ある夏の日のこと。俺は高2で妹は高1だった。
もちろん実の兄妹だが、そろってネジが緩めなのは読んだら分かると思う。
前の日、俺は独りで「バック・トゥ・ザ・フューチャー」第1作のビデオを観た。
簡単に言うと、昔にタイムスリップして両親の恋のキューピッドになる話なんだが、
その中で主人公が若き日の母親からモーションをかけられるシーンがある。
で、将来の息子とは知らず無理やりキスした母親が言うんだな。
「なんか変な感じ。弟とキスしてるみたい」
主人公は引きつった顔で「はは、そうだろうね…」なんて答えるわけだが、
それを観ながら思った。家族と家族以外でキスの味って変わるんか?
俺は無類のキス好き。というか、キスすると異様に興奮する。
彼女とエッチするときは、服着たままキスするだけでフル勃起するから超便利だ。
ハメながらキスしたら快感が倍増する感じで、いきなり早漏マンに変身する。
挿入中に彼女がキスしてくるのは「もうすぐイキそうだから、一緒に…」の合図。
まあ、分かりやすいと言えば分かりやすい性癖だよな。
そんな俺でも、キスの相手が親兄弟だと違うんだろうか?
うちはバリバリ日本人だぜ!な家庭で、お休みのキスとか欧米な習慣はない。
まあ、アメリカンなファミリーも、お休みのキスは頬にチュッとするだけか。
ともあれ親兄弟とキスなんて考えたことなかったが、実際のところどうなんだ?
気になると止まらなくなる性格の俺。これは調べてみる必要があると考えた。
とはいえ親子ほど年の離れた…てか実の親なんだが、カーチャンは遠慮したい。
必然的に実験の相手は妹の香織に決まった。
「なあ香織、キスしてみよっか?」
「兄ちゃんと? やだよ、なんかキモいし…」
ルーティン作業中に話を持ちかけると、妹はごく常識的な反応を示した。
まあ、普通そう答えるよな。いや、俺は決してキモい外見じゃないぞ。
別に兄妹仲は悪くない。四六時中一緒にいるわけじゃないし普通に喧嘩もするが、
友達には「妹と年3回くらいしか口を聞かない」と公言する奴もいるし。
それを考えたら、うちはまだ仲睦まじい方じゃね?と勝手に思ってたんだけどな。
「何だよー、俺のこと嫌いなのか?」
「嫌いとかじゃないけどさ、兄妹でって変じゃない?」
「だから?、ホントに変かどうか試してみるんじゃんかよ」
「へっ??意味不明なんですケド?」
くそっ、どこまでも兄に似て頭の悪い奴。そこで映画のことを話してみた。
妹は「バック・トゥ?」を観てなかったが、話を聞いて興味を持ったようだ。
この辺、兄妹で頭の程度だけじゃなく感性も似てるんだな。
話のついでに兄妹でちょっとしたキス談義。
香織には同級生の彼氏がいるが、その彼氏とキスするのは好きらしい。
キスすると性的に興奮するのも兄譲り。これは初めて聞いた。
「ボーッとして脳が痺れる感じ」。うんうん、その感覚、兄ちゃんには分かるぞ。
ただ、彼氏の方があまりキスに熱心じゃなくて、前から不満だったそうだ。
なっ? こんな話もできる兄妹って仲睦まじいと思わない?
