私は35歳、32歳になる妻と一人息子の3人で暮らしている平凡なサラリーマンです。



妻は結婚以来ずっと専業主婦でしたが、今年に入ってから不況の関係で私の収入が減った為、子供を保育園に預けて独身時代同様派遣者社員として働き始めました。



この不況のさなか、すぐに働き口が見つかったのは奇跡的でした。



通勤に電車で1時間以上も掛かる会社ではありましたが、高望みはできません。



妻も久しぶりの仕事に、というか外出すること自体に喜びを感じている様子で、毎日楽しそうに出勤をしていました。



しかし・・・ある日を境に、以前の嬉々とした雰囲気は影を潜め、憂鬱そうな素振りを見せ始めたのです。






「どうした?会社で何か嫌なことでもあるのか?」






心配する私に、「ううん。大丈夫よ・・・」と言う妻。






「そうか・・・」






私は、それ以上詮索できませんでした。



ですが、日増しに妻の様子はおかしくなっていったのです。



いつもは満員電車に乗らなければならない為、パンツスーツで出勤していたにも関わらず、急に独身時代に着用していたミニのタイトスーツに身を包み始めたかと思うと、必要以上に胸元の開いたブラウスを着込んだり・・・。



髪型を気にしたり、化粧も念入りにするようになってきた妻。






(もしや浮気・・・?)






いつしか私は、そんな不信感に囚われ始めたのです。





妻は、夫の私が言うのも何ですが結婚してからも清楚な雰囲気を失わず、見た目には子供がいるようには思えないほど魅力的な女性です。



身長は高くありませんが、スレンダーな体型で、しかし胸はあるほうだと思います。



会社で男性社員からの誘惑があったとしても不思議ではありません。






(まさか妻に限って・・・)






不安で胸が苦しくなる日々が過ぎました。



そんな毎日に耐えられなくなった私は、ある日、会社に有給休暇を提出して出勤する妻を尾行することにしました。



信じてはいましたが、やはり不安だったのです。



会社に行くように見せかけて、毎朝妻が利用している駅に先回りをして張り込む私。






(大丈夫、なんてことないさ。思い過ごしに違いない)






自分自身にそう言い聞かせました。



しかし、そこで私が目にしたものは、想像を遥かに超えた驚くべき光景だったのです・・・。






尾行当日。



駅の改札口付近で時間を潰すことおよそ1時間。



妻が姿を現しました。



いつも我が家で見慣れた妻も、こうして外で見ると何と言うか・・・全く別人にでも会ったかのような魅力を感じてしまいました。



人妻のみが持つ妖艶な雰囲気をたたえて佇む妻。



ブラウスに隠れてはいますが、はち切れんばかりに盛り上がった胸が歩くたびに揺れ、腰から太ももに掛けてのラインが魅惑的な動きを見せます。



しばし、自分の妻だということを忘れて見惚れてしまったほどでした。



私の贔屓目かとも思ったのですが、そうではない証拠に、すれ違う男達の多くも妻に好色な視線を向けています。



夫としては複雑な思いもありましたが、満更でもない気分になったのは不思議なものです。






(妻が・・・名も知らぬ他人から・・・性の対象として見られている・・・)






嫉妬とは違う、別の感情に戸惑いながら、見失わないように妻の後ろ姿を追う私。






(まるでストーカーだな)






私は自嘲的な笑みを浮かべていました。






それにしても朝の通勤ラッシュとは凄いものです。



これまで電車通勤をした経験のない私にとっては驚愕の混雑ぶりでした。



尾行に気付かれはしまいかと不安でしたが、これなら見つかる心配はなさそうです。



しかし、失敗は許されません。



私は細心の注意を払いながら同じ車両の長い列に並びました。



今になって思えば、妻の前にも後ろにも、なぜかこの列は男性が多かったように思います。



列に並び数分もすると、列車がホームに滑り込んで来ました。






(それにしても何て人の多さだ・・・本当にこれだけの人間が電車に乗れるのか?)






一抹の不安を抱えながら妻に続いて電車に乗り込む私。



車両の中は私の想像以上の混雑ぶりでした。



まるで身動きがとれません。



それでも何とか身体の向きを変え、私は妻に視線を送りました。



身長の低い妻は、スーツ姿のサラリーマンや若い学生達に囲まれています。



妻も私同様、苦しそうな顔をしています。



その表情は読みとることはできるものの、身体は周囲の男達によって完全に隠れてしまっていました。



あれでは、心ならずも身体同士が密着しているのは間違いありません。



愛する妻の周囲にいる男達は、気味の悪いうすら笑いを浮かべているように見えました。






私が異変に気付いたのは、電車が走り始めてからすぐのことでした。



妻の表情に変化が現れたのです。






(苦し気な様子は、混雑の為だけではない・・・)






そんな感じでした。



軽く目を閉じ、何かを耐えているかのように顔を上気させる妻。



普通の状態ではないのは明らかです。






(これは、もしかして・・・痴漢されているのか・・・?)






