残暑が厳しかった8月の終わりのある日、
仕事上のミスで俺は上司に怒られた。
あまりの上司の怒りぶりに俺も相当イライラしていたので、
これは発散せねばと思い、デリを呼ぶことにした。
ただ、どうしてもやりたかったわけではなく、
このイライラしたテンションを嬢にぶつけ罵倒してやりたかった。
無論ただの八つ当たりで嬢にしてみれば
クソ最悪な客だがそんなことどうでもよかった。
俺のが偉いんだよクソビッチが。
黙ってチン●しゃぶれや。
こんな勢いだったが内心はチキンな自分を変えたい、
上司に言い返せる度胸をつけたい、ただそれだけだった。
上司の説教後、俺のミスによって迷惑を被った全員に謝罪をし、退社。
職場から3駅先の某駅にて下車。
マックに入り、iPhoneを駆使して今晩被害者となるビッチを探す。
たまの贅沢、金に糸目はつけん。
気の強そうなビッチを厳選し、
いちばん俺の好みに合った黒木メイサ似の21歳に決定。
早速入電するも本日は予約でいっぱいとのこと。
俺「いっぱいってなんだよ、俺ひとりくらいいけんでしょ」
見知らぬ人間にいきなりタメ口きいたったw俺いけるw
内心ドキドキだった。マジでチキン。
男「申し訳ありません。
なに分人気の女の子でございまして。すぐにご案内できる
女の子もいますがお客様はどういった女の子がお好みでしょうか?」
電話口から聞こえる男の声は明らかに俺より年上で、
こんな邪険な態度とった俺にも超丁寧。
俺「あっ…えっと、マジすか…
じゃあ、色白で可愛らしい感じの子がいいです…」
早くも弱気の虫が出てしまった。
結局、電話口の男に勧められるがまま120分28000円のコースを選択。
この時点で電話口の男には大敗を喫していたが、
気持ちを切り替えて試合に臨むべく、ホテルへ突入。
余談だが、ひとりでラブホに入ったことがなかったために相当緊張しました。
誰にもすれ違わないよう祈りながら部屋に入りました。
再度店へ入電し、ホテルと部屋番号を伝達。もう完璧敬語。
いやいや、ターゲットは嬢であり、店員ではない。
だから当たり散らしたりしなくていいのさ。
この時点で上司への怒りやイライラはまったくなかった。
嬢に八つ当たりをかまし、相手のことを考え過ぎる自分を脱却する、
というミッションを遂行するだけだった。
ちなみにミッションに対する緊張感で性欲もまったくなかった。
電話口の店員によればあと15分程で着くとのこと。
決戦が近づくにつれて、押し寄せる緊張で
ベッドの上でもがいた。オシッコも2回した。
言っておくが風俗デビューはハタチときで、
それから定期的に行ってるのでその面での緊張はない。
好きな業種は手コキ屋さん。
電話してから10分くらい経過した頃から
ドアに全神経を集中させ、聞き耳を立てる。
程なくしてエレベーターの止まる音がする。
コツコツコツコツと足音が近づいてくる。
この足音はひとりだぞ!ついに来たか!
緊張が走る。
そして案の定、俺の部屋の前で止まり、ドンドンとノック。
俺「はい」
若干不機嫌を装い、ドアを開ける。
そこに立っていたのはMEGUMIと吉木りさ?の間のような
ホント惜しい!あともう少しで完璧って感じのかわいい女の子。
白いワンピースを着ていてまたそれが似合うこと。
このレベルは文句なしの当たり。
りさ「初めまして、りさです。よろしくお願いしまーす」
笑顔がホントかわいらしい。
120分コースを勧めてくれて店員マジありがとう!
