【火曜日・休暇1日目】
12月初旬の火曜日。佐々木隼人(34)は、東名高速を岐阜方面に向けて走っていた。ワゴン車に乗っているのは隼人ただ一人。急ぐ旅ではないし、考え事をしながらゆっくり走っているため、時折カップルや家族連れの乗ったクルマに追い抜かれる。
浜名湖を過ぎ、愛知県の看板を目にした隼人は「帰りは一人ではないんだ……」とつぶやき、回想した。
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妻の美晴(26)が逮捕されたのは2年前のこと。
休日、夫婦でくつろいでいると、刑事がやってきて、逮捕状を呈示。婦人警官立ち会いで荷物をまとめさせられ、美晴は手錠をかけられて連行された。
容疑は「詐欺」
勤め先の商事会社で、高齢者に価値のない金融商品を高額で売りつけたというものだ。
確かに、美晴は工場勤めの隼人よりも高額のボーナスをもらっており、このクルマも現金一括で買ったりしたものだ。どうしてこんなにボーナスが高額なのか、不審に思ってはいたが、詐欺の片棒を担いでいたとは……
取り調べや裁判の中で、商事会社の役員たちは有能な弁護士を雇い、責任を美晴に押しつける形となった。こちらについた弁護士は経験が浅い若者で、美晴だけに実刑判決が下された。保釈も認められなかった一方、社長や役員は起訴猶予、悪くても執行猶予のついた判決だった。
その挙げ句「刑に服さないと民事裁判で不利になる」と訳の分からない入れ知恵をした者がいたり、弁護士も力関係ではどうしようもないと悟ったのか、はたまた彼女の意志なのか……美晴は控訴せず、刑に服することになった。現在は、岐阜県内の女子刑務所に服役している。
今春、義父母と共に面会に訪れた刑務所のある町に着いた。前と同じような静かなたたずまいだった。
刑務所の正門前に回ってみたが、何か学校か工場の正門のような落ち着いた雰囲気。真っ白な塀だけは物々しかったが。
「あの塀の中に美晴がいる……明日会えるんだ……」胸がいっぱいになった隼人は、塀に沿って一周走ってみた後、岐阜市内のビジネスホテルに到着した。
部屋でコンビニ弁当の夕食を取り、床についた。明日は再び北関東の町まで走らなくてはならない。美晴と一緒に。
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【水曜日・休暇2日目】
朝8時。岐阜女子刑務所玄関脇の小部屋で待っていると、荷物の入った段ボールと一緒に美晴が出てきた。
顔色はいいが、少しやせたのか、美晴の両親が事前に差し入れていた紺色のパンツスーツがだぶついて見えた。
「気をつけ」「礼っ!」
刑務官に姿勢正しく挨拶する妻の姿は、テレビで見る受刑者のそれ。規律正しい生活が垣間見えた。
刑務官からねぎらいの言葉をかけられ、刑務所をあとにした。
「美晴、お疲れさま」
「わざわざありがとう。何時間かかったの」助手席の美晴は少し固い表情だ。
「9時間ぐらいかな。ちょっと道中長くて大変だけど。」
「ううん。それより、会社は?」
「昨日から1週間休みもらった」
「そう……」
「美晴、大変だった?」
「うん…………でも、今は中のこと話したくない。」
「いいよ。ゆっくりで」
2年ぶりに再会したというのに、なかなか話が弾まない。美晴は窓の外を眺めている。
車は高速道路に入り、浜名湖SAの看板が見えたので「お昼は?」と沈黙を破るように訪ねた。
「お腹空いた……朝も食べてないから。ねえ、ラーメン食べたい」
「ラーメンでいいの?」
「うん……あの中では出なかったから」……確かに集団で食事を摂る刑務所ではラーメンは出てこないよな……
サービスエリアに入り、ラーメンを注文すると、美晴は熱そうにしながらもあっという間に平らげてしまった。
食事が済んで車を出したが、何となく物欲しそうにしているので、遠州豊田PAのコンビニへ。お菓子やフランクフルト、化粧品、ストッキング、雑誌などをかご山盛りに買い込んでいた。
隼人も、飲み物やガムなどを買い求めた。
買い物をしながらもまわりをきょろきょろと珍しそうに見回している美晴。
「あれ、お金って……どうしたの?」車に戻った隼人は聞いた。義父から預かり、美晴に手渡すつもりの小遣いはまだ手元に持っているのに。
「父からの差し入れの残りと、作業報奨金があるから。ちょっとだけだけど」
2年間働いて手許に残っているのは、小さなテレビが1台買えるぐらいの金額だとか。手にしている財布は2年前に使っていたもの。逮捕時に領置され、戻されたのだろう。
「………………さて、行こうか」隼人はエンジンを掛けると、
「ちょっと待って」
美晴は、隼人にがばっと抱きついてきた。運転席と助手席の間にあるコンソールが邪魔だったが、美晴は力一杯しがみついてきた。
「隼人……本当にありがとう。2年間も……待っていてくれて……辛かったよね……ごめんね。ごめんね。ごめん……」
「うん。でも、必ず会えるんだからと思って、ひたすら待っていたよ。美晴と会えてよかった。本当に会いたかったんだよ」
「うん、うん……私も。」
コンソール越しの不自然な抱擁を長く続けるのは大変で、しばらくして解いたが、美晴の顔は真っ赤になっていた。
「そう言えば、言い忘れていたけど、美晴、思ったよりきれいだね。もっとやつれて出てくるかと期待していたのに」車を出し、話し始めた。
「もうっ、ひどい……実はね、受刑者の仲間が整えてくれたの。中では美容師の資格も取る人も多いから」
「なるほど」
「ねえ、ちょっと雑誌見てていい?」
「うん」
さっきよりリラックスした様子の美晴は、女性週刊誌とファッション雑誌を読み始めた。何カ所かページを折っていたので、気になるコーディネイトがあったのだろう。
へそくりを賠償に宛てたことは知っているため、そう無駄遣い出来ないことも分かっているはずだが。
道路がちょっと渋滞したところで、美晴は、コンビニで買ったフランクフルトを取り出した。それをぱくりと口にくわえて…………ちゅぱちゅぱとしゃぶりだした。
「おいおい、何ていう食べ方なんだよww」
「えへへ、ばれちゃった。実はね、練習しているの」
「ち、ちょっと…………冗談きついよ」
「ねえ、隼人。帰ったらいっぱいしようね」
「だからぁ、運転中にそういう冗談は……」
「運転変わってあげる?」(逮捕直前に更新していたので、免許は失効していなかった)
「だ、大丈夫」
それでも、きれいに揃えられた美晴の太ももが気になって仕方がない。昔ならさわさわと撫でては「もうっ、エッチ」と手の甲を引っぱたかれたものだが、何か触りがたい雰囲気がある。スーツを着ているためか?
