あれから、3人で同じ部屋で手を繋いで並んで寝る日が何日か過ぎていった。



私は今夜こそ、今夜こそと思って、いつしか愛と賢治君が抱き合うのを期待している自分に気がついた。






そんな時、ついにその時がやって来た。



と言うのも、私たちが「お休み」と言って寝た後、30分位して賢治君が愛の手を離し、空いた左手が愛の股間に伸びていったのだ。



その左手は愛のパジャマのズボンの中に入り、さらにパンティの中に入り、愛の股間を直接撫でていた。



私が気がついたのは愛の表情からではなく、繋いで寝ている愛の指が私の手を少しきつく握った時だった。



その時、愛と賢治君の顔を見ても上を向いて目を閉じているだけ。



しかし愛の指はピクピクと動き、私に知らせているようだった。



そしてついに・・・。






その日も3人で「お休み」と言い、手を繋いで横になった。



そして30分位すると愛の指がピクピクと動くのです。



愛の顔を見ると、カーテンの隙間から差し込む光に映し出されるように眉間に皺が、そして鼻の頭に汗が出ているのです。



そして賢治君を見ると、なんと愛に添い寝をするように愛の体にぴったりくっつき、大胆にも右手で愛の股間に手を入れているのです。



愛は健気にも、私に悟られまいとじっと耐えていたんです。






そして、ついに私と賢治君の目が合ってしまいました。



賢治君はにっこり私に微笑み、何も知らない愛の股間をさらに手で捏ねているのです。



そんな事が数分続いたでしょうか、ついに愛の足がまっすぐ伸び、愛の手が私の手をきつく握り、腰が痙攣しだしました。



愛の顔を見ると汗だくになり額から汗が流れているのです。





私は愛がイッたのだと確信しました。






賢治君が、「愛、イッたんだね」と言うと、愛の「恥ずかしい」と言う小さな声が聞こえました。






翌日、愛の顔を見ると、いつもの愛の顔に戻っていました。



私は意識の中で夢を見ていたんです。






「ああ」



「うううん」



「ああ・・・」



「うう・・・」






(また夢の中で愛の喘ぎ声が聞こえてくる。これで何日目なんだ。もういい加減ぐっすり寝かせてくれ)






目を瞑り、意識が朦朧としている耳元で愛の喘ぎ声が聞こえてきた。






「ああ、だめ、ううんん」






瞼を開ける力もなく、ただ瞼の向こうの様子を窺う。



真っ暗ではなく、何か白いカーテンのようなものが動いている。






「ああ、ああ賢治君、ここじゃ、ああ、いや、ああ」






愛の声が徐々にはっきりと私の耳に入ってくる。



瞼に意識を集中し、すべての力を振り絞って少し開けてみた。



焦点の定まらないぼやけた愛がそこにいた。






(愛、何やったんだ。何言ってるかわからないよ)






愛は私の方を向き、指を噛んで何かに耐えているようだ。






「ああ、うんん、ううううう・・・」






その時、愛の脇の下からもう一本手が伸びてきた。



その手はパジャマの上から愛の胸をゆっくり揉み、器用にパジャマのボタンを外すとその中に入っていった。






「ああ・・・だめ。賢治君、ここじゃ、ここじゃ嫌、ううう」






(えっ、これは、これはいつもの夢じゃない)






私は瞼を薄く開け、愛を見ていた。



脇に下から出た腕は愛のパジャマの中に入り、愛の胸を揉んでいる。



そしてその下の方に目を移すと、もう一本の腕が愛の股間を弄っていた。






(賢治君だ、賢治君が愛を、愛を抱いている)