と普通にプレイを楽しんでしまおうかと思ったが、
新たな自分に生まれ変わる為に
ここは涙をのんでミッションを遂行を決断。
俺「あ、うん。てか座れば」
先制パンチを繰り出す。
りさ「あっハイ失礼しまーす、お隣イイですか?」
俺「まだ隣とかはいいや」
りさ「すいません。。。。」
りさはちょっと離れて座る。
俺はもうこの時点で申し訳なさ過ぎてりさの顔を見れない。
りさ「今日お仕事だったんですか?」
先程とは少し変わり遠慮がちに聞いてくる。
俺「うん、そう」
気弱なモヤシ野郎の俺はいたたまれなくなり、iPhoneで2ちゃんを開く。
いつも変わらずクズなお前らが俺のライフを回復してくれる。
俺「キミいくつ?」
こちらから攻撃をしかけてみる。
りさ「21歳です。よく下に見られるんですよね?」
俺「なんだ、俺中学生くらいがよかったのに」
りさ「あはは犯罪ですよー」
やばい、ボケたと思われてしまった。
ニコニコしてこっちを見ている。
俺「マジなんだけど」
キッと睨む・・・まではいかないが、俺的には鋭い目でりさを見る。
りさ「今の中学生って大人っぽいですよねー」
中学生のくだりが相手にチャンスを与える結果に。
りさ「俺さん若いですよね?おいくつですか?」
俺「24」
りさ「3つ差、近いですねー」
俺「そう?全然ちがくね?」
りさ「近いですよーうちのお客さんは年齢層高めだから」
俺「ふーん」
りさ「おうちはこの辺ですか?」
俺「いや、違うけど」
りさ「じゃあ会社が近いんですか?」
俺「うん」
無愛想なクズな俺にも一生懸命に話しかけてくれるりさ。
ここでは省略するが約15分間、りさが話しかける→俺が単発の答え、
またりさが話しかける、、、の流れ。
りさが健気に思えてもうベッコベコに心が折れる。
しかし、固い決意を以ってして臨んだ俺。
ミッションを遂行すべく、禁句を解き放つ。
俺「ねぇ、何でこんな仕事してんの?
普通やでしょ、見ず知らずの男相手にしてさぁ」
勇気を振りしぼり、弱い自分と決別すべく俺は言ってやった。
ただ顔は見れない。絶対見れない。iPhone持つ手が震えていた。
この瞬間の世界一のクソ野郎のチキンは俺だったはず。
りさはうーん、と曖昧な声を発する。
罪悪感半分ともうどうにでもなれ半分で
「やっぱり金?」
たたみかけてやったわwマジクズな俺w
払った金はいらんからもう帰ってくれ。でも怖い人出てきたらマジ勘弁。
するとりさは
「やっぱりお金ですかねー」
普通に答えた。
何かもう俺はチキンなままでいいやと思った。
今まで通り相手の様子を伺って、
相手にとって不快な態度をとらないようにしよう。
俺は心に決めた。
そして謝罪とことの顛末を全て話した。
りさ「あははは何か不機嫌な人だなーって思ったんですけど、
そういう人いっぱいいますし、いちいち気にしてられないですよ」
りさ「何で風俗やってるのって質問は多いから何とも思わないです」
りさ「私も人のこととか気にし過ぎて
損してること多いんですけど、これ治んないですよねーわかります」
めっちゃイイ子やん。
何て優良店なんだココは。
ふと時計に目をやると残りは約80分。
りさとの今までを埋めるかのように会話に興じたかったが、
フル勃起してしまった。
カラダをりさに密着させ、推定Cカップの胸に手を伸ばす。
りさは俺のチン●をズボンの上から軽く撫で、
りさ「シャワー行きますか?!」
りさはテクニックもあり、フェ●と素股で2回イキました。
天女はこちらにいらっしゃったんですね。
こんな感じで新しい自分に生まれ変わるミッションには失敗しました。が、
りさ「俺さんはめっちゃいい人なんで、そのままでいいんですよ」
って言ってくれたのでいいんです。マジで恋しそうです。
そしてプレイ後連絡先を交換してバイバイ。
ちなみにりさと今度の金曜日飲みに行きます。
【後日談】
8月終わりのあのプレイ後、
俺はりさとちょこちょこメールのやりとりをしていた。
少ない時で1日3通くらい、多くとも10通くらいのやりとりだった。
内容は取り留めのない話ばかり。りさの昼間のバイトであった出来事、
今日はこんなご飯作った、これから友達とどこどこへ遊びに行く等。
もらったメールには全て返信した。長文には長文で。
我ながら律儀な奴だ。そして1度だけ電話がかかってきた。
何だろと思って出てみると、いつも話しかけてくれる側のりさが
(いつもと言ってもプレイの時とメールでだけだが)
こちらから話すのを待っている状態である。
仕方ないので無い引き出しひっくり返して
話題をたくさん出してみたが、反応は薄い。
つらくなってきたことと様子がちょっと変だったので、
俺「今日元気ない?何かあった?
