2月の3連休を利用し、スキーに行った時のこと。



本当は彼女と行くつもりだったが、叔母さんの容態が悪くなったらしく、間近になってキャンセルされて・・・。



事情が事情だけに仕方ないと言えば仕方ないが、楽しみにしてたから、俺凹んじゃって。



でも、どうしてもスキーにだけは行きたくて、友達に声をかけてみたけど、急なことでみんな無理。






(1人で行くか?)






なんて考えたりもしたが、それはそれでなんか寂しいしね。



諦めかけたが、妹(サトミ、19歳、専門学校)に声をかけてみた。



ま、ダメ元だけど。






妹のヤツは運動オンチで、スノボも含め、スキーなんてやったことがない。



ましてや俺とも、そんなに仲が良いわけじゃなく、2人で遊びになんて行ったこともない。



どうせ「きもい」とか「うざい」とか言われ、軽くあしらわれると予想していたのだが、予想に反し、「お兄ちゃん、連れてって」と。






妹のヤツ、普段は「兄ちゃん」と言うくせに、頼み事をする時だけは「お兄ちゃん」になる。



俺にしてみたら、彼女と行くにしても1人で運転するわけだし、誰でもいいから眠気覚ましの話し相手が欲しかったってのが本音。



要は、一緒に行ってさえしてくれれば、相手は誰でも良かった。



これでスキーに行けると、ただそれだけが嬉しかった。






妹のヤツ、生まれて初めてのスキーってことで意外と燃えていた。



ウェアや帽子、グローブやゴーグル、おまけに靴まで、たぶん親父にねだったのだろうが、あっさり揃えやがった。



親父も甘いよな・・・。



俺なんか、大学時代のバイト代を貯めて、どうにかこうにか買ったんだし、板なんて働き出してやっと買ったってのに。



ど素人のくせして、『ellesse』のウェアなんか買って俺に見せびらかす妹を見て、少し腹立たしく思ったりしたよ。



男親って、どうしてこんなに娘に甘いかね?






そんなこんなで金曜日の夜、仕事が終わって帰宅するとすぐ助手席に妹を乗せて、俺は芸北に向けて出発した。



芸北にはスキー専用のゲレンデがあり、俺はそこがお気に入り。



あまり綺麗ではないし、広くもないけど、安心して滑れるところがいい。



ちなみに俺んちは福岡市ね。






出発するや否や、妹のヤツ、30分くらいベラベラと喋ってたと思ったら急に寝ちまいやがって・・・。



俺は暗い車内に1人って感じになってしまった。






「一緒に行く意味ねぇじゃん・・・」






1人呟きながら俺は車を走らせた。



もともと眠くなる高速では行く気がなくて、3号線、2号線をひたすら走り、4時前に芸北国際に着いた。






土曜日、俺は滑りっぱなし。



ど素人の妹が俺に着いて来れるはずはないから、スクールの1日コースに強制入学。



俺が教えると俺自身が滑れなくなるし、きっとイライラしてスパルタになるし、俺の為にも本人の為にも、金はかかるがそれが正解だと思う。






ところが夕方になって、俺がいた上級者コースに妹が上がってきた。






「大丈夫か?」と心配したが、こけ方をちゃんと習ったらしく、とりあえず怪我はしなかった。



ってか、そこそこには滑ってた。



ちゃんとスクールで覚えたからか、ボーゲンはなかなか様になってて、ちょっと驚いた。



2、3回、一緒に上級を滑ったかな。



日も暮れて来たので、初日はそれで終わり。



その夜は広島市内のウィークリーマンションに泊まった。






「彼氏と来たかったな~」なんて、妹のヤツ・・・。



それは俺のセリフだって!






