自宅の最寄り駅近くにある、行きつけの居酒屋の店員さんとの話です。



その居酒屋はチェーン店とかではなくて、地元の人相手のこぢんまりとした店で、顔見知りの客同士や店のスタッフと会話を楽しみつつ酒を飲む、アットホームな雰囲気の店だった。






店を切り盛りしているのは50代のマスターと店員の明美ちゃん。



明美ちゃんは30歳くらいで、俺よりも3、4歳年上かなって感じの女の人。



はっきり言って結構な美形。



体が細くって、抱き締めたら折れちゃうような女の人だった。






店での明美ちゃんは馴れ馴れしくならない程度に誰とでも話を合わせるし、美人だけど冷たいって感じは全然なかったから、当然みんなの人気者だった。



たぶん店に来る客の何割かは明美ちゃん目当てだったんじゃないかな。



周りの客がみんな「明美ちゃん」って呼んでいたから、俺もいつの間にか明美ちゃんって呼んでいたけど、実際は年上のお姉さんって感じ。



俺にとって明美ちゃんは好きというより憧れの存在で、付き合いたいとかそういう次元で考えられる女の人ではなかった。



明美ちゃんをはじめマスターや他のお客さんと気の置けない話をするのが楽しくて、当時、彼女もいなかった俺は週に1、2回はその店に通っていた。






そんなある冬の月曜日、仕事帰りに俺がいつものように店に顔を出すと、その日は1日雨だったせいかすでに客はほとんどなく、カウンターではマスターの釣り仲間のおじさんと、常連の夫婦が飲んでいるだけだった。



妙にしっぽりとした雰囲気に、たまにはこういうのもいいなーなんて考えていると、明美ちゃんが「お疲れ様っ」と言いながらおしぼりとお通しを持ってきてくれた。



こういう店の場合、よく来る客は大抵ボトルを入れているし、その酒を店員さんにも勧めて一緒に飲みながらっていうスタイルが多い。



だから俺も明美ちゃんに、「明美ちゃんも飲んでよ。ボトルでもいいし、他に好きなものでもいいし」と言うと、普段はあまりウイスキーを飲まない明美ちゃんが、「今日は飲んじゃおーっと」と言って俺のボトルのウイスキーをロックで飲み始めた。






「あれ、ウイスキー飲むって珍しくない?」






「まあねーw」






と言いながらも明美ちゃんは理由を答えない。



まあそれでもそれ以外は特に変わったところもなくて、いつものようにほろ酔い加減になりながら他愛のない話をしているうちに時間も経ち、俺もそろそろ帰ろうかなと思った。



するとマスターが・・・。






「今日はもうお客さんも来ないだろうから明美ちゃんも上がっていいよ。なんだったらタロちゃん(俺)にもう1軒付き合ってもらいなよ」






と、意味不明の言葉を投げかけた。



明美ちゃんは、「もうマスター、やだー」と照れたような言い方をしたけれど、店の方はその言葉でもう上がることにしたらしく、「じゃあお先に失礼しまーす」と言うと店の奥の更衣室に消えていった。



マスターの発言の意味がわからずに戸惑っていると、マスターは俺の傍に来て・・・。






「タロちゃんさ、今日時間あったら明美に付き合ってやってくれない?ちょっとあったみたいでさ」






さらに意味深なことを耳打ちするように囁いた。






「ちょっとあったって・・・何が?」






俺がマスターの言葉を反芻しているところに明美ちゃんが戻ってきた。



制服とかがある店じゃないから、さっきまでの服装に白いコートを羽織って靴をブーツに履き替えただけだけど、まとめていた髪を下ろしたせいで明美ちゃんはものすごく色っぽく変身していた。






「あれ、待っててくれたのー?」






明美ちゃんが明るく俺に声をかける。



今はマスターの釣り仲間のおじさんしか店に居ないからいいようなものの、明美ちゃんファンの常連さんが聞いたら思いっきり頭に血が上りそうなセリフだ。






「いや、なんかマスターが・・・」






「やだ、もうマスター、やめて下さいよーw」






明美ちゃんは屈託なく笑ってるけど、俺にはさっぱり訳がわからない。






「まあ今日はタロちゃんに付き合ってもらって飲んでおいでよ。タロちゃん、悪いけど頼むよ」






少しすまなそうに言う。



マスターに頼まれるまでもなく、俺としては明美ちゃんと飲みに行くのは全然OK、というかむしろ願ったり叶ったりなんだけど、相変わらず事情は全くわからない。



状況をよく理解できないまま明美ちゃんに「じゃあ行く?」と尋ねると、明美ちゃんも「よくわからない話でごめんね」と言いながらも、特に否定するような感じでもないので、そのまま俺たちは店を出て、とりあえず駅前の飲み屋街方面へ向かって歩き出した。






