俺「あのさ」






姉「うん」






俺「オッパイちゃんとしまって」






姉「これでも一応しまってるつもり」






俺「んじゃブラしてきて」






姉「なんで」






俺「気になるから」






姉「あはは」






つい数週間前までは無かったははずの会話、というよりも姉のオッパイの谷間なんて単なる景色だったはず。



自宅でノーブラってのも女性がくつろぐためには必須なのかな、程度の認識。



別にスッポンポンで歩いてる訳じゃあるまいし?



まして姉弟なんだからそこにエロはないはずだ、普通なら。






俺「あのさ」






姉「うん」






俺「俺だって男なわけだよ」






姉「知ってるよ、最近特に思い知らされてます」






俺「そういうこと言うな」






姉「なんで」






俺「ますます気になるから」






姉「あはは」






年がら年中、俺の部屋に入り浸る姉だったわけじゃない。



彼女は受験生だったし、俺は俺で部活やバイトを適度にこなしてた。



俺だってそれなりに青春エンジョイしようとは思ってたわけさ。



姉と出会うまでは、いや生まれたときから一緒なんだけども。






俺「あのさ」






姉「うん」






俺「やっぱなんでもない」






姉「なに」






俺「チンポ勃つってば」






姉「なんで」






俺「・・・ムカツク」






姉「あはは」






もともと仲は良いし下ネタもアリだったが、下ネタもアリってのはあくまで下品なネタでも平気で笑えるってことであって、仲が良いってのも世間一般の常識の範疇から大きく逸脱したものじゃなかった。



