とあるショッピングテレビに転職して、もうすぐ10年になる。



自分で言うのも気恥ずかしいが、男にも負けない仕事をしてきたつもりだ。



男と恋愛をしたり結婚をしたり、そんなことはもう随分昔に諦めてしまった、はずだった。



あの子供みたいに無邪気な笑顔を見るまでは・・・。






彼との出会いは、とても良いとは言えないものだった。



『テレビで放送した商品をホームページでいつでも購入できるようにする』というテーマのもと、WEBサイトの再構築プロジェクトが立ち上がった。



番組プロデューサーである私もオブザーバーとして、そのプロジェクトに参加するよう要請された。



プロジェクトの根幹となるWEBページのデザインや設計などは専門会社に外注する必要があり、外注先の選定については情報システム部の清水部長が中心となって精査し、某WEB制作会社にお願いすることになった。



その会社は従業員15名と小所帯ではあるが、Fテレビや伊◯丹など多数の企業で実績が評価されているクリエイター集団だった。






外注企業が決定すると、すぐにプロジェクトがスタートし、キックオフミーティングが行われ、参加メンバー全員が顔を揃えた。



その席上で、私はWEB制作会社のクリエイター達の服装を見て、思わず叱りつけてしまった。



当社も仕事の関係上ラフな格好の者が多かったが、WEB制作会社の社員達は予想を超える奇抜な格好だった。



シャツの半分の色が違ったり、ピンクのツナギのような服装の者もいた。



とても客先に来る格好ではなかった。



私はクリエイター達を一人一人見据えながら注意した。






その中に、一際整った顔立ちの若い男がいることに気づいた。



それが達也だった。



初めて見た時から顔の美しさに惹かれていたが、達也は顔だけでなく仕事の腕も確かだった。






プロジェクトは予定通りに進み、当社の社長が絶賛するほどの内容で、WEBサイトは無事に完成した。



その打ち上げの席で、まさか誘われるとは予想もしていなかった。






「若葉さん、良かったら、この後2人で飲みに行きません?」






「え?私?」






「僕、若葉さんみたいに仕事が出来てスマートな考え方の人、好きなんですよね」






男の誘いに応じたことなど、もう何年もなかったが、達也のストレートな物言いに悪い気はしなかった。






「いいわよ。あまり遅くならなければね」






ホテルのバーで並んで座って、若い男といったい何を話したらいいのかと少し緊張したが、思った以上に会話は弾んだ。



私はずっと気になっていたことを聞いてみることにした。






「達也君は、かなり若そうに見えるけど、実際はいくつなの?」






「見た目通りで面白くないですよ。25歳です。専学出て5年目ですね」






やはり若かった。



私と1回り以上違うのか・・・。






「そうなんだ・・・」






なんだか私のテンションは急降下してしまった。






「実は僕もずっと気になってたんですよね。このチャンスに聞いちゃおっかなwでも女性に年齢を尋ねるのは失礼ですかね?」






(え?それを私に聞く?)






