地元の予備校に通ってた浪人時代の話。






チヒロの方から、俺(しん)に告ってきたんだ。



たまにしゃべったりはしてたけど、告られたのは入試もだんだん近づいてきた秋の終わりだった。






チヒロは顔こそ特別可愛いというわけでもなかったが、体つきが本当にエロかった。



もうムチムチ。



小さめのTシャツにタイトなスカートとか穿いてた時には、おっぱいボインでお尻ムッチムチ



別に好きではなかったけど、告られる以前からよくオカズには使わせてもらってた。



そんなチヒロに告られて、特に恋愛感情を抱いてたわけじゃなかったけど、童貞の俺が断る理由はなかった。






チヒロは県内の離島出身だったから予備校の寮に入ってた。



地方のそんなに大きくもない予備校だったから、寮は男女とも同じ建物で、階で男と女が分かれてるだけ。



なんで、俺は寮生ではなかったけど、チヒロの部屋に忍び込むのはそんなに難しいことじゃなかった。






付き合ってからわかったことだが、チヒロも俺が初めてだったらしく、しっかり処女は頂きました。



俺も童貞だったから、初体験してからというもの毎日のようにチヒロの部屋に忍び込み、それこそ猿のようにヤリまくった。






実は俺は包茎、しかもカントンで、勃起しても剥けないのが悩みだった。



だけどチヒロがそういう知識に疎いのをいいことに、皮を被ったちんぽをいつも当たり前のようにしゃぶらせたりもした。



挿入は、俺が痛いから、いつもゴム付きだが。






こんな感じで、大事な入試前の秋から冬にかけて、俺はまったく勉強どころじゃなかった。



まじめなチヒロは勉強もしっかり頑張っていて、その年に見事、地元の国立の大学に合格。



一方俺はというと、チヒロとのセックスのせいにするわけじゃないが、案の定全滅・・・。



悩んだ末、親に頼み込んで、もう1年やらせてもらえることになった。



学年はひとつ下になるけど、来年こそは絶対にチヒロと同じ大学に受かってみせると俺は心に誓った。






とは言っても、チヒロの大学は俺の家からも予備校からも割と近かったし、チヒロは予備校の寮を出て一人暮らしを始めたので、俺たちは変わらずチヒロの家で会ってはセックスをしていた。






予備校では、俺の他にも数人2浪目突入のやつらはいたが、そうは言ってもだいぶ少数派だった。



1年間肩身の狭い思いをするのも嫌だったので、俺は積極的に後輩達に話しかけていった。



そのうち後輩達ともだんだん打ち解けていったんだが、その中の1人にチヒロの高校の後輩、マナブがいた。






さっきも書いたが、チヒロは離島の出身で、小学校から高校までほとんど同じ顔ぶれらしく、人数も少ないので学年に関わらずみんな仲が良いらしい。



大学が近いこともあって、チヒロはたまに予備校に顔を出しに来ていたのだが、マナブの姿を見つけると仲良さそうに会話したりしていた。






このときは、特に嫉妬はなかった。



実家を離れて1人暮らしをしているチヒロにとって、マナブは数少ない昔を語りあえる友人なんだなくらいに思っていた。






予備校の後輩達には、俺とチヒロが付き合っていることは言っていなかった。



というのも、ちょくちょく予備校に顔を出すチヒロの体をみんなジロジロ見ては、「エロい体」だの「1発お願いしたい」だのぬかすもんだから、言い出すタイミングを逃してしまっていたのだ。



そのうちに、まあ別に黙っててもいいかと思うようになった。






チヒロとは相変わらずセックスばかりしていたのだが、ゴールデンウィークを過ぎたあたりだろうか、だんだんと誘いを断られることが増えてきた。



チヒロはサークル活動なんかもしてたので、大学生なんだから仕方ないかと我慢していた。






ここでマナブについて詳しく書いておく。



こいつは、はっきり言って非の打ち所のない男だ(浪人してること以外)。



色黒で、顔は普通にかっこいいし、長身で体格も良い。



中高とバスケをしていたらしく、東京の有名私立大学からバスケで特待をもらっていたらしいが、医者になるためにそれを蹴って浪人を選んだらしい。



高3の12月まで部活があったらしく、それがなければ普通に現役で国立の医学部に入っていたと思う。



それくらい頭も良くて、予備校では1人だけ頭ひとつ抜けた存在だった。



俺が勝てることと言ったら年齢くらいだと思う。






チヒロの後輩というのもあり、そんなマナブと俺はだんだん仲良くなっていき、そのうち下系の話もするようになった。



話によるとこいつは結構遊んでたようで、初体験は中学で済ませ、高校でも校内の色んな女とヤリまくっていたらしい。



それを聞いたときは、離島の小さな高校だから、(まさかチヒロも・・・)と思ったが、「チヒロさんともやっとけばよかったなぁ~。あんないい女になるなんて思わなかったっすよ」という言葉を聞いてホッとした。