翌日昼には、こっちを発つつもりだからね。



運転で疲れてたし、明日に備えて早く寝なくっちゃ。



シャワーを浴び、コンビニ弁当を食べ、さっさと寝た。



当然だけど別々。






翌日、スキー場に急ぐ車の中で、「今日は一緒に滑ろうね」と妹が・・・。






「そりゃいいけど、こけても待っててやんねぇぞ」と冷たく言う。






妹に対する兄の態度なんて、みんなそんなもんだ。






そしたら妹、「誰か優しい男の人がナンパしてくれないかな~」だって。






ナンパは期待できないのが、このスキー場。



スキーヤーばかりだから、そんなに若いのはいない。



ま、そっちの方が、俺にしてみりゃ都合いいんだけどね。



ところが妹、一緒に滑ってみたら、今日は意外と転ばずに遅いなりについて来やがる。



振り切ろうと思えば振り切れるが、こけないなら、あえて振り切る必要はない。



結局、昼過ぎまでずっと一緒に滑ってた。






スキーを終え、さぁ帰ろうと思ったが、妹のヤツ、「せっかく広島まで来たんだから、お好み焼きを食べよう」とか言いやがって。



芸北にはよく行くし、広島市内のウィークリーマンションにもよく泊まる俺だが・・・。






(そういやお好み焼きは食べたことないな)






なんて考えたのが甘かった。



お好み焼きを食べ終え、車に乗った時はもう夕方。



満腹になったことで若干眠気を覚えた俺。



そんな俺に、「宮島にも行ってみたい」と妹が言う。






「彼氏と行け!」






「いいじゃん、連れて行ってくれても・・・」






拗ねた妹を宮島まで連れて行く、俺は優しい兄貴だ。



でも宮島に着いたら、すでに真っ暗で何も見えやしない。



落ち込んだ妹をからかいながら、そのまま2号線を下って行った。



高速で帰れば良かったんだけどね・・・。






すぐに眠りに落ちた妹。



俺も1人にされ、睡魔と闘うことに。



だが岩国で睡魔に負け、コンビニの駐車場に車を停めて眠りに落ちた。



寒くてエンジンをかけてたのが悪く、店員に起こされたのが22時。



ま、少し寝たから大丈夫だろうと、また車を走らせる。



ところが徳山あたりで、また睡魔。






(だめだ・・・疲れきってる・・・)






どうにかこうにか宇部あたりまで車を走らせた所で妹が起きた。






「お腹空いた~」






ラーメンをすすり、さぁ帰ろうと思ったが、かなり眠い。



妹は妹で、「シャワー浴びたい」とか言ってるし。



で、相談した結果、ラブホテルに泊まるかと・・・。



風呂もあるし、ビジホに泊まるより安いし、ま、寝るだけなら文句はない。



最初は妹のヤツ、「え~っ?」とか言ってたが、別にナニしようってわけじゃなく・・・。






「寝るのは別々だからね」と約束させられ、俺はラブホに車を入れた。






妹にお湯を張ってるもらってる間、俺はテレビを観ていたが、いつの間にか落ちていた。






「お風呂入りなよ」と起こされ、湯船に入ってまた爆睡。



声に気付いて目を覚ますと、妹が風呂の入り口から顔を出してる。






「覗くなよ」とからかうと、「ばかっ!」と言われてドアを閉められた。






どうにかこうにか上がって、備え付けの薄手のガウンを着て、ベッドに横たわる俺。






「ソファーで寝てよ」と妹が言ってたが、「あぁ」と返事をするも体が動かず。



それ以降の記憶は無い。






ふと寝苦しさに目が覚めた。



何気に時計を見ると、5時を少し回ったところ。



いつの間にか、きちんとベッドで眠っていた。



そして横には妹が・・・。



なぜか妹に腕枕なんかしてて、しかも妹のヤツ、俺に抱きつき、胸に顔を埋めている。






(な、なんだ?)






ちと動揺。



妹もガウンを着てたが、覗いた谷間を見る限り、どうもノーブラっぽい。



そしてその胸が俺の体に密着してる。



もっと動揺した。



朝勃起か、それとも興奮したのか・・・息子はMAX状態だった。






(や、やべぇ・・・)






それっきり眠れなかった俺。



腕を抜き、ソファーに移ろうかと思ったが、妹が目を覚ましでもしたら股間のMAXを見られちまう。



それもマズイ・・・。



俺は出来るだけ思考を変え、MINに持っていけるように善処した。






「兄ちゃん、勃起ってるよ」






妹に突然言われ、俺はますます動揺した。






「はぁ?お前、起きてたの?」



「いや、今起きた」






「そう」



「兄ちゃん、勃起ってるよ。妹に興奮した?」






腕枕をされ、抱きついた状態のまま妹が俺に尋ねる。






「朝勃起だし!」






俺は強く否定したが、それがまずかったか・・・。



妹は「そう?」とか言って、ますます俺に強く抱きついてき、足まで絡めてきた。






(マ、マズイって・・・)