若干慌てたが、大人の女を演じていたかった。






「いくつに見える?」






「えーっとそうですね。さん、じゅう、さん。長谷川京子と同じくらいですか?」






「あら、達也君、すごい、当たり!大当たり!って言いたいところだけど残念、もっと上」






「そうなんですか?そんな上には見えないけどなあ、じゃあ37歳でしょ?ずばり吉瀬美智子と同じくらい!若葉さん似てますもん」






「えー?あんな美人じゃないでしょwもう!恥ずかしいからやめて!」






実は何度か似ていると言われたことはあった。



それでも私はおどけて見せた。



正確な年齢を言いたくなかったから。






「若葉さん、超奇麗ですよ。うちの会社の奴らもよく言ってます。伊藤なんて、もう大絶賛ですよ」






「そういうのは、ほんともういいからwくすぐったくなるから」






奇麗と言われることには慣れていたが、額に汗を浮かべながら真っ赤な顔して話している達也を見ていたら妙に嬉しくなった。






「達也君、彼女とかいるの?たくさんいそうだけどw」






シャンパンの後、カクテルを2杯飲んでいた。



お酒の力を借りて少し踏み込んでみた。






「たくさんですか?そんな男に見えますか?」






突然、真顔になった達也に少し慌てた。






「ごめん、変な意味じゃなくて、達也君、格好いいから・・・」






「僕は女性には真面目ですよ。今は彼女はいません。好きになりそうな人はいますけど」






「そ、そうなんだ・・・。ごめんね、真面目じゃないって意味で言ったわけじゃないから」






「それはもういいです、それより好きになりそうな人が誰か聞かないのですか?」






「え?」






整った顔が真っ直ぐ私の方へ向けられた。



真剣な目が輝いて見えた。






「も、もう遅いから、帰りましょうか」






私は怖かった、恋愛は二度としないと決めていた。



できない理由があった・・・。






その日から達也と頻繁にメールをするようになった。



最初は半日に1回程度返信していたが、それが3時間おきになり、そのうち暇さえあればメールの受信確認をするようになっていた。



何度か誘われもした。



いつも1度は断るものの、結局は誘いに乗っていた。






そして定番のように3度目のデートで、「好きだ」と告白された。



私は受けるわけには行かなかった。



今までも、どんな男に思いを打ち明けられても私は断ってきた。



またいつものように断るだけだ。



そして、もう二度と会わない。






「ど、どうしました?すみません。突然変なこと言ってしまって驚きましたか?」






気づかないうちに涙が零れていた。



達也が心配そうに顔を覗き込んでいた。






「ううん。違うの。そうじゃない・・。ごめんね。私、付き合えないの」






私は達也のことを好きになっていることに気づいた。



それでも付き合うことはできない。






「僕は真剣です。若葉さん、理由を聞かせてください。お願いします」






心臓を射抜かれるかのような真っ直ぐな眼差しだった。



彼の目を見つめているうちに、いつの間にか肝が据わってきていた。






「今からホテル行こ!」






「え?えー?わ、若葉さん・・・何を・・・」






突然の成り行きに慌てふためく達也を無視して、私はペニンシュラに向かって歩き出した。



達也は慌ててついて来た。



部屋に入ってすぐに私はジャケット脱ぎ、シャツのボタンを外していった。






「ちょ、ちょっと若葉さん」






「いいから!」






私はシャツの前を掴んで思い切り広げた。






・・・大学2年の夏のことがフラッシュバックした。



気持ち悪いモノを見た時のあの顔。



大好きだった、本当に大好きだった彼の歪んだ顔。



慌てて顔を背けられた裸の私。






いつの間にか涙が出ていた。



恐る恐る達也の顔を窺った。






(え?!うそ!)






優しそうな目が私を真っ直ぐに見ていた。



何度も何度も行われた心臓の手術。



左胸に走った醜い傷跡を、同情でも哀れみでもなく達也は愛おしそうに見ていた。



すっと手が伸びてきた。



達也は黙ったままだった。



黙ったまま傷跡を優しく撫でられた。






気づいた時には達也の胸に飛び込んでいた。



まるで少女のように。






唇を合わせ、達也の背中に腕を回した。



大学時代、付き合った彼と数えるほどしかキスをしたことがなかった。



どうやっていいか分からなかったが、本能のままに唇を貪り舌を舐め合った。






(たっ、達也!)






キスに夢中になっていると、いつの間にかブラのホックが外されていた。



両肩から肩紐が外され、カップが取り去られていった。






(いやっ・・・)