駅の近くで適当な居酒屋に入ると、当たり前のことながら明美ちゃんと差し飲みになる。



店ではさんざん顔を合わせているとはいえ、外で2人で飲むのは初めてなので、嫌でも緊張が高まる。



それに何といっても、店員と客いう立場を離れれば明美ちゃんはただの美人な女性だし、傍目には俺達は随分と不釣合いなカップルと思われてるかもしれない。



俺がそんなことを考えて勝手にへこみ気味になっていると、明美ちゃんはそんなことを気にする素振りもなく手際よくビールと軽い摘みを注文すると、「明日も仕事なのにごめんね」とまた謝った。






「いや、仕事はどうでもいいんだけど、今日はどうしたの?マスターもなんか変なこと言ってたし・・・」






俺が率直に尋ねると、明美ちゃんは困ったような表情で、「まぁ、ちょっとね」と言葉を濁した後、「あー、でも無理に付き合わせておいてそれはないよね」と、少しずつ事の顛末を話し始めてくれた。






話の内容は薄々感じていたことではあったけど、彼氏との別れ話だった。



明美ちゃんはこのとき30歳になったところで、2つ年下の彼とはもう5年の付き合いとのことだった。



今まではケンカをしながらも仲良くやってきたんだけど、いつまで経っても定職に就かない彼氏に明美ちゃんがいい加減キレかけた。



そこに彼氏の浮気&借金発覚という典型的なだめパターンで、一度はやり直したもののやっぱり元には戻ることが出来ず、結局少し前に別れてしまったとのことだった。






「昨日は1人で部屋にいて寂しいなーって思ったら、急に情けなくなってきて、それでマスターに電話して愚痴を聞いてもらってたらワンワン泣いちゃってさ・・・。マスター、超困ってたよーw」






そう言いながらも寂しそう顔をする。






「私も30歳になって焦りがあったのかなぁ・・・」とか「私、言い方がキツイからなぁ・・・」とか、いつになく弱気な言葉を吐く明美ちゃんを見て、俺は気の利いた慰めも言えずに、(何でこんな綺麗な人が、こんな苦労をするんだろう?)とかトンチンカンなことばかり考えていた。






「だからマスターも今日は飲んでこいって言ったんだと思うよ。タロちゃんには迷惑かけちゃったけどね」






明美ちゃんが気を取り直したように俺に言う。






「いや、俺は別に迷惑でもなんでもないけど、マスターもなんでそんな大役が俺なんすかね?」






素朴に疑問をぶつける俺に対して、明美ちゃんはフフフと笑うと、「たぶんマスター、タロちゃんのことを信頼してるんだよ。それに私だってそうじゃなきゃ一緒に飲みにはいかないし」と言った。






「あー、要するに俺は安パイだってことなんだ」






明美ちゃんが少し笑ったのに安心して、俺が少し拗ねたような言い方をしてみた。






「そーじゃないってwほんとに信頼してるの。安パイとは違うんだよ。タロちゃんね、飲み屋さんやってるとお客さんの人柄ってよーくわかるんだよ。飲んでる時ってほんとその人の素が出るから。タロちゃんは酔っ払っててもいい酔い方だから安心なの。この人は根が悪くないなーってのが分かるから」