でも、最近の2人は一緒にいると変だった。






俺「あのさ」






姉「うん」






俺「えーっと、その・・・」






姉「そんなそんないつもイカせてあげたりはしませんよ?」






俺「誰も頼んでねーし」






姉「そか」






俺「・・・」






姉「お姉ちゃんはお願いされたら断れないけどね」






俺「!?」






姉「あはは」






2人で一緒に過ごすときのベクトルがエロ方向に一直線に向かってた。



両親不在の週末は必ず俺の部屋に一緒に居るってのが何よりもその証拠だった。






『まして姉弟なんだからそこにエロはないはずだ、普通なら』とさっき書いた気がするが、俺たち姉弟は普通じゃないので、第三章のスタートです・・・。






普通じゃない痛い関係の姉弟だけど、処女と童貞ってこともあってか進展は遅かった。



いや、処女と童貞だったからこそ、進展は遅いものの、着実に進展していったのかもしれない。






夏休みに入ってしばらくすると、姉が俺の部屋に勉強道具を持ち込んで受験勉強に励むようになった。






「なんでワザワザ俺の部屋で・・・?」なんて野暮なことを俺は言うつもりもなかったけど、姉が言うには「別々の部屋で別々にエアコン付けたら不経済でしょ」なんだそうだ。






一緒にいる理由としては模範的回答、おそらく満点に近いはず。



両親が在宅時でもその理由なら俺たちが常に一緒にいても不思議はない。






もしもかして全裸の姉弟が抱き合ってても、非常に経済的ってことで両親も納得・・・するわけがない。






まぁ、俺が姉を自分の部屋に呼べる理由なんて見当たらなかったし、俺から姉の部屋を訪ねて長い時間を過ごす理由も滅多にない。



つまり姉が自ら毎日決まった時間に俺の部屋に登校してくれるってなら、俺は嬉しくて嬉しくてしかたなかったんだ。






感情は顔に出さず「節電は大事」とか素っ気なくしてたけど、しかし・・・機嫌を損ねると姉は「お姉ちゃん自分の部屋帰るぞ」なんて脅してくる。






「うん、帰れば?」とは言えない俺がいて、「謝れ」と言われて、絶対悪くないのに「ごめんなさい」と言わされる俺もいた。






ボケをかました姉に「もう来るな」とツッコミを入れたら、本当に次の日来なかった。



来ない理由を聞き出すのに2時間かかった。






「謝れ」とは言われてないし、今回だって絶対悪くないけど「ごめんなさい」と言ってしまう俺なんだ。






もうホント可愛くてさぁ、「お姉ちゃんのこと大好きなんでしょ、わかってるんだぞキヒヒ」みたいな俺の恋愛感情を逆手に取ってイジワルばっかされてた。






ズルいよね。



恋愛感情は錯覚だなんて否定した張本人のくせにね。



でもそれがまた可愛くてさぁ、姉に手玉に取られるのを楽しみにしてたな。



ワガママ言われると嬉しかったし。






んで、急に思い出したかのようにチンポ触ってくるんだ。






「やっぱ落ち着くなコレw」とか言いながら、姉の気分次第で勃起するまで弄ってるときもあった。






姉の手のひらで育てられるこの瞬間が、俺はたまらなく好きだった。



たいていフザケ半分でスタートするから、俺が「ヤバい」って言うとそれでアッサリ終わりになるのがほとんど。






「ヤバい」って言っても姉が止めない時は、しばらく2人とも無言になるんだ。






姉がキョロキョロ辺りを見回す、おそらくティッシュを探してる。



チンポを取り出されるのを待ってる間は、いつも不安な気持ちでいっぱいだった。






夏休みに入ってからそんな流れで何度か射精に導かれた。



いつも姉任せだった。






姉任せっていうのは、“エロい姉が常にリードしてた”って意味ではない。



俺からイカせてとは言えなくて、気まぐれな姉がイカせてくれるのをいつも待ってたって意味。



なぜイカせてって言えなかったのかは、やっぱ嫌われるのが怖かった。



性欲丸出しでガッついてたら、また話が出来なくなったり、そんな風になるのが不安だったんだ。



やっぱり錯覚で済ませられたら悔しかったし、単なる性欲で近付いてるって思われてたらもっとイヤだったし。






いや、70%は性欲だ、ごめん。






んで俺の90%(オイ増え・・・)の性欲と、姉の気まぐれが合致したある日、俺たち姉弟は次のステップへ。






姉はいつも床に置かれたテーブルで勉強していた。



うん、女の子座り可愛い。



俺はほとんどベッドの上や椅子の上から見下ろす格好。



その位置関係も手伝ってか、ちょっと首周りがラフな服装だったりすると、胸の谷間がドドーンなのだ。



いくらひんぬー好きでもこれは目のやり場に困る。






そして生まれた冒頭の会話シーン。



「お願いされたら断れない」とか、サラリとそんなことを言いやがりますか姉よ。






弟はなるべくアナタを性的な目で見ないようにと苦悩しているというのに・・・。






「じゃ・・・お、お願いしま・・・す」






言っちまった!!



