その年5月の連休後半。



父は珍しく、その初日から三日目まで丸々休めることになりました。



引越してきてから、まともに休める日が数日しかなかったので、新居の中は母が色々と整理してはいたみたいですが、ほとんど手つかずでした。



なので、この連休に家族みんなで片付けてしまうことになりました。






初日は車で近郊のターミナル駅に行き、家具や調度品、食器、食料品などをたくさん買い込みました。



その時私は、その後とても長いお付き合いになる、移動式の大きくて洒落た姿見を買ってもらいました。



その姿見を買う時に母が私に言った言葉は、ある意味、私のその後を暗示していました。






「なおちゃんもこの間大人になったのだから、これからは誰にいつ見られても恥ずかしくないように、お風呂上りとかに、この鏡で自分の身体をチェックなさいね。女の人はね、誰かに見てもらうことでキレイになっていくの。だから最初はね、自分の目で自分をよーく見て、キレイなれるように努力しなくちゃね」






そして、これは私からのおねだりで、私の部屋用に20インチのテレビとDVDレコーダーを買ってもらいました。



そもそも私は数年前からほとんどテレビは見ていませんでした。



テレビを見るなら小説を読んでいた方がずっと楽しかったからです。



母もテレビは滅多に見ず、私がいない平日の昼間のことはわかりませんが、テレビがついている時は、ほとんど母が近所のレンタル店で借りてきた映画のDVDが流されていました。



母は気に入った映画があると一日中、音声を絞って流しっぱなしにしていたようです。



それで夕食後、「なおちゃん、これ面白かったわよ」って言われて、私も暇な時とかには一緒に見ていました。






母が借りてくるのは洋画の恋愛ものやコメディが多く、中にはセクシーなシーンが長く続くようなものもありました。



そういう時は私の方がちょっと気恥ずかしくなって、横目でちらっと母を盗み見したりしました。



母はいつも、たぶん昼間に一回は通して見ているでしょうに、真剣に見入っていました。






「ねえ、なおちゃん。この子のおっぱい、きれいよねえ?」なんて時々言いながら。






そうしているうちに、私の趣味に映画鑑賞も加わりました。



中学生になって英語を習い始めた頃でもあったので、英語の台詞の、もちろん真剣に字幕を読まないとストーリーがわからなくなってしまうのですが、映画を見ている自分がなんとなくカッコイイ気もしていました。