海老名SAでは軽くトイレ休憩、渋滞の首都高から六本木ヒルズや東京タワーを眺め、東北道に入る頃には回りも薄暗くなっていた。
地元近くのSAで最後の休憩を済ませ、車に戻る前。暗がりで美晴が抱きついてきた。
隼人も抱き返すと、美晴は目をつぶって唇をつき出してきた。
隼人は唇を合わせると…………「んんっ、んっ、むむっ」と美晴は身悶えた。
お互いの舌が絡みつき、唾液が行ったり来たりして…………ようやく長いキスが終わった。
「ねえ、隼人」
「ん?」
「愛してるよ。大好き。こんな私だけど……何と言っていいか……」
「大丈夫だよ。まだやり直しはできるよ」
「うん。ありがと」
インターを降りる前。美晴は隼人から電話を借りると、ようやく両親に電話を入れた。お詫びの言葉は途中で涙声になっていた。
明日の夜に訪問する約束をして、電話が終わった。
夜遅く。静まりかえったアパートに到着した。
美晴は室内に入ると「わぁ~っ、懐かしいなぁ」と感激の声を上げ、室内をきょろきょろと見回している。
隼人は車の荷物を全部下ろし、玄関にカギをかけた。
美晴は、クローゼットの扉を開けると、真新しいスーツを脱いでいく。
ジャケットを肩から外し、スカートを床に落とすと、ブラウスとストッキング姿になった。
我慢の限界だった隼人は美晴を後ろからだきしめ、ブラウスのボタンを外そうとすると……
「お願い。ちょっと待って」
「どうして? 早く……その……美晴が欲しい」
「分かっているよ。でも、でも。本当にごめんなさい……お風呂から出るまでは……お願い。待ってほしいの」
あまりにも必○に懇願するので、隼人は苦笑してその場を離れた。
ストッキング越しのむちっとした足を見せつつ、美晴はパジャマと下着を持って風呂に向かったのだが…………なるほど
先ほどコンビニで買った、カミソリの袋が捨てられていた。
刑務所では満足に出来なかったむだ毛の処理をしているのだろう、きっと。
隼人は、エアコンの設定温度を上げ、布団を並べて敷いた。
美晴の布団は新品である。美晴が逮捕された直後、隼人の生活は荒れていた。そのため、美晴が使っていた布団はカビだらけになって捨ててしまったのだ。
枕元にはティッシュとゴム、ローション。2年前を思い出しながら支度する。
パジャマ姿の美晴と入れ替わりに隼人も風呂に入り、布団に潜り込んだ。
「布団、新しくなっているね」
「う、うん……」
「ふかふかで気持ちいい……眠くなっちゃった」
「ち、ちょっと……ひどいよ。」
「冗談よ。私も早くこうしたかったんだから……そっち行っていい?」
美晴は隼人の布団に潜り込むと、胸に顔を埋めてクンクンと鼻を鳴らした。
「あなたの匂いがする……」隼人も美晴の髪に顔を埋めた。
いつものシャンプーの匂いの奥から、別の香料の匂いがした。刑務所で使っていたシャンプーなのだろう。髪は黒々艶々していて、自然と言えば自然だが、いつも脱色していた美晴の髪ではなく、違和感を感じた。
美晴が隼人から離れて仰向けになった。
隼人はのしかかると、唇を重ねた。そっと重ねたつもりだったが、いつの間にか舌を絡め合い、お互いの口腔内をなめ回す激しいキスに。
キスをしながら、隼人は美晴のパジャマのボタンを外し、胸を開いた。
丸くて大きな胸が飛び出していた。乳首が大きくなっている。
隼人は我を忘れてむしゃぶりつくと、激しく乳首を吸い立てた。
ぺろぺろ、チュウチュウ。舌で吸い立てながら、もう片方の胸を激しく揉みしだいた。
出所してきたばかりだから優しくしよう、と思っていたのに……
2年間の辛い思いをぶつけるように、一心不乱に胸を揉み、吸い立てるばかりだ。
「ああんっ、ちょっと……だめ、優しくして、どうしたの? 激しいよぉ」
美晴は息も絶え絶えに吐息を漏らした。
「ち、ちょっと……離して。待って」美晴の声に隼人はようやく責めを中断した。
「もうっ、おっぱい痛い」
「ごめん」
「いいよ……てか、勃ってない?」美晴は、隼人のパジャマのズボンの中に手を入れ、ジュニアを握った。
「う、うっ」隼人はそれだけで電流が走るようだった。
「気持ちいいの?」美晴がジュニアを軽く捏ねるだけで隼人は呻くだけしかできない。
「うん……美晴、ご、ごめん」
「どうしたの」
「挿れたい……まだ早いと思うんだけど……入れたい。ごめん、お願い……挿れさせて」
美晴が捕まる前、普段のエッチでは前戯をたっぷりしていたので、いつもだと美晴から求めてくるのが当たり前だったのに、今日は……
「………………いいよ。」
明かりを薄暗くし、隼人は大あわてで着ているものを脱いだ。
美晴も抱え上げてパジャマを脱がし、ショーツも……。
「今日は舐めてくれないんだ」と意地悪そうに美晴が言うが
「だめだ……もう我慢できないよ。挿れさせて。マジでお願い」ジュニアが悲鳴をあげている。
「濡れているかなぁ」と美晴は自分で股ぐらを触り「大丈夫よ」
「美晴、入れるよ」「うん」隼人は、美晴の割れ目にジュニアの先をあてがい、推し進めた。
「あっ、ああっ、うっ、ああっ」「美晴?」
「ちょっと痛かったけど……大丈夫」
美晴の奥深くまでジュニアを差し入れたところで、隼人は目頭が熱くなった。涙がぽたぽたと垂れてくる
「隼人、泣いているの? どうしたの? 挿したままで」
「ご、ごめん……2年ぶりに美晴に……やっと、やっと……待った甲斐があったよ。せっかくのエッチなのにごめん」
「そんなことない……私こそ、私こそごめんなさい。一人で待っていてくれたんだよね」
「…………」
「あなたと一つになれただけでうれしい。私のこと好きにしていいから……隼人、大好き。」
「ありがとう」
隼人は涙を垂らしながらも美晴に覆い被さると、挿したまま強く抱きしめた。
しばらくして、美晴は、穴の中をぴくぴくと動かし始めたので、隼人は抜き差しを再開。
ずぶっ、ずぶっ。部屋は薄暗いままなので、結合部はよく見えないが、目をつぶった美晴が喘いでいることや、大きな胸がぷるぷると震えているのは分かる……
…………と、その時は突然やってきた。隼人は自分でも信じられなかった。
「美晴、気持ちよくて……逝きそう」
「うそ……もうちょっと待って。私も段々気持ちよくなってきたから……一緒に逝こう」
「うん………………あっ、ああっ、美晴っ。もうだめ。ごめん……出るよ」
「えっ、逝くの……」
「うん。えっ」美晴の脚は隼人の腰に絡みついた。このままだと中に出してしまう。
「美晴、出ちゃうよ……」「いいよ。出して」
もうだめだ。どくっ、どくっ。隼人は美晴の中にたっぷり出した。美晴の中はうねうねうと動いて、隼人のモノを搾り取ろうとしている。
隼人が美晴を抱きしめている内にジュニアが小さくなり、するりと抜けた。
「ごめん。早くて」
「もうっ、私も逝きたかったのに…………」と美晴はちょっとだけ拗ねている。
「もう1回しようか?」
「うーん……眠くなっちゃったから、私はいいわ」
「…………そうだね。明日は早いし」
「ねえ、明日は私も逝かせて欲しいな。いっぱいほしい」「そうだね」
パジャマを着直し、隼人の胸に顔を埋めた美晴は、すぐに寝息を立て、隼人も眠りに就いた。
【木曜日・休暇3日目】
朝。室内をガサガサと探っている音で目が覚めた。
「美晴、おはよう」
「あら、起きちゃったの?」
「うん……美晴……早いね」
「だって、向こうで……」(刑務所で規則正しい生活をしていたのだろうか?)