しかも冗談っぽい言い方出来てねえし、すごいキモくなった。



ヤベェ、★にたい、むしろ★せ・・・。






「お姉ちゃんもうお嫁に行けないから責任とってね」






ぐわっ、さらなる追い討ち。



特にそのセリフはサラリと言っちゃダメだろ姉よ、凹むぜ・・・。






ベッドに腰掛ける俺の側に、すぐさま姉がやってきた。






姉「よし脱げ」






なんか、姉ノリノリ♪



さっきまでは『お嫁に行けない』とか・・・、セリフと全く行動が合ってないし。






俺「はい」






素直に従い下半身を露出する俺。



おいオマエもか、凹んでたんじゃなかったのか。



心と体は裏腹、いやよいやよも好きのうちなのだ、ちょと違うか。



なんかいつもよりチンポが硬いような気がした。



姉の顔がいつもよりチンポに近いような気もした。






姉「いつもよりイッパイ出てる」






姉が指で我慢汁をすくいとった。



人差し指と親指の指先で糸を引かせ、「ほら、ほらほら」って俺に見せつける。



ちょっと寄り目になってる、子供っぽい仕草。



それとは対照的な胸の谷間このギャップは卑怯だ。



もう姉とか関係ない、このオッパイ触ろうって思った。



次の瞬間、「カプっ」って、声が聞こえた。






“音”じゃなくて、確かに“声”だった。






亀頭が温かいって思ったときには、ソレはもう終わっていて、「思ったよりニガくなかった」って姉が顔をあげた。






初フェラ。



おそらく先っちょを口に含んだ程度。



後に姉が「味見」と語ったその行為は、なんだかよく判らなかった。



前触れも余韻も何もない。



あ、やられたそんな感じだった。






姉の顔がスゴく紅潮してた。






「カプっ」と声に出して言ってみたのは、照れ隠しと、思い切ってやってみよ、って気持ちの表れだったのだと思った。






そして2回目の「カプっ」が聞こえた。



今度は見逃さなかった。



姉の口元は『カプっ』より『カポっ』に近い形をしていた。






口元はすぐ見えなくなって、姉の頭頂部がわずかに動く様子だけを見下ろした。



AVと違ってよく見えないんだなって印象。



そりゃそうだ童貞乙。



けど、女が足元に跪いて俺の下腹部に顔を埋めてる、って構図にメチャクチャ興奮した。



それが姉だとは思わなかった。






亀頭に刺激を受けてる。



今まで味わったことがない新鮮さは感じたけど、なにがどう動いているかさっぱり判らなかった。






姉「おかしい、もっと上手に・・・出来ると思ってたのに・・・」






ああやってる本人ですらもわかってないらしい、処女乙。






姉「ちゃんとイメトレしてたんだよっ?」って姉が偉そうに言う。






ソコは威張るとこじゃないだろ。






姉「ただこんなに早く実戦がくるとは思ってなくて」






まぁ普通なら絶対に対戦はしない2人だしね。



俺はもう満足してた。



スゴく優しい気持ちになれた。






「手コキでいいよ、別にイカなくても良いし」って伝えたら、「手コキって何?」と姉から言われた。






(え?そこ?そこから説明が必要だったのか?)






『手でシコシコ=手コキ』を0.001秒くらいで理解した姉。



ちょっと手慣れてきた感のあるシコシコで俺を追い詰める。






姉は途中で、「シコタン、口に出して」って信じられないセリフを吐いてきた。






しかもちょっと懇願とか哀願って感じの言い方でお願いされた。



俺にはその言葉に抗う理由もなく、いつも通りに「そろそろヤバいかも」って予告した。






それを聞いた姉が先っちょを口に含む。



不安そうな目で見上げてきた姉を見て、ちょっと興奮した自分がイヤだった。



自己嫌悪に陥りそうになったので立ち上がった。



仁王立ちになったら開き直れる気がしたんだ。



慌てて膝立ちになった姉が、チンポ咥えっ放しでついてきた。



正直エロいと思った。






(もうそろそろ?)って目が訴えてる。






俺を見つめる姉の目に熱がこもる。



ゆっくりゆっくりだけど姉の顔が前後してる。



たぶん本能的に動いてる。



亀頭が出たり入ったりする光景に目が眩んだ。



こりゃ相当飛ぶだろうなって思った。



そんな勢いで飛ぶ予定のモノを、姉の口の中で出すという罪悪感は大きかった。



ただ期待と興奮のほうがそれ以上に上回ってた。






うおおおおおもう我慢の限界。






俺「イクよ?たぶんスゲェいっぱい出る、マヂで、ごめん、ああイクっ、ホントもうイク・・・っあ!」






姉が目を閉じた。






「あっ、んあっ、あっ!」って全身が震えた。






「んー、んむー、んー」って姉が呼応する。






生まれて初めての口内射精。



なにこのハンパない征服感、俺はオスだぜ、って再確認。






直後に後悔のビッグウェーブ到来。



なんてことしちまったんだって申し訳ない気持ちでいっぱい。



とにかく謝りたくて謝りたくてアワワワってなった。



姉の口からチンポを撤収。



姉が片目を開いてチラリと俺を見上げる。



とにかくティッシュ、ティッシュを渡さなくては!って思った。






射精の余韻はハッキリ言ってない。



なんか心の底からごめんなさいだ。






ティッシュ4~5枚を鷲掴みにして姉に渡す。



姉は既にゴックン・・・なんてエロ展開は全くない。



思い切り「ウェぺっ!」って吐き出された。






「もう二度とシラコ食べられない・・・」って姉が言った。






あーなんとなく気持ちわかる気がする。



いや、共感してる場合じゃない。






なんかギューッと抱き締めて、ごめんなさいしたい、いや無理。



手コキと口内射精よりも、なぜか“抱き締める”のほうが数段ハードル高い。






姉「どうしよ、どうしよ、口内射精なにこれこわい」






姉が常に持ち歩いているミネラルウォーターを一口飲んだ。



ホッと一息ついている。






次の一言を待つ間、姉の周りの空気が尖っているのを感じた。



このパターンは良くない。



何も言わずにフラリと消えるパターンだ。



かつて父親とケンカして3日くらい行方をくらました時もこんな感じだった。



ヤバいぞ。






姉「すごい、いっぱい出たねー」






え?笑ってるじゃん。



しかも結構満足そうだ。






そのあと「頭を撫で撫でしろ」とせがまれ、恐る恐る従った。






「パンツはけ」と命令され、これにも従った。






しばらくして姉は学校行事で数日間家を空けた。






母親が「最近お姉ちゃんが明るい、なんかあったのかな?」って言ってた。






父親も「この間あの子がスキップしてるの初めて見た」ってビックリしてた。






2人が出した結論は「彼氏が出来たんじゃないかしら」だった。






俺はテキトーに相槌を打って部屋に逃げ帰った・・・。






第三章『口内射精編』[完]