あと、母の手前、あまり食い入るように見ることができなかったセクシーシーンのある映画を、こっそり一人でもう一度見てみたいという目論見もありました。



パソコンもできれば欲しかったのですが、「高校生になってから」という父の意見でおあずけとなりました。






二日目は届いた家具などのレイアウトやお掃除で一日暮れてしまい、やっと三日目に普通ののんびりした休日がやってきました。



おだやかに晴れた日で、家族3人でお庭をブラブラしたり、おのおのの部屋を見て回りました。



その時、初めて入ったのは、まず父の部屋。



大きな本棚がしつらえてあって、本がぎっしり詰まっていました。



ただ、それは小説とかではなくて、なにやら難しげな専門書のようでした。



そしてベッドと立派な机。



机の上には大きなモニターのパソコンが置いてありました。






そして、その隣の父と母の寝室。



広々として立派なベッドが奥の窓際にあって、その脇には、母が使うのであろう、細かい装飾が綺麗に施された大きめな木製の折りたたみ式三面鏡台。



入口側には、小さめなホームバーのセットとお酒の瓶とグラスが並ぶサイドボード。



小型のオーディオセットに大きめの籐椅子が二脚。



ベッドサイドにはアクリル製のオールシースルーな移動式テーブル。



そして、どっかで見たことあるような綺麗で大きな裸婦画が壁に一枚。



全体の色合いがシックに統一されていて落ち着いた雰囲気ながら、なにやら複雑な動きができる間接照明とともに、子供の私でも感じるくらい、なんとなく艶かしい空間でした。



もうこれで休日のケーキのお楽しみはなくなったなと思うと、ちょっぴり残念な気もしました。






次の日の夕食後、「この3日間、はりきりすぎて疲れちゃったから早めに寝るわ」と母は言って、すぐにお風呂に向かいました。



父は今日から出張で4日間帰りません。



私は食事の後片付けを終えた後、自分の部屋に戻って、休みの間手をつけていなかった英語の宿題を片付けてしまうことにしました。



だんだん解いていって、わからない単語が出てきた時、英語の辞書を学校に置いてきたままなことに気がつきました。



パタパタと階下に下りて母を探します。



母はダイニングの食卓に座り、ネグリジェのままテーブルに頬杖をついて、ぼんやりしていました。






「ねえ。ママ、英語の辞書持ってない?」






「英語の辞書?」






母はしばらくぼんやりと考えている風でしたが、やがてあくびをしながら、「パパのお部屋にあるんじゃない?」と。



どうやらビールかなんか飲んでたようです。






「入っていい?」






「いいわよん。ママもう眠くなっちゃったから、そろそろ寝るわ。お風呂入ったら、ちゃんと火を消してね。後、お部屋の電気もね」






母は本当に眠たそうにふんわりしていて、その目元が上下に厚ぼったくなっていて、すごく色っぽくてセクシーでした。



私は、なぜだかそんな顔の母から慌てて視線を逸らして、逃げるようにダイニングを出ました。






「わかった。それじゃあ、おやすみなさい」






私は父と母の寝室の手前にある父の部屋のドアを開けて、電気をつけました。



昨日の昼間に初めて見た父の本棚。



今日改めて見ても、その蔵書の多さは迫力があります。



背表紙の文字もほとんど漢字ばかりで、なんとか概論とか、なんとか研究っていうタイトルばかりでした。






(これ、本当に全部読んだのかしら?パパって、ああ見えて意外とインテリさんなんだ・・・)なんて思いながら、英和辞典を探します。






えーとえーと。



下の棚から順番に探していくと、三段目の左端が辞書コーナーでした。



広辞林、国語辞典、漢和辞典ときて、次が英和辞典。



あったあった、と思いながら視線をまだ右にずらしていくと、和英辞典、フランス語辞典、スペイン語辞典、中国語辞典、韓国語辞典、ロシア語辞典までありました。



英和辞典を抜いた後、ロシア語の辞書ってどんなんだろうと思って抜いてみたら、その棚の本全体が左斜めに倒れて、右の方にある本の裏に書店のカバーをかぶせた本が一冊、隠されているのが見えました。






(ははーんっ!)






あの父でも、やっぱりそういう本を隠し持っているんだなと思うと、なんかニヤニヤしてしまいます。



辞典類を一旦全部外に出して、そのカバー付きの本を取り出しました。



もしここに母が、「あったー?」とか言いながら顔を出したら、「パパの秘密、見つけちゃったー」なんて言いながら笑えるのになと思いながら。






「さあて、パパはどんなのが好きなの?」






小さな声で言って、ワクワクしながら適当なページをぱっと捲りました。



そこに現われたのは・・・、『一面真っ白な雪の中、全裸で、おっぱいを上下から絞り出すような形に荒縄で縛られ、アソコもT字のパンツのような形で縄をされ、冷たそうな雪面に仰向けに寝かされて、こっちをじっと見ている美しい女性・・・』の写真でした。



その女性の目線は、まっすぐに私に向けられています。



眉根を寄せて少しシワを作り、苦しがっているような、すがるような、諦めたような、悩ましげな視線で私を見つめていました。



私の心臓が大きく、ドクンと波打ち、反射的にばっとその本を閉じました。



呼吸が荒くなって、肩も微かに上下しています。






えっ?これって何?



なんでこの人、裸で縛られているの?



雪の上に素肌って冷たそう・・・。



パパって、こういうのが好きなの?






脈絡もなく、色んな想いが私の胸に渦巻いています。



私は気持ちを落ち着けようとしばらく目を瞑り、呼吸が収まるのを待ちました。



そして、もう一度、その本を開こうと思いました。



理由の一つは、その女性の姿がとても美しく思えたから。



もう一つは、その女性の顔が、どことなく母に似ていると感じたから・・・。






その本は、とあるアダルトビデオ女優さんの写真集でした。



1ページ目に女優さんの名前と、『緊縛写真集』というタイトルが書いてあります。



『緊縛』という二つの漢字が読めませんでしたが、裸を縄でくくられた、この女の人の姿をなんだか的確に表わした字の形だな、と思いました。



ずっと同じ女優さんの写真だけで構成されていました。



その女優さんの顔は、やはりどことなく母に似ていましたが、身体の特徴は全然違っていました。






最初のページからゆっくりと捲り、食い入るように一枚一枚、写真を見ていきました。



どこかのお庭で手に荒縄を持ち、赤い長襦袢を肌蹴て、おっぱいと濃いめの陰毛を見せているその人。



全裸で立ったまま、太い木に荒縄で乱暴にくくられているその人。



どこかの家の梁に、片脚を無理やり上げられるような格好で、縛られているその人。



雪の中、全裸にコート一枚で、縄にくくられた自分の身体を見せつけるように、自らコートの前を開いて私を睨むその人・・・。



私はページを捲る手が止められませんでした。






その時、ダイニングの方から、微かに“がたっ”とドアを開くような音がしました。



続いて、ずるずるという引きずるような足音。



母の部屋はダイニングの向かいですから、母はこの部屋に向かっているに違いありません。



あまり長い時間、私が父の部屋にいるのでおかしく思ったのかもしれません。






(どうしようっ、どうしよう!?)