俺はなんとなく釈然としなかったけど、明美ちゃんは、「分かってくれた?」と言うと、もう一度フフフと笑った。



美人は泣きそうな顔も綺麗だけど、やっぱり笑った顔は何倍もいい。



その後は俺の昔の彼女の話や仕事の話とか、いつものとりとめのない話をして時間が過ぎていった。



明美ちゃんも少しは気が晴れたのか笑顔が増えたし、俺も明美ちゃんと2人で飲んでいることの違和感がなくなり、楽しい時間を過ごすことが出来た。






やがて時間が深くなり、テーブルの上の食べ物もあらかた片付いたところで俺たちは店を出ることにした。



明美ちゃんは自分が払うと言って聞かなかったけど、俺は今日のところは俺が払うと言って押し留めた。






「明美ちゃんが元気になったら店で奢ってもらうからいいよ」






「えー。私、タロちゃんに借りが出来ちゃうよー」






それでも明美ちゃんは納得したみたいで、「じゃあご馳走になりまーす」と言った後、「ありがとう」と小声で言った。



なんだかものすごく照れ臭かった・・・。



店を出ると雨はもう上がっていたけど、そのぶん気温はかなり下がっていた。






「うー、さみー」






「寒いねー、心がー」






酔ってるのか明美ちゃんが自虐的なギャグをかます。



でもそんな風に言ってくれる方が俺も安心する。



少しでも明美ちゃんの気晴らしになったのかと思うと素直にそれが嬉しかった。



2人で駅に向かって歩く。



俺はハーフコートのポケットに手を突っ込み、明美ちゃんはしきりと両手に息を吹きかけている。



明美ちゃんの家は駅の反対側。



いつもは駅前の駐輪場に自転車を停めてるって言ってたけど、今日は雨だったしどうしたんだろう。






「明美ちゃんはどうやって帰るの?」






俺が尋ねるのと同時に、何の前触れもなく明美ちゃんの手がスルリと俺のハーフコートのポケットに滑り込んできた。






「うわっ」






思わず上擦った声を上げた俺のことを明美ちゃんがいたずらっぽい笑みを浮かべて見つめている。






「びっくりした?」






そう言いつつも明美ちゃんはポケットから手を抜かない。



自然と明美ちゃんの右手と俺の左手がポケットの中で握り合う形になる。






「あったかーい」






無邪気な明美ちゃんの声。






「何すんの?急にー」






俺はそう言うのが精一杯で、異常に胸がドキドキして呼吸の仕方が分からなくなるような気がした。



明美ちゃんの指が驚くほど細い。



結局俺たちはそのまま変則的に手を繋いだまま駅まで歩き、駅の反対口に抜けると、そこでようやく立ち止まった。






「あのー・・・明美ちゃん」






「ん?」






今日初めての男女的な微妙な感じが訪れる。



ただ俺にはどうしてもこのまま明美ちゃんとどうにかなるように持っていくことが出来なかった。



チキンだというのもあるし、明美ちゃんの気持ちが落ちているところにつけ込むのが嫌だっていうのもあったし、要するにそういうのを全てひっくるめて経験値が低かったんだと思う。



そんな俺の気配を察したのか、明美ちゃんはようやく俺のポケットから手を離すと、おもむろに俺の方に体を向けた。






「タロちゃん・・・」






「うん」






明美ちゃんが話しかけてくる。






「タロちゃん、明日も仕事だよね?」






「うん、そりゃ。明日は火曜日だし」






「休んじゃえ!」






「えっ、それは無理だって。課長に★されるって!」






「ハハハ、嘘嘘。びっくりした?」






「びっくりするよー。何だよ明美ちゃん」






「・・・タロちゃんさー」






「うん?」






「今日さ、楽しかったから、これで家に帰ったらまた寂しいなーって」






「・・・」






「・・・うち・・・来ない?」






(!!!!!!!)






今思い出せば、大体こんな感じの会話だったと思う。



誰もが認める美人の明美ちゃんが俺のことを誘っている。



しかもこんな時間に誘うってことは間違いなく泊まりになるし、泊まるってことは当然・・・。






「・・・だめ?」






「いや、だめってことはないけど、本当にいいの?」






「もー、そういうことは何度も言わせないの。行こっ」






そう言うと明美ちゃんは俺の手を取ってタクシー乗り場に向かい、数分後俺たち2人は車内の人になると、タクシーは10分足らずで3階建てくらいの小さなマンションの駐車場に着いた。



さらにその数分後には俺は、いい匂いのする明美ちゃんの部屋の居間で何とも言えない居心地の悪さを感じながら腰を下ろしていた。






「何もないけどねー」






明美ちゃんがお酒の準備をする。



さすがに居酒屋勤めだけあって、本格的なロックアイスやミキシンググラスが運ばれてきて、明美ちゃんが「トマト好き?」と俺に尋ねる。



俺が好きと答えると明美ちゃんは、「じゃあトマトジュースのオリジナルカクテルを作るねー」と言って、何かのリキュールにトマトジュースとオレンジジュースを加えたカクテルを作ってくれた。






「かんぱーい」






グラスのぶつかる音。



でも、その後は無言。



つい何時間前には考えてもいなかった驚きの展開。



改めて見る明美ちゃんはすごく体が細い。



テレビが置かれている台の端には洒落たクリスタルの灰皿が置いてある。



明美ちゃんは煙草を吸わないから前に彼氏が使っていたものなのかもしれない・・・。






(やっぱり捨てられないのかな?)






