小学校の頃少年野球をやってました。



それとは別にリトルリーグってのがあった。



リトルリーグが“野球にこれから青春をぶつける小僧の集まり”だったのに対して、少年野球は“地域コミュニティーの一つ”みたいな扱いで、『リトルリーグ>少年野球』だった。



実際リトルリーグのチームが二学区合わせて1つだったのに、少年野球のチームは5チームもあった。






でもって大会も近いある日、地元のリトルが調整のためとかで、うちらと練習試合することになったのよ。



察しのいい人は気づいてると思うけど、その練習試合で俺の所属してた少年野球団が地元のリトルに勝っちまった。



それも5年生の田宮ってのと俺の継投でノーヒットにして、唯一の得点が相手のライト後逸→三塁悪送球。



両チーム無安打のドロドロの草野球だった。






まぐれでも何でも、リトルに勝った俺たちはそりゃ喜んだんだけど、さーて帰ろうかって所で空気一変した。



今だったら絶対暴力沙汰になるってくらい向こうの監督が選手をボコボコに殴り始めた。



たかが野球にそこまで真剣になるなよ・・・。



小学生ながら思ったね。






野球の話はここまで。






日曜開けの翌日の放課後、幼馴染の由美子に図工室に呼ばれた。



俺だけじゃなくて、少年野球団の5、6年10人全員な。






そこには由美子と光子と純子が、繭子と聖恵と美由紀に凄んでる図があった。



内輪ネタだが説明しとくと、当時の町内は急速な新興住宅ラッシュで人口が激増してた。



で、男子はそうでもなかったのだが、女子の現住民vs新町住民は激しく、前者の由美子と後者の繭子は特に仲が悪かった。



由美子からすると“要領よく先生や男子に取り入る繭子が気に食わない”みたいで、俺から見ても一触即発は明らかだった。






「ほら、さっさとやりなさいよ!」






普段は小動物のペチャクチャしゃべるぞ系の由美子が、いつもとは明らかに違う態度で繭子に命令する。






キっと睨み返す繭子。



繭子は絵に描いたような“美少女”で、ファンも多かった。






「で、このシチュエーションはなんだ?」と聞くと、前述の野球の試合が影響していた。






俺ら原住民連合の少年野球団と、新町のイイトコ取りのリトルのどっちが勝つかで賭けをしたらしい。






「ほら、スッポンポンになってオナニーするんでしょ?!」






そりゃ耳を疑った、頭に血がカーッと上ったよ。



お前何やっとんじゃ?とかそういう道義的な観念よりも、脱ぐの?という期待感の方が強かった。






でも、心のどこかで思ってたよ。



最後はきっと泣き寝入り、ゴメンナサイで終わるんだろうなと。






「脱がすの手伝ってあげようか?」



「ちゃんと全部脱ぐからちょっと待っててよ」






「駄目、ここで脱ぎなさいよ、今すぐ!」






そんな感じでエスカレートしだす由美子vs繭子。



その場に居合わせた16人中、私服だったのは繭子と聖恵だけで、由美子が繭子のスカートに手をかけるたびに繭子の細い腕がそれをピシャッと叩く。






20分くらい口論してろうか、「もう!」と繭子が大声で叫んだ。



突然ガバっと上着を脱ぐと、そのまま勢いでシャツ・スカート・パンツ・靴下と順に全部脱いだ。






男子からは吐息にも似た歓声が上がったよ。



特にキャプテンだったヤモはえらい惚れてたしね。



6年生にしては成長の遅いペタンコの胸と無毛のアソコに俺ら皆釘付けになった。



それに従うように渋々脱ぎ始める聖恵と美由紀。



同じく胸は未発達ながら恥毛はちょろっと生えてる小柄な聖恵。



胸は揺れるくらいあるのにアソコはほぼパイパンなスポーツ系の美由紀。






同級生の女の子3人の裸を前に、僕の息子はそりゃもう暴走モード突入って感じだったよ。






月曜の放課後、まだ陽も高く汗がだらだらと流れ落ちたが、一瞬の瞬きすらせず繭子達の裸に注視した。



心臓がドックンドックンいってるのが分かった。






「ほら、オナニーは?」






俺は友人の兄からの知識でオナニーを知っていたが、中には「おなにーって何?」みたいな奴もいた。



女性の裸を前にテンション上がってたカネヤマも周りに聞いて廻ってたのでその一人だろう。



3人が俯きながらアソコに指を這わせる。






いきなり「クチュ」ってやらしい音がした。






「ちゃんと股開いて具が見えるようにしろって言ったじゃーん」






光子の容赦ない追撃。



女性人の指示で3人は図工室の作業台に載せられてぱっくりと股を開く。



そこには未知の領域が広がっていた。






外側の肌の質感とは明らかに異なる器官、ピンク色のそのムニャっとしてヌチョっとした穴の中に繭子の指が入っていったときの衝撃は、どう説明したら伝わるだろうか?