美晴は既に着替え終わっていた。体に貼り付いたニットの白いセーターに、紺色で柔らかい素材の短いスカート、黒いタイツ。肩にタオルが掛かっているので、冬だというのに朝シャワーまで浴びたらしい。
「あり合わせで揃えたんだけど……ねえ、おかしくない?」
「そ、そんなことないよ。かわいいよ。それよりも冬なのにシャワー?」
「だってぇ、向こうでは好きなときに入浴なんて出来なかったんだもん」
今から、美晴と大型ショッピングセンターへ映画と買い物に出かけることになっていた。
この2年間、隼人は買い物も映画もひとりぼっちだった。幸せそうな家族連れやカップルが行き交うのを指をくわえて見ているだけだった。
でも、今日からは待ちに待った美晴と出かけることができる。
ニットを膨らませた大きな胸。とても26には見えない隼人好みの童顔。スカートの裾からむっちりと伸びている綺麗なタイツ脚。美晴が後ろ向きになると、スカート越しに尻が丸く膨らんでいるのがよくわかる。
こんな状態では、行き交う男どもが振り向くにちがいない。そんな素敵な美晴と今から一緒におでかけ。隼人はうれしくて頬が緩みっぱなしだった。
「大きな店なんだね……」車窓から店を見た美晴は感嘆の声を上げた。
「えっ」
「だって、私が捕まったとき、まだ工事中だったのよ」「…………」
そう話しながら、車を駐車場に入れて、シネコンの切符売り場へ。
美晴は、刑務所内で読んだ新聞に載っていたある映画を見たいというのだが、今日が上映最終日で、朝1回のみの上映。そこで、朝食もそこそこに出てきたというわけだ。
「お席はどちらにしますか?」シネコンの受付で尋ねられ
「一番うしろでお願いします」と答える隼人。いつもの癖が出てしまった。一人で見に来るのに気後れして、今まで隼人は一番後ろで見ていたのだ。
終了間近の不人気作品で、しかも平日の午前中の回と言うこともあり、観客は隼人たちの他は、老夫婦が2組だけ。前の方に座っている。
「すごーい。何かびびっちゃうよ。こんなに空いてて」
「どうして?」「だって……」
刑務所にも慰問が来たり、映画を見せてくれたりはするが、施設内の集会場では詰めて座らなくてはならない。前も横も後ろも同じ服を着た受刑者でぎっしり。人混みが嫌いな美晴にとっては大きな苦痛だった。
席に着くと、隼人はいつもの鑑賞スタイルとして脱いだコートを膝に掛けた。人もまばらな初回では暖房も満足に効いておらず、足元から冷え込んでいる。
美晴もタイツ脚が寒いのか、コートを脱いで膝に掛けた。
そのうち、本編が始まった。
確かに、美晴の好きな俳優は出ているものの、序盤のストーリーは難解で冗長。美晴はポップコーンをぽりぽりと食べながらスクリーンを見つめている。
隼人は回想した。
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5年前。隼人は29歳になっても彼女ができず、ひとりぼっち。
初体験は高校の時に済ませていたものの、卒業直前に振られてからは女と縁がなかった。
そんな隼人を見かねた会社の後輩たちが、一人空き枠が出来たと合コンに誘ってくれた。
合コンが初めての隼人、話について行けないでいると、女の子で話に乗れていない子がいた。それが美晴(21)である。短大を出て営業関係の仕事をしているという。
隼人好みの童顔に、大きめの胸、スカートから見える黒タイツに包まれたむちむちの脚。
ちらちらと横目で見ながら何となく話し始めると、仕事の愚痴などを聞かされ、酒量は進んでいった。合コンの終わり頃、後輩や他の女の子が「先輩、僕らはカラオケに行くから、その子送っていって下さいよ」と意味ありげに笑っている。
(隼人は下戸なので、乾杯だけビールを舐めたが、あとは飲んでいない)
隼人は美晴を車に乗せ、自宅の場所を聞くが教えてくれない。当時、隼人の住まいは社員寮だったので、女の子を連れ込むわけにいかないし。
酔っぱらった美晴は、「私のおうちはあそこだよ」とラブホテルを指さす始末。
腹をくくった隼人はホテルに車を乗り入れ、美晴に言われるまま部屋に入った。
真っ赤な顔をした美晴はベッドに大の字に横たわり、服を脱ぎだしたので慌てて布団を掛けると、そのまま寝息を立ててしまった。
隼人も、コートを被り、ソファに横になると寝入ってしまった。
翌朝5時。「あのぉ、すみません」という美晴の声で起こされた。
「あれ、おはよう」
「私……どうしたのですか」不安そうに美晴がのぞき込んでいる。
「酔っぱらって家教えてくれないで、ホテルに行こうって言われて」
「………………」
「でも、変なことしてないから……どうしたの? 外泊させて、まずかった?」
「いいえ。えっ、あ?…………本当に何もされてないんだ…………何かすごい」
「???」
美晴は隼人の隣に腰掛けて、話し始めた。
実は、高校時代からつきあっていた彼に振られたばかりで、落ち込んでいたところに合コンの話があり、半ば自棄で参加して、一番年上の(話に乗れていない)隼人に目を付け、ホテルに誘い込んだらしい。
「私、めちゃめちゃに弄ばれると思っていたのに……」
「そんなことしないよ」
「だって、あなた、昨日は私の胸とか脚ばかり見て居るんだもん。この人、飢えているのかなって」
「ご、ごめん……」
「別にいいよ。それなのにあてが外れちゃった……紳士的なところがいいのかなぁ。もしかして、あなた、むっつり?」
「????」隼人は美晴の意図がよく分からない。困惑していると……
「キスして」美晴が首っ玉にぶら下がってきたので、隼人は黙って唇をそっと合わせた。
「隼人さん……本当に彼女、いないんですか?」
「高校の時以来、ずっと一人だよ」
「そう……よかった。彼女持ちの人とHなことして恨まれるのはイヤだもん。ねえ、しよっ。あなたみたいな人、好きなの」
隼人のどこが気に入ったのか分からなかったが、美晴は隼人を積極的に求めてきた。
隼人は美晴に翻弄され、10年ぶりにジュニアが熱く包み込まれ、可愛らしい女の子が気持ちよさそうに喘ぐのを見て、隼人はゴムの中に沢山発射した。
その後、年の差8歳というカップルとして付き合った。
妙に子供っぽさと大人びたところが同居している美晴を隼人は気に入った。
可愛い美晴のわがままなら、全然平気。むしろ、振り回されるのが楽しかった。
甘えん坊の美晴は一回り年上で包容力のある隼人を気に入り、1年の交際を経て、22歳と30歳で結婚。
美晴は、付き合い始めたときから営業の仕事をしていた。
聞いたことのない商事会社で年寄り相手に金融商品を売り歩いているそうだ。童顔で子どもっぽいルックスが、相手に安心感を与え、好成績を収めているという。
仕事内容の話も聞かされたが、経済にはさっぱり縁のない隼人にはさっぱり分からない世界なので深く詮索しなかった。給料は隼人より安いが、時々とんでもなく高額のボーナスをもらってきて隼人が驚くことも。
昨日、岐阜まで往復した高級ワゴン車も美晴のボーナスで買ったものだ。
「22歳で子どもは早いよね」と楽しそうに仕事をしている美晴を見守りながら、楽しい結婚生活を送っていた、が。
23、4の女の子がどうしてこんなに高額のボーナスをもらえるんだろう、
結婚生活も2年になり、さすがの隼人もいぶかしみ始めた。
ラインのパートさんからは「奥さんの働いている会社、まずいよ」という噂を聞いた。知人の高齢女性がその会社で金融商品に投資して貯金をすった、というのだ。
いずれ、問いただして「子作り=退職」に持ち込もうとしていた矢先、刑事が自宅に踏み込んできて、美晴は逮捕された。2年前のことだ。
「大丈夫よ。何かの間違いだから。話を聞かれるだけよ」と言い残した美晴だが、会社役員や役員の雇った弁護士の奸計にはめられて、一人で罪を被る形となり、商事会社の中では只一人、実刑判決を下された。
裁判の後、巷間では色々噂になっていた。本当に悪いのは妻の美晴ではなく、起訴猶予や執行猶予が確定した商事会社の元役員たちではないかと。
義侠心溢れる勤め先の社長が顧問弁護士や探偵に調べさせると、商事会社は役員を入れ替え、財産を巧みに隠しており、隠れた余罪も見つかった。
会社の顧問弁護士は有能な人で、被害者の会の若い弁護士と連携して債権回収に動き出した。
役員たちには余罪を告発しない代わり被害を弁済するように迫った。何が何でも刑務所に入りたくない元役員たち。今までとは態度が豹変し、賠償交渉のテーブルに着いた。
美晴が進んで服役したことや、隼人が弁護士を紹介したことで話が大きく進展したことから、被害者の会側は多少軟化し、美晴は国産高級車が1台買えるよりもちょっと多い金額を賠償することで話がまとまった。美晴が得ていた不当に高額なボーナス分というわけだ。刑務所内の美晴に確認を取り、マイホームの頭金として別に貯めてあったそれを支払ったが、美晴は何のために働いたのだろう……。
あの頃の美晴は、仕事が楽しそうで、ある意味仕事の虜になっていたのに。
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一方、美晴の有罪が確定した直後、隣県に住んでいる父から電話があった。
「お前……嫁さんが犯罪者なんて……我が一族の名折れだ。こっちに帰ってこい」
「ええっ?」
「財産なんて向こうの家にくれてやれ。体一つでいいから離婚して帰ってこい。嫁ならあてがある……」えっ?
