高校の時、彼女がいた。



同じ学校に通う女の子で、高三の時に彼女と初エッチ。



一緒に受験勉強したり遊びに行ったり、とても仲がよかった。



ただ俺は大学受験で失敗で浪人生活に、彼女は大学に現役合格。



それでも彼女は俺と別れたりはしなかった。






「来年は頑張ってね」って励ましてくれた。






4月から彼女は大学で俺は予備校。



でも毎日のように会っていたと思う。






そして俺にはひとりの男友達がいた。



そいつはバスケ部の主将だった。



スポーツも勉強もできてイケメンだったが、彼女はいない。



色々な事を知っているが、どこか冷めたところのある奴で、でも冗談の好きな面白い奴。



俺はそいつと仲が良かった。






そいつは学年でもトップクラスの成績だったので有名私立に推薦で合格していた。



5月くらいから、彼女よりもそいつの方とよく遊んだ。



そいつは車の免許を取得したので運転がしたくてたまらなかったのだろうか?



俺の足になってくれた。






俺は彼女と続いていたが、だんだんとその男友達と三人で遊ぶことが多くなった。



最初は三人で遊んで、夜には俺と彼女がそいつと別れるというのがパターンだった。



そいつは夜は大学のレポートがあるからって言って帰ることが多かった。



そいつが帰る時によく彼女に、「大学生でも勉強しているのに浪人生のあなたが遊んでていいの?」ってからかわれたりした。






7月くらいにそいつが俺に気になることを言った。






「お前の彼女が、お前があまり受験勉強してないって心配してるぞ。来年大丈夫か?」






俺は、彼女が俺がいない時でもそいつと話しているという事を知って少し嫌な気分になった。



それで8月は俺は予備校でずっと勉強していた。



真面目に受験勉強をしていると彼女も喜んでくれて、毎日帰りには彼女が予備校の前で待っていて一緒に帰った。



成績が上がるとご褒美にフェラチオをしてくれたりした。



ただ成績が下がるとエッチをさせてくれない。



彼女はそれで俺をコントロールしようと考えていたんだと思う。






男友達の方は夏にはそんなに会わなくなっていた。



サークルやらバイトやらで、そいつは忙しかったらしい。



海に高校の同級生の何人かで行った時もそいつは来なかった。



同級生の女子が何人か来ていたが、あいつが来ないと俺が伝えた時、残念がっていたのが印象的だった。



それで同級生の女子から、あいつが大学入って何か変わったか聞いてきた。



俺は「何も変わってないんじゃない?」って軽く答えたが、隣にいた彼女の方は同級生の女子に、あいつのことを服装やらあいつの笑い話などをペラペラ話していた。



そして話し終わると俺の方に彼女が来て、「◯◯君って女の子に人気はあるのにどうして彼女いないんだろう?」とか「電話番号やメルアド教えてって言われたけど教えていいかな?」とか言ってきた。



