を選び、エレベータに乗った。



乗った瞬間、Tさんにキスされた。



外にいた時間は短かったのに、ちょっと冷たい唇。



しかし、3階に付く頃には十分熱くなっていた。






T「シャワー、一緒に浴びる?」






恥ずかしいので遠慮した。



さっきまでの行為で、自分の下着が汚れてる自覚があった。



Tさんがシャワーを浴びている間、冷蔵庫からビールを取り出して飲んだ。



携帯を取り出し、電源を切る。






Tさんがバスタオルを巻いて出てきた頃に、ちょうどビールが無くなった。



Tさんが自分のビールを取りすのを横目に、俺もバスルームに向かった。



手早く、かつ念入りにシャワーを浴びる。



腰にバスタオルを巻いて出ると、部屋は薄暗く調光されていた。



Tさんはすでにベッドの中。



頭だけのぞいてるのが見える。






Tさんの右隣に入り、左腕を首の下に差し入れて腕枕をする。



肩を抱き寄せると、Tさんがが寄り添ってきた。



二人の間にあるのは、二枚のバスタオルだけ。






T「もう、ちょっと大きくなってる」






指摘されて悔しかったので、キスでごまかした。



抱き合ったままでイチャイチャしていると、Tさんのの緊張もほぐれたようだ。



大胆に舌を絡めあう。



会議室でのキスと違うパターンになるように意識した。



俺の指がTさんの体の外側をトレースする。



Tさんの口からは、ため息ともつかない声が漏れ始めた。






Tさんのバスタオルがはだけ始めた。



薄明かりの中で、白い肌が見え隠れする。



俺の手が胸の辺りに触れると、ピクンと反応した。



それが面白くて、頂点を避けながら胸に触れるように攻める。



切なそうな声が、俺の気を高ぶらせた。



首の下にあった左腕を引き抜き、両手でやさしく胸を揉んだ。



下から包み込むように。頂点への刺激を避けながら。



ほとんどはだけていたタオルを剥ぎ取り、Tさんのの全てをさらけ出した。



何か言いたそうだったが、すかさずTさんの唇をふさいだ。






Tさんの胸はほどよい大きさだった。



手のひらから少し余るぐらい。



俺の手が乳首に触れると、Tさんの声が少し大きくなった。



右手で乳首をいじり、あいてる方の乳首を舐め上げた。






「あぁ、もぅ・・・」



Tさんのの腕は俺を抱き締める。






動きづらいのを我慢しつつ、唇を下に下げていった。



やさしく両足を開くと、Tさんのアソコは驚くほど濡れていた。



左手で胸を愛撫しつつ、右手でアソコを探り、開く。



やや赤味は強いピンク色のアソコは、すでにほぐれて充分すぎるほどの蜜を滴らせている。



クリトリスを舌で舐める。



Tさんの手が俺の頭を抑えて動きづらい。






左手で胸を揉みながら、右手の中指を挿入した。



クリを舐めるのはやめない。



とりあえず、一度イカせることにした。



唇を上に移動して乳首を舐める。



ピストンの指を1本増やし、親指でクリを刺激する。



アソコからの音が聞こえるよう、わざと指の動きを大きくすると、一際大きな声を上げてTさんの体が反り返った。



抱き締めつつ、後戯を楽しむ。



ピクンと反応するのが面白い。






T「もぅ、凄すぎるよぉ」



甘えるように、Tさんが抱きついてきた。






T「久しぶりだから、こんなに気持ちいいのかなぁ・・・」



蕩けるような声で言いつつ、Tさんは左手を下に伸ばした。






T「もう、こんなにカタくなってる・・・」



Tさんの体が俺の上に乗った。



キスをしつつ、左手で軽くしごき続ける。



唇は俺の首を通り、鎖骨から乳首へと移動した。






T「ココも感じる?」



舌で舐め、唇でつまみながらTさんが俺に聞く。



俺は答えられない。



Tさんの左手の動きは止まらない。



先の透明な液体を塗り伸ばすように刺激を続ける。






俺「気持ちいいよ・・・すごく上手だね・・・」



Tさんの唇は徐々に下に進み、ヘソの下まで進んだ。






T「すごく濡れてる・・・」



俺「どっちが?」



T「ふたりとも・・・」






Tさんの言葉が途切れると同時に、俺のペニスが暖かいものに包まれた。



先の方を舌で刺激しつつ、ゆっくりと上下する。



気持ちいい。



・・・けど愛撫が優しすぎて刺激が足りない。






俺「もうちょっと強く吸って」



Tさんの頭を軽く押さえて、俺のリズムに合わせてもらう。



チュパチュポとイヤらしい音が、俺の官能をさらに刺激する。






T「あぁ、もう我慢できない・・・ちょうだい」






俺は枕元に用意されていたゴムを手に取った。



Tさんを起こしてから横たえ、足の間に顔を埋めた。



もう刺激の必要が無いぐらい濡れている。



舐めながらゴムを装着してから、正常位で挿入する体勢を整えた。






ゆっくりとTさんの中に入った。



思いのほか締め付けがキツイ。



心地よい暖かさと窮屈さを味わいながら、最後まで進んだ。






T「すごい・・・奥まで来てるぅ・・・あぁ、動いて・・・」






十分すぎるほど濡れているので、動くのに支障は無い。



リズムが単調にならないよう、時に激しく、特に優しく腰を動かした。



Tさんの口からは、既に言葉にならない声が聞こえてくる。



もう少なくとも1回はイっているはず。



俺にも余裕が無くなってきた。



単調に突く。



Tさんがしがみつくので動きづらい。



Tさんの足を抱え上げて突く。



Tさんの肩の下に腕を入れ、強く抱きしめながら、ひたすら突く。






俺「もう・・・イクよ」



T「来て・・・来て・・・いっぱい来て!」






最後に奥までペニスを突き入れ、Tさんを抱きしめながらドクドクと出した。






後処理を済ませて、腕枕をしながらしばらく話をした。



時刻は午前1時半を過ぎていた。






T「こんなに気持ち良かったの初めて」



俺「俺も。相性がいいのかなぁ。後ろめたさがいいのかもしれないけどw」



T「A課長のときは・・・あ、ごめん。較べるわけじゃないんだけど」



俺「いや、別にいいけど。A課長はどうだったの?」



T「自分が気持ち良くなることしか考えてなかったんだと思う。お互いに、だけど」



俺「俺は違うと思ったの?」



T「いっぱい気持ちよくしてあげたいって思った。私のこと、ものすごく気持ちよくしてくれたから」






この後、もう1回したんですが、それは省略させていただきます。






T「お泊りしたいけど、やっぱり帰るね」



俺「うん、そうだね。ご両親も心配するだろうしw」



T「あ、そうだ。明日会社休むけど、コレのせいじゃないからね。見かけなかったとしても気にしないで」



俺「うん、わかった。俺も帰るよ。ひとりでラブホに泊まるのは虚しいから」






最後に抱き合ったままキスをした。



Tさんは別れを惜しむかのように何度もキスをせがみ、俺もそれに答えた。



別々にシャワーを浴び、別々の車で家に帰った。






今朝、会社でTさんの顔を見かけた。



微笑んで「おはよう」と言った。



次に会う約束はしていない。



でも、たぶんまた会うことになるだろう。






当たり前のように、そんな予感がしている。