話を総合するとこんな感じだ。
実は、初恋&初体験相手である高校の同級生・葉子。好きな人が出来た、と隼人を振って別の男と交際。その後結婚したのは知っている。
その葉子、旦那の不倫で離婚したものの、子どもが居たため、シングルマザーになっていた。生活は楽ではないという。
そして、初恋相手である隼人の奥さんが服役したことを知り、実家に接触してきたのだ。
「葉子さんはかなり困っているみたいで……『高校の時は隼人に悪いことをした。お詫びしてやり直したい。二人でやり直させて下さい』と必○に訴えていたぞ。葉子さんと御両親は三和土で土下座までしてな」
「何を今更…………」(俺ではなく、実家に接触するような所が小賢しいのだ。俺はまだ既婚者だぞ)隼人は気分が悪くなった。
「家の格からいっても問題ないし、葉子さんは気だてもいいし、連れ子の女の子も素直で良い子だし、それに、農機具メーカーの支社が近くにあるから、農協の組合長に頼めばお前の好きな機械いじりの仕事だってある……一度会いに帰ってこい」父の電話は切れた。
………そんな、無茶苦茶な…………
結局、父から勘当されることを選んだ。
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そこまで回想すると、美晴がもたれかかって手を握ってきたので隼人は我に返った。
スクリーンに映し出されている内容は相変わらず意味不明だが、美晴の手は温かくて汗ばんでいる。
隼人は、手を握ったまま、美晴のコートの下、膝の上に手を伸ばした。
そこにはタイツに包まれた、美晴の脚の感触があった。タイツのざらざらした感触を味わいながら、太ももをそっと撫でていく。
「えっ? その手は?」
「だめ?」
「そんなことないけど……くすぐったい……んんっ」
2年間、触れることがなかったタイツ越しの温かい脚。隼人は慈しむように撫でた。
タイツのざらざらした感触に指が勝手に動き、段々付け根に向かっていく。
「やっぱりだめよ。変な気分になっちゃうから…………後で好きなだけ触って良いからぁ」
「ちょっとだけでいいから、触らせて……2年ぶりに美晴に触っているんだ」
「もうっ2年ぶりだなんてぇ、ひどいなぁ…………んっ、んんっ」
付け根の膨らみまで到達し、今度は股間を指で探っていくと
「はあっ」と美晴のため息がした。そのまま指で割れ目のある膨らみを押し、擦っていくと、だんだん湿っぽくなってきた。脚を広げるように促すと少し広げてくれて、更に力を込めることができた。
「んんっ」「んくっ、んくっ」「ああっ」……美晴の我慢しているような声がしたあと
「ねえ、隼人。」「??」
「もうだめ。欲しくなっちゃったから。ウチ帰ってHしてからもう一回出直ようよ……映画 もういいよ。隼人としたくなっちゃった。ここ出ようよ」と息も荒く言ってきたので
「だめだよ。ラストがいいらしいから……もっと見ていこうよ」とからかう。
「でも……ああんっ、だめ。声が出ちゃう」美晴は切羽詰まった様子だ。
「大丈夫だよ。みんな画面に夢中だから……ちょっと我慢して」
「いやっ、だめ」…………隼人が手の動きを止めると「だめ。止めちゃいや」……火が付きだした。
タイツの上からクリのあるあたりを擦っていた隼人、そのまま手を上に上げて、タイツの裾から手を入れた。美晴は腰を浮かせて協力しながら
「だめよ。生で触ったら……本当に我慢出来無くなっちゃうよ」
隼人は無言で手を押し進め、ショーツの上から割れ目を擦り、脇から指を入れた。
美晴の割れ目は大洪水で、指に愛液がまとわりついている。
指を折り曲げ、そっと美晴の中に入れると
「あああんっ」と悲鳴を上げた。画面は群衆の大歓声シーンだ。
「すごい……濡れてるよ」
「もうっ、知らない」
隼人は指で責め始めると、美晴はハンカチを咥えて体をよじらせている。
左手でコートが膝から落ちないように掴み、右手は、ニット越しに自分の胸をぎゅうぎゅう揉みながら隼人の指攻撃に耐えていたが……
「もうだめ。逝きそう。お願い、逝かせて…………」と息も荒く懇願。
隼人は、画面を見ながら、会話のシーンでは指を軽く動かしていたのだが…………
突然、高らかな音楽と、激しい銃撃シーンが始まった。ドルビーシステムのスピーカーは、劇場全体を揺らすほどの大音響を鳴らしている。
隼人は指を奥に入れ、かき回しだした。ハンカチを落とした美晴も、体を仰け反らせながら「ああんっ、んんんっ、むぅぅぅっ、あああんっ」と指攻撃に耐え……
「あなた、もうだめ……逝く、逝くぅ……ああああんっ」
体が数回、エビのように跳びはね、股間から大量の温かい汁のようなものが漏れ出してきた。
指をタイツの中から抜いても、まだ息を切らせている。
「すごい……びしょびしょだね」
「もうっ、映画館で逝かされるなんて初めて。……二年ぶりに逝ったのがこれなんて、酷いよ」
と、美晴は服を整えていた。
そして、今度は美晴の手が隼人のズボンをまさぐっていた。
膝に掛けたコートに中に手を突っ込んできたのだ。
「すごい……立ってる」と一瞬の早業でベルトを外し、ファスナーを下ろした。
「ち、ちょっと……何しているんだよ」
「私ばかり気持ちよくなって……悪いから、お礼してあげる」とパンツの中に手を突っ込んでジュニアを握った。
「そ、そんな……気持ちいい……大きくされたらズボン穿けなくなっちゃうよ」
「大丈夫よ。すぐに小さくしてあげるから」とパンツに手を入れジュニアを擦り始めた。コートは膝にかけたままだ。
「美晴、出ちゃうから……まずい。やめてよ」
「いいから、いいから」美晴の手コキははじまったばかり。
「ねえ、ごめん。さっきは悪かった……今からホテル行こう。したくなったよ」
「だめ。ラストまで見ないと。二年ぶりに映画見るんだから……何なら止めてあげる?先っぽの方から何か出ているよ」
そう言いながらも、今度は手のひらでカリを包み込むように握り込み始めた。
「だめだよ……気持ちいい……でも」
「大丈夫よ。出していいよ」美晴は一旦隼人のジュニアを咥えようとしたが、肘掛けが邪魔なのですぐに断念。
画面では、主人公が静かに会話している。
美晴は、右手をコートの中に入れたまま、手でしごいたり先をこね回したり。時々、出口の先を指でくすぐられると、仰け反りそうになる。
「うっ」とか声が出そうなのを我慢していると……まずい。出そうだ。美晴の手コキのツボは的確で、2年ぶりの心のこもった手コキに我慢も限界。
「美晴、出ちゃいそう……ティッシュ出して」
「うーんと、どこにしまったっけ」美晴は片手でしごいたり先をこね回したりしながら、ハンドバックの中をのんびりとゴソゴソ探している。
「ちょっと、止めて……出る」
「ティッシュないけど……いいよ。出していいよ」
「でも、美晴、もうだめ。ティッシュ、ティッシュどこにあるの?」
「えーっ、映画館の中で発射するの? だめよ、そんないやらしいことしちゃ」と美晴は耳に息を吹きかけ、頬に唇を押しつけてきた。
その瞬間…………どくっ、どくっ………………ああっ、出してしまった
「うわっ。すごい。どくどく出てる」初め、隼人の白濁液は美晴の手のひらで受け止められたのだが、すぐに手のひらから溢れ、股間やパンツを汚してしまった。
美晴はハンドタオルで股間や手のひらを軽く拭うと、「もう、エッチ。自分で穿いてね」と体を離した。