いや、話したくなかったらいいんだけどスッキリするなら聞くよ」
りさ「話したくなかったらって、そしたら電話しないよー」
俺「そうだけどさ、あんまよく知らない俺には話しにくいことあるよ絶対」
りさ「あははネガティブだなぁ。ねぇ、明日の夜、ヒマ?飲みに行こっか!」
俺「えっ!?いきなりどうしたの?金曜飲みに行くって話だったけど?」
りさ「ダメ?」
俺「仕事終わったらヒマだけど」
りさ「じゃ、決定ね」
俺「てか金曜日のこともそうだけど、
こういう飲みに行くのって店通した方がいいのかな?」
りさ「プライベートだからいいの」
と言った途端、はぁーと大きくため息をつかれた。
俺はチキン症であり、チキンが故に相手の反応に敏感で、
プライベートな誘いなのに、とムッとさせてしまったのかぁと激しく後悔した。
そんなこんなで当日も合間合間でメールは続けていた。
以前と変わらずりさが主導権を持ち、
俺が質問に答えたり話に乗ったりするスタイルだった。
日の電話にて19時に待ち合わせしていたのだが、
残務等行っていたら若干遅れそうだった。
メールで、
俺「ゴメン、仕事が長引いて1時間くらい遅れそう、
どっかで時間つぶしててもらっていい?」
と送信。するとソッコーで電話が。
りさ「もしもし?ねぇ、来るよね?来ないとかはないよね?」
俺「いや、行くよ。ただゴメン遅刻しちゃう」
りさ「よかった。なら待ってる」
俺「どこで待っててくれる?」
りさ「駅前で待ってるよ」
待ち合わせしたのは駅前のバスロータリー付近。
あれ?立って1時間待つ気?
俺「どっかのお店で時間つぶしててよ」
りさ「平気。待つの嫌いじゃないから」
ホント健気だなぁなんて思ってキュンとしてしまったが、その半面で
来るよね?確認や待ってるから強調には一抹の不安感があった。
お前らのよく言うメンヘラか!?と。
ただ、俺はメンヘラの奴と付き合うはおろか
出会ったこともないので判断がつかなかった。
まぁいかんせんチキンな俺は、人を待たせているプレッシャーにより
いつもより早く仕事を終わらせ、待ち合わせ場所へタクシーで向かった。
駅前のロータリーで降りるとりさはホントに立って待っていた。
遅刻は約30分。
俺「ゴメン!!お待たせ!!マジでゴメン!!」
りさ「お疲れー!意外に早かったね!」
俺「タクシー乗っちゃったから」
りさ「そんな、いいのにー。もったいないよ。でもありがとう」
俺「いやいや、マジでごめんね」
という付き合いたてのカップルにありがちな
ハタから聞けば鬱陶しい会話をして店へ。
前回お相手していただいたときと同系統の服装。
フワッとした白ワンピースにサンダル。
普通に抱きしめたくなるかわいさだった。
店内で飲み物と料理をオーダー。
りさはあまりお酒が飲めないらしく、カクテルだった。
ひとしきり取り留めのない話をしてだいぶ時間が経った頃、
ふと聞いてみた。
俺「あの時(俺がイライラをぶつけようとして
最低な態度をとってたとき)さぁ、俺のこと凄いむかついたでしょ?」
りさ「むかつきはしないけどちょっとやだった」
俺「だよね、ごめんね」
りさ「ううん、そういう人たまにいるし、しょうがないんだけど、なんかね、、、」
俺「ですよね、、、」
前述の通り俺は敏感なので、
まずい流れになってると判断し、話題を切り替える。
言っておくが、俺は彼女いないわけだが、
言葉悪いがさすがに風俗嬢と付き合うことはできない。
いくらかわいくてテクもあって、でも抵抗がありすぎる。
俺「俺、バーニャカウダ好きなんだよねー。色んな野菜が食べれるし」
俺「なでしこジャパン凄いねー」
俺「紳助がさー」
などと自分の話題の少なさに驚愕するが、
そんな俺のクソくだらない話を笑顔でうんうんと聞いてくれていた。
話題がなくなり困っていると、
りさ「そんな一生懸命話さなくてもいいのに。私楽しいよ?」
俺「いや、なんかさ、、、」
りさ「俺さんめっちゃいい人」
俺「そんなことないよ」
りさ「あはは」
なにこの雰囲気。
危険度は高いよ。
ただ、チキンなくせに危険に飛び込みたい衝動もありつつなわけで。
セクロスしたら終わりだとは思っていたが、
したくもあり、、、微妙な男心に揺れ動いていた。
俺「そういや昨日の電話。あれ凄い気になってたんだよね。何かあった?