同時に、(こんな非の打ち所のないイケメンがやりたがる女と俺はセックスしてるんだ)と誇らしくも思えてきた。






話をチヒロとのことに戻そう。



ゴールデンウィーク過ぎたあたりからだんだんと疎遠になり、4月には毎週末はチヒロの家に泊まり込んでヤリまくっていたのが2、3週間に1回くらいになり、泊まった日も生理だの疲れてるだので断られることが多くなった。



怪しいとも思ったが、大学の授業にサークルにバイトにと、まじめなチヒロのことだから頑張りすぎて疲れてるんだろうなと思った。



それに付き合いが長くなれば多少のマンネリは仕方ない。



これも仲良くなった証だとプラスに解釈していた。



しかし、俺のそんな思いはあっという間に崩れ去った。






「しんさん、俺、ついにチヒロさんを食っちゃいましたよ」






にやけた顔で、俺とチヒロとの関係など知らないマナブが誇らしそうに言った。



初めて頭の中が真っ白になるというのを感じた。



しばらく放心状態だったと思う。



長いこと意識を失っていたような感覚だったが、実際にはわずかな時間だったのかもしれない。



気づいたときには、まだマナブがべらべらとチヒロとのセックスのことをしゃべっていた。






「まじエロいっすよ~、あの女。ずっと俺のちんぽでイキまくりw挙句に潮を吹いて失神ですよ」






・・・俺とのセックスでは、チヒロは失神なんてもちろんしたことないし、潮吹きどころかイカせたこともない・・・。






「俺がゴールデンウィークで帰省したときに、たまたまチヒロさんも帰省してたんすよ。ちょっと誘ったら楽勝でしたw彼氏のセックスじゃ全然満足できないらしいっすよ。テクなしだし、何よりちんぽが小さいってw彼氏しか経験なかったから今まではそれが普通と思ってたらしいけど、俺のちんぽを入れてからは彼氏の小さいのじゃダメだってw可哀想っすよね~彼氏さんwイッたこともなかったらしいから、指で軽く何回かイカせて、潮も吹かせてやりましたよ。けど、まさかちんぽでも吹くとは思わなかったっすよw」






・・・信じられない・・・チヒロが・・・。






しかし、確かに辻褄は合う。



チヒロと疎遠になりだしたのは、ちょうどゴールデンウィークを過ぎたあたりからだ・・・。






その日、俺はすぐにチヒロに連絡をとってみた。



今週末、久しぶりに会えないかと・・・。



予想外に返事はOKだった。



彼女にOKされるのが予想外というのも変な話だが、このときはマナブの話にショックを受けながらも、心のどこかで、(何かの間違いかもしれないし)と希望を持っていた。






約束の土曜日。



俺のテンションは最高潮だった。



久しぶりに会えるということで浮かれて、マナブの話は嘘に違いないと、なんの根拠もなく思い込んでいた。






予備校は土曜も授業があるので、チヒロとは授業が終わった夕方に会う約束だった。



はっきり言ってもう授業どころではなかった。



浮かれた心と、膨れたちんぽをなんとか抑えながら、ようやく授業がすべて終わった。






小走りで駐輪場までチャリを取りに行き、いざチヒロのもとへ向かおうとチャリを漕ぎ出したときだった。



ケータイのメール着信音が鳴った。



チヒロからだ。



何か嫌な予感がした。



そして、その予感は当たっていた。






『しん、ごめん。今日急に実家から両親が来ることになって、会えなくなっちゃった・・・。本当にごめん』






なんだよそれ・・・。



ちょうど今から会おうって時に・・・。



俺は一気に落胆した。



しばらく落ち込んでいたが、どうせ他に用事もないし、せっかくだから少し自習して帰ろうと思い、予備校に戻ることにした。



予備校の方に折り返すと、1台のチャリがこっちの方に向かって来ていた。



マナブだった。



1人で自習するのも何だから、俺はマナブを誘うことにした。






「おーマナブ。一緒に少し自習して帰んないか?」






「え!あ、・・・すんません。今日ちょっと体調が悪いんで、早く帰って寝ようかなあとか思って。すんません」






どこか慌てた様子で、そそくさと帰っていった・・・。



・・・帰った?