画面はエンドロールになっていた。内容は全く印象に残らなかった…………
スクリーンから出ると、美晴はトイレに行って手を洗っていた。
が、白濁液が溢れたばかりの股間とパンツが気持ち悪い。美晴も同じ事を考えていたようで衣料品コーナーへ直行。
美晴は下着売り場で下着を買っていた。もちろん、隼人のパンツも一緒に。
「トイレで履き替えていくの?」
「んんん、車に行こうよ。落ち着いて着替えたいな」
ワゴン車に戻り、隼人が遠く離れた臨時駐車場に車を移動させている間、美晴は窓のカーテンを閉めていた。
回りに車のない場所に停め、エンジンを切り、後部座席に移動すると、そこはカーテンに囲まれた密室。二人並んで腰掛けた
「もう、あなたのせいでぬるぬるして気持ち悪かったよ」と美晴は、スカートを捲り上げた。
シートに座っているためか、若干太めに見える太ももと、股間を包み込んでいる黒タイツに手を掛けた。
タイツと一緒に、白いショーツも一緒に下げられた。股間に貼り付いているヘアと、真っ白な太もも。カーテンで薄暗くしている車内で、そこだけ光り輝いている。
隼人は、思わずほおずりした。
「ち、ちょっと……何しているのよ」
「綺麗だから、つい……見せて」
「えっ、いや……恥ずかしい。ああんっ」隼人は、脚を広げると、びしょびしょに濡れたままの股間に舌を滑らせた。
「ああんっ、だめっ、気持ちよくなっちゃう……ねえ、一旦ウチに帰ってHしようよ。欲しくなっちゃった……ああんっ、ああっ」
隼人は我を忘れてむしゃぶりついた。
昨日の夜はすぐに挿してしまったし、さっきは指だけ。2年ぶりの美晴の味。
蜜は次から次へとあふれ出てくる。クリを舌で弾くと、美晴はより一層声を上げる。
「あなた、もうだめ。ねえ、逝きそう、ああああああああんっ」…………「ああっ、ああんっ」
美晴は体を悶えさせながら、熱いものを迸らせて……逝った。
ぐったりとしている美晴を見ながら、隼人は自分の股間まわりもべたべたしていることに気がついた。
下着の入った袋と、ウエットティッシュを手元に取り、ズボンを脱ぐ。ズボンは汚れていないようだ。続いてパンツを下ろすと…………
隼人がジュニアを握ってきた。
「ち、ちょっと……どうしたの?」 美晴は無言でジュニアを手でしごくと、一瞬で固くなった。
「うわーっ。精子の匂いがすごいね。私が綺麗にしてあげる」美晴がジュニアに顔を近づけた。
「い、いいよ」
「いいの。しゃぶらせて♪ どれどれ」美晴はジュニアをぱくりと咥えると、ちゅぱちゅぱと吸い立て始めた。
「ううんっ、ううっ、んんんんんっ」美晴は呻き声を上げながら夢中でしゃぶっている。
「美晴?」
「だって…………2年ぶりなのよ。うれしい……おいしいよぉ」……おいしいって、そんな……
美晴のニットの感触が脚をくすぐり、髪が股間をさわさわと擦っている。と、
「ねえ、入れてみない?」しゃぶり始めて間もなく美晴が言った。
「車の中ではまずいよ」
「ちょっとだけ、先っぽだけでいいから……お願い」
「見つかるとまずいから、先っぽだけにしてよ」「うん♪」
美晴はスカートだけ穿いていて、タイツや下着はまだ着けていない。
シートをフラットに倒し、横たわった隼人の上にまたがってきた。…………「あっ、ああんっ、ああっ」
「ち、ちょっと……先っぽだけって、奥まで入れるなんて」ジュニアは美晴に熱く包まれた。
「だって、気持ちいいんだもん……むむっ、むぐううっ」
「だからって……」
「何よ! えらそうに……昨日の夜、『頼む、挿れさせて』と、泣きべそかきながら私のこと突き立てていたの、どこのどなたかなぁ?……あなただけ逝ってずるいなぁ…………ねえ、逝っていい」
「逝きそうなの?」
「うん」
美晴は待ちかねたように、腰を前後にグラインドさせた。クリをこすりつけているようだ。
服は着たままだが、体を仰け反らし、顔を歪め、声を出すのを耐えている美晴。
「ああっ、逝く、逝くっ、逝っていいの?」
「うん。逝く所見せて。美晴の逝き顔、たっぷり見せて」
「い、いや、恥ずかしい。だめ……あああああああっ」美晴は隼人に覆い被さった。
「良かったよぉ……気持ちよかった……どうする」
「どうするって??」
「このまま続けてもいいけど……抜く?。時間的にどう?」
「そうだね……抜いてもらおうか」
場所が場所だけに、いつまでもハメ会っているのもどうかと思った。
美晴は、スカートを元に戻し、ウエットティッシュで軽く始末すると、隼人のジュニアを再び手で握った。
「美晴、胸見せてよ」「だめ。おうちに帰るまで我慢して」
…………「美晴、出るよ」「んんっ」…………どくっ、どくっ
今日2回目の発射で量は少なめ。美晴は手のひらで受け止めた。
「もうっ、エッチ。車の中で欲情するなんて」
「エッチなのはお互い様だろ」
「仕方ないよ、二年ぶりだもん」
そう言いながら服を着た。
美晴は、買ってきたばかりのピンクのショーツと紫色のタイツを穿いた。紫色のタイツも、脚がむっちり見えていいものだ。
「いいね、そのタイツ」そう言いながら、隼人はタイツ脚を撫で始めた。股間の膨らみにも指を進め、そっと押すと柔らかな感触がする。
さっきの黒タイツよりすべすべした触り心地を楽しもうとしたところ
「あんっ、だめ……また欲しくなっちゃう。これでも私、我慢しているんたよ。ねえ、家に帰ったらお布団の上でたくさんしようよ。」
車をショッピングセンターの玄関に近いところに移動させて再び建物の中へ。
SCでの食事は「ドリア」を食べたいとのこと。(ドリアも刑務所では出ないのか……)
その後、食料品や服、生活用品を買い込んで自宅に戻ったが、家に着くなり二人揃って昼寝してしまった。
一足早く目が覚めた隼人。気持ちよさそうに寝ている美晴に視線を落とした。
まくれ上がったかスカートから伸びている紫タイツに包まれた脚、スカートを膨らませているヒップ、ニットを丸く押し上げている丸い胸、そして、ほつれ毛が絡みついている可愛らしい寝顔……
隼人は誓った。今度こそ、自分が美晴の事を守らないと。
もっと夫婦でいろんな話をして、情報を共有していれば、詐欺の片棒を担がせることはなかったのだ…………
既に時間は夕方だった。
外に干してある洗濯物を取り込んだ後、ぐっすりと寝ている美晴のスカートの中に手を入れ、タイツの上から股間を撫で始めると
「んっ、んくっ、ああっ」と美晴の気持ちよさそうな声。
「あなた、だめよ……気持ちよくなっちゃう……ねえ、する?」美晴は目が覚めた。
「そんな時間あるの?」
「あーっ、ひどいよ~っ、もう実家に行く時間じゃないのよぉ? どうするのよ、こんなにされちゃって……もっと早く起こしてよぉ。したかったのに~。隼人のばかぁ~っ」
ぷりぷりと怒り顔をした美晴は、ニットはそのままで、少し丈の長い おとなしいデザインのスカートと、少しだけラメの入った黒ストッキングに履き替え、実家に向かった。
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「美晴、お疲れさん。隼人くん、迎え、どうもありがとう」実家の義父が頭を下げた。
「お義父さん、お義母さんも、美晴の入所中は大変お世話になりました」
(隼人は二度しか面会に行っていないが、義父母は数回行ってくれていた)
