外出から帰ってきて玄関を開けようと鍵を探していると植え込みから微かに啜り泣く声が聞こえ、よく見ると年は10歳位だろうか・・・長い黒髪の裸の女の子がドロだらけで蹲っていた。






「ねぇお嬢ちゃん?どうしたの?」






極力優しく声をかけると少女はビクッと肩を震わせ怯える様にこちらを見た。



「大丈夫よく見て?お兄さん君に痛い事とかした人じゃないよね?ね?どうしてそこに居るのかな?お兄さんに教えてくれるかな?」






すると少女は大粒の涙を零して嗚咽しはじめた。






「あぁ~・・・じゃぁまず体のドロ落とそうか!おいで、お風呂はいろ?」






少女を抱っこして家に入った。



風呂場に直行し温めのシャワーでドロを流す。






「ほら、手をどけて?ちゃんと洗えないから・・・ね?恥ずかしいかもしれないけどちゃんと洗わないとバイキン入っちゃうから」






胸て股間を押さえて離さない少女を優しく言い聞かせて手を離させる・・・。



ドロを流すと少し膨らんだおっぱいとツルツルのマンコが表れ少女は顔を真っ赤にしている。



それよりも、明らかに大人の力で付けられた痣が多数あり、酷い虐待の姿が目に見えた。



極力痛くない様体を洗い湯槽に浸からせ一度脱衣所に戻り服を脱いで風呂場に戻った。






「お兄さんも一緒に入っていいかな?」






恥ずかしそうに俯きながらコクリと縦に振ってくれたので体をサッと洗い流し、少女を膝に乗せて湯槽に浸かってもう一度聞いた。






「どうしてお兄さんの家の庭で蹲っていたのか教えてくれるかな?」



「ぅ・・・グズッ・・・お、がぁざん、がっ・・・マユは、いっ・・・いらない子だからっ、で・・・」






途端に俺の肩に掴まって泣きだした。






「えぇっ!?それでお母さんはどこに?お父さんは?」



「おとぉさん居ないっ・・・おがぁさん、知らな、いっ人、と・・・車でいっぢゃっだ・・・その人が、いら、ない、ならっ、服もすてちゃえっで・・・マユの服、全部すでぅぇっ、マユっ『やめて』って言ったのに゛、着てた服も・・・ビリビリって・・・そのまま車に乗せられて・・・このお家の近くで突き飛ばされたの・・・マユ恥ずかしくてどこにもいけなくて・・・」



「だからドロだらけなのか・・・よしよし、もう大丈夫だから!変なおじさんに見つかる前にお兄さんが見つけれて良かったよ・・・そうか、痛かったね、恥ずかしかったね、恐かったね・・・」






ギュッと頭を抱き締めると大粒の涙を零して俺の胸で泣いた。



十分落ち着いた後で風呂から上がり、Tシャツを着せてパックのフルーツジュースを飲ませた。






「お爺ちゃんとかお婆ちゃんとか親戚の人とかどこに住んでるか知ってる?」



「(フルフル)・・・お母さんが『そんな人居ない』言ってたから分からない」



「うぅ~ん・・・じゃあさ?もしマユちゃんがいいならさ、このお家で一緒に暮らす?お兄さんも一人だったからマユちゃんが居てくれると嬉しいな?」






するとマユちゃんはポロポロと涙を零した。






「あっ!嫌だった?嫌ならいいんだよ?ね?」



「うれじぃの・・・マユ、こんなに優しくしてもらえるの初めてだから・・・マユもお兄ちゃんと一緒に住みたい!お兄ちゃん大好きぃぃ・・・ぅぇぇぇぇ・・・」






膝に乗せて泣きじゃくるマユちゃんを抱き締めてなだめる。



両手両足でガッチリと抱き付いてやっと巡り合えた優しい大人の温もりを全身で感じているのだろう・・・。






シャツ一枚しか身につけてないマユちゃんの温もりに、意志と反してムラムラと沸き上がる感情があった・・・。