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「性の風景‥倉庫の二階」









【些事 : 倉庫Ⅰ】

 私は親父が早くに○んだ後 お袋が苦労して大学まで出して呉れました。敗戦の混乱の中で何とか大学に這入り 卒業して就職したときには殆ど蓄えも無い情況です。住まいは戦災に遇って 下町の知り合いの倉庫の二階に仮寓していました。




 大学は出たものの 勤めは夜勤のある工場で、お袋もまだ若かったので 勤めに出て居ました。そんな情況では 本当は、ウロウロと 余計なことを考えて居てはいけ無いのですが、この性体験と云う奴は 時期や処を選ばず襲ってきます。




 …と云うと格好が良いのですが 簡単に云えば、根っからの助平心で 私はこの倉庫の二階で、多くの他人の性行為を覗き見ることになります。そして 自分でも思わずマスを掻き、若い時期の無用心で またそれを他人に見られるようなヘマな経験もします。 倉庫の二階の住まいは 南に肘掛け窓と北に腰高窓がありました。南の窓の下は空き地で 右下に舞台となる平屋の仕舞(しも)た屋があり、左手に繊維モノを仕立てる二階建ての工場で 空き地側に目隠しがしてありました。




 左手の平家は 空き地側に塀を立て、狭い庭があって 肘掛け窓の部屋になって居ます。その部屋から見ると恐らく 正面の工場の二階は工場の目隠しと自家の塀で見られる心配は無く、私の居る倉庫の二階は (もしその部屋が 濡れ縁のある掃き出し部屋だったら判ったでしょうが)○角になっていて全く意識に無いようなのです。その家に住んで居るのは 嫁入り前の適齢期の綺麗な娘と その弟の大学生でした。姉娘の方は家に居ましたが 近所の話では最近縁談が纏まったとか聞いて居ました。




 お袋は朝から勤めに出掛け 私が夜勤明けで家に居るときでした。一眠りして目が覚め 南の窓辺に寄り掛かって平屋を見下ろすと、何やら お客があるようです。どうも様子では 縁談のお相手の青年が遊びに来ているようです。青年の方は 最初は庭側が気になっていたようですが、その内に 娘との話しに夢中になり、ニコニコと愛想よく話し合っていて 全く気にし無くなりました。娘は着物で 青年はスーツで、二人は並んで 結婚式場のパンフレットのようなものを見ています。




 「イイなぁ…」と羨ましく見ていると 左側の青年の右手が娘の肩を抱こうかどうか迷って、上げては下げ 上げては下げしています。「これは面白いことになったゾ…」 と思いましたが、同時に 「あぁこの二人… まだ抱き合ったことが無いんだ」と云うことに気が付きました。青年は暫く躊躇っていましたが その内にグッと右手で娘を抱き寄せます。娘は 始めビックリしたようでしたが、青年が唇を寄せると 自分も身体の向きを換え、右手を青年の肩に掛け 左手を脇の下に挿し込んで唇を合わせます。




 映画では見ましたが ナマで近くに見るキスは始めてです。私はドキドキし 思わずペニスが固く勃ちます。二人は大分長い間 唇を合わせて居ましたが、その内に青年が 娘の八つ口(袖の付け根)に右手を入れグッと乳房を掴みます。「随分 大胆なことを…」と思う内に 青年は乳房を揉み始め、娘は唇を離し 目を瞑って仰け反ります。すると青年は 自分の左手で娘の右手を誘導し自分のズボンの前の膨らみを掴ませます。私はもう 目を離せず、思わずズボンを下ろし 勃ったペニスを出してシゴキ始めます。




 「あれまぁ…」と思って居る内に 青年は娘を押し倒し、唇を合わせたまま 右手で頸を抱え、左手を着物の裾に突っ込み 股の間を探ります。その右手がソロソロと動き始めると 流石に娘は少し抵抗しますが、それも少しの間で やがて娘は身悶えして腰を前後に動かし、青年の手の動きが細かくなると 身体を反らして身悶えします。「頃は ヨシ!」と見たのか 青年がズボンを下ろし掛けたとき、二人の動きが ピタリと止まります。二人が大慌てで 身仕舞いをし終わったとき、這入ってきたのは 弟の大学生でした。(Ⅱへ 続く)




