大学の時、入学した当初からちょっと意識しあってた子がいたのね。
名前はR子。
気さくに話す仲だったんだけど、何だかんだで付き合うこともなくて、それぞれ別々に彼氏彼女がいたわけだ。
しばらくして学園祭で、学部のクラスでよくある、やる気無さげな喫茶室みたいなことをやったんだけど、何かのタイミングでR子と二人きりになった。
日程の中日でちょっとダレてた感じ。
教室はカーテンを引いてて薄暗くて。
俺も彼女も少し飲んでた。
教室の隅でまあ何でもないことを話してるうちに、何だかじりじりしてきた。
R子はちょっと童顔だったけど、色白で、奥二重の目がきりっとしていて、ショートカットの髪の毛がきれいなあごのラインによく調和して、華奢というほどでもないがスマートな身体をしていた。
派手ってタイプじゃなかったけど、普段はちょっと口が立つというか、勝ち気な感じの注目されるタイプ。
彼女と内緒話をするようにおしゃべりしてて、体温が伝わってくるほどぴったり俺の横に立っているというのが、どうにも劣情を催させたんだな。
ところがどうもR子も同じだったらしく、一本の缶ビールをシェアしているうちに、お互いがっしりと見つめあっちゃって、何だか抜き差しならない感じになってきた。
もう別に話すこともないのに、どっちも妙に舞い上がって、どこに着地すりゃいいんだ、って感じ。
「◯◯(俺の名前ね)、あたしんち行かない?」
唐突にR子が言ったんだ。
何かピーンとスイッチが入った感じだったね。
ちょっと教室の外で人が騒いでいる声がしてて、俺は一瞬それが気になって、誰かに捕まる前に一緒に逃げ出すなら今だ、でも一緒に出たら見つかる可能性が高くなる、先にR子を行かせて俺は後から、って瞬時に考えた。
彼女も同じように考えてたと思う。
小声でマンションの名前と部屋の番号を言った。
「じゃ、先行ってて。すぐ俺も行くから」
俺はなぜだか思わず彼女の首筋に手を触れて、でもR子はぱっと俺から離れると、教室を出て行ってしまった。
俺はどうにもドキドキしてしまって、意味もなく教室の窓から外に出ると、知り合いに見つからないように校舎の裏手を通って、回り道をしてR子のマンションに向かった。
期待と疑念に混乱しながら、ふらふらしてた。
アルコールがちょっとまわってたんだな。
本当に彼女は待ってるのか、気まぐれであんなことを言っただけで、もう思い直して実はマンションに行ってないんじゃないか。
逸る気持ちを抑えつつ彼女のマンションに辿り着いて、エレベーターを上がって部屋の前に着いた。
呼び鈴を鳴らした。
ドアがそうっと開いた。
R子はなんだか不思議そうな顔をしているように見えた。
一瞬、妙な間があった。
「来たよ」
俺は言って中に入りかけた。
そうしたらR子は俺の腕を掴んで中に引きずり込むと、手早くドアを閉めて鍵を掛け、俺に飛びついてきた。
いい雰囲気にはなったけど、やっぱり普通、まず二人だけでしっとり飲み直したりなんかしちゃって・・・。
なんて想像していたのが、いきなりのディープキスから始まったもんだから、さすがにちょっと動揺したけど、すぐにこうなったらもう全部やっちゃうんだと思った。
無言で、ただキスしまくりながら、もつれ合うようによたよたと部屋の奥に入っていくと、窓から差し込む西日に照らされた薄いブルーのカバーをかけたベッドが彼女の頭越しに、それこそ輝いて見えた。
俺はR子をベッドに押し倒して、ブラウスからスカートから急いで剥ぎ取ってしまった。
簡単に事が運んだのは彼女がすごく協力的だったからで、腰を浮かしたり身体をよじったり、彼女の方も俺の服を引きちぎるみたいに脱がしてくれた。
何かの競争をしてるみたいで、R子はけらけら笑い出した。
「何やってんだろ、あたしたち」
「何って」
「ばかみたいねえ、なんか」
二人とも、きれいに丸裸。
R子の身体は想像通りの美しさで、右のおっぱいの上辺りにちょっと大きめのホクロ。
たまらず襲いかかろうとしたら、彼女は俺を押し戻してフェラを始めた。
正直あんまり上手じゃなかったけど、ちゅぱちゅぱ音を立てながら、実に念入りに。
しばらくそうさせてたけど、俺は我慢できずに彼女を仰向けにして、両脚を持ち上げてぱっくり股間を広げさせた。
身体が柔らかいんでふんわりって感じだったな。
薄い陰毛の下に濡れた肉襞がほっこり開いていて、俺はじっくり見てやろうか、どうしようか、でも何だかそんな余裕がなくて、やにわにそこに手を添えてペニスを挿入した。
ちょっとだけ抵抗感があって、進んでいくとペニスと擦れ合ってごりごりした。
R子は「ああーっ」と叫んで、でも上半身を起こして挿入しているところを見ようとした。
女って、見たがるやつ、割りといるよね。
俺は普通そんなに長持ちする方じゃないんだけど、女と最初にやる時って、ちょっと緊張してしまうからなのか、この時も妙に頑張ったんだ。
その頃付き合ってた女よりもR子の膣の方が締まってる感じがして、やばいかなあと思ったら、何だかどんどん突いても微妙なバランスを保ってて、いい具合になってきた。
アルコールのせいもあったかな。
「あんっ、あんっ・・・」とか、「あたし声大きい?ねえ、大きいかな?」とか、R子は紅潮した顔に眉根を寄せて夢中でよがってた。
リズミカルに腰を動かしていると、彼女の声が途切れて、息が止まって、またはあっと息をつく。
ちょっと休んであげて、またピストンを始めて。
で、R子の奥の方で子宮口にガツンガツン当たる感じがし始めると、いよいよ俺も我慢できなくなってきた。
R子はもう「あんあん」叫ぶのから「もうダメ」になってきちゃって、額に玉の汗を浮かべて上目遣いで懇願するような表情で、俺はもう、(こりゃ嫁にもらっちゃおう)なんて激情に駆られつつ、じっくりやりすぎたもんで気持ちはいいし、その辺りで引くにも引けず、たまらずに・・・。
射精した。
R子は胸を震わせながら、はあはあ息が上がってた。
身体から完全に力が抜けて、ぐんにゃりしてた。
俺はペニスを抜いて、ふにゃふにゃの彼女の膝を広げてみると、精液が肉襞の間からたらっと流れた。
「ちょっと・・・」
R子はちょっと笑いながら「エッチ」って。
今さらって思ったけど。
まだなんとなく立ってるペニスをまたR子のあそこに半分突っ込んだら、彼女びくっと身体を震わせて、がばっと起き上がって俺を突き飛ばし、ヌラヌラになってるペニスをパクっと頬張ってしまった。
「好きなの。これ」
すごい淫らな笑みを浮かべて、呟くように言われた。
ぞくっとした。
数分の沈黙の後、R子は「なかったことにしよう」と言った。
若干、ギクシャクはしたが、とにかくなかったことにした。
あの燃え上がりは何だったのだろうか・・・。
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