まだ俺が幼稚園に上がる前に、俺の実母に去られた甲斐性なしの親父。



そんな親父から、若くて美人で気立ての良い新しいお母さんを紹介されたのは小6の時だった。



その時一緒について来たのが幼稚園年少だった、後に俺の嫁になる事になる義妹だ。






半農生活をしている(俺にとっての)祖父母との同居が前の離婚原因であると考えた親父は、俺だけ実家に残して近所で義母たちと住む事にした。



俺は義妹とは土日のたびに会うものの、家族とは言えない距離だった。



義妹は初めから俺と仲良くしようとしてたのでよく二人だけでゲームとかして遊んだ。






さてここで問題である。



性欲に目覚めた思春期の少年が従順な幼女と二人だけになったら何をするだろうか?






何をどういう風に言って劣情を隠したのかは覚えていない。



ただ二人だけの秘密として通常下着に隠されている箇所を観察させてもらった事は覚えている。



最初は凄く怖がり嫌がっていた義妹だったが、何回かやっているうちに、カジュアル感覚で観察対象を展示するようになってくれた。






しかし幸せな日々は続かないもので、ある日義妹が、「お義兄ちゃんは○○のこと、お嫁さんにしてくれるんだよね?」と聞いてきた。






訝しく思い、理由を聞くと、義母から結婚相手以外に見せてはいけないと厳命されたらしい。



俺は義妹が約束を破って、秘め事を義母に話したかと思い非難すると、泣きながら「お義兄ちゃんのお嫁さんになるために秘密を守っている」と言ってきた。



どうやらまだ親にバレて居ないようだったが、このままでは時間の問題と思い、この時以来義妹の観察をやめる事にした。








嫁の話だと、この際に「誰にも話さなければお嫁さんにしてあげる」と約束したらしい。






当時の嫁の気持ちを利用した姑息な手段であったと認めよう。






その後、普通にご近所に住む親戚の女の子のような付き合いをしていた。



まあ誕生日とかバレンタインとかにはそれなりのイベントがあったし、嫁は2人の時だけでなく親の前でも「将来結婚する」と宣言していたが、俺を含め誰も本気だとは信じなかったし、いずれは風化するものだと思っていた。






事件が起こったのは俺が大学に入った年。



小6の嫁がいつものように俺の住んでいる家に遊びに来た時、義妹は俺の机の上に無造作に置いてあったツーショットプリクラを見付けた。



一緒に写っていたのは、中高と全く女運がなかった俺に出来た初めての彼女であった。



義妹は真っ青になって「この人誰?」と聞いてきたので、「彼女だ」と答えると、こっちに視線を与える事無く急ぎ足で出て行った。



後から聞いたら泣いていたらしい。






しばらくしたら義母から連絡があった「嫁と何かあったのか?」と。






普段は優しすぎる位の義母が詰問口調だったので、びびった事を覚えている。






義母は義妹が「一生誰とも結婚しない」と言っているし、俺の部屋に遊びに行っていたのを知っているので、俺と何かあったのかと尋ねると「それは二人だけの秘密」だと答えている。






「俺さん、何か思い当たる事は?」と義母は言う。






義母からしたら、大学生の義理の息子が思春期の娘に性的な悪戯をしたとしか見れなかったろう。



その後の記憶は曖昧なのだが、何とか義妹を近所の公園に呼び出した。






泣き腫らした目の義妹に謝ると・・・。






「好きでなくなったのなら別れるのは仕方ないと思うけれど、恋人を作る前にちゃんと話して欲しかった」と言われた。






そう言いながらも非難がましい上目遣いでこっちを見る。






非常に面倒くさい状況だと思った。



俺は逃げたい一心で、写っていたのはただの友人であると嘘をついた。






義妹はそれで納得せず・・・。






「なら何で彼女と言ったの?」と追求してきた。






出まかせとは言えず、「義妹がどう反応するかを知りたかった」と返すと、「ヤキモチ焼くに決まっているのに何でそんな意地悪するの!」と再度泣き出した。






状況を改善するために謝ると同時に、「義妹の事が好きだから、義妹の気持ちを確認したくてやってしまった」とまた出まかせをいったら、「2人が愛し合っているのは明らかなのだからそんな必要なかったのに!」と俺に抱きつきながら泣き続ける。






頭を撫でたり抱き締めたりしながら慰めていると、義妹の方から・・・。






「本当は私の事まだ子供だと思っているから嫌なんでしょ?」



「お義兄さんも男だからセクシーな女の人とHな事したいんでしょ?」






・・・とか聞いてくる。






これは距離を取れるチャンスだと思い・・・。






「義妹の事は大好きだし結婚したいと思うけれど、男の生理的欲求を我慢できないから大人になるまでは待てない」と言った。






すると義妹は・・・。






「自分はもう赤ちゃんを作れる体になったから大人だと思う。お義兄さんが嫌でなければちゃんと全部私が受け止めるよ?」と真剣な顔で見つめて来る。






ふと考えれば美味しい提案である。



どうせ義妹が高校生位になれば視野も広がり、俺に執着しなくなるだろうし、それまで受け止めて貰うのも悪くないと思った。



愛の言葉と結婚の誓い交し合い、義妹にとってのファーストキスをした。






「反対されるといけない(実際後に反対された)ので、親父や義母の前では結婚の事を話してはいけない」と初キスでほんわかしている義妹に約束させた。






彼女は高校生になると美人の義母に似てアイドル並みの容姿に変貌した。



女子の多い商業高校に行ったのだが、悪い虫が付くのではないかと気が気ではなかった。



高校を卒業した嫁は視野も広がり、俺以外にも色々な選択肢があるのではないかと思っていたが、俺の方が嫁に執着して結婚を急ごうと迫ったが「まだ早いよ」と譲らなかった。



嫁が想定している結婚年齢まで待つ間に他に男を作られるのが嫌なので、可能な限り束縛し、毎日のように繋がり求めて嫁も受け入れてくれた。



そんな事をしていたら親バレするのは当然で、使用済みの避妊具を親父達の家で見つけられた。






嫁はあっさり相手が俺だと告白し、「結婚するんだから良いんでしょ」と開き直ったらしい。






俺は呼び出されて、「兄妹なのに何をしてるんだ、信用していたのに裏切られた」と親父に殴られた。






全面的に自分の非を認めて頭を下げて、それでも結婚の許しを求める俺を見て、“案外頼りになる人かもしれない”と嫁は思ったそうだ。






その後も3年ほど親に反対され続けたが、嫁の大学卒業時に再度意思を確認され、俺と嫁が本気である事を主張したら案外あっさり認めてくれた。



俺が30過ぎてしばらくして、嫁がそろそろ子供作らないと俺の年齢的に不味いと気付いて、恥ずかしいので親族だけで式をあげた。