話したくなかったらいいけど、何か悩みがあったら聞くよ」
りさ「あっあれ?えーー」
俺「無理にとは言わないけど」
りさ「俺さんってすぐ引くよねー」
俺「チキン野郎だからね。変わりたいんだけどね」
りさ「でも凄い優しいよね」
俺「優しくないよ」
りさ「またぁー」
笑顔ではぐらかされた。
しかし、これを機に一気に向こうのターンに。
りさ「初めて私を見てどう思った?」
俺「いや、そりゃーかわいいなぁって」
りさ「話してみてどうだった?」
俺「超いい子だなーって」
りさ「やってみてどうだった?」
俺「すげーって」
俺の返答に対して嬉しそうに反応している。かわいいぞ。
あれ?
俺の性格からして面と向かって悪くは言えない。
実際悪いとこは何もなかったが。
上記のように面と向かって相手を直接褒める言葉を言うと
何か俺の方がその気になってくる。危ない。
りさ「じゃぁ、私のことどう思う?」
直球がきた。
俺「えっ!?いやぁーいい子だなぁと」
逃げてみた。
りさは笑顔のまま。りさに落とされるか否かの状況になってきた。
りさ「何のためにデリヘルやってるか聞いたよね?」
俺「あっごめんね、聞きました」
りさ「辞めたらどうする?」
俺「えっ?どうするって」
凄いドキドキしてきた。
酒が回ったのか白い肌を赤らめたかわいい女の子がジッと見てくる。
そしてほぼ告白してきている。
えー辞めたとしても元風俗嬢と俺は付き合うことはできるのか?
いや、無理だ。セクロスの度にこの事実はチラつく。
全てを受け入れる程の器量はない。いや、むしろ嫌だ嫌だとしか思えない。
今日はただ、さっくりとセクロスして後腐れなくバイバイしたかった。
ただそれだけだったのに。
最悪やれなくても風俗のウラ話でも聞いて今後の参考にしたかった。
お母さん、俺に風俗嬢の彼女ができそうです……
怖くなってつい、
俺「他の人にもおんなじことを、、、」
りさの表情が変わる。
俺「言ってないですよね、、、」
りさは頷く。
俺「でも俺、まだりさのことよく知らないし、、、」
りさ「大丈夫だよ」
24年間の人生でここまで女の子に迫られたことがないため、テンパりまくり。
彼女ってすげー頑張って努力して時間と金使って、
それでやっとゲットできるかどうかってモンでしょ。
しどろもどろになりひたすらビールを飲みまくってしまった。
りさ「私のことは嫌い?」
俺「いやいや、そんなわけないよ」
りさ「そっかぁ」
向こうの攻撃がやんだので、反撃を繰り出す。
俺「てかさ、1回整理しよう。ひょっとしてりさは俺のこと好き、、、とか?」
りさ「うん」
俺「えっ、何で?会うの2回目だし、メールとかでしか、、、」
りさ「好きなんだもん」
好きなんだもんはマズイ。
俺の牙城が揺れ動く。
俺「どうしてさ?俺はマジでダメな奴だし、凄い悪い奴かもしんないよ」
りさ「好き」
好きの波状攻撃。
酔っ払ってきた。
りさ「でも、、、やっぱりデリやってるからダメだよね」
押して押してからの引く作戦を向こうは繰り出した!
俺はつられてしまうのか?