【些事 : 倉庫Ⅱ】

 (Ⅰより 承前)私はガッカリしましたが ペニスは固く勃って反り返っています。仕方が無いので その日は一連の経過を思い出してマスを掻きました。




 それからも下の家が気になって仕方がありません。何事も無く 10日ばかり経った頃、下を覗くと 今日は娘が一人で窓際の座り机で本を読んでいます。「何だ 一人か…」と目を戻そうとしたとき 娘は本を伏せ爪先立って中腰になります。そして少し股を開き 右手を裾の間に入れ、目を瞑り 細かく手を動かします。私も自分の経験から 「あ… マスだ」と気が付きます。




 こうなったらもう お付き合いです。私は ズボンを下ろして胡坐を掻き、 窓辺の柱に寄り掛かり 斜めにそれを見下ろして自分のペニスをシゴキます。ペニスは 大学に在学中、マスの最中に 包茎の後ろが切れ、瑕が治った後 暫く仮性包茎で勃つと剥ける情況の頃でした。まだ グランス(亀頭)の先端が敏感で、色もピンクで 勃つと自分でも惚れ々々としました。その間にも下の娘のシコシコは続き 私も同じリズムでそれに合わせ、やがて娘が目を瞑り仰向いて手が止まったとき 私も同時に果てて射精しました。




 後で考えると 暫く前の風情に比べ、娘の様子が 大分色っぽくなって来ました。そこへ今日のマスの掻きっぷりですから もう確実に〝どこかで 初体験は済んだナ…〟と思われました。私は恐らく次に機会には 「ウマク行けば 本番が見れるな…」と、折があれば 下の様子を伺います。本番を始めて見たのは 別に書く予定の北の高窓からの情景でしたが、少し遠くて ジレッタイ思いをしました。もしも下の家でヤレばもうバッチリで 此処は特等席です。その機会は意外に早く 次の私の「夜勤の明け」に来ました。




 「夜勤の明け」と云うのは 「夜勤務が昼勤務に換わる 休みの日」で、朝帰宅して一眠りし 夕方に近所をぶら付いていたら、例の娘が 美容院から帰って来る処を見掛けました。家へ帰って覗くと 娘は着物を着込み白い割烹着を掛けて、イソイソと 家の掃除をしています。その内に 弟の大学生が旅支度でバッグを持って出掛けたので、〝ヒョットしたら 今日は…〟と思わせます。私のお袋はその日は 帰りが遅くなる予定なので、これで彼の青年が来れば〝まず 十中八九は…〟と 期待は膨らみます。




 夜 夕食を早めに済ませて明かりを消し、そっと覗くと 果して例の青年が来て居ます。仲良く食事が済み 早々に片付けると、早速二人は吸い付いて 濃厚なキスです。お互いに身体をマサグリ合い 青年は娘の裾から股座へ手を入れ、娘は青年のズボンの上から ペニスを掴みます。やがて 青年が娘を押し倒そうとすると、娘は頭に手をやりながら そこを気にしながら何か云います。すると 青年は立ってズボンを脱ぎ捨て、既に勃ち切っているペニスを右手で掴み 座布団を引き寄せ、ドッカリと 胡坐を掻きます。




 すると娘はアラレも無く 着物の裾をクルリと捲り上げ、腰に巻いて挟み込むと 黒々とした陰毛を見せて男の胡坐にヨイショと跨ります。当時 私はまだ名称を知りませんでしたが、いわゆる 対向の座位をヤルつもりのようです。今はもう そう云う習慣は忘れられていますが、その頃の女性は 着物のときはノーパンが当たり前でした。あの可愛い顔をした淑やかな娘が 短期間にもう此処まで仕込まれて…とも思い、Sexなどは一度知ったら もう羞恥心より美容院へ行き立ての頭の方が大事なのか…とも思いました。




 青年が左手を後ろに衝き 身体を反らせて右手でペニスを突き出すと、娘は青年の肩に左手を掛け ペニスを右手で逆手に摘んで股座に宛行います。私はまだ 当時は未経験でしたが、ユックリでもズブリと這入ったのは キスでアソコが充分に潤っていたのだと思います。ペニスが元まで這入ると 二人は肩を抱き合い唇を合わせて、ソロソロと 腰を前後に使い始めます。これを見ては 私ももうダメです。ズボンとパンツを脱ぎ ティッシュを用意して、胡坐を掻き柱に寄り掛かって 勃ったペニスをグイグイとシゴキます。




