当時20歳の自分は東南アジアを中心に色々な国を周っていました。
特に理由はなかったのですが、ただ漠然と行ってみたいという衝動に駆られ、
1ヶ月程ですが初めて一人で海外に出ました。
右も左もわからずに空港から放り出された時はどうしようと思いましたが、
意外とどうにかなるもので3日も経てばゆるい感じで旅をしている自分がそこにいました。
さて、
旅にも慣れてきた所でタイのバンコクからチェンマイまでナイトバスを使って行こうと思い
チケットを手配し、夜中にバスに乗り込みました。
出発したては二人席を一人でのびのびと使っていたのですが、
30分くらい経ったころ、
小柄なイスラエル人女性が申し訳なさそうに隣に座ってきた。
話を聞くとどうやらとなりの白人が臭くてたまらなく避難してきたようだ。
ガンガンに効かせているエアコンも相まってか、
もの凄く気分が悪そうだったので窓側を譲り、飛行機から拝借してきたブランケットを彼女にかけてあげた。
初めはビックリしていたが、小さな声で「センキュー」と言った時の笑顔がたまらなく可愛かった。
それから2時間が過ぎた頃
バスのエアコンは猛威をふるい、寝かけていた自分の体を叩き起こした。
周りを見ると皆ジャージや薄いジャケットを羽織っており
ノーガードで乗っているのは自分くらいであった。
迂闊だった拝借したブランケットは隣りのイスラエル人に渡してしまっている。
無理やり寝ようとしても眠りにつけない
どうしようか悩んでいると肩を叩かれた。
隣りのイスラエル人だった。
「寒かったら一緒に入らない?」
突然の彼女からの申し出に上手く返すことができなかったが
「早くおいで」
と引っ張られ二人で包まった。
確かに暖かくなったが
今度はドキドキして眠れない。
というか何だこのシチュエーション
想定外過ぎて頭が混乱している。
頭のすぐ横には彼女の顔があり
寝息のが聴こえ、寝返りをうつ度に彼女の顔が近づいてくる。
起こさないように少しづつ身体をずらしていくが
その度に彼女の顔ももれなくついてくる。
身体のずらせる位置が限界に近づいてきた所で
彼女のおでこが頬に当たる。
それを確かめるように頬をおでこでグリグリしてくる。
そしてそのまま唇を奪われた。
一瞬何が起こったのか解らなかったが
速攻で舌が侵入してきたので応戦する。
一瞬で鼻息が荒くなる彼女あ、もしかして起きてたの?
クリクリした目がこちらを覗いていた。
何も言わずにニコッとして顔を掴まれて
そのままキスを続けた。
周りに悟られぬように彼女のブラをゆっくりと外し
彼女はパンツ越しに自分のムスコを弄っていた。
「どうしたい?」
そう聞かれた。
「君は?」
「ここじゃ私は無理だけどあなた一人なら大丈夫よ」
そう言うと彼女はパンツを脱がしてムスコを咥え始めた。
音を出さないようかつ強く、イスラエル人のテクニックは半端がなかった。
ものの数秒で果ててしまい
ゆっくりとこちらを見つめる彼女。
「これで寝られるね」
このあと彼女はすぐに眠りについたのだが
自分は収まることをしらないムスコと共に眠れるはずもなく
結局チェンマイを到着するまでの12時間起きっぱなしだった。
この後バスを降りるときに
最後のキスをして彼女は颯爽と去っていった。
名前も忘れてしまったが
あの思い出は一生忘れない。
こんな事例を作ってしまったので
それ以来必ずブランケットを持って旅行するようになった。
いつでも隣りの女性にかけられる用意をしておくと
もしかしたら良いことがあるかもしれないので。
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