「お父さん、お母さん……ご心配をおかけして……ごめんなさい」
入所中のことを簡単に尋ねられたあと、今後の生活設計に話が及んだ。
「美晴!、あんた、もうお仕事なんてやめて、赤ちゃん作りなさい!」と義母。
「私もそれでもいいと思うけど、住むところとお金が……」
美晴が身を粉にして稼いだボーナスや貯金の大半は被害者への補償に回り、今、子作りに入って美晴の収入が途絶えると、家を建てる分の費用が賄えない。
隼人は半勘当状態なので、隼人の実家はあてにならないし。
「隼人くん、あんた……親御さんに勘当されたんだっけ?」
「正式な勘当ではありませんが…………」
「美晴のことでか?」「はい」
「そうか…………」義父は俯いたあと、思いがけない話を始めた。
「あんたたちが良ければ、一緒に住んでくれないか?」
「えっ?」
当初、この家の跡継ぎである美晴の兄が一緒に住む予定だったのだが、美晴が服役したことで、兄の結婚話が破談寸前になった。
破談回避の条件として、相手の家が持ち出したのは「娘を囚人の実家に住まわせないこと」兄はそれを飲み、形の上で親子の縁を切った。
実家は戦後の混乱期に建てられたもので、かなり老朽化している。立て替えするにあたり、老夫婦だけの平屋にするのか、二世帯住宅にするのか?。判断を迫られており、美晴の出所を待っていたのだ。
隼人は考えていた。子どもを育てるにあたっては、近くに親が居た方が都合がいい。
義父母も人間的にすぐれた人、同居に異存はない。
「お義父母さん……いいんですか? 喜んでお受けします」
「あなた……よかったよぉ」と泣き崩れたのは義母。
息子(美晴の兄)から突き放され、連絡も途絶えており、悲しみの日々を送っていたと気持ちを打ち明けてくれた。
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食事が済み、自宅に戻る途中。
「本当に2年間ありがとう。それに、父や母のことまで……母さん、元々はクールな人で結婚式の時も泣かなかったのに……」
「うん」
「それにあなた……うれしかった」美晴は続けた。刑務所に服役し、同囚者と話すようになると、嫌なことを見聞きするようになった。
既婚者の所に、時々書類が届く。『離婚届』だ。旦那が世間体を気にしたり、待つのに疲れたり、別の女を作ったりして送りつけてくるのだ。受刑者は極度の情報不足の中、やむなく判子を押してしまうのだという。
「佐々木さんも気を付けなさいよ」…………どうやって。
同囚者の離婚が相次ぎ、先生(所内での刑務官の呼び方)が持ってくる手紙の内容に怯える日々。隼人からの手紙には当たり障りのないことと励ましの言葉が書いてあったが、突然離婚届が入っていたらどうしよう、と。この件で平静を取り戻すことが出来たのは、刑期満了が近づき、隼人と出所の段取りについて相談し始めてからだ。
「二年間、本当に一人で護っていたの? 浮気してないの?」美晴は聞いてきた。
「う、うん…………」隼人は言いよどんだ。
「どうしたの? まさか……ねえ、絶対に怒らないから……隠し事しないでよ。隠し事されたくないから……聞くの怖いけど……」
「うん、実は…………」
隼人は、通りがかりの公園の駐車場に車を入れて、話した。
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突然美晴を失い、頭の中が混乱状態の中、父からの離婚を勧める説得に少し心が動いていた。部屋の中、髪型、着るもの。全てが目に見えて荒れていくのが自分でも分かっていた。
そんなある日、旅館で会社の忘年会があった。
妻が服役している隼人は格好の人気者。飲めない酒を勧められた上に卑猥な話が始まり、たまらなくなった隼人はある女の子に抱きつき、ボコボコにされたところで気を失った。
気がつくと、小さな一室にいた。
「隼人さん、大丈夫?」声を掛けてくれたのは、係長の奥さんの由美子さん。37歳のむちっとした人だ。
「どうしたの? 真面目なあなたらしくないよ。確かに、抱きついた相手も悪いけどね。」
由美子さんの穏やかで親身な口調に、思わず涙が出てきた。今まで掛けられていたのは、形通りの慰めの言葉か、犯罪者の夫に対する厳しい言葉。
聞かれるまま何もかも話した。
美晴に対する気持ち。逮捕という形で引き離されたこと、父親からは新しい嫁を用意したから、離婚して郷里に戻ってくるように言われたこと…………
「離婚ねぇ……」由美子さんはぽつりと言った。
「離婚するのって、知らないと思うけど、淋しいよ。どんなに嫌な相手でも」
「…………由美子さん」
「私、バツイチなのは知っているよね。主人には引け目を感じるんだけど、前の旦那と別れたときのこと今でも思い出しちゃう。最低な人だったけど、一応は夫婦だったから」
「………………」
「隼人さん。そんな動機で離婚して(元カノと)再婚したら、きっと後悔するよ。あなた、美晴ちゃんのこと好きなんだよね」
「………………」
そう言うと、由美子さんは隼人の頭を抱きかかえた。美晴よりも大きな胸に顔が包み込まれた。
「服の上なら触ってもいいよ」と、隼人の手が由美子さんの胸に導かれた。
とろけるような柔らかいバストだった。
「奥さんの事思い出した?」
「……」
「2年間待てば、大好きな奥さん、抱きしめられるんだよ。こうやって」由美子は、隼人を更に強く抱きしめた。
「由美子さん……」
「待っていてあげようよ。簡単に離婚なんてしないでよ」
「…………」
「ねえ、もし『美晴とは離婚しないで2年間待ちます』って約束したら……抜いてあげようか」
「ええっ、そんな」
「私、あなたにはどうしても離婚して欲しくないの。待っていて欲しい。出来ることは何でもするから」
「由美子さん……」
「私、旦那がいるから……手だけで悪いけど、手コキはちょっと自信があるのよ♪。服の上なら胸触ってもいいよ」と由美子さんは服の中に手を入れ、器用にブラを外した。美晴のより二回り大きなブラだった。
「横になって」隼人が横になると、由美子さんはベルトとファスナーを外した。
腰を浮かせると、ズボンが膝まで下ろされた。大きくなったジュニアが空気に触れてひんやりしている。
由美子さんは、鞄の中からローションを取り出すと、手に取り、隼人のジュニアを握った。2ヶ月ぶりの女性の手の感触だ。
更に、由美子さんの胸に手を伸ばし、ニット越しに柔らかいバストを揉ませてもらった。
「んっ、んくっ」由美子さんは鼻を鳴らしながら、強弱のリズムをつけてジュニアを擦り立てていく。
「あっ、ああっ、由美子さん……」
「隼人さん……目をつぶって。奥さんの事思い出してあげて」
「はい」隼人は目をつぶった。
目の前には「今日は生理だから手でごめんね」と微笑む美晴の姿が見えたような気がした。
手に触れている胸は美晴より更に大きくて柔らかいが、ジュニアへの刺激が心地良い…………
「由美子さん、逝きそうです」
「じゃあ、奥さん想いながら逝って。私のことはどうでもいいから」
「美晴、逝く、いくっ、美晴、美晴っ…………おおおおおおおおっ」
由美子さんの手の中にたっぷり発射した。
由美子さんは後始末をしながら「絶対に目を開けないでくれる」と言った。