俺「いや、それは絶対ない!!そうじゃないから!!」
つられてしまった。
さらにはチキン故の言えない本音という大技を出してしまった。
お前のいちばんこだわってるポイントはそこだろ、と。
りさ「デリじゃないならやっぱり私が好きじゃない?」
俺「いや、好きだよ」
りさ「ホント?!」
俺「うん。」
あっ、、、言っちゃった。
もろいな、俺の牙城は。
言い訳するとすれば、
振るなんてことは人生において経験がないし、
相手にそんなこと絶対できん。
あと、りさは大した攻撃は繰り出してないはずなんだが、
何かかわいくて魅力的でホントに好きになりかけてた。
デリヘルさえやってなければと箸を思い切り噛んだ。
りさ「よかったー。よろしくお願いします」
ちょこんと頭を下げてきた。
くそぅかわいいじゃねーか。
俺「いや、マジで俺でいいの?ホントに」
りさ「いいの」
俺「何か申し訳ないな、、、」
りさ「私には気を遣わなくていいからね?俺さんは他の人に
気を遣い過ぎてるんだから、私には普通の俺さんでいて欲しいな」
俺「普通の俺が嫌な奴だったら?」
りさ「好き」
なんかもうね、マジで好きかも。
それからりさは甘えてきた。
手を握ってきたり、酔っちゃったとかわいく言ってみたり。
それはもうたまらんかわいさなのだが、
俺は今晩セクロスしたくて頭がいっぱいだった。
今ここで付き合う条約を締結した為、
りさのフリーセクロスパスはゲットしたはずだ。
ただ今日使えるのか?
使いたい。こうなってしまった以上どうしても使いたい。
さて、流れをどう持っていくか。
最悪チューでも我慢するか?否セクロスだ。
りさはニコニコしながらこちらを見ている。
気付けば店に入って3時間くらい経過していた。
場所を変えるには充分だろう。
いや、待てよ。
たった今付き合うことになり、そうなった途端に
セクロス方向へ持っていくのはあまりにもひどいか?
デリ嬢=すぐやれる
なんて俺が思ってると思われるかもしれん。
一度そう思ってしまうともう何も手立てを考えられなくなってしまった。
セクロスしたい、でも言えない、、、、待てよ?
私の前では普通の俺さんでいてと言ってたよな?
いっちゃいますか!
とストレートに言えるわけもなく、
何かを考えてるような表情を作り、りさの顔を見て、
りさの胸元に視線を落とした。
りさ「なにー?」
俺「うん、何でもないよー」
また視線を落とした。
気づいてくれ!!お願いします!!
りさ「俺さん朝早いんだよね?」
俺「んなの全然大丈夫だよ!何なら有休ブチ込むよ?」
おっ、気づいたか!
りさ「あははは。でもダメだよー仕事は仕事。私はいつでも会えるし」
チッ、ミッドウィークの馬鹿野郎め。
夜の11時を回ろうかという頃、店を出た。
余談だが、明らかに稼ぎは向こうのが多いはずだが、
支払いは俺にさせてもらった。
りさ「やだーそういうのやだよー」
俺「付き合い始めた初日くらい俺に男を飾らせてくれ」
りさ「えー女も飾らせてよー」
なんてクソリア充の戯れ言やりとりをしつつ、渋々りさは了承してくれた。
会計の際は腕にグッて来て、ありがとうって。
たまらん、おっぱいたまらん。
そして偶然にもりさの家と俺の家は近かった。駅にして3駅。
(メールで聞いてた、地元が近かったのも早く打ち解けた要因か?)
なのでタクシーで途中まで一緒に帰ることに。
残念な話だが、俺もりさも実家住まいな為、
そのまま乗り込んでセクロスはできない。
車内で
りさ「私もうお店辞めるからね」
俺「ありがとう。でも店長の人とかに○されないかな俺」
りさ「あはは。○させないよー」
俺「ウソだよ、俺は大丈夫」
りさ「やっぱり辞めてもデリやってたってのは絶対やだと思う」
俺「そんなことないって!これからだよ、気にしないで」
またやっちまったぜ。でも言えねーよ。
りさ「私、頑張るからね!いい彼女になるから、何かあったら言ってね」
俺「大丈夫だよ、今の感じで」
りさ「ううん、頑張るから!」
そんな健気なりさがかわいくてかわいくて、りさにすり寄ってしまった。
りさ「んー?」
俺「俺、ホント好きだよ」
きもいの百も承知で言ってしまった。
そして流れでキスした。
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