俯いた顔が上気して、たまらない表情をしていた。






汗の匂いの中にオンナの酸っぱい匂いが漂い始める。






「ん、クフゥ」と吐息の中に甘い声が混じる。






美由紀はサービスかどうか知らんが、片立ち膝で片手でアソコを弄りながら、もう片手で自分のオッパイさらに乳首をこねくり回す。



最初にイったのもその美由紀だった。



5分くらいでウンコ座りのポーズになったと思うと「グチャ」と大きな音をして果てた。



我に返ったのか、前屈みに蹲ったまま凝固していた。






「あと二人だから待っててね」と由美子が優しい声で服を着ることを許す。






3人の中では一番好みだった美由紀が服を着てしまうことを“残念”と思いながらも、どこか“ほっ”とする俺はその着替えシーンを凝視してたよ。






次にイったのが聖恵だった。



と言っても気がついたら果ててたって感じで、当時の俺の基準は『生えてる量が多い→なし!』だったんで、あまり注視してなかったんだよな。



聖恵も結構ファン多かったのに勿体無いことしたと後悔してる。






で、そこからが長かった。



なかなかイけない繭子。



三分割されていた視線が一箇所に集まっている。






由美子よりも更に小柄な繭子の裸体が、少し茶色の入った長髪を振り乱しながらオナニーする様子は20年近く経った今でもありありと思い出せる。



分娩台に乗せられた妊婦のような体勢で、時々指を入れ替えながら必★でオナニーすること30分くらいだろうか、由美子が寄り添うようにして言った。






「ねえ、手伝ってあげようか?」






ビクンと繭子の体が跳ねた。






「だ、大丈夫よ一人で」






その言葉で由美子の言葉の悪魔のような意味を理解した。



繭子は更に必★にアソコを弄る手とは別の手で乳首や尻や肛門を弄りだす。






「あ、あ、あっ!」






AVさながらの大きな声を上げてようやく繭子もイった。






図工室に女子6人を残して俺らは帰ることになった。






「ちょっとやることあるからお前ら先帰っていーよ」






俺以下6年生4人が言うと、5年生の田宮が言う。






「うひゃひゃひゃひゃ、じゃあ俺草むらですかぁ?!」






意味を理解した奴だけが大声で笑った。






俺と、ヤモと、マー坊と、ジュンと、それぞれ違うトイレに行って存分にオナニーした。






すっきりして再び面等合わす4人。






「あれ、我慢しろってのも立派な拷問だよなぁ」



「あはははは」






あの、不思議な空間から初めて開放されたような気がしてようやく普通に笑えた。



帰り道の違う3人と別れ、ようやくテクテクと帰り始めると後ろから声がした。






「◯◯ちゃーん(俺のあだ名)」






由美子と純子が後ろから駆け寄ってきた。



今のさっきの出来事の首謀者でもあるこの女に最初に抱いた感情は恐怖だった。






そこで今回の件に至る大まかな経緯は聞いた。






「もし、俺ら負けてたらお前らが連中と同じことしたのか?」



「うん、そう」



「しかし無謀だろそれ、うちらがリトルに勝つ可能性なんてほとんどゼロだぞ」



「大丈夫、◯◯ちゃんは勝つと信じてたから」






ここで漫画ならキュンと来るところなのかもしれないが、俺の抱いた感情はやっぱり「怖い」だった。






正直なところ、由美子が俺に恋愛感情抱いてることは当時小坊の俺でも分かっていたが、別に好きな子もいたのでそれが発展するわけでもなかった。



俺と由美子の関係は幼馴染の枠を出ることなく卒業に至っている。






その一方で女子における新旧対立は続いていたようで、数ヶ月後、新町派に篭絡された男子4名が光子を帰り道で集団レイプする事件が起こった。



(光子は自宅は新町地区にあったがベッドタウン計画が始まる前からの住人なので旧グループだった。)



警察がパトカーで小学校に来たりと本気で事件になってしまい、別件を含め関与した男子10数名が事情聴衆され、レイプ事件のうちの3人が越してきたばかりの新居を離れ、親に多額のローンのみを残し引っ越してしまった。






俺ら?



一応担任に事情聴衆され、オナニー事件が担任にのみばれただけで、特にお咎めはなかった。