本能的に片手で乳房を覆った。



達也は、そんな私の片手を掴んで乳房から外させようとした。



同時に唇を音を立てて吸い上げてきて、舌をしゃぶるように絡めてきた。



脳の奥が痺れて腕に力など入らなくなった。



あっさりと胸から腕を下ろされてしまった。






達也は、丸出しにされた乳房を、手のひらで乳首を撫でるようにしながら優しく揉みこんだ。



初めてだった。



男の手が私の胸に直接触れるのは初めてだった。



婦人科さえも、調べて女医にかかっていた。






「あっ、あああっん!」






唇が離されたのでゆっくり息を吐こうとしたが、達也の顔が下りてきて、そっと乳首に口付けし、パクッと咥えられた。






「あっああん」






乳首を軽く噛まれるだけで体に電流が走った。



どうして良いか分からず、ただされるがままになった。



今までプライドを支えに仕事をしてきた私が、仕事上の知り合い、それも若い男の前で、恥ずかしい声をあげ続けている。



自分が信じられなかった。



スカートが捲り上げられ、太股を撫で回された。



達也の指先が股間の割れ目をなぞり、敏感な部分を重点的に弄られると、もう立っているのがやっとだった。






「ああ、あああん、あっ、あ、ああん」






自分でするよりも何10倍も気持ち良く、なにより心が満たされる思いだった。



身を任せてされるがままになっていると、達也の指がパンツの内側に差し込まれた。



ストッキングと一緒にパンツが下ろされていった。






「ちょっと、ちょっと待って」






慌てた、慌ててストップを掛けた。






「すみません。興奮しちゃって。まさか若葉さんとこんなことできるなんて思ってなかったから」






言葉の潔さと、照れて真っ赤になってる整った顔に完全に魅入られていた。






「こんな美しい人、初めてですよ」






そう言いながら再びパンツのゴムに手が掛かった。






「ま、待って、言わなきゃならないことが・・・」






達也は顔を上げて私を静かに見つめた。






(ど、どうしよう、恥ずかしい。だけど・・・言わなきゃ)






「わ、私、初めてなの・・・。こ、こんな年いってて笑っちゃうよね・・・」






羞恥で顔に血が上っていくのが自分でも分かった。






(え?達也!)






達也は黙ったまま背を向けて、私から離れていった。



そして部屋の出口に向かって歩き出した。






(そんな!待ってよ!やっぱり、こんな年で処女なんて気持ち悪い?)






パチン。






(え?!)






部屋の電気が一斉に消えて真っ暗闇になった。






(達也?)






子供のようにはにかんだ笑顔が私を見つめていた。






「この方が恥ずかしくないでしょ」






「う、うん」






気遣いが嬉しかった。






「若葉さんが初めてで、僕は超嬉しい」






「え?」






「だって、本当に、この身体、男が誰も触れてないんでしょ?」






「本当よ。醜いでしょ。この胸・・・。一度だけ見せたことがあったの、その人は顔を背けて逃げていったわ」






「へえ」






何でもないことのような軽い返事だった。






「そ、それだけ?」






「はい。だってそれもひっくるめて若葉さんでしょ?それに、おっぱいは凄く綺麗ですよ。乳首なんて超ピンク、可愛くて最高!」






「ば、ばか!」






「リラックスして横になってるだけでいいですから。僕に全部任せてください」






そう言うと達也は私をベッドに優しく倒して、そっと腰に手を伸ばした。



私は脱がされやすいように無意識に腰を少し浮かした。



あっという間にシルクのパンツは引き剥がされ、私は丸裸にされた。






「若葉さん、大丈夫だから。もっと力を抜いて」






そう言うと達也は私の足をグイッと大きく押し広げてしまった。






(は、恥ずかしい・・・なんて格好・・・)






すでに暗闇に慣れた達也の目には私の性器が丸見えになっているに違いなかった。






ヌチュ・・・クチュクチュ・・・。






「あっ・・はっ・・ああん」






達也の指先は凄く繊細に、そして大胆に動いた。






ヌプ・・・ヌププ・・・クチュクチュ・・・。






「はああん、あっああ、ああん、ああっ・・・」






40年もの間、男を知らずに乾ききっていた私の女の部分は、完全に潤い、花開かされた。



年下の男、それも仕事上の知り合いに全てを晒しているという屈辱感が私をより一層感じさせていた。



クリトリスを弄り回され、膣に指を抜き挿しされただけで、私は早々にイッてしまった。



一人でするときは、こんなに早くイッたことなど今まで一度もなかったのに・・・。



しばらく身動きできずに朦朧としていると、突然、部屋の明かりが点いた。






「いやああっ!」






思わず少女のような叫び声をあげてしまい、激しく後悔した。






「大丈夫ですよ。みんなやってることですから」






諭すような言い方だった。






(この私にそんな言い方しないで!)