「ああ、賢治君、賢治君、いや、ああ、んんんん、ああああ・・・、いいい」






愛は賢治君の愛撫に耐えるように自分の指を噛み、大きな声を出さないように耐えている。



そんな愛を見ていると私の意識がだんだんとはっきりしてくる。



胸に入っていた腕がパジャマのボタンを全部外しにかかる。



そして愛の胸が徐々に露わになってきた。



そして愛の股間の方にも変化が現れてきた。



股間の弄っていた手が愛のパジャマのズボンを脱がしにかかる。



愛はそれを逃れようとシーツを握り締めていた手を離し、パジャマのズボンを押さえる。






「ああ、だめ、賢治君、ここじゃ、ここじゃ嫌っ」






しかし抵抗も虚しく愛のパジャマが剥ぎ取られていく。



愛の張りのある胸が露わになり、愛のパンティが顔を出す。



しかし2本の腕はそれだけに収まらず、愛のパンティも脱がしていった。






「ああ、お願い、ここじゃいや。2階に行きましょ。お願い、2階で・・・、ああ」






愛が裸にされるのにそんなに時間がかからなかった。



愛は私の方を向き、股間を片手で隠し、もう片方の手で口を押さえていた。



今までの2階の部屋やお風呂から聞こえてくる喘ぎ声と違い、やはり生々しい。



徐々に目が慣れてきて、全貌が見えるようになってきた。



瞼を大きく広げてみたいような、それでもそんな勇気はなかった。






愛の背中から賢治君の顔が見えてきた。



賢治君は愛の首筋にキスをしながら、だんだん体を持ち上げてきた。



そして賢治君は愛の後ろですでに裸になっていた。






「愛、どうだ?大木さんの前で俺に抱かれる気分は?」






賢治君は愛の後ろから囁きながら愛の股間を弄っている。






「ああ、やっぱり嫌、お願いこのまま2階へ行きましょ。ここじゃ・・・」






「何言っているんだ、あれだけ話し合ってこうしようと決めたんじゃないか。愛も賛成したんだろ?」






「だって、やっぱり怖いわ。いくら主人に刺激だからといっても」






(えっ、刺激って何?この2人は何を言っている。愛、何の話なんだ?)






「もう遅いよ、大木さんの前でもう僕たち裸なんだから。それにもう何度もセックスしているし。愛も何度もイッたじゃないか」






「でも、ここじゃ・・・。この前も主人の目の前で賢治君のモノを咥えてるのを見せた時も★ぬほど恥ずかしかったもの」






(えっ、これって芝居、でも、でもどうして・・・)






「あの時も、大木さんのためだって愛も賛成したんだから。あの時は僕が緊張して愛の口の中に出してしまったけど。さあ、足を開いて」






賢治君はそう言って強引に愛の片足を大きく上にあげると、愛の後ろから自分のペニスを宛てがい入れ始めたのです。






「ああ、だめ、だめって言っているのに・・・、ああ」






「何言ってるの、こんなに濡れているのに。それにもう遅いよ」






「ああ、だめ。そんなに入れたら恥ずかしい。お願い2階で、まだ遅くないから」






愛は指を噛み、声を抑えようと必★になっている。






「もう遅いよ。だって大木さん、さっきから僕たちのこと聞いているんだから。ねえ、大木さん?」






「えっ、主人が、ああ、だめ、だめ、お願い賢治君離れて」






愛が大きく暴れ、その体を賢治君が後ろから裸でがっしり押さえられている。






「ああ、賢治君、お願い離して、ねえ、お願い、賢治君」






「いいじゃないか、僕たちは大木さんが認めた夫婦なんだから。そうでしょ、大木さん?もう目を大きく開けてもいいですよ」






「ごめん、そんな気じゃなかったんだが目が覚めたら君たちが」






(何で、何で俺は謝っているんだ。俺はただ目を覚ましただけ、賢治君たちが勝手に・・・)






「何も謝らなくても、大木さん、悪いですが枕元の電気、点けてくれませんか?」






「いや、あなた、点けないで、嫌っ」






愛がまたもや暴れだした。



よほど私に裸を見られるのが嫌なのか。






「大木さん、いいから、早く電気を点けて」






私は仕方なく枕元の電気を点けた。






「いやあ、あなた、どうして」






「愛、もういいじゃないか。そんなに暴れなくても。大木さん、どうです、愛の裸は?」






電気の光に映し出された愛の裸、それは久しぶり、いや、何年ぶりかに見る眩しいものだった。



私が事故でこんな体になってしまってもう8年、それ以来かもしれない。



そんな愛の裸を賢治君が後ろから手を回し、愛の胸と股間を弄り、愛の動きを封じている。






「愛の裸なんてもう忘れてしまったんじゃないですか。それとも、もう興味がないですか。それとも愛にもう魅力がないのかな?」






「いや、そんなことはない」






「それじゃ、どうして何年も愛を、奥さんをほっとくんですか?奥さんはそれが悲しいと言っていましたよ」






「だって、もうこの体じゃ、どうすることも・・・」






「何言ってるんですか。その体でも、ちゃんと奥さんを抱けるじゃないですか。抱き締められるじゃないですか。何もセックスだけが夫婦じゃないんですから。奥さんはただ抱き締めて欲しかった。あなたの温もりで眠りたかった。セックスなんて二の次でよかったんですよ。そうでしょ、奥さん?」






「あなた、ごめんなさい。私が、私がちゃんと話をしないから」






「愛さんは大木さんが結婚10周年にこの話を持ってきたのは、もう私に魅力がないから、もうどうなってもいいと思い、いやいや承諾したそうです。そんな愛さんの話を聞いて、僕なりに色々作戦を練ってやって来たつもりなんですが、大木さんの反応がいまひとつだったもので、悪いと思ったんですがこんな過激なものになってしまって」