一瞬パニクりましたが、その写真集をささっと私のジーンズのお尻の下に置き、その上にぺたんと座って、かたわらの英和辞典を開き、熱心に見ているフリをしました。



向かってくる足音は、私には声もかけず父の部屋のドアを通り過ぎ、やがてまた、がたん、ばたん、とドアが開く音と閉じる音がしました。



母は今夜は一人で、自分の部屋のベッドではなく、あの広い寝室で眠ることにしたようです。






さっさと自分の部屋に戻ろう。



積み上げていた辞書類をなるべく音を立てないよう元通りに戻していると、その段に並んでいる他の本たちがまたバラバラ倒れ始めました。



収まった後、もう一冊、書店カバーをされた本が、倒れた本たちの裏に隠されているのが見えました。



私は、それも苦労して音を立てないように抜き取った後、外に積んだ本をまた元通りに並べ直しました。



そして英和辞典とカバーのついた本を2冊、小脇に抱え、慎重に父のドアの開け閉めして廊下に出て、抜き足差し足で階段を昇り、やっと2階の自分の部屋に戻りました。






ずいぶん長い間、父の部屋にいたような感覚でしたが、時計を見るとまだ9時前でした。



すぐにでもあの写真集の続きを見たい気持ちなんですが、私は汗びっしょりでした。



そんな私の姿が買ってもらったばかりの姿見に映っていて、その姿は、ひどく下品に見えました。






私はまず心を落ち着けるためにも、先にお風呂に入ることにしました。



お風呂に入るのだから別にこそこそする必要はないので、普段通り階段をぱたぱた下りて脱衣所に入りました。



お風呂場は、母が今寝ているはずの寝室とは結構距離があります。



私は、立てる物音には気兼ねせずに、ばさばさと服を脱いでいきました。



ジーンズを脱いでショーツを見ると、太腿の付け根が湿って染みができていました。



ショーツの濡れた部分をよく見ると、オマンコから細い透明な糸が垂れていました。






(えっ?何これ・・・いやらしい・・・)






この間、初オナニーで湿ったときよりも、もっとひどくオマンコが湿っているのは明らかでした。



あの時は胸とオマンコをモミモミしたオナニーからでしたが、今日は、ただ縛られた女の人の写真集を見ていただけなのに、モミモミした以上の濡れ方になっています。



私には、あの写真を見ることの方が、モミモミよりも気持ち良かったのでしょうか?



かああーっと、身体中の血が騒ぎ出すのを全身に感じました。






お風呂場に脱いだショーツを持って入ると、すぐシャワーを出しっぱなしにして、しばらく、あえて自分の身体を触らないように、立ったまま両腕をだらんと下げて、ぬるま湯に打たれました。



だんだん気持ちが落ち着いてきました。



一段落すると、持ってきたショーツをシャワーで軽く洗いました。



ショーツに付いた湿りが乾くと、どんな跡になるのかはわかりませんが、私がショーツを汚してしまったことを母には知られたくなかったからです。



ショーツを軽く絞って、シャンプー台に置いてからバスタブに浸かって身体を伸ばしました。



ゆったりとしたところで、さっき湧き起こった感情をもう一度考えてみました。






パパは、ああいうのが好きなのだろうか?



私は、なんであの写真をキレイだと思ったんだろう?



パパもママに、ああいうことをしているんだろうか?



苦しそうな女の人の顔は、なんでキレイなんだろう?



痛くされるのって気持ちがいいんだろうか?



・・・。






そんなことを考えていると、もう居ても立ってもいられなくて、バスタブから飛び出しました。



急いで髪を洗い、身体を洗います。



胸とオマンコ周辺はとくに入念に洗ってから、お風呂場を出ました。



とにかく早く、あの写真集の続きが見たくて見たくてたまりませんでした。






脱衣所で身体を拭いたバスタオルを身体に巻きつけ、頭にもう一枚タオルを巻いて、新しいショーツを穿こうとした時、ふと、裸のまま部屋に戻ってみようかと思いました。



身体に巻きつけたバスタオルを、ゆっくり外します。



蛍光灯の光に照らされた、膨らみかけのおっぱいで、薄い陰毛を生やした、痩せた女の子の裸が洗面台の鏡に映りました。



着替え用のショーツと、さっき脱ぎ捨てたジーンズを片手に持ち、脱衣所のドアをゆっくり開けました。



当然ですが、廊下には誰もいません。



脱衣所の電気を消すと、辺りは真っ暗になりました。



そっと、一歩外に踏み出します。



母は寝室で寝ているはずです。



この家に、他に人はいません。



廊下の電気をぱちっと点けました。



浮かび上がる私の裸体と家の中の見慣れた風景。



今は誰にも私の裸を見られる心配はありません。



なのに、なんでこんなにゾクゾクするのでしょう?