 二人は抱き合い 青年は例の着物の八つ口から、右手で 娘の乳房を揉んで居ます。仰向いて目を瞑り 夢中でアソコに神経を集中している姿は、羨ましくもあり もう美しいと云いたいくらいです。途中で一度 青年が仰向きに横になると、娘は青年の両肩に両手を衝きます。娘がキュッキュッと 歯切れ良く前後に腰を動かすと、今度は青年が首を振り 両手で脇から乳房を揉みますが、両手を抜いて娘の腰を抑えたのは イクのを一度抑えたのでしょう。青年が起き上がり 前のように組むといよいよフィニッシュです。




 私も 置いて行かれては敵わないので、横目で見下ろしながら 追い込みます。二人が果てたとき 私も一緒にタップリと射精しました。二人を見たら 青年がグッタリした娘の身体を、娘の頭が毀れないように支えてやっていて 立派だなぁ…と思いました。自分もグッタリしたい処だろうに この思い遣りがあれば…、キットこの夫婦は 青年の気働きで立派に添い遂げるでしょう。それにしても私は これを見てから5年後に結婚するのですが、とても婚約中はキスが精一杯で ここまでのSexは出来ませんでした。

【些事 : 倉庫ⅠⅡ】(終わり)




【些事 : マスⅠ】

 倉庫の二階の住まいから 下の家のSexを覗き見してから、私はどうも 下の家の様子が気になって仕方ありません。




 人間として 悪いことと判っているのに、それでもつい機会があると 自己嫌悪を感じながら覗いてしまうのは 浅ましいことでした。しかし娘の方も 結婚式が迫って、そうそうココで 腰を使っている訳にも行かないようです。彼氏と二人で居ることはあっても 濃厚なキスぐらいで、段々に 外出が多くなって来ました。そんなある日 ふと見ると今日は弟の青年の方が、寝転んで 何か雑誌を眺めています。




 暫くしてまた見ると 彼は顔に雑誌を伏せ、仰向きに 寝そべってお昼寝です。雑誌はどうやら 表紙の写真で見るとボディ・ビルダーの雑誌のようです。〝ナンダ 留守番でお昼寝か…〟と 目を逸らそうとしたとき、見ると右手が 妙な処で動いているのに気が付きました。手を股の間に当て ズボンの上から撫でたり揉んだりしています。〝これは…〟と思い 腰を下ろし据わり込んで見始めると、彼は 手を上からズボンの中に差し込み、恐らくパンツの内側まで突っ込んだらしく 動きがペニスを勃てる動きになります。




 見る間に局部の隆起は本格的になり ペニスがシッカリと勃ったのが判ります。多分手も横握りにしたらしく グイグイと本格的にシゴキ始めています。暫くそんなことを続けたあと 彼はムックリ起き上がりました。窓が開いていた時期ですから 夏から秋口の頃だったのでしょう。彼は 着ていた上半身のシャツを脱ぎ捨てます。そして座敷の隅にあった 彼の肩位の高さのある姉の姿見(鏡)を持ち出し、あのボディ・ビルダーが遣る 力瘤を立てて斜めに肩を聳やかすポーズを取って、その姿を ウットリと眺めて居ます。




 そんな間にも 彼のペニスは隆々と突っ張ります。その内に何を思ったのか 今度は下のズボンとパンツを脱ぎ捨てます。それは 見事な身体でした。彼は全裸で 鏡を見て 先刻のようにポーズを取ります。彼の身体は色が白く 上半身は程の良い逆三角形で、その白い身体には 思ったより濃い胸毛が生えています。腋毛も豊かで前後にはみ出し 陰毛は更に濃くフサフサとして、そこから これまた立派な雁高なペニスがそそり立ちます。彼は立ったままペニスをシゴキ始めますが 途中で傍の新聞紙を取ります。