言葉が出ずに余計な想像だけが頭の中をぐるぐると廻る。



明美ちゃんはしきりに携帯を弄っている。






「明日は何時に起きればいい?」






突然明美ちゃんが尋ねる。






「あー、このまま会社に行くとしたら7時半くらいかな」






「じゃあ一応7時と7時半に目覚ましセットしておくね。寝坊してタロちゃんが課長さんに★されたら可哀想だもんねw」






明美ちゃんのこの言葉で俺はふと我に返ったような気がした。



少なくともこの瞬間、明美ちゃんが俺の起きる時間を心配してくれているってことが嬉しかった。



携帯のアラームをセットして、明美ちゃんはクイッとお酒を飲むと、わざとらしく「よいしょっ」と言いながら体を俺の横に移動させ、俺の右横にぴったりとくっつくように座り直した。



明美ちゃんの肩が俺の二の腕にくっつき、頬には柔らかい髪の毛の感触が伝わってくる。



急に体温が上がり、心臓の音が明美ちゃんに伝わるんじゃないかってくらいドキドキする。






俺はもちろんのこと、明美ちゃんも何も言わない。



俺は左手で明美ちゃんの左手を握ると、右手で細い肩を抱き寄せた。



明美ちゃんは抵抗することなく俺に体を預けると、そのまま俺の顔を見上げる。



明美ちゃんの整った顔が驚くくらい近い。



明美ちゃんが目を瞑り、俺達はゆっくりと唇と重ねた。



そのまま体が動かない。



焦る気持ちを抑え、俺はゆっくりと優しく明美ちゃんにキスをした。






「タロちゃん、お風呂・・・」






しばらくして明美ちゃんが小さな声で呟く。



俺の気持ちとしては100%このままの勢いでって感じだったけど、さすがにそうもいかず俺は体を離した。



上目遣いの照れたような表情で唇を拭う明美ちゃんの仕草が色っぽい。






「タロちゃん、先に入って」






俺が先に風呂に入り、入れ替わりで明美ちゃんが入る。



俺が風呂から上がると、さっきまでは閉じられていた隣の部屋の引き戸が開いていて、奥を覗くとそこには小柄な明美ちゃんには似合わない大きめのベッドが置かれていた。



ホテルみたいにベッドメイキングされていない使用感のある布団や、その横のたくさんの化粧品類が置かれたドレッサーに生身の女性の生活感が感じられる。



程なくして明美ちゃんも風呂から上がり部屋に戻ってきた。






「このまま出てきちゃった」






バスタオルを巻いただけの状態。






「明美ちゃん・・・その下って・・・」






「フフ、内緒ー」






「なんだよー」






何か喋っていないと平常ではいられない緊張感。



明美ちゃんが居間の電気を消し、俺の手を取り寝室に誘う。



明美ちゃんは寝室の電気は点けずに、「アロマっ、アロマっ」と変な節をつけながらアロマキャンドルに火を灯した。



香油の匂いがふわりと漂い、2人の顔が炎の揺らぎに照らされた。



部屋の中が急に淫靡な雰囲気に包まれた。



明美ちゃんは急に真剣な表情になると、ゆっくりと俺に抱きつき、背伸びをするように唇を重ねてきた。



もちろん俺も応じる。



さっきのキスとは違い、お互いの舌と舌を濃厚に絡め合う。



舌が生き物のように動き、粘性のある感触がたまらなく気持ちいい。



俺は明美ちゃんの細身を抱え上げると、そのままベッドに運び倒れこんだ。






「やっ」






小さな悲鳴と共にバスタオルの胸元が緩み、明美ちゃんの小振りなおっぱいの谷間が露わになる。



一瞬、その下には明美ちゃんの・・・と思わないでもなかったけど、ここまで来たらことを急ぐ必要はない。



俺は再び明美ちゃんにキスをして、そのまま髪を掻き揚げると首筋にも舌を這わした。



明美ちゃんがビクッと痙攣するように体を震わせる。






「そこ、弱い・・・」






明美ちゃんのか細い告白。



俺はそれには答えず、その代わりに執拗なくらい明美ちゃんの首筋にキスをし、舌を這わせ、息を吹きかけ、強く吸い上げた。



明美ちゃんの口から喘ぎ声が漏れ始め、やがてそれは小さな泣き声のように変わっていった。