「あなた。賢治君は何も悪くないの。悪いのは私、私がみんな悪いの」






愛は涙を流し、私に謝っていた。






「いいや、悪いのはみんな私なんだ。私に勇気がないばかりに愛に悲しい思いをさせて」






「大木さん。ひとつだけ教えてください。こんなこと若い僕なんかが聞くのも悪いのですが、大木さんのその・・・」






賢治君は言いにくそうに言っていたが、私にはわかっていた。






「私のここかね?」






私はそう言って自分の股間を見た。






「私も気になって病院にリハビリに行くたびに聞いているんだが、先生はもう回復の見込みは無いと・・・。もしあるんだったらもっと早い時期に、これだけ年数が経って何の兆候もなければ、と言うんだ」






「そうですか。言いにくい事を他人の私に。申し訳ありませんでした」






「あなた。ごめんなさい。あなたがこんな悲しい思いをしているのに私ったら」






「もういいよ、愛ごめんな。愛、こっちへ来てくれないか」






「ああ、あなた」






愛は賢治君から逃げるように私の布団に入ってきました。



久しぶりの愛の温もり、もう忘れていた愛の肌の温もりでした。






「愛さん、よかったですね」






「ああ、賢治君、ありがとう」






愛は私を抱きながら顔だけを賢治君に向け、そう言っていました。



賢治君の顔は晴れ晴れとした中にも悲しさが残っています。






「賢治君、よかったら日にちがある間、愛を抱いてくれないか。最初の約束通りに。愛、いいだろ?私は賢治君でよかったと思っているんだ。これが賢治君以外の男性だったら、もう愛を抱かせることはないと思う。愛が満足してくれるかわからないけれど、私はこの先、一生愛を抱くつもりだ。だから、愛」






「わかりました。あなたがそう言うのなら」






「いいんですか。こんな僕が大木さんの奥さんを抱いて」






「私の方こそお願いするよ。もう二度と愛を他の男性に渡さないから」






「ああ、感激です」






賢治君はそう言うと愛を後ろから抱き締めた。



それが私と愛と賢治君の3Pの始まりだった。






「ああ、あなた、いい、いいわ、お願い、もっと強く抱いて」






愛が裸になり、私にしがみ付いている。



私も裸で愛をしっかりと抱き締めている。



こんなこと何年ぶりだろう。



まさかこんな日が来るとは思ってもいなかった。






「ああ、あなた、しっかり私を抱いていて、私を離さないで、いい、いいわ」






私が仰向けで寝て、愛が私に覆いかぶさり、お互い抱き締め合いながらキスをしている。



しかし愛の後ろでは賢治君が突き出した愛のお尻をがっしりと押さえ、愛の中にペニスを入れ出し入れをしている。



ペタンペタンと肌と肌がぶつかり音がし、その度に愛が喘ぎ声を出し、私を抱き締めキスを迫ってくる。






3人でこんな行為をするようになってもう5日が過ぎていた。



最初の頃は恥ずかしがっていた愛も、後片付けが終わるとさっさとお風呂に入り、私と賢治君が裸で寝ている間に入り、電気も消さず私にキスをしながらお尻を賢治君の方に向けている。



私が愛のパジャマの上半分を脱がし、賢治君がパジャマのズボンとパンティを脱がし、2人で愛を攻める。



私と愛が抱きあってキスをしている間、賢治君が愛の股間を愛撫し、それが終わると愛が180度回転して私が愛の股間を、愛が今度は賢治君のペニスを咥え、フェラチオをする。



そして、また愛が180度回転をして私とキスをしている間、賢治君のペニスで股間を突いてもらう。






「ああ、あなた、しっかり抱いて、私がどこへも行かないようにしっかり抱いて、ああ、私を、私を離さないで」






「ううっ愛さん、もうイキそうだ、イクよ、イクよ、ああ」






「ああ、私もイク、イクイク、ああ、あなた・・・」






愛が私の体の上に力が尽きたように覆いかぶさってくる。



そして賢治君が愛のお尻をがっしり抑え、突き入れていたペニスをゆっくり抜いていく。



賢治君のペニスにはさっき愛が手を使わず口だけでつけたコンドームが精液を溜めはまっていた。






しかし、こんな事もあと5日もすると終わってしまう。



そう、賢治君と約束した1ヶ月の期限が来てしまうのだ。



賢治君には私たち夫婦のことで大変世話になった。



そんなお礼を込めて延長を勧めてみたが、賢治君は断った。






「いつまでも私がいてもいつかは別れなくてはいけません。大木さんと愛さんがこんなに幸せなのに私がいては・・・。それに愛さんのスイートテンの役目も果たしたと思います。僕もずいぶん楽しませてもらったし。でも、期限までは2人がもういいと言っても帰りませんから」






そんなことを言った。



あと5日、そこで私は愛と賢治君に最後の提案をした。



以前、賢治君が言っていた富士山が見える湖に1泊、2人だけで行ったらいいと。



愛は戸惑っていたが、賢治君は「大木さんさえいいのなら喜んで」と、承諾してくれた。






「私なら1泊くらいどうってことはない。この間賢治君に買ってもらったブラウスとスカートを着ていけばいい。久しぶりなんだし楽しんできたらいいよ」






<続く>