 彼はその新聞を 鏡の前に縦長に敷き、その端に立って鏡に向かい 本気でペニスをシゴキ始めます。もうこうなったら 私もお付き合いするよりありません。私もズボンとパンツを下げティッシュ片手に ご一緒にサセて頂きます。彼のマスは豪快で 眼を瞑り仰向いてグイグイと掻き立てる内に、「ウッ…」と 静止してビュッビュッと射精しました。少し経って 彼が鏡を拭いていたのは、射精が新聞紙の縦長に収まらず 鏡まで飛んだのでしょう。私は出し損なってご不満でしたが 彼もまだ気分的に物足り無いようです。(Ⅱへ 続く)




【些事 : マスⅡ】

(Ⅰより 承前)鏡を拭き終わると彼は 新聞紙を四つ折にし脇にやり、鏡に向かって 寝そべります。




 ペニスは一応萎れましたが それでも軟化しただけで、結構長いままで 垂れ下がっています。見ていると彼は それを股の間に挟んでいます。白い両腿の合わせ目に 後ろ向きにペニスを押し込むと、女性の 局部のようになります。彼は その繁る陰毛の中心に、自分の右手の指先を 這わせ始めます。〝これは 面白い!〟と 眺めていると、あの逞しい色白の男が 指の刺戟に応えて科(しな)を作り悶えるのです。




 猥褻に 攻めるように掻き立てる右手の指先に、丸裸の身体をくねらせる彼は これもまた倒錯と云うかナルシスズムと云うか見モノでした。人間のSexなんて結局は 種の保存と云い異性・同性の愛と云い、「基には 常に自己愛が在る!」ことを 痛感させられました。そんなことをしている内に 彼のペニスはまた元気を取り戻し、勃って前に飛び出し 屹立します。今度はどう抜くのか と思っていると、彼は ティッシュを数枚重ねてペニスに巻き付け、傍の座布団を引き寄せ 二つに折ってその間にペニスを挟みます。




 次に彼は ペニスを挟んだ二つ折りの座布団を両腿で挟み、俯伏せに寝て上体を肘で支え 鏡に自分の尻が映るのを見ながら腰を使い始めます。これは結構 刺激的でした。それを見た私はもう堪らず ペニスを掻き立てて一挙に果てました。見ていると なおも彼は丁寧に腰を使い、やがて左右の手で胸を抱き 両肩を愛しそうに抱き締め、上を向いて口を開け 腰の動きが止まったかと思うと突っ伏して果てました。彼は暫くそのままでしたが やがて起きてペニスの精液を丁寧に始末し、トイレに 立って行きました。




 私は一度は果てたものの 今のようなマスを見ては、何だか ムズムズして落ち着きません。確かに手で掻くマスは 擦る昂奮と射精の快感はありますが、射精のときに 精神的な解放感が無いのです。ああ云う風に 射精のとき何も気にせずにイケたら…と考えたら、一度出したのに ペニスがまた勃って来ました。お袋が帰って来るには間があるし 早速仕掛け造りに取り掛かります。考えて見ると 私は女性を未経験ですが、本番でイクときは 相手の身体を抱き締める筈です。それには あんな座布団ではダメです。




 そこで先ず 家の入り口に錠を掛け、押入れから 掛け布団を引っ張り出します。その布団を 長手方向の両端から均等に内側に巻き込み、割れ目を造って 両端と真ん中辺りを紐で結わえ、その割れ目に ポリ袋を仕込めば準備完了です。丸裸になるのももどかしく 既にピンピンに勃っているペニスに2〜3度激励のシゴキを加え、ペニスをポリ袋に差し込み グッと挿入すると何ともイイ按配です。巻き布団を抱き 頬を擦り付け、眼を瞑って腰を使い 〝このまま 何も気にせずイケる!〟と思うその解放感は堪りません。




 〝アッ…〟 一つ忘れて居ました。この姿を 鏡に映して見なければ…。お袋の姿見を持ち出し 程よい処に据え、改めて ペニスを挿入して布団を抱きます。鏡に映った自分を眺めてソロソロ腰を使うと、鏡の中の私の尻が波打って ゾクゾクして来ます。嬉しいような 浅ましいような妙な心持ちです。〝そうか… やがて女性の上で こうやって腰を使うんだ!〟と思ったとき、私は腰の奥から ダクダクと大量の精液を吹き出します。この方法は準備と始末が大変ですが 解放感が欲しいときはヤッテ発散しました。

【些事 : マスⅠⅡ】 (終わり)(ブログ「茫々録・走馬灯」より)












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