経験がないことを馬鹿にされている気がして、少し惨めな気持ちになった。



しかし、そんな感情などすぐに吹き飛んでしまった。



達也の整った美顔が私の醜い胸の傷跡に寄せられ、そっと口付けする。



その瞬間の映像が鮮明に脳へと送られた。



これも部屋が明るいおかげだ。



醜い傷跡が1本1本丁寧に舐められるたびに、今までの辛さや寂しさが癒されていく気がした。






「そんなところ、もう舐めなくていいから。もう十分・・・」






「じゃあ、今度はこっちにしよ」






明るい言い方だった。



達也は私にカエルのような格好をさせた。



醜く膝を曲げて足を大きく開かされた。



指で割れ目を開かれて、中身まで凝視された。



恥ずかしすぎて★んでしまいそうだった。



それまでは、どんな恥ずかしい格好をしても真っ暗闇だということが私の最後の砦だった。



それさえも奪われてしまった・・・。






身体の全てを詳細に見られただけでなく、40過ぎのくすんだ肌も、いい年をして恥ずかしがる顔も、私にとっては絶対に見られたくない何もかもが完全に晒されてしまった。



股間を弄られ、お尻を揉まれ、お尻の穴にまで指を這わされて・・・。



開かれた股間の割れ目に達也の舌が差し込まれた。






「いやよ。明かりを消して、お願い」






喉元まで出掛かった。



しかし、それを口に出すことは、処女のくせに、40歳を過ぎた年上女としてのプライドがどうしても許さなかった。



しかしそれでも、四つん這いにされて突き出したお尻の穴に達也が吸い付いた時だけは・・・。






「そこはやめて、汚いよ!」






思わず叫んでしまった。






「若葉の全てを愛したいんだよ」






名前を呼び捨てにされ、タメ口になっていたが嫌ではなかった。



むしろ嬉しかった。






「ここを下げて、背中を反らせて、そうそう。んで、お尻をもっと突き上げる感じかな」






背中を下に押され、お尻を少し持ち上げられた。






「そうそう。そんな感じ」






恥ずかしい。



自分のしている格好を想像すると顔が熱くなった。






「お!いいね。この格好。これ、男が喜ぶポーズだから覚えておいて」






「う、うん」






(こ、こんな恥ずかしい格好をみんなしてるの?)






「あっん!」






お尻を割り開かれて、穴に息を吹きかけられた。






「あん」






くすぐったい・・・。



達也はペロっと一舐めすると、舌先でお尻の穴を穿るようにつんつんしてくる。






「あああん、達也、あああ、達也ぁぁ」






アソコをクチュクチュ弄られながらお尻の穴を舐められて、もうほとんど理性など残っていなかった。



私はなすがままになって、さらにお尻を高々と突き上げた。






「あっあああん!」






達也の鼻が私のお尻の割れ目に入ったと思った瞬間、アソコに快感が走った!



アソコに達也が吸い付いていた。



私のお尻に達也の美顔が埋まってる姿がふいに頭を過ぎった。



この瞬間、僅かに残っていた理性も完全に吹き飛び、私はただの雌になった。






(私は達也のものになるんだから、ううん、もう達也のものなのだから)






そう思うと恥ずかしいことでも平気でできた。






「若葉ぁぁ、好きだぁ。若葉好きだ」






夢中になって身体中にしゃぶりついている達也を見ると、幸せすぎて★んでも良いと思った。



私の身体で達也の指先と舌が触れてない部分が完全になくなるほど舐め尽された後、達也は自分も全裸になった。






「しゃぶって」






男のアソコを口に含むことは知識としてはあったが、まさかこの私がする日が来るなんて予想もできなかった。



しかし、私も全身を舐めてもらったんだから、今度は私の番。



当然だった。






達也はベッドに大の字に横になった。



達也のアソコはピサの斜塔みたいに斜めにそそり立っていた。



私は達也の指示通りに四つん這いになって、達也を跨ぐようにして股間に顔を埋めた。



自分のお尻が達也の目の前でぱっくり割れていることが少し気になった。






味はしなかった。



無味だった。



しかし無臭ではなかった。



酸っぱいような、すえた匂いが鼻腔に広がった。



でも、達也のものと思うと不思議と嫌ではなかった。



細かい指示を受けながら、唇で吸ったり、舌を使って舐めたり、乳房も使ったりして、私は達也を喜ばせようと必★に頑張った。






<続く>