
嫁が高校時代からの友達と飲みに行ったんだけど、
珍しく嫁が滅茶苦茶酔ってるから迎えに来てくれ、
と嫁の友達から連絡を貰い、車で迎えに行った時の話。
店の前に着くと、嫁友が苦笑いで嫁に肩を貸して支えていた。
お礼に嫁友を家に送り、自宅に帰る途中助手席で寝ていた嫁が起きたんだ。
でもまだ酔っ払っていてあんまり舌が回らない御様子。
それでも必★に嫁友と俺を勘違いして怒りながら話してくれるんだ。
「だぁから言ってるじゃない!私の旦那はダメじゃないってっ!そりゃ顔は不細工だけど、心は綺麗なのよ。
私はあの顔には惚れてないのっ!あのマメな性格と心の綺麗さに惚れたのよ。
美女と野獣なんてふざけんじゃないわよ。
ブサイクでも人間の顔じゃなくても良い人なのよ。
私はあの人が今以上にヒドい顔でも結婚してたわっ!でもね、私は女でもあり女房でもあるけど、母親なの。
今の娘には私の顔と旦那の心を持ったパーフェクトな人間になって欲しいの。
旦那の心には見習って欲しいのよ」
どうやら嫁友とは互いの旦那の話をしていたらしい。
嫁友に馬鹿にされた俺の事を庇ってくれるのは嬉しいよ。
でもな嫁、そんなに不細工ブサイクと連呼しないでくれ。
自覚はあってもやっぱり傷つくんだよ…。
家に嫁を背負って帰ると、出かける前に寝かしつけた娘が、嫁の騒ぎながらのご帰宅に目を覚まして部屋から出てきたんだ。
「ママはどうしたの?」
って眠たげに聞いてくるんだが、嫁がまた同じ事を娘に語り出すんだ。
そしたら娘はプリプリ怒りながら言うんだよ。
「そんな事ないよ、パパは格好良いよっ!いつも真奈(娘の名前)とママのために。
真奈が寝ててもお仕事頑張ってくれてるし、今日だって真奈は幼稚園でパパの絵を描いたんだよっ!」
それを聞いて嫁と俺はビックリ。
「そーか~そーだよね~パパ格好良いよね~えへへ
真奈は優しいね~パパそっくりだよ」
娘の頭を撫でながらニコニコしてる嫁を見てあぁなんだが家族っていいな。
俺不細工だけど、格好良いからこいつ等のために明日も仕事頑張ろう。
って感動してたら、娘はバカにされてると思ったのか、半泣きになりながら捨て台詞を吐いて部屋に帰ってくの。
「ほんとだよ!パパ格好良いもんっ!こんな顔でもパパ格好良いもんっ!」
あぁ愛娘よ、お前はやっぱりママの子だよ
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