…というのはさておき、香織もキス好きなら話は早い。
「というわけでさ、試してみない?」
「うーん、まあ、ちょっとくらいなら…いいかな」
香織は少し迷った様子も見せたが、好奇心に勝てず乗ってきた。
たぶん兄妹揃って、マルチとかにだまされるタイプなんだろう。
たまたま2人がいたのは自宅の子供部屋。あくまでも学術的探求が目的だ。
別にもったい付ける必要もないんで、さっさとキスの体勢に入る。
「目、瞑った方がいい?」
「ん? どっちでもいーんじゃね?」
いくら妹でも至近距離で見つめ合ったら照れる…かと思ったら、そうでもない。
香織は自分で「Karaのニコラ似」と主張するが、俺に言わせれば外見は人並み。
というか、Karaってよく知らないし。どっちにしろ俺のタイプじゃない。
ちなみに俺、妹系よりオネーサマ系が好みで、彼女も大学生だったりする。
やっぱり肉親だからか、キス前の見つめ合いは期待したほどドキドキしなかった。
少しガッカリしながら香織と唇を合わせてみる。最初は軽めのやつだ。
ん?、全然普通。というか、これじゃ唇同士をくっつけてるだけじゃん。
キス中、香織は目を閉じてたが、顔を離すときょとんとした表情で俺を見返した。
もう一度トライ。今度は押し付けるように、ちょっとヤらしい感じを出してみる。
ん?、やっぱり普通。彼女とキスするような高揚感がない。
「なあ香織、ちょっと舌出してみろよ」
「舌? う?ん、別にいいけどさぁ…」
ディープというかフレンチというか、ともかく舌を挿し込んでかき回してみた。
妹もキス好きだけあって慣れてるのか、上手に舌を絡めてくる。
混ざり合う2人の唾液。唇も舌もフィット感は悪くない…はずなんだけどなぁ。
「もっとこう、ちゃんと彼氏にするようにやってみろよ」
「やってるよ?。てか彼氏にも、ここまで一生懸命しないってば」
俺も意地になって、彼女とエッチするとき用の本気モードでキスしてみた。
いつもの俺だと、これだけで2発は射精できそうなくらい濃厚なやつだ。
香織も頑張って応えてるらしい。そのまま5分くらい兄妹で舌を絡めてみる。
「う?ん、なんか違うよなー」
「やっぱり? あたしもそう思った」
顔を離して見つめ合う。香織はいつもと同じ表情。可愛くないとは言わんが、
頬が赤らんでるわけでも、瞳がウルウルしてるわけでもない。それは俺も同じ。
女の子が「変なカンジ」と言うと、軽く性的に興奮してることが多いんだが、
香織とのキスは違和感があるって意味で「変な感じ」がする。
彼女とのキスも別にレモン味がするわけじゃないが、脳内物質が出るというか、
なんかこう、もっと理性が麻痺するような不思議な魔力があるんだけどなー。
「やっぱりさー、兄妹だと違うんだよ、兄ちゃん」
「なるほど、スピルバーグ監督は正しかったんだなw」
期待してたわけじゃないだろうが、香織も残念そうな表情に見えなくもない。
ちなみに、スピルバーグは「バック・トゥ?」シリーズの制作総指揮だとかで、
監督は別の人…と、あとで映画フリークの友達に教えてもらった。知るかよw
妹相手に実験中、ふと思い出した。親子兄弟で恋愛関係にならないのは、
遺伝子だかDNAだかが本能レベルで拒否するからって聞いたことあるぞ。
そういや前に読んだ推理小説で、唾液からDNAを採取する場面もあった。
ということは、唾液にはDNAがたっぷり含まれてるんだよな。
どんだけキスして唾液を交換しても、相手が肉親だとDNAが反応しないのか。
だから彼女とするときみたいに興奮しないのかも…。うん、きっとそうだ!
おおっ、我ながらナイスな推理じゃん!
こないだの中間テストで理科が赤点で、親に説教された俺とは思えない!
惰性でキスを続けながらそんなことを考えてると、不意に香織が声をかけてきた。
「兄ちゃん、もうそろそろさ…」
「あ、ごめん。唇ふやけちゃったか?」
「そうじゃなくて…そろそろイキそう…」
我に返った俺は、慌てて香織の小さな尻を抱え、ピストンのスピードを上げた。
俺の勃起を咥え込んだ温かくて柔らかな膣から、止めどなく愛液が溢れる。
「兄ちゃん、もうダメ。イク! イッちゃううぅ??!!」
「俺もイクぞ。香織、香織いぃぃ??!!」
次の瞬間、勃起の先端から噴き出した生温かい粘液が、香織の膣内に広がった。
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