さすがに動揺しました。



浮気の現場に遭遇する覚悟はしていましたが、まさか妻が痴漢をされている姿をこんな形で見せつけられてしまうとは・・・。






狼狽する私をよそに、後ろに立つサラリーマン風の男が妻の耳元に口を寄せて何かを囁きます。



妻はビクンと身体を震わせ、唇を強く噛み締めていました。



当たり前ですが、何を言われたのかは全く聞き取れませんでした。



助けに行きたくても、この状態ではそれもままなりません。



愛する妻の危機を目の前に、やるせない思いのまま、成り行きを見守ることしかできないのです。



それも周囲に立つ幾人もの乗客に阻まれ、注意深く観察していなければ、その場で何が行われているか分かりません。






しかし私は確信しました。



間違いなく妻は痴漢の餌食となっていると。



徐々に乱れて行く着衣。



上着のボタンは外され、ブラウスの中に差し込まれるゴツゴツとした男の手。



電車の揺れに合わせ、時折り見え隠れする妻の胸元には痴漢魔の手が蠢いています。



恐らく、すでに下着の中に侵入して来た手のひらによって、乳房を弄ばれているに違いありません。



悪戯な指は乳房だけでは飽きたらず、美しい乳首にまで刺激を与えているようでした。



妻の固く閉ざされた唇は半開きとなり、吐息混じりになっている様子です。



私の妻は、夫婦生活で見せる妖艶な表情を理不尽な方法で無理やりに引き出され、常軌を逸脱した痴漢行為に陥落寸前となっていました。



しかし、驚くべき光景はここからが本番だったのです。






胸を辱しめられている妻の下半身に目を向けると、タイトなスカートが腰の辺りまで捲り上げられていました。



白いレースの模様があしらわれたショーツが露わになっています。



そしてベージュのストッキングの中にまで幾人もの指の侵入を許してしまっていました。



そうです、痴漢魔は1人ではなかったのです。



妻は周りを痴漢男達に囲まれて、逃げるに逃げられない状態となっていたのでした。



奴等は複数で1人の女性を狩り、そして弄ぶ痴漢魔達だったのでした。






(そ、そんな・・・?!)






もはや状況は絶望的でした。



助けに行くこともできず、かといって大きな声を出しては妻に尾行していたことがバレてしまいます。



妻自身の抵抗も、複数の男達が相手では期待できません。






(どうする・・・?どうする・・・?!)






迷っている間にも男達の変質的な行為はさらにエスカレートしていきます。



妻は両脚をガニ股のような屈辱的な格好に開かされていました。



人妻として、本来は必ず守らなければならない部分であるはずの蜜壺を、容赦ない責めで玩具にされ、何本もの指でなぶり尽くされているのです。



乳房を弄る手も徐々に大胆さを増し、掴み出された乳首を指で軽く摘ままれていた。



さらに私の位置からは確認できませんが、左右に陣取る男達によって両手に怒張した股間を押し付けられているようです。



事によっては剥き出しとなった狂暴な肉の棒を、左右別々の手に握らされているのかもしれません。






(やめろ・・・もう、やめてくれ!)






私の願いも虚しく、時間だけが過ぎていきます。



元来妻は敏感な方で、夜の生活でも私の軽い前戯で艶かしい喘ぎ声を漏らし、大量の蜜を溢れさせていました。



結婚前、初めて身体を重ねた夜など、(清楚な見た目と違って淫乱なのでは・・・?)と、本気で疑ったものです。



私のあまり上手とは言えない前戯に対してもそうなのですから、複数の男達による執拗で淫靡な責めに抗う術などあるはずもありません。



幾人とも知れぬ痴漢達の手によって、乳房を揉まれ・・・乳首を摘ままれ・・・腰や尻を弄られ・・・蜜壺を抉られ・・・太ももと両手に肉棒を擦り付けられている妻。



今や彼女の肉体は、男達の欲望を満足させる為だけの玩具に成り果てていました。






くちゅ・・・ぬちゃ・・・。






妻の身体がビクンッビクンッと波打つ度に、聞こえるはずもない湿った愛液の音が私の耳に届きます。



肉襞を掻き分けて侵入した指が膣内を擦り上げ、濡れそぼった肉の芽に到達する。



探り当てられた憐れな肉芽は、その衣を剥がされ、最も敏感な部分に耐え難い屈辱の愛撫を受けている・・・。



そんな私の妄想と寸分違わぬ凌辱を、今まさに妻の肉体は受けているのでした。



それも、複数の男達から。



女の喜びを知っている人妻の肉体は、拒絶する心とは裏腹にさらに強い刺激を求めていることでしょう。



汗ばむ額と紅潮した頬が、禁断の世界へ堕ち行く妻をより過激に演出しているかのようでした。






(それにしても、いったい何人の男達が痴漢行為に参加しているんだ?)






