A子20歳(私)



B男24歳(彼氏)



H美17歳(浮気相手)






5年前の話。



付き合って1年目の記念日にB男の家でお泊りデートをしてたんだけど、寝てるとき、夜中の1時すぎごろB男の携帯が鳴った。



ふと見てみると着信表示が『会社』となっている。



それなのに「こんな夜中に本当うざい」と電話に出ないB男。



そのとき女の勘なのか、瞬時に(こんな夜中に会社からはかかってこないんじゃ・・・)と思った。



その後すぐB男が寝たので、その隙にさっきの番号を自分の携帯に入力して部屋の外へ。






今思うと私の行動もDQNだが、その番号に電話してみて聞こえてきたのは女の声。






私 「B男の彼女のA子と申しますがどなたですか?」



H美「・・・私もB男の彼女のH美です」






話を聞いてみると、2週間前にナンパで知り合い、その日から付き合ってるとのこと。



私が1年付き合ってることを伝えるとH美は泣き出してしまった。



とりあえずまた電話すると伝え、その場はそれで電話を切り、あほみたいな顔して寝てるB男を叩き起こして問い詰めると、逆切れ。



さらに逆切れをして、その場でH美に電話させて、今から3人で会うことになった。






待ち合わせのファミレスに現われたのは、それはそれは可愛らしい女の子。



その子に対して開口一番にB男が言ったのは、






B男「お前が電話してくるからバレただろ!A子、本当に違うんだ!俺はこの女に騙されたんだ!!俺が好きなのはA子だけなんだ!A子なら信じてくれるよな?H美、お前もA子に私が騙してたって言えよ!お前はこんな馬鹿女の言うこと信じないよな?俺を信じるよな?」






もうね、なんていうか開いた口が塞がらないというか、こんな男と1年も付き合ってたのかと思うと恥ずかしくてたまらなくなった。






H美は「私は知らなかったんです・・」と、か細い声で泣きながら言っている。






H美とB男の態度を見ればどちらが嘘をついてるのかなんて一目瞭然。



心底馬鹿らしくなって・・・。






私 「馬鹿はあんただ。あんたとは別れる。二度と顔見せんな」






そう言ってファミレスから出て行くと、当然のように後を追ってくるB男。






B男「A子待ってよ!追いていくなよ!」



私 「ちょっとあんたお会計は?」



B男「そんなのH美に払わせればいいだろ!そんなことより話を聞いてくれよ!俺、A子と別れたくないよ!俺が何したって言うんだよ!」






なにやらB男が叫んでいたが、無視して再度ファミレスへ。



自分たちのテーブルのお会計(ドリンクバー×3)を済ませて、H美と一緒に外へ出ると、






B男「ああ、A子!戻ってきてくれたんだな!」



私 「外に出てきただけです。戻るつもりは一切ない」






私が冷たくそう言うと、B男はH美の方をキッと睨み、






B男「お前のせいで・・・お前のせいだぁぁぁぁぁ」






・・・と、拳をあげながらH美に殴りかかって行った。






次の瞬間、とっさのことで何も出来ないでいる私が見たのは、H美に一本背負いされてるB男の姿。



その後私たちは、B男の携帯から自分たちの番号とアドレスを消して、気絶しているアホを置いて、とっとと家に帰りました。






それから2年間くらいB男からの電話や待ち伏せが続いたけど、周りの協力を得て、ストーカーとして訴えて法的に会えないようにしました。



その後すぐに引っ越しして、それ以来B男とは一切会ってません。



今は新しい彼氏とケンカしたりしつつも仲良く暮らしてます。






ちなみにH美は柔道や合気道で県の大会に出てた選手なんだそうな。



あんな情けないアホ男は、後にも先にもB男だけでした。