俺は不愉快になって「どうしてお前があいつのことではしゃいでるの?」と嫌味を言った。



彼女は俺に対して、「ヤキモチ焼いてるの?安心してよ、私は彼には興味はないから」と笑いながら答えた。






9月に入ると奴がよく家に来た。



俺は奴に「お前も彼女を作れよ」と言った。



あいつは「興味ない」と答えた。






「お前、女に興味がないのか?ホモとか?」






「そうかもな。それでもいいかも」






そんなことを話した。



彼女もたまにうちに来た。



だいたいうちにいる時は3人で遊ぶことが多くなった。






10月くらいになって俺はだらけてしまって、あまり予備校に行かなくなった。



俺が勉強しないと彼女はエッチさせてくれないし、説教臭くなるので俺は彼女に会うと不機嫌になることが多かった。



受験勉強のストレスもあった。



その頃は男友達の方とよく遊んだ。



俺はあいつにエロ本を貸したり、コンドームをあげたりして、「女にも少しは興味を持て」とか言ってからかっていた。






俺はあいつがエロ本を返す時に、それで何回抜いたかとかを聞いていた。



あいつはちゃんと「昨日は1回」「一昨日はこのページで2回」とか答えていた。



彼女が部屋にいた時も俺はあいつにそれを聞いたりした。






「昨日何回ヌイた?」






「1回だよ」






そういうのを聞いて彼女は、「◯◯君って勿体無いよね。女の子に人気があるのに」って話していた。






11月には彼女ともあまり会わなくなった。



会ってもエッチさせてくれないから呼ばなくなった。



俺は男友達の方とはまだ遊んでいた。



でもそいつも俺の部屋に来て漫画を読んでるとか、レポートを黙ってやって帰るとか、そういう感じだった。






ある日、男友達が「コンドームを買える自販機がある場所を教えて欲しい」と聞いてきた。



俺が「お前、俺があげたのを使ったのか?」と聞いたら、「そうだ」と答えた。






「彼女ができたのか?」と聞いたら、「そういうわけじゃない」と答えた。






「成り行き上そうなった・・・」と答えてた。






12月には彼女にも男友達にも会わなくなった。



俺はだいたいその頃は家でずっと寝てた。



クリスマスの用意をしないととか思っていたが、お金が無いのと、クリスマスに家に呼べばいいかなと、お手軽に済まそうと思っていた。



彼女に電話してクリスマスイブにうちに来るように誘った。






彼女の返事は、「ごめんね。その日は家族で予定があるから・・・翌日ならいいよ」だった。






25日の夜に会った。



その夜にエッチを誘ったが、「ごめん。生理が来ちゃったから」と断られた。



正月もあまり彼女と会わなかった。



初詣には一緒に行った。



でも彼女は2、3時間ですぐに帰った。






1月の半ばくらいには俺は大学受験でピリピリしていた。



恐らく今年もダメだろうというのがわかっていた。



その頃になってようやく俺は、大学に行けなくなって彼女と別れたくないと強烈に思った。



だから必★に勉強して頑張ろうと思った。



そのために彼女に一緒に勉強を手伝って欲しいと思った。



春だったら彼女はそういう時はすぐに来てくれたが、その頃には面倒臭がるようになっていた。






俺は必★で勉強しないという焦りはあったが、自分の部屋だとだらけてしまうというのがわかっていたので、あいつの家で勉強させてもらおうと思い立った。



あいつの家に行った時に家の前にはなぜか彼女の自転車があった。



俺は驚いてしまった。



ただその時、呼び出しを鳴らした方がいいのか鳴らさない方がいいのか悩んだ。



30分くらい周辺をうろついて考えて、この際、現実を見ておこうと覚悟して、呼び出しを鳴らすことを決意した。



ただ、玄関まで来た時にドアに鍵が掛かってないことに気づいた。






俺はこっそりとあいつの家の中に入って様子を窺うことにした。



あいつの部屋の前に忍び足で行ってみたら、「気持ちいいよぉ」「◯◯君好きだよぉ」「俺も好きだよ」という彼女の声が聞こえて、ベッドがギシギシいっている音がした。



現実を見て愕然とした。



覚悟はしていても、寝取られって精神的ダメージは計り知れなかった。






俺は彼女にすぐにやめさせなきゃと思ってドアを開けた。



それからはあまり覚えていない。



彼女は俺を見たら泣き出した。



ただあいつは冷静で、11月くらいから付き合い始めたと聞いた。



俺に言うか二人でいつも相談していたが、俺の受験が終わってからという結論を出していたらしい。






「お前の受験を失敗させたくないっていうのが彼女の気持ちだから」






そうあいつは言った。



あまりにも正論で、色々と真っ当なことを返すので俺はあいつに何も反論できなかった。






あいつの説明を聞いて、もう彼女は戻ることはないという事を思い知らされた。



それから俺は、俺も大学に行って新しい彼女を作って遊びまくってやると思って必★に勉強したが、結局大学受験に失敗した。



福祉の専門学校に行ったが、半年ほどで辞めてフリーターになった。






最近、同窓会があったみたいだ。



でも俺は呼ばれなかった。



人から聞いた話では、彼女が俺を呼ばないで欲しいと頼んだそうだ。



二人はあれからずっと付き合って結婚したらしい。



俺らのことは同級生たちも皆、なんとなくは知っているみたいで、俺は同級生たちに『寝取られ男』として記憶された存在になっている。






ただ、あれから7年近く経ったからだろうか。



俺の性癖は歪んだものになってしまった。



最近は寝取られで興奮するようになった。



今の職場で可愛い女が入ってくると、自分でどうこうしたいという気持ちではなく、誰か別の男とのカップリングを妄想して興奮するようになった。






今、あの時のことで後悔しているのは、もっとじっくりとあいつらのセックスを見ておきたかったということ。



そして知らないふりをして受験が終わるまで寝取られで苦しみたかった。



針で穴を開けたコンドームをあいつに渡したりして、もっと彼女を汚して欲しかった。



エロ本ももっとマニアックなものを渡してれば、あいつは彼女をもっとめちゃくちゃにしてくれたかも知れない。



そのことを今、とても後悔している。