もう2年半前の話。






当時、俺(ケン)26歳、亜貴子26歳。



亜貴子はいわゆる幼馴染で、幼稚園→小→中と一緒で、高校は別。



亜貴子は頭良かったから地元でも有数の進学校へ。



俺は不良の道まっしぐらで工業高校へ。



それでも亜貴子とは、良く飲んだり遊びに行ったりしてたな。



当然2人きりとかじゃなくて、他の友達も一緒になんだけど。






亜貴子にも俺にも、彼氏、彼女が居た。



よく遊んでた時は「亜貴子の結婚式の余興は任せろよ!」とか話してた。



そんな関係が壊れた。






キッカケは亜貴子の相談だった。






「彼氏が浮気してるかもしれないの・・・」






聞けば「常に携帯片手にメールしてる」とか、「最近仕事を理由にドタキャンが多くなった」とか、ありがちな話だった。






俺「もうちょっと、彼氏を信じたら?」








しかし、亜貴子は暗い。



何だか不憫に思い、「飲みでも行って、愚痴をこぼしてスッキリしよう!」と提案。



こうして、俺と亜貴子はチェーン居酒屋へ行ったんだけど、そこで事件が起きた。



店に入って飲み始める俺と亜貴子。



亜貴子の愚痴をダラダラと聞きながら飲んでた。



酒を飲んでると、トイレは近い。



俺がトイレに行き、席へ戻ろうとすると・・・。






あれ?



あそこに見えるのは・・・?



俺の彼女の・・・祐子?何故?



祐子は今日、会社の女友達グループで一泊温泉に行ってるはず。



しかも、向かいに座ってるのは・・・?






だ、誰?






祐子の向かいは、なかなか格好良いあんちゃん1人。



俺はかなりパニックになった。



実際、席に戻った時、「顔が青い」と亜貴子に指摘を食らった。






さっき見た事を亜貴子に話す。






亜貴子「見間違えだよ。なんなら、その人達が店出たらさ、うちらで尾行しよ?で、静かな場所になったら、あなたが彼女に電話するの。本人なら電話出るし、出なければ間違い」






そうして、尾行を決行した。



祐子らしい女と男は店を出るなり、手を繋いで歩き始めた。



歩く先は、ラブホだとすぐに解る雰囲気でいちゃつきながら歩く2人をじーっと見つめてた・・・。






2人がラブホの入り口をくぐった時、祐子に電話した。



目の前の女が立ち止まる。



隣の男に何か言い、電話に出る。






祐子「もしもし?」






俺「ねぇ、祐子さぁ今、何してる?」






祐子「今ねぇ温泉街歩いてたよ?何で?・・・え?・・・な、何で?ち!ちがっ!」






祐子の前に姿を表す俺。






“浮気の相談されてた俺が、実は浮気されていた”






亜貴子は俺を不憫に思ったらしく、朝まで付き合うよと言ってくれた。



本当に朝まで付き合ってくれた。



亜貴子と俺は今までに無いくらいにグデングデンに酔っ払い、最後は亜貴子が亜貴子の住むアパートまで連れて行き、俺を泊めてくれた。






昼に目が覚める俺。



亜貴子は俺の為に味噌汁を作ってくれてる。



嬉しくて、悲しくて泣いた。



この後、亜貴子の彼氏が亜貴子の家を訪ね、俺が居る事で2人が喧嘩。



亜貴子の彼氏も浮気を認めるという流れになる。






俺は亜貴子に尋ねた。






「彼女や彼氏以外のセックスって・・・好きとか愛してるって感情なくて、それでもセックスってしたいもんかな?」



「私には理解出来ない!私、浮気経験とか一切経験ないし」






「行きずりのセックスか・・・今から俺とするか?」



「・・・したいの?」






「セックスしたい欲望より、何も考えたく無いんだけど、この訳分かんない衝動を、何かにぶつけて、壊したいな」



「それは・・・私もある・・・私達・・・する?」






「友達の関係が壊れるかもしれんが・・・する」



「うん・・・壊れるかも・・・けど、ケンとなら・・・私もする」






囁きながら、少しずつ、少しずつ顔を近づけ、キスして見つめ合い・・・。






「俺、むちゃくちゃ、セックスするから」






もう亜貴子は何も言わないで、俺に身を任せ始めた。



長くキスをし、ギュッと抱き締める。



亜貴子も俺をキュッと抱き締める。



俺は先に服を脱ぐ。



一気に全裸。



全裸姿で、亜貴子の服もゆっくり脱がし一気に全裸にさせる。






「何か恥ずかしいなぁ・・・」






照れ笑いした亜貴子が、凄く可愛いく見えた。



また抱き締めあい、長く長くキスをする。



俺の手は亜貴子の背中を中心にサワサワと撫で回す。






「ン・・・ン・・・ハァハァ」






少し、息を荒める。



AVのセックスと言うより、なんかの映画のベッドシーンのようなセックスだった。



クンニするわけじゃなく、手でクリや穴付近を撫でて濡らす。



亜貴子も俺のをしゃぶる事は無く、手コキを少々。



言葉を交わす事すら無く、ただ、肉体の繋がりを求めあった。



体位は正常位、松葉崩しをした。



松葉崩しの時、亜貴子は大きな声で感じるようになって来た。






「アッ・・・ンッ・・・アッ、ケン・・・ンッ・・・ンッ」






耳元で「亜貴子、気持ち良くなって来た?」と聞くと・・・。






「うん・・・気持ちいいよ・・・ケン・・・気持ちいい・・・あっあっあっ!」






感じてる亜貴子が凄く、本当に凄く可愛い。






俺は亜貴子を上にした。



いわゆる騎乗位だけど、亜貴子はゆっくりと立てに動いていると「ケンのが・・・ケンのが・・・アァァ・・・アァァ」とよがる。



亜貴子の形の良い、CかDの胸を激しく揉みまくる。






「亜貴子の胸って綺麗な形してるな。全然知らなかった」






やっとまともな声をかけたのが、確かこれ。






亜貴子は人差し指で俺の胸や腹を、ツツ~となぞりながら・・・。






「んっ・・・ありがと。ケンも結構な筋肉質だったんだね、知らなかった」






正常位に戻り、俺と亜貴子は激しいキスをしつつ、俺は激しいピストンを繰り返した。






「アッアッアッアッ、ダメ、そんなしたらそんなしたらうぁっ!あっだめ!いくいくだめだめあぁぁぁぁ・・・!」






亜貴子は汗をびっしょりかいて、体をビクッ・・・ビクッと数回痙攣させた。



俺もビクッとしながら、亜貴子の中で射精した。



(勿論、ゴム付きでした)






終わってまったりとしてると、亜貴子から・・・。






「愛とか関係なくてもさぁ・・・セックスって気持ちいいんだよね。こんなの、当たり前に知ってる話なんだけど、さ・・・やっぱり、私は・・・」






亜貴子の言葉が止まる。






「だな。男も女も気持ちいいんだよな。ただな、やってみて、今この時間に発見あったぞ」



「発見?なに?」






「んと・・・やり終わった後な、虚しい」



「私も・・・それ思った・・・」






この日を境に俺と亜貴子はお互いの、彼氏彼女ときっちりと別れた。



そして、2人で色々と話してるうちにきちんと付き合う事となり、来月に結婚します。