「はぁ~」






夢中で首筋を舐め回していた俺が一息ついて体を起こすと、明美ちゃんが横になったまま声を立てずに笑い始めた。






「もー、タロちゃんって意外とエッチなんだね」






「何が?」






「すごく感じちゃったw」






俺が返事をする間もなく今度は明美ちゃんが起き上がり、俺のTシャツを脱がすと飛びつくように抱きついてきた。



明美ちゃんの体を覆っていたバスタオルがはだけ、おっぱいが剥き出しになる。



明美ちゃんはそんなことを気にする素振りもなく、「仕返しっ!」と言うと俺の上に跨がり、乳首からへその辺りにゆっくりと舌を這わせ始めた。



チロチロとした刺激が物足りず、もっと強くして欲しいと思うけど、それをしてくれないのが明美ちゃんの作戦なのかもしれない。






(下、もっと下・・・)






下腹部への刺激を感じながらそう願う俺の気持ちを知ってか知らずか、明美ちゃんはへその下辺りからはなかなか刺激を移動してくれない。



いい加減我慢が出来なくなった俺が、「明美ちゃん、もう焦らしすぎだって」と言うと、明美ちゃんは「ヘヘー」と勝ち誇ったように笑い、俺のパンツに手を掛けると勢いよく剥ぎ取った。



明美ちゃんは剥き出しになった俺のチンポを掴むと、「タロちゃんってエッチだね」と言い、そのまま軽くしごいた後、おもむろに咥えた。






(エッチなのはどっちだよ!)ってくらい明美ちゃんのフェラはねっとりとして気持ちよかった。






AVみたいに激しくジュポジュポやるわけじゃなくて、舐め回し自体はゆっくりなんだけど、口には力を入れているみたいで先端部分の快感が半端じゃない。



これで速くやられたらあっという間に発射ってことになるんだろうけど、そうはしてくれず、俺の快感が高まってくると上手く竿や玉の方に刺激を移してしまい、俺は不完全燃焼。



手玉に取られるとはまさにこういうことを言うのかもしれない・・・。



美形の顔が不自然に口を開き、そこにチンポが出入りする光景はいやらしかった。






「明美ちゃん、咥えてるとこ、もっと見せて」






俺の願いに答える代わりに明美ちゃんは黙って首の角度を変えて髪を掻きあげる。



上目遣いで俺の眼を見ながらチンポを咥える明美ちゃん。



下半身に一気に快感が襲ってくる。






「明美ちゃん、もうイキそう・・・」






あと少しで発射っていう時だったのに、明美ちゃんは「だーめーっ」と言うと、口を離し、俺の耳元に顔を近づけると、「入れよ」と短く言った。



俺の返事を待たずに明美ちゃんはそのまま俺の上になり自ら挿入しようとする。






「明美ちゃん、付けてない・・・」






流れに水は差したくなかったけど、俺はコンドームを付けていないことが気になった。



病気とかじゃなくて、すでにたっぷりと刺激されたチンポからは間違いなく先走り汁が出てるはずだから、それが大丈夫かなっていうのを一応言っとかなきゃって思ったんだ。






「付けたほうがいい?」






明美ちゃんの不満そうな声。






「俺はいいけど、明美ちゃんがいいのかなって」






「もう!」と明美ちゃんは軽く怒ったように言うと、俺のチンポを握り直し、乱暴にしごくとそのまま一気に挿入した。



月並みだけど電流が流れるような快感だった。



薄暗い部屋にアロマの火に揺らぐ明美ちゃんの妖しい姿が浮かび上がる。






「ああーっ」






自ら腰を振り、絞り出すような声を出す明美ちゃん。



明美ちゃんは俺の顔や胸を撫で回しながら、局部が少しでも密着するように押し付けながら腰をグラインドする。



快感の波がどどーんと押し寄せてきて、もう何がなんだか分からない状態。



俺も狂ったように下から腰を突き上げ、明美ちゃんのオマンコにチンポを突き刺す。



普段からは想像も出来ない獣のような明美ちゃんの喘ぎ声に、小振りなおっぱいがものすごい勢いで上下に揺れている。






「あーっ、イク!」






残念ながら先に達してしまったのは俺のほうだった。






(中出しだけはまずい)