「はい」…………ジュニアが暖かくぬるっとした感触に包まれた。太ももにニットの感触がしたので、口でお掃除してくれているのだろう。
ズボンに手が掛けられ、腰を持ち上げると、ズボンが元通り戻された。
「隼人さん、約束守ってよ」目を開けると、にっこり微笑んだ由美子さんがほっぺにチュをしてくれた。
「はい」……隼人は、由美子さんに抜かれたことよりも、自分以上に美晴の事を思ってくれている人の存在を心に刻み、2年間耐え抜くことになった。
由美子さんは「手だけならいつでもいいよ」と言ってくれたが、半分冗談だろう。
もちろん、この事で世話になることはなかった。
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「そうだったの……」
「うん、ごめん。でも……」
「分かっているよ。突然私が逮捕されて、辛かったよね。いいよ。そんなの浮気じゃないよ。それぐらいのこと全然平気。それどころか、由美子さんにお礼を言わなくちゃ」
「それはまずいよ……係長には内緒なんだから」
「そうかぁ…………ww」
自宅に帰り、扉のカギをかけると……
二人はもつれ込むように床の上に転がった。
隼人は美晴のスカートをまくり、タイツの上から股間に顔を埋め、美晴の蒸れた匂いを嗅いだ。
更に、指で股間や割れ目を撫でると「んんっ、ああんっ」とより一層湿っぽくなった。
隼人は、足をばたつかせて悶える美晴を押さえつけ、そのままタイツを引き裂いた。
「いやぁ、破っちゃだめぇ、ああああんっ」美晴は破かれる瞬間まで足をばたつかせて抵抗していたが、穴があくとおとなしくなった。
隼人はショーツをずらして股間を舐め、指を入れるだけで、美晴は待ちかねたように大きな、気持ちよさそうな声を上げた。
「隼人、どうしたの? 凄いよ、何か犯されてるみたい……ああんっ、恥ずかしいよ。電気消してよ」そう言いながらも美晴の大切な所はぐちょぐちょに濡れてきた。
隼人は電気は消さずに、慌ただしくズボンを脱ぐとタイツが絡みついたままの脚を抱え、ショーツをずらし、タイツの穴から一気に挿入。
いつの間にか美晴が上になり、美晴は腰を振りながらニットを脱いで放り投げ、ブラも外すと、大きなバストを揺らし、挙げ句の果てには自分で揉みながら絶叫。
「ぎゃあああああああっ、いいいいいいいいっ、すごいよぉぉぉぉぉ、ねえ、逝く、逝く、逝く……逝っていいよね。もうだめ、隼人、ごめんなさぁああああああいっ、あああんっ」
美晴が逝くのと前後して、隼人が中に発射したあと、二人で大爆笑。
「まるでケダモノだわ」「お互い様だよ」室内には二人の服が散乱していた。
「もう、隼人ったら……タイツ破くなんて」
「ごめん、我慢できなかったんだ」
「このタイツ、高かったのにぃ。弁償してよね」
「うん。その代わり、買ったらすぐに車の中で穿いてみせてよ」
「だーめ。またあなたに襲われちゃうもん♪」
交代で風呂に入り、布団を敷いて明かりを少し落とした……
美晴は隼人を横たわらせ、服を全部脱がせた。自分もショーツ1枚になる。
「隼人……今度は私の番ね。そのままで居てくれる」「ああ」
美晴は、隼人にキスすると、唇を隼人の首から胸、腹へと沿わせた。舌でチロチロと舐めたり、軽く吸ったり。
気持ちよくなってきた隼人が美晴の胸や股間を触ろうとすると
「だめ。ちょっと待って。私が触りたいんだから」と断られた。
美晴の舌は股間へたどり着き、すっかり固くなったジュニアを手に取り、しげしげと眺めた。
「美晴?」「やっとあなたのおち◎ちん、じっくり味わうことができるのね。昨日からケダモノみたいに……」
「ごめん」
「いいよ」美晴は、ジュニアをさすったり、カリの裏を撫でて…………ぺろっと。
隼人は焦らし攻撃に、体をぴくぴくと動かしていたが、ようやく美晴の口の中にジュニアが収まった。
さっきのも合わせ、今朝から3回も発射しているので少し余裕がある。
「んぷっ、んぷっ」美晴の舌の動きを味わっていると、段々歯が当たってきた。
「美晴…………あれ?」美晴はしゃぶりながらえずいている。
「美晴、無理しなくてもいい……ん?」
美晴は、「ぐすっ、ぐすっ」と泣きべそをかきながらしゃぶっていた。
「美晴、無理しなくてもいいよ」
「お願い、このままこうしていたい……えぐっ、えぐっ」
ジュニアが温かく包まれると言うよりも、歯が当たるのが気になってきた。
「美晴……歯が当たっているよ。ねえ、泣くのかしゃぶるのかどっちかにしてよ」
「隼人、ごめん」美晴は、ジュニアを口から出すと、隼人の胸板に顔を埋め、すすり上げだした。
「隼人……私、私」「?」
「隼人のことが大好き。凄く好きなの」「俺もだ」
「そうじゃなくて……今までごめんなさい」「えっ」
隼人と美晴が付き合い、結婚した頃。隼人は美晴のわがままに付き合うのがたのしかったが、美晴から見れば自分のわがままに付き合ってくれる人、自分のことを目一杯愛してくれている人、という理由で隼人と一緒になった。
美晴は、自分が目一杯愛されていることに満足していた。
が、刑務所に入り、それは不安へと変わった。
「隼人が私のこと愛してくれなかったら、私たちは終わり。私は隼人に何もしてあげていない。ただわがままを言っていただけだ」と。
不安一杯の二年間を過ごし、出所した美晴は、それでも自分のことをかわいがってくれる隼人に対し……生まれて初めての感情が芽生えてきた。
隼人のことが好き。愛されるのではなく、愛したい。隼人に尽くしたい…………
「隼人さん、今までのこと、わがままな私を許して下さい。私、これからはあなたの言うこと何でも聞きます。人妻奴隷になります」
「美晴。俺には奴隷なんて要らない。今までの美晴が帰ってきた事だけでうれしい。何度でも言うよ。美晴。愛してる。今の美晴がいいよ」
「そんなこと言われたら泣けてくるよぉ。隼人……大好き」美晴はそう言うと、涙も乾かぬまま再びジュニアをくわえ、猛然としごきだした。
「美晴、気持ちいいよ。出ちゃいそう。ちょっとストップ」
「隼人さん……飲ませて。口の中に出して。全部飲み干したい…………」
「美晴……ありがとう………………気持ちいい。でる、出る」
「いいよ」………………熱く包まれたジュニアに、美晴の真剣な表情。
………………どくっ、どくっ、………………美晴は必○に口で受け止め、飲み下した。
更に、ジュニアを舐めて清めている。
いや、清めると言うよりも再び勃たせているのか。くすぐったいけど気持ちいい。
「美晴、舐めながら俺の上にまたがって」「えっ」
「俺も美晴の見たい」…………「はい……でも、恥ずかしい」
「いいから、早く」
美晴は、隼人の顔の上にまたがり、再びジュニアをしゃぶりだした。
目の前にある美晴の割れ目は、びしょびしょに濡れて滴がしたたっている。
「ちゅぱ、ちゅぱ…………むぐうっ、むううんっ、ぷはあっ……舐めちゃだめ、気持ちよすぎる」
「ほら、我慢してしゃぶってよ。『人妻奴隷』さん」
「もうっ、ひどいよぉ……ああんっ」
この後も美晴には気の遠くなりそうなぐらいしゃぶられ、中に入れると激しく悶え狂い、2回も中に発射した。
美晴も、数え切れないぐらい逝って、最後は失神してしまった。
二人が眠りに就いたのは夜中の3時過ぎだ。
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【金曜日・休暇4日目】