「考えてみたら、一緒に寝るのなんて久々だねぇ」






感慨深かそうな妹に、「そうだね・・・」と返すが、俺の心はここにあらず。






「兄ちゃんが中学生になってから一緒に寝たことないもんね~」






「そうだね・・・」






妹は、ちょっとだけ体を布団から出すと、いきなり俺の頬にキスしてきた。






「な、なんだよ?」



「スキー楽しかったから、そのお礼」






「お礼ってお前・・・フツー兄貴にキスするか?」



「ほっぺだからいいじゃん。じゃ兄ちゃん、フツー妹に興奮すんの?」






「興奮なんかしてねぇよ!」



「してんじゃん」






足で股間グリグリ。






「ば、ばか!やめろって」






「やっぱ興奮してるし」






「だからしてねぇって!」






直後に自分の胸を押し当ててくる。






「わ、分かったから・・・やめろって!」



「興奮してるんでしょ?」






「あぁ・・・してるよ・・・」



「良かった、まるで無反応の方が女としては辛いのよね」






「ほうっ。お前も女になったってか!」






胸を押し当ててくる妹。






「分かった!分かったから・・・はい、サトミは女です」






「分かればよろしい」






それからしばらく妹は、学校のこととか、どんな仕事に就きたいかとか・・・色々と話してきた。



でも俺、正直あんまり耳に入ってなくて、絡められた足と当たってる胸にばかり神経が行ってた。



それを知ってか知らずか、妹はずっと、その体勢を変えようとしない。



1時間近く、そのままだったかな・・・。






話が彼氏の話になり、最近ケンカしたことを言い出した途端、突然すすり泣きやがって。



俺の胸に顔うずめて泣くもんだから、俺・・・思わず肩を抱き寄せてしまった。



そしたら妹、ますます大声出して泣きやがって。



妹が泣いてる間、ずっと頭を触ってた俺。



変な気はなかったんだけど、なんとなく、ただ可哀想な弱々しい1人の女として、その時は見てたかな。



ひとしきり泣いた妹、「ごめんね」と言って笑った。






「なんであたし、兄ちゃんにこんな話をしたんだろうね・・・」



「ま、そんな心境だったんじゃないか?」






「そだね。それにしても兄ちゃん・・・優しいね」



「ばーか!」






「アリガト」






そう言うと、妹はまた頬にキスをした。






「あれ?今度は無言?」






「さっきされたから、もう免疫が出来たし」






「そうかな~」






突然妹が体を起こすと、俺の上に乗ってきやがった。






「ここ・・・まだビンビンですがぁ?」






そう言うと足ですりすり。



上に乗った反動で妹の足が肌蹴てるのは、その感触で分かった。






「へへへ。『興奮してる』って白状しなさい!」






顔を近づけ、足でスリスリしながら迫る妹。






「あー・・・してるかもなー」






「素直じゃないなぁ、兄ちゃん・・・」






そう言うと妹、今度は口にチュッって・・・。






「お前、何すんだよ!」






俺はそう返すのが精一杯・・・。






「嫌?」






そう言うと妹、今度はチュ~ッって・・・。






「嫌じゃないよね?嫌だったら、あたしを振り払ってるもんね?」






いや・・・ま・・・確かにそうなんだけど・・・。






「もう1回、キスしていい?」






今度はもっと長くて、しかも1回どころか何度も・・・。






「兄ちゃん、ありがと・・・誘ってくれて・・・」






そしてまた長いキス。






「楽しかったよ」






長いキス。






「好き・・・」






さらにディープキス。






「もっと大きくなってるよ・・・」






ディープキスしながら手で確認してくる妹。



そこまでされたら俺だってもう止まらない。



妹のガウンの帯を解く。



そして肌蹴させると、妹も俺のガウンを解き、前を肌蹴させた。



妹は両手で俺の顔を押さえ、体を密着させて俺にキスをする。



俺は妹の背中に手を回し、しっかりと抱き締めた。






「舐めていい?」






妹はそう言うと布団に潜り、俺のパンツに手をかけ、ゆっくりと下ろした。



そしてしばらくは感触を楽しむかのように手で触っていたが、やがて・・・。






<続く>