そう思う理性と、快感が凄すぎてギリギリまでこの状態を味わいたいという欲求のせめぎ合い。



それに明美ちゃんが上にいて上手く動けないという物理的な体勢の問題もある。






「明美ちゃん、出る!!」






「だめー!!」






そう言いながらも明美ちゃんはチンポを抜こうとせず、むしろ自分の局部を俺に押し付ける。



逃げ場を失った俺はそのまま明美ちゃんの最深部に大量の精子を放出した。



明美ちゃんのオマンコの中でチンポがドクドクと脈を打っている。



とてつもない快感・・・。



明美ちゃんも目を瞑り、小刻みに震えながら俺の放出を味わっているかのようだった。



放出が終わり、明美ちゃんが俺の上にのしかかってくる。



挿入したままの状態でゆっくりとしたキスを2度、3度。



顔を離して、見つめ合ってもう一度キス。



明美ちゃんがゆっくりと体を起こし、枕元のティッシュを結合部に添える。



すでに張りを失っている俺のチンポも解放され、俺も後始末をする。



一線を越えたというやっちゃった感と、ある種の清々しさを感じつつ俺は明美ちゃんに手を伸ばす。



明美ちゃんも照れたような笑顔を浮かべている。






「しちゃったね」






「うん、しちゃった・・・」






そう言いながら、俺たちはもう一度抱き合い、しばらくそのままでじっとしていた。



明美ちゃんの石鹸の香りを嗅ぎながら、夢のような夜がようやく終わろうとしていた。






夢のような夜が終わると、翌朝は現実だった。



朝、明美ちゃんが作ってくれた朝食を食べて俺は仕事に向かった。



昨夜の余韻がまだたっぷりと残っている。



昨夜のうちに俺は、「もし出来ちゃったら、どんな形であれ責任は取るから」と明美ちゃんに言っておいた。



明美ちゃんは「ありがとう」と言ったけど、それ以上その話を続けようとはしなかったし、俺も最低限それだけはと思っていたことを伝えたから、それ以上は何も言わなかった。






(責任を取るって言えるほどの器じゃないのにな・・・)って考えてしまう自分が情けないと言えば情けなかったけど・・・。






結局、心配は杞憂に終わり、明美ちゃんは妊娠しなかった。



そして、その後の俺と明美ちゃんの関係はなんとも言えず微妙な感じだった。



携帯やメアドはもちろん交換していたし、定期的にデートをしたり、毎回じゃないけどエッチもした。



でも正式に付き合ってるのかっていうと、何か違うって感じが俺にはあったし、それらしい話を振っても明美ちゃんはそのことにはあまり触れたくないって感じだったから、なんとなく中途半端な関係が続いていた。






明美ちゃんは相変わらず店で働いていて、俺もしばらくはいつものペースで通っていたけど、店で明美ちゃんがお客さんと楽しげに話していたり、時には口説かれ気味の様子を目の当たりにするのがだんだんと嫌になってきて、次第に俺は足が遠のいてしまった。



マスターは特に何も言わなかったけど、大体のことは知っているみたいだった。






結局、ある時から俺と明美ちゃんは特別な関係として会うことはほとんどなくなった。



会わなくなった直接のきっかけは、明美ちゃんが「やっぱり年下の人は無理かも・・・」って言ったことで、明美ちゃんは前の彼氏、そして俺と続けて年下の男と付き合うことに負担を感じているみたいだった。



最初に書いたとおり、俺にとっての明美ちゃんはもともと年上のお姉さんって感じだったけど、明美ちゃんが求めていたのは精神的に自分が甘えられる本当の意味で大人の男の人だったんだと思う。






そんな経緯を経て、俺と明美ちゃんは少しぎこちない部分はあったけど、以前と同様、客と店員という関係に逆戻りした。



まぁケンカをしたってわけではないし、友人としてはその後も時々メールでのやり取りなんかは続いていたから、それはそれで良い関係が続いていたと思う。






今回こんな長文を書いたのは、実は少し前に明美ちゃんから『結婚します』ってメールが届いたからなんだ。



付き合ってる人がいるとは聞いてたけど、その人と結ばれることになったらしい。



年上の人だって言ってたし、明美ちゃんが決めたことだから、きっとそれが最良の選択なんだろうと思う。






『披露宴は身内だけになっちゃうけど、二次会は絶対来てね』






そう書いてあったから、ぜひお邪魔して祝福させてもらおうと思っている。



おめでとう、明美ちゃん。