マナブは帰った?



・・・いや、おかしい。






チヒロの家とマナブが入ってる予備校の寮とはちょうど反対の方向なのだ。



マナブは確かに、俺が行こうとした道、つまりチヒロの家の方へとチャリを漕いで行った。



体調が悪いから早く帰るというのは明らかに嘘だ・・・。






なぜ・・・?






とても嫌な汗をかいていたが、気づくと俺はチヒロの家の方へと急いでいた。



めいっぱい立ち漕ぎをして、やっとマナブに追いついてきたところで、そのままある程度の距離を保ってマナブの後をつけた。



見覚えのある道・・・。



マナブが止まった。



チヒロのアパートの駐輪場だった。






何かの間違いだ・・・。



確かにマナブはチヒロの家に入ったが、きっと何か用事があるだけなんだ!






混乱した頭では、こんなことしか考えられなかった。



チヒロの家に乗りこもうかとも思ったが、そんな気力は残っていなかった。






放心状態で10分ほどいたようだった。



我に返った俺はチヒロにメールしてみることにした。



一縷の望みを託して・・・。






『やっぱ今日は会えないよね?・・・なんかチヒロの顔をすげえ見たくなってきちゃったよ』






ものの1、2分で返信は来た。






『ごめん、もうお母さんたちがうちに来ちゃったんだ・・・また今度ね!!本当ごめん』






なんでだよ・・・なんで嘘つくんだよ・・・。



お前のうちに来たのは・・・お前が今一緒にいるのは・・・マナブじゃないか・・・チヒロ・・・。






マナブの言葉が俺の脳裏をよぎる・・・。



チヒロを頂いた。



チヒロをイカせまくった。



チヒロは俺のセックスじゃ、俺のちんぽじゃ不満・・・。



こんな状況で、俺は自分の体の変化に気がついた。



勃起していたのだ。



俺がこんなとこでどうしようもなくちんぽ勃起させてるときに、マナブは・・・そして俺の彼女のはずのチヒロは・・・。






俺は混乱しながら、ふらふらとアパートの裏にまわった。



チヒロの寝室の窓があるところだ。



この場所は、塀と隣のビルで、道路や周りのビルからは完全に★角になっている。



俺は危ないから閉めるように言っているが、チヒロは寝室の窓は常に開けたままにしているのだ。



寝るときも、アノときも・・・。






窓のすぐそばまで来た。



中から特に物音は聞こえない。



聞こえるのは尋常じゃなく脈を打つ俺の鼓動だけだった。



そっとカーテンの脇から中を覗いてみる。



バレないように、そっと、そっと・・・。



頭をハンマーで殴られたような衝撃とはまさにこのことだと俺は思った。



そんな光景がいきなり俺の目に飛び込んできた・・・。






ベッドの上に仁王立ちしているマナブ。



そして、その前に跪き、一生懸命に顔を動かしているのがチヒロだった。



しかもマナブは手を自分の腰に当てた状態で立っていた。



チヒロのほうがマナブの尻に手を回し、自分から必★にしゃぶっていたのだ・・・。






さらに驚いたのがマナブのモノだ。



チヒロの口は、いっぱいに頬張ると、ちょうど俺のちんぽをきれいに咥え込むくらいだ。



今、目の前でチヒロは、目一杯頬張っている。



しかし、それでもほとんど咥え込めていない。



チヒロの口に入りきらずに、見えている部分だけでも俺と同じか、もしかしたらもっと大きいかもしれない・・・。






チヒロが・・・自分の彼女が、目の前で自分の倍以上もあるデカチンをしゃぶらされている・・・。



いや、自ら好んで咥え込んでいるのだ・・・。






こんな屈辱的な状況で、マナブの半分以下の俺のモノははち切れそうなほど勃起していた。



同じ勃起でも、マナブはチヒロの口の中で、俺は汚いパンツの中。



こんな状況が、マナブと俺のちんぽの違い、男(オス)としての能力の違いを見事に表しているように思えた。






チヒロは俺の彼女だ。



だが優秀なオスの前では、そんなことはなんの意味もなさない。



たとえ俺の彼女であっても、より優れたオスの前では自ら喜んで跪き、奉仕をするのだ。



劣ったオスは、ただそれを見ていることしか出来ないのだ・・・。



そんなことを考えながら、なんと俺のモノはパンツの中で皮を被ったまま射精してしまっていたのだった。






<続く>