日常的な空間に、裸でいることの罪悪感と快感。



あの懐かしい感覚がまたやって来ます。



すごく恥ずかしいのに、下半身から、なんだか気持ちいい電流が、身体中にじーんと駆け巡る、そんな恥ずかしさ・・・。






自分の部屋に戻ると、ドアに鍵を掛けました。



部屋の中は寒くもなく暑くもなく、ちょうど良い感じなので、このまましばらく全裸でいることにしました。



自分の部屋で意識して全裸のままウロウロするのも、考えてみると生まれて初めてみたい。



誰が見ているわけでもないのに、やっぱりなんか恥ずかしい。



でも、なんか楽しい。






いつもお風呂上りにやっている顔の手入れやマッサージ、髪へのドライヤーも後回しにして、頭にはタオルを巻いたまま写真集の続きを見ることにします。



ベッドの上で見ようかと一瞬考えましたが、真剣に見たかったので、勉強机で椅子に座って見ることにしました。



椅子に座る時、裸のお尻が椅子のビニールレザーにひんやりして気持ちいい。



さっきの写真集を、また最初から見ていきます。



やっぱりスゴい。



ページを捲るたびに身体の温度が上がっていくのがわかります。






シースルーのキャミソールを着て、ゴムバンドみたいのにぐるぐる巻きにされていたり・・・。



青空の下、薄い白のスケスケ浴衣で、片脚だけを満開の桜の木の枝に縄で高く吊られていたり・・・。



花のついた小さな桜の枝を裸のお尻に挿されていたり・・・。



どこかの砂浜で、全裸に鉄の鎖を幾重にも巻かれて放置されていたり・・・。






どの写真も、すごくいやらしくて、でもキレイなんです。



そして、どの写真も、その女優さんの表情がすごくイイんです。



絶対にこの人は、そういうことをされて喜んでいるはず。



痛そうに、辛そうに、苦しんでいる表情ばっかりなんですが、絶対に嫌がっていない、むしろ、もっとして欲しそうな顔。






最後のページまで見てしまうと、また最初のページに戻ります。



特に私が気に入ったのは、一番最初に見た、縄できつく上下から絞りこまれてしまって窮屈そうに飛び出たおっぱいの写真でした。



その女優さんは大きな形の良いおっぱいなんですが、肌に縄が食い込んで、肌が引っ張られ、おっぱいが今にも弾けそうにパンパンになっています。



両方の乳首もピンと上向きに勃っています。



すごく痛そう。



でもその女優さんの顔は、苦痛に歪みながらも、なんだか気持ち良さそうなんです。






ふと、自分の乳首を見てみました。



なんだかいつもより大きいみたい。



そして両方ともツンと張って勃っています。



そっと指で右乳首を触ってみました。






「ああんっ!」






思わず声が出て、電流みたいな刺激がビビビンって、乳首からオマンコに駆け抜けました。






(こ、これは気持ちいい・・・)






右手で右乳首。



左手で左乳首を交互に撫ぜてみます。






「あんっ、ああんっ!あんっ!」






腰が浮くほどの快感でした。



そしてお尻が冷たい・・・。



視線を下に落すと、座っている椅子とオマンコが密着しているビニールのところに、小さな水溜りができています。



私のオマンコから漏れた、エッチな液体でしょう。






「わっ!」






慌てて立ち上がってティッシュで拭いました。






「私、こんなに・・・」






私は自分の身体が恐くなりました。



身体は、まだすごく火照っています。



このまま今度はオマンコを触ったら、もっと気持ち良くなるのでしょうか?



これだけ濡れていれば、指を入れても大丈夫そうです。






指を入れたら、もっと気持ちいいのでしょうか?



指を入れたら、その後どうすればいいのでしょうか?



もっと気持ちいいっていうのは、どのくらい気持ちいいんでしょうか?



・・・。






私は混乱してしまいました。



このままやると、私はどうなってしまうのか。



本当に恐くなってしまいました。



ちょっと休憩することにしました。



身体は、続けて欲しくてうずうずしていますが、怖いんです。






私は立ち上がり、クローゼットから大きめのバスタオルを二枚取り出しました。



まず一枚で椅子のエッチ液を拭い、裏返して自分の股間に宛てがい、押し付けながらオマンコのエッチ液を拭いました。



身体も汗ばんでいたので、もう一枚のバスタオルで拭いました。



喉も渇いていたので、ダイニングの冷蔵庫に飲み物を取りに行くことにしました。






<続く>