よく見ると、背広姿の男以外はとても若く、大学生や高校生までもが混ざっていました。



三十路を過ぎた人妻が、高校生の性の対象になるとは思いもよらず、私は大きなショックを受けました。



思春期の子供達を、教え導く立場にあるはずの大人の女が、その性欲の捌け口にされている・・・。



そんな倒錯とした世界が、私の中に言い難い感情を生み落としたのでした。






(私の愛しい妻が、あんな子供に柔肌を晒して肉体を蹂躙されている・・・私だけのものだったはずの妻が!)






電車が駅を出発してから30分。



妻が降りるべき駅まで残り10分以上は掛かります。



その間、いくつもの駅に停車しましたが、一向に乗客が減る様子はありません。



すでに30分間に渡り妻への痴漢行為は続いていました。



彼らは、捕縛した憐れな獲物をゆっくりといたぶり、弄び、辱しめ続けているのです。






残酷なショーは、終わることなく私の眼前で繰り広げられました。



ストッキングの股間部を引き裂かれ、ブラウスのボタンは外され、ブラジャーの中に・・・ショーツの中に・・・腰に、腹に、背中に、太ももに・・・。



身体中を這い回り、被虐の快楽を抉り出そうとする指、指、指。



愛液が滴り、蜜壺から太股へと糸を引きながら伝い落ちる。



それでも尚、淫らな指から与えられる刺激により、止め処なく蜜を溢れさせているのです。



電車内に、妻の発する淫臭が漂います。






妻は今、どんな思いで耐えているのだろう?



見知らぬ男達に、自分よりも遥かに年下の少年達に、これでもかというほどなぶり尽くされ、羞恥に身を震わせながら、心の中で『助けて』と叫んでいるのだろうか?



それとも、彼らの淫猥な責めに屈服し、淫らな雌の如くより強い刺激を求めているのだろうか?






信じたくはないが、後者のように感じられます。



明らかに妻の顔は喜びに打ち震えているようでした。



まるで微熱にでも侵されたかのように意識が朦朧とする私を他所に、後ろに立つ男が妻の耳たぶに唇を近付け、何事かを囁きます。



その瞬間、妻は細い肩をガクガクと震わせ、男の胸に顔を埋めるようにもたれ掛かりました。






・・・イカされたようです。



痴漢の指に乳首を転がされ、淫らな指を蜜壺の奥深くに差し込まれて・・・。



獣達に蹂躙された肉体は、精神と共に彼らの手によって陥落したのです。






淫惨な宴は終了し、妻の降りるべき駅へと電車が到着しました。



通勤、通学の乗客達を少しずつ排出し、電車内の混雑は緩和されていきます。



妻は、他の乗客に気付かれないよう、乱れた着衣を整えています。






(終わった・・・)






地獄の苦しみから逃れられた安堵感から、私は空いたシートに座り込みました。



いつの間にか私は、妻に見つかるかもしれないほどの近距離に来ていましたが、もうそんな事はどうでも良い気分でした。



それほど憔悴し切っていたのです。






ふと妻の方に目を向けると、あの背広姿の男に支えられるようにしてホームへ降りて行くところでした。



他に痴漢行為を働いていた少年達の姿は見当たりません。



獲物を心行くまで弄び、満足感に浸りすでに立ち去ったのでしょう。



ぼんやりと妻を見送る私の存在に気付くことなく、2人は電車を後にします。



そして妻の肩に回していた手を離し、男は間違いではなく確かに、こう言ったのです。






「じゃあ沙織さん、また後で」






(えっ・・・あの男・・・妻の名を知っている!?)






その事実に私は驚嘆しました。



ドアが閉まる寸前に慌てて電車を降りる私。






(ど、どういうことだ・・・ただの痴漢じゃないのか・・・?あいつは・・・誰なんだ?)






電車内という日常の空間で、妻を慰みものにした憎むべき獣。



理不尽な恥辱を与え、熟れた肉体を心行くまで貪り尽くしたあな悪魔が妻の名を呼んだのです。



犯罪者と被害者。



奴らの妻に対する行為は決して許されるものではありませんが、私の中で2人の関係は何の繋がりもない無機質なものという感じで捉えていました。



しかし、現実はそうではなかったようです。






(妻と男は特別な関係にある・・・)






もう訳が分かりませんでした。






<続く>