朝遅く起きた二人は、近くの公園で散歩したあと、タンスの整理、部屋の模様替えなど、生活の基盤を整えた。夕方には美晴が2年ぶりに料理を作ることに。
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【土曜日・休暇5日目】
今日も朝から買い物に行くことにした。木曜日に破いたタイツを買いに行くことにしたのだが…………買い物に行くとき、美晴の奴、ジーンズを穿いていた。上はチュニックなんて着ていて、まるで30代のママさんみたいな格好だ。
「美晴……何て格好なんだよ」
「だって、スカート穿いていくとあなた、欲情するじゃないの……ほら、目が血走っているぅ」
「…………」
「そんな悲しそうな顔しないの。もう、ちょっとだけしてあげるから」美晴は、座っていた隼人を横たえ、ズボンを下ろすとジュニアをしゃぶりだした。…………が、
「ごめん。やっぱり欲しくなっちゃった」
「ほらぁ、そんなことするから…………」
「少しだけでいいから、していこうよ」
美晴が立ち上がったので、食卓の上にうつぶせに押し伏せ、ジーンズを脱がせて尻をまくった。
股間を触るといつの間にか濡れている。
「美晴……いつから濡らしていたんだよ」
「あなたのしゃぶったから……時間無いから挿していいよ」
隼人は、美晴の小振りで真っ白な尻を抱えると、一気に突き刺した。
「ああっ……ああんっ、ああんっ、あああんっ」そのままチュニックを捲り上げ、ブラのホックを外し、たぷたぷと揺れている胸を揉みながらぴんぴんに立っている乳首を捏ねると、美晴の声はますます大きくなる。
「はあああんっ、逝く、逝くっ、逝くぅううううううっ」
「美晴、俺も逝くよ、おおっ、おおっ」
「ああああああああああああああああんっ」美晴が体の力を抜いた瞬間、
「出るよ、でるっ」隼人はジュニアを抜いた。と、……足元に丸まっている美晴のジーンズに振りかけた。
「はあっ、はあっ……美晴、よかったよ。最高」
「私も……もうっ…………あーっ!隼人、酷いよぉ」
「何が?」
「わざとらしいんだから。何でジーンズに振りかけるのよ!!。今から穿けなくなっちゃったじゃないの……罰としてジーンズも買ってよね。これは洗うけど」
「いいよ。その代わり、ミニスカートとタイツ穿いて行ってくれる?」
「もう、分かったよぉ。よっぽど私の美脚に飢えていたんだよね……でも、今日は土曜日で車も人出も多いから、帰るまで我慢しようね。それと、ミニスカートじゃなくてショートパンツじゃだめ? ねえ、お願い。私、触られるだけでも我慢できなくなっちゃうよ……私も溜まっているのかしら」
ショッピングセンターでは、服役した時に隼人が解約していた携帯電話も新たに加入した。
2年前までの生活と訣別して気持ちを新たにするため、キャリアは独身時代からのbuではなく、隼人のPostBank家族回線にした。そうすることで、請求書が同じになるので、隠し事がしづらくなる。美晴からそれを望んだ。
別棟のレンタル屋に寄ってレンタルDVDを借り、ジーンズやタイツも買って、フードコートで軽くランチ。美晴は、2年ぶりのハンバーガーをおいしそうに食べていた。
「ところで隼人。約束したブランド品のタイツの他に、あんな安物のタイツまで買ってくれて、どうしたの?」と美晴はハンバーガーの包み紙を丸めながら囁いた。
「ひ・み・つ」
「分かった……もうっ、変態。でも……興奮するかも。タイツ破かれるのww」
「美晴、これから映画でも見ていく?」……「いやっ。意地悪言わないでよ」美晴は隼人の腕を掴んでじっと見つめた。
もう二人の考えていることは同じ。食料を買いだめして家に帰ると、早速美晴と隼人は激しく絡み合った。Hに疲れるとスエット姿で寝そべったままDVDを見て、また体をまさぐり合っているうちに火が付いて……
翌・日曜日の夜中まで丸一日以上ぶっ通しで、ジュニアが腫れ上がるのではないかと思うぐらいにお互い貪り合った。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【月曜日・休暇7日目(最終日)】
朝。……美晴に生理がきた。赤ちゃん出来るかとちょっと期待していたのに。まあいいか。美晴はまだ26歳なんだから。
「ところで、美晴……買い物とエッチな事ばかりでお休みが終わっちゃったけど、良かったの?」隼人は、洗濯物を干している美晴の背中に声を掛けた。
「うん♪。どうして?」
「折角出てこれたんだから、温泉でも行っておいしいものでも食べて、のんびり過ごしたかったのかな、と思って。悪いことしちゃったね」
「もうっ!、隼人は何にも分かってないんだから」美晴は言った。
服役中、ずっと考えていたのは、自分のアパートで自由に過ごすこと。
好きなDVDやテレビを見て、好きな時間に好きなものを食べて、部屋は好きなように散らかして、誰の目線も気にしないで好きな服を着てゴロゴロ過ごす。
刑務所の食事は論外として、旅館で出てくるお仕着せの会席料理よりも、コンビニで買ったポテチや、フードコートのラーメンが食べたかった。それがあこがれだった。多分、他の受刑者も同じ事を考えているだろう。
だから、この5日間。こんな素敵な時間を作ってくれた隼人に本当に感謝していると。
「ねえ……お礼にしゃぶって上げようか」
「いいよ。昨日からやりっぱなしだから、ヒリヒリしているよ」
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隼人は、明日からの出社段取を係長と電話で打ち合わせる中で、美晴の就職の話題となった。
「係長、皿洗いでも掃除婦でもいいんですが、何か仕事ないですかね?」
「前科があるのかぁ。夕方までに人事に聞いてみるから、履歴書送ってよ」と言われ、美晴は賞罰欄に「◎年12月~○年12月。詐欺罪で服役」ときれいな字で書き込み、会社にFAXした。
夕方、履歴書を手にした美晴を連れて人事課を訪ねると、倉庫でのフォークリフトのオペレーターを勧められた。(美晴は刑務所の中でフォークリフトの資格を取っていた)
「あの、私のような前科がある者でも?」
「前科? 関係ないよ。前科があったからって差別もしないし優遇もしない、それだけだよ。経理だけは銀行が煩いから別としても」人事課長は爪でも切るようにあっさり言った。
さらに、正社員で資格手当も出るので、パートの皿洗いよりは稼げるし、倉庫係は男ばかりから、女同士の陰湿な人間関係もない、とちゃんと考えてくれていた。
外の仕事なので寒さが心配だったが「私、がんばります、やらせて下さい!」と採用が決定した。
美晴はヘルメットと防寒服を着用し、吹きさらしのトラック発着場で、顔を真っ赤にして働くようになった。
「たまには一緒にお昼食べようよ」とメールが入ったある日のお昼休み。
社食の前で待ち合わせていると、防寒服姿の美晴が駆けてきた。
「美晴、辛くない?」と尋ねたところ
「あそこでの作業に比べたら天国みたいよ。早くお金貯めて、赤ちゃん作ろうね。ほらああ~っ」と両手で頬を挟まれた。ひぃ~っ、冷てぇ~っ
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