妻を常務に預けてしまった(2) 龍 晃一
妻から携帯にメールがあったのは夕方になっていた。
「〇〇デパートの駐車場に18時頃に来てほしい」
雅子とパートの地下駐車場に車を停めて、メールした。
すぐに携帯が鳴った。
「6階フロアーで待っています。荷物があるので来てくれない」
6階のブランド品の売り場のベンチで大きな荷物を抱えきれないくらい持って待っていた。
雅子が、
「ママ、迎えに来たよ」
「ありがとう。パパとお利口さんしていた」
常務が雅美を気に入ったことでエルメスのバックや洋服と下着セットや宝石まで買ってくれた。
「1日で200万円も使わせてしまった」
と笑顔があった。
その意味は、私に魅力があったからと言いたげである。荷物を抱えて駐車場に降りた。雅子がいるので変な質問も出来なかった。
荷物を車に積み込み、デパートの18階の食堂街で食事をして家に戻った。
雅子は昼間の疲れもあり、ママがいると言うことで安心して眠ってしまった。
私が寝室で待っていると雅美がバスタオルを巻いたままで寝室に戻ってきた。化粧台に座り化粧水と乳液を付けるとバスタオルをのけてベッドに滑り込んだ。
「パパ、嫉妬した」
「嫉妬していた」
キスを交わしながら乳房を触り、下腹部に手やると茂みが無くなっていた。
ベッドライトを少し明るくして、布団を剝いだ。
「そんなに見ないで------」
乳房の周りには、キスマークの痕跡が残されていた。下腹部には陰毛が無くなっていた。両脚を開脚した。割目の土手のヘアも丁寧に剃られていた。膣に指を入れると湿っており、膣が熱くなっていた。
乳房を舐め、クリストスを愛撫した。69の体位になり、ペニスをフェラさせた。暖かな舌の感触に包まれる亀頭、これまでと同じであると思うのだが妻の身体が熱く、口の中まで熱く亀頭を咥えて舐めてくれた。
ペニスを膣の中に挿入した。膣壁が燃えるように熱く燃えていた。こんなに燃えている雅美を見たことがなかった。不倫と言う禁断のセックスを3日もしてくると日常ではないセックスに女の身体は順応していた。
膣の中も以前よりも柔らかく熱く燃えるような襞襞に包まれて、これまでにない官能のセックスになった。1度目を15分くらいで膣に放出したがペニスは小さくならなかった。抜かずに2回戦ができるなんて新婚期間以来であった。舌を絡ませながら雅美は俺の者だと強く抱きしめ、2度目の精液を膣の奥に注いで終わった。
これまではしてくれなかったお掃除フェラでペニスの汚れを舐めてくれた。
「常務って、お掃除フェラをして欲しい」
と言われたのでして上げたの-----。
「奥さんが亡くなって、今月で7年目になる。私のことを理想の女って言ってくれるの----」
「雅美を愛していると言ったの----」
「私のこと大好きになったし、愛してもいいかい」
と聞かれたの。
「私も愛していますので沢山愛して下さいね」
って言ってあげたの-----。半分はお政治だけどね----。
「常務のこと、そんなに好きにならないで----雅美は俺だけの者にしておきたかったのに----でも、俺の責任だから仕方ないのか」「そうよ」
雅美は何気なく言ったと思うが俺の心は複雑であったがその夜は雅美を抱きしめて眠った。
月曜日に会社に行った。常務から内線があり、常務の部屋に行った。
「雅美は、最高の女だった。3日間〇〇ホテルのスィートで泊まっていた。室内でいるときは、全裸でいることを命令したよ。乳房もお尻の形も崩れていないし----気にいったヨ」
パソコンの画面では、全裸の雅美が笑顔でポーズを取っていた。ヘアも丸出しのがあり、性器を広げている写真もあった。
雅美は完全に常務のものになっていた。
「来て貰ったのは他でもない。来月、雅美と結婚式をするためにグァム島に行きたい。3泊4日で行くのでよろしくな」
「結婚式をするのですか----」
「心配するな----戸籍上はあくまでも君か夫だ----好きになったのでお遊びの結婚式をするだけだ」
カチンと来ていたが逆らえなかった。
「解りました。避妊だけはして下さい」
「そのことだが----雅美に私の子供を産ませたい----」
「なんですって------」
と声を荒げた。
「私には妻も子供もいない。屋敷も、財産も譲渡する者がいない。資産にして10億は下らない。この財産をその子供に相続させたい。君は親権者なのでそのお金をどのように使おうが構わない----良いね」
「---------」
そのまま無言で部屋を出た。
その週から雅美は、自分の車で郊外にある常務の屋敷に行った。鍵を貰っているのだと思えた。
雅美が常務の屋敷に行っている間、雅美が妊娠すると危惧していた。
雅美が常務の子供を妊娠する確率は、50%しかないことを知る。俺にも妊娠させる権利はあるのだと思うと気持ちが和らいだ。俺の方がセックスできる時間は長いことを知った。
雅美は常務の屋敷で全裸で過ごしているのかと思うと室としてくる。常務は63歳の年に似合わず元気なのかと疑問を抱くが、雅美を全裸にしておいて、好きな時に写真撮影を行い、その気になるとセックスする生活を覗いてみたい気になってきた。
ものごとは考え方で、良くも悪くもなるものなのだ。雅美を常務に預けたことをプラス思考で考えなければ、雅美も俺も駄目になってしまうことにきずいた。今になって「キャンセルする」とは言えなかった。
課長でいることは、年収1000万円を保証されているようなものなのだ。10億あれば俺も経営者になれるという野